JPS6035071Y2 - レイアウト用吸着台板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレイアウト用吸着台板に関するもので、その目
的とするところは弾性のある基板上で磁力を利用して種
々のレイアウトをすると共に各種レイアウトの状態を吸
着積層板の厚みによる陰影を生じない状態で複写機にか
けることができるレイアウト用吸着台板を提供しようと
するものである。

以下、実施例として示した図面に従って構成を説明する
。

１はゴム、合成樹脂その他柔軟な弾性体板にフェライト
樹脂その他の磁性粉末を含有させて片面又は両面を着磁
した硬磁性体の基板で、厚みを０．２〜１．６ｗｆｔ程
度で、その吸着力が２！ｉＦ／ａｌ！〜７０ｆ／ｄｉと
した。

２はこの基板１上の印刷面で、一定間隔の縦横の線引や
基点や区画点を示すポイントを表示しである。

３は白紙で、下部の印刷面２が透視できるようにし、表
面にレイアウトの進行に伴い、書込みや目印をつけるこ
とができるようにした。

尚この白紙は場合により省略することがある。

４〜１０は３０〜１２０μの厚みの極薄鋼板のような軟
磁性体板に塗装や印刷等を行なったレイアウト用区画小
片で、４は洗面所、５はトイレ、６は７０．７はベット
、８はベットの上にさらに吸着積層されたマフラ、９は
机、１０は押入等の図を示した矩形板体である。

１１は最上面に取外し自在に被覆した透明保護膜である
。

図示した例において、基板１上に吸着されるレイアウト
用区画小片の厚みは極端に厚く表現したが、実際上は３
０〜１２０μの厚みとして薄いものである。

本考案は上記のような構成としたので、第２図に示すよ
うに白紙３上に、透視できる線引やポイントを現わす印
刷面２に応じて極薄鋼板のような軟磁性体板に塗装や印
刷等を行なったレイアウト用区画小片４〜１０を適宜レ
イアウトすることができる。

この際、白紙３上には必要な部分にマジックインキやボ
ールペンその他の筆記具により目印をつけたり、線を引
いたりすることができる。

さらに区画用小片は一層にとどまらず７のベッド及び８
のマフラのように２層３層と積層が可能であるが、全体
の厚みが１２０μを超えないように区画用小片を吸着す
るよう心掛けることを要する。

基板１の厚みを０．２〜１．６ｍｍとしたのは、着磁に
よる磁力が上面に吸着させたり脱離させたりする区画小
片の取扱いを容易にしたものであり０．２ｍｍで２１１
／ｃｒｆｔ、１．６Ｎ！ｎで７０ ｇ／Ｃｒｌ！の磁力
を発揮できるようになっている。

本考案は吸着される区画用小片がその厚みによって陰影
を生じない程度に限定し、レイアウト完了後のコピーを
鮮明にすることを実現した。

最上面に被覆する透明保護膜１１はレイアウト完成後の
状態をコピ一時又は搬送時に移動しないよう保護したも
のである。

基板上の着磁面は通常ＮＳ極が交互に２．５〜４ｒＩｒ
！ｎ程度の間隔をあけて一直線状に形成されている。

従って、基板１上に軟磁性体から成るレイアウト用の区
画小片４〜１０が吸着される場合（第２図参照）は、自
由な位置と方向で吸着可能である。

これに反して区画小片が着磁された硬磁性体から成る場
合、同様に着磁状態が２．５〜４ｍｍ間隔のＮＳ極が交
互に直線状に形成されているので、基板１上に直接この
ような区画小片を吸着させようとすると、吸着位置によ
っては同一極が対向して反発し合ったり、異極が対向し
て強く引合ったりして定位置へ吸着することができない
場合がある。

第３図のように基板１上の全面に３０〜１２０μの極薄
の軟磁性体板１２層一体化した場合には、この基板１の
着磁状態による磁束が相互に干渉し合って、上面に吸着
する硬磁性体からなる区画小片１３〜１６も定位置へ吸
着できるようになる。

１３，１４．１５は石、１６は池、１７．１８．１９は
樹木を示し、庭園のレイアウト例である。

本考案は上記のような構成を採ったので、ゴムその他弾
性体板に着磁した硬磁性体の基板１上の印刷面２を利用
して、その上面に白紙を介するか若くは直接に区画小片
を吸着し、さらにその上面を透明保護膜で覆うことによ
り、レイアウトが完成された状態で、コピー用のネガと
して利用できる。

基板が弾性体であるので、コピー機械の内輪転機に巻込
まれてゆくものにも使用可能である。

区画小片は極薄板であって１２０μを超えないため積層
したものでもコピ一時に陰影を生じない。

第３図の例のように硬磁性体から成る区画小片を用いる
場合、基板と区画小片との間に軟磁性体から成る層を設
けたので、磁極相互の吸着や反発力に影響されることな
く所定位置へのレイアウトが可能となる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案吸着台板の一実施例として示した断面図
、第２図は透明保護膜を取除いて示した平面図、第３図
は同じく他実施例を示す平面図。 １・・・・・・基板、２・・・・・・印刷面、３・・・
・・・白紙、４〜１０・・・・・・区画小片、１１・・
・・・・透明保護膜、１２・・・・・・軟磁性体板、１
３〜１９・・・・・・硬磁性体からなる区画小片。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ゴム、合成樹脂その他柔軟な弾性体板にフェライ
   ト樹脂その他の磁性粉末を含有させて片面又は両面を狭
   いＮＳピッチで着磁した硬磁性体の基板を設け、この基
   板表面にはレイアウトやディスプレイを容易にするため
   の線引やポイント表示した印刷面を設け、この印刷面上
   に極薄鋼板のような軟磁性体板に塗装や印刷等を行った
   レイアウト用区画小片を３０〜１２０μ以内の厚みで一
   層又は数層吸着させ、この上面に透明保護膜を取外し自
   在に被覆したことを特徴とするレイアウト用吸着台板。
2. （２）基板表面の印刷面を片面だけとし、印刷のない表
   面側に線引やポイントを印刷表示した３０〜１２０μの
   極薄軟磁性体板を一面に積層したものを用いた実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のレイアウト用吸着台板。
3. （３）基板表面の印刷面と軟磁性体板から成るレイアウ
   ト用区画小片との間に、前記印刷面が透けて見える白紙
   を介在させた実用新案登録請求の範囲第１項記載のレイ
   アウト用吸着台板。
4. （４）軟磁性体板に代えて狭いＮＳピッチで着磁した硬
   磁性体板から成るレイアウト用区画小片を用いた実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のレイアウト用吸着台板。