JPS603560B2 - 封筒等の天地抜プレス - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は和封筒等の夫地抜プレスに関するものである。

従来和封筒等の天地抜きにおいては断裁された素材を数
百枚あるいは所要枚数を重積して市販のェキセンプレス
に刃型を取りつけた機械で打抜きを行っていた。しかし
この方式ではェキセンプレスの固定テーブル（ベッド）
に位贋決めブロックを取付素材の挿入及び製品ブランク
とカスの取り出しを手作業で行っているため作業者は安
全面で多大の神経をはらっており熟練を要する作業とな
つている。又封筒業界においては、多品種少量の受注形
態であり一日に数回の段取替えが必要である。

特に刃型の取り替え及び微調整に時間がかかり機械の稼
動率を低下させても、る。最近刃物台（パレン）ごと機
械から取りはずして機外で刃型を取りつけセットする方
法がとられているが機内での微調整が必要時刃先が見え
ないため再度刃物台ごとはずして再調整する等の不便さ
がある。又刃先の再研磨（油トィシ等をかける）も刃型
をつけた状態ではほとんど不可能である等の欠点がある
。本発明は上述の欠点に鑑みてなしたもので、以下図示
の実施例に基づいて説明する。

図に於いて１はプレス本体で、この本体１の頂面には天
地抜きを行うべく封筒の素材を所要枚数重鏡したものを
載道するテーブル２を摺動自在に設ける。

このテーブル２は本体１に設けられた油圧シリンダ３（
又は電動シリンダ、エヤーシリンダでも可）の操作にて
本体１のプレス位置と素材の供給排出を行う本体側部又
は全部の給費Ｅ位置間を沼動し移動するようになすと共
にこのテーブル２の一部にテーブル上に戦遣され蚤積さ
れている素材が天地抜き時、そのセット位置がずれない
ようにするための素材押え４が具備されている。この素
材押え４はテーブル２の上方に素材に対し薮雛自在に揺
動するようにしかもプレスによる夫地抜時刃と接触しな
い位置に配した押え杵４ｃをソレノィドシリンダ等の駆
動体４ａよりリンク４ｂを介して操作するものである。
又このテーブル２上には素材押え４とともに天地抜きが
完了し、テーブルの移動にて素材が給排位置に達した時
、天地抜きが完了した素材をテーブル面上より受枠５上
へ押し出す素材押出具６が設けられている。この素材押
出具７はテーブル２に固定されたシリンダ７によりテー
ブルの進行方向に操作されるものである。またプレス本
体１の上部両側には支柱８，８を樹立せしめると共にこ
の支柱上端間に一本の軸９を構架し、この軸９にプレス
の油圧シリンダー０及び該シリンダ下部に設けた刃取付
台１１を支持せしめ、軸９の回動により刃取付台１１を
該鞠９を中心として旋回せしめ夫地抜位置での垂直状態
よりプレス本体手前方向に揺動させるものである。

軸９の一端には支柱外側方にピニオン１２を固着せしめ
ると共にこのピニオン１２に支柱８に固定したシリンダ
ー３に突設したるラック１４を噛合せしめて揺動駆動装
置を構成し、該シリンダー３の操作によりラック１４を
摺動せしめ、このラック摺動によりラックに噛合された
ピニオン１２を介して軸９を回動させる。この時ラック
、ピニオンの歯数等により軸９の旋回角度を予め定めて
おき、この設定された範囲内で回動させるかもしくは回
動角度（旋回）を可調整的とするものである。上記軸９
に支持されるプレス用の油圧シリンダ１０は軸９に固定
された取付台１５に設けられると共に油圧シリンダ１０
のロッド先端には刃取付台１１が固定されこの刃取付台
１１の頂面側部に複数本のガイドロッド１６を樹立せし
め、このガイドロッド１６を上記取付台１５を貫通し、
油圧シリンダー０の操作により刃取付台を昇降せしめる
時該ガイドロッドーこよって平行を保持しつつ円滑に昇
降するようになす。刃敬付台１１は第３図以下に詳記す
る如く、刃取付台本体の下面には対向して二つの調整フ
レーム１１ａ，１１ｂを夫々刃取付台本体下面に沿って
可調整的に摺動自在に設けると共にこの各調整フレーム
１１ａ，１１ｂの下面には対向した二つの刃取付調整フ
レーム１１ｃ，１１１ｄを一対として設け、この刃取付
調整フレーム１１ｃ，１１ｄは調整フレーム１１ａ，１
１ｂの摺敷方向と直交方向に摺動するようにして具備せ
しめ、且つこの刃取付調整フレーム下面には多数の固定
用ボルト孔１１ｅを設け、この任意のボルト孔１１ｅに
刃固定ブロック１１ｈをボルトにて固定する。

この刃固定ブロック１１ｈに所要形状を有する刃Ｃを固
定するものである。そしてこの調整フレーム１１ａ，１
１ｂには夫々微調整用のダイヤル１１ｆが、また刃取付
調整フレーム１１ｃ，１１ｄにも夫々微調整用のダイヤ
ル１１ｇが具備されており、各フレームを微調整して刃
を定位層となるようになすものである。而して上述の如
く構成した封筒等の夫地抜プレスに於て所望の天地抜き
作業を行うにはまず予じめ断裁した素材Ｇを一度に打ち
抜ける枚数（通常数百枚）を童穣してプレス機のテーブ
ル２上に議遣し、ストッパーＳにて位置決めを行いセッ
トする。

次に自動運転押釦を押すと素材押え４が下降し素材を確
実に保持すると同時にテーブルは油圧シリンダ３により
プレス部まで前進し定位層（打抜き位置）で停止する。

次にプレス用の油圧シリンダ１０の操作にて刃取付台１
１が下降し素材を所定のブランクに打抜く。該シリン
ダには刃取付台及び刃が取り付けられており刃の微調整
は微調整ダイヤルにて行なう。刃先はテーブル上に設置
されたゴムシートに若干〈い込む状態にて使用するがそ
の下死点調整は油圧シリンダ上部に設置されたウオーム
１７とウオームホイル１８によりシリンダのストローク
を調整して行うものである。所定のブランクに打抜きが
完了すると油圧シリンダが上昇し、次にテーブルが元の
位置まで後退する。後退が完了するとシリンダ７により
素材押出具が作動して製品ブランクとカスをテーブル上
から押し出し製品は受枠５の上にカスは受枠下方に設置
された処理箱１９の中に落下し、自動的に分離される。
オペレーターはテーブルへの素材の積込みと受枠からの
製品プランク取出作業の線返しとなる。次に刃型の取り
替え及び修正につき述べる。

刃取付台は２個又は４個の刃が取りつけられる構造にな
っており前後左右の微調整ができる。刃取付台には左右
にスライド可能な調整フレーム１１ａ，１１ｂと前記フ
レームを前後にスライドする刃取付調整フレーム１１ｃ
，１１ｄより構成されており各々のフレームの微調整は
サイドに設置された送りネジダィャルをまわすことによ
り位置決めがされる。位置決めされると各々のフレーム
はボルトにより刃取付台に固定される。大きく封筒のサ
イズが変る場合は、刃取付台に加工された溝位置を基準
に刃の取り付けを変えることにより、おおわくの位置決
めを行える。次に、刃の取替時は油圧シリンダに取りつ
けられた刃取付台はプレス本体の回転軸を旋回中心にし
て約６０度程度旋回出釆る構造となっている。

この旋回は本体側面にてラック１４とピニオン１２によ
り行い、ランクの動きは油圧シリンダ１３により行なう
。プレス原点位置は固定部より突出したストッパーＳＩ
に絶えずシリンダ１３により圧をかけることによりプレ
ス時は定位層でロックされる。本発明による時はプレス
用の油圧シリンダのロッド下端に設けた刃取付台を該シ
リンダ毎プレス本体の手前あるいは側方へ旋回できるた
め作業者は刃敬付台をシリンダに取り付けた状態でしか
もその下面を見ながら刃の交換や取付位置の調整等が容
易に完全に行えるので、段取り替えも迅速に行えるため
多品質少量生産の封筒夫地抜作業に於ても生産能力を向
上できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は側面図、第３図は刃取付台の
底面、第４図は同正面図、第５図は同側面図である。 １・・・・・・プレス本体、２・・・・・・テーブル、
３，１０・…・・油圧シリンダ、４・・・・・・素材押
え、４ａ・・・・・・駆動体、４ｂ・・…・リンク、４
ｃ・・・・・・押え杵、５・・・・・・受枠、６・・・
・・・素材押出具、７・・・・・・シリンダ、８・・・
・・・支柱、９・・・・・・軸、１１・・・・・・刃敬
付台、１１ａ，１ １ｂ・・・・・・調整フレーム、１
１ｃ，１ １ｄ・・・・・・刃取付調整フレーム、１
１ｅ・…・・ボルト孔、１１ｆ，１１ｇ・・・・・・ダ
イヤル、１１ｈ…・・・刃固定ブロック、１２……ピニ
オン、１３……シリンダ、１４・・・・・・ラック、１
５・・・・・・取付台、１６・・…・ガイドロッド、１
７……ウオーム、１８……ウオームホィル、１９・・・
・・・処理箱「Ｃ・・・…刃、Ｇ・・・・・・素材、Ｓ
・・…・ストツ／ぐ−。 第３図 第４図 第５図 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ プレス本体上部に樹立せしめた対向する支柱間に許
   容範囲内で正逆方向に回動する軸にプレス用の油圧シリ
   ンダを具備せしめる共にこの油圧シリンダのロツドに、
   封筒等の天地抜きを行うべく所要形状をした刃を微調整
   可能にして着脱交換自在に刃取付台を設け、刃の交換、
   調整時等に於て刃取付台を油圧シリンダと共に軸旋回中
   心として揺動せしめるようになしたことを特徴とする封
   筒等の天地抜プレス。