JPS6035286Y2 - ワイヤレスマイクロホンの紐アンテナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ワイヤレスマイクロホンの送信アンテナと
して使われる紐アンテナの改良に関する。

従来、数本の撚導線に絶縁被覆を設けた連続する絶縁導
線を一定寸法に切断した紐アンテナが多く使われていた
が、使用しているうちに絶縁被覆が伸び縮みする結果、
伸びると絶縁被覆の厚みが薄くなってそこが折れ曲がり
易くなり、内部導線の保護が不十分になって断線し易く
なったり、また、縮むと切口から撚導線の端末が出てき
てバラけて切れてしまいアンテナの長さが短くなったり
、導線の端末に人体とか金属物体が接触したりして放射
電波の強さが変わるという欠点があった。

この考案は上述の欠点を解消するためになされたもので
、絶縁導線の切口を接着剤で固定することによって、絶
縁被覆だけが伸び縮みすることのないような紐アンテナ
を提供する。

以下図面に示す実施例に基づいて説明すると、第１図は
紐アンテナの切口を接着剤に付けた状態を示し、第２図
は第１図のＡ−Ａ’断面図であって接着剤で固定された
切口を示す。

紐アンテナ１はワイヤレスマイクロホン２への接続具３
と、これに接続された一定長さに切続された絶縁導線４
とからなっている。

絶縁導線４は軸糸５にリボン線６を巻き付けた撚導線７
を数本撚り合わせた内部導線８と、これを包む柔軟性の
ある絶縁体からなる外部被覆９とからなっている。

絶縁導線４の切口１０は１、容器１１に移し出された液
状低粘度の速乾性瞬間接着剤１２に短時間その先端が僅
かにつけられて、毛細管現象によって接着剤１２を点線
矢印で示す端末部分のあたりまで吸い込んだ後、内部導
線８と外部被覆９とが接着固定されている。

このように、紐アンテナ１の内部導線８と外部被覆９と
は、一端が接続具３で他端が接着剤１２でその両端が固
定されているから、紐アンテナ１はワイヤレスマイク２
に取付けられて使われている間に、丸められたり手で引
張られたり、また温度変化などによって外部被覆９だけ
が伸び縮みして内部導線８より長くなったり短くなった
りしない。

従って、外部被覆９が伸びて薄くなった個所で従来生じ
ていた内部導線８の断線事故は防がれ、また、外部被覆
９が縮んで内部導線８の端末が露出して損傷を受けたり
することもなく、放射電波の強さが一定の安定した送信
が行なわれる。

絶縁導線４の切口１０は、速乾性の接着剤１２を毛細管
現象を利用して吸い込ませて固化させているから、切口
１０を接着剤１２に瞬間的につけて離すだけの短時間の
うちに作業能率良く確実に接着固定される。

以上のようにこの考案によれば、ワイヤレスマイクロホ
ンの紐アンテナの損傷とが断線事故を減らして、安定な
送信を行うことができると共に、極めて短時間のうちに
作業能率良く紐アンテナの端末処理を行うことができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を実施した紐アンテナの切口を接着剤
につけた状態を示し、第２図は第１図のＡ−Ａ’断面図
を示す。 １・・・・・・アンテナ、４・・・・・・絶縁電線、訃
・・・・・内部導線９・・・・・・外部被覆、１０・・
・・・・切口、１２・・・・・・接着剤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ワイヤレスマイクロホンとの接続具を一端に、他端を所
   定長さに切断した絶縁導線をそなえたワイヤレスマイク
   ロホンの紐アンテナにおいて、切断した上記切口から液
   状接着剤を浸み込ませ固化したことを特徴とするワイヤ
   レスマイクロホンの紐アンテナ。