JPS6034974Y2 - 煮炊器用移動防止器具

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【考案の詳細な説明】本考案は、なべ、かま、やかんなどの煮炊器が、煮炊の
ための使用中に移動することを防止せしめる器具に関し
、とくにガスコンロに備えられている五徳に載置せしめ
て煮炊しているときに、五徳から脱落することのないよ
うにするための器具に関する。

周知のガスコンロ用五徳には、煮炊器の移動を防止する
ための構造が備えられていなかったため、煮炊中の煮炊
器が五徳から脱落し、熱湯、煮汁などが飛散してやけど
をしたり、汚染を生じたりすることがしばしば起り、頗
る不安全で危険であったと共に、不衛生になりがちであ
った。

本考案は、このようなガスコンロ用五徳に着目してなし
たもので、該五徳の煮炊器用載置片に係合せしめるだけ
で、煮炊器を安定的に固定でき、煮炊のために使用中の
煮炊器が、移動したり、脱落したりすることがなく、従
って安全に煮炊することのできる有益な移動防止器具の
提供を目的とする。

実施例を図面について説明すれば、ガスコンロＡ１五徳
ａなどは、周知の市販品であって、よく知られているの
で、詳細な説明を省く。

器具１は鉄板などの金属板で水平片１０１と垂直片１０
２とでＬ字形に折曲形成すると共に、水平片１０１に係
合孔２を開穿して構成し、その係合孔に五徳ａの煮炊器
用の載置片ａ□を係合せしめて五徳ａに脱着可能に取付
ける。

器具１の水平片１０１は、垂直片１０２より長く構成し
、かつ五徳ａの載置片ａ工の長さに対応して長さを決め
る場合があるが、多くは定寸長に構成しておく。

保合孔２は水平片１０１の中心線上において長さ方向に
長い長孔に開穿し、載置片ａ□に対して脱着しやすく構
成すると共に、五徳ａごとに載置片ａ□の板状脚部の幅
寸法に違いがあっても脱着可能に構成する。

従って、係合孔２の長さは、載置片ａ１の最も広い板状
脚部の幅寸法よりも若干長目の寸法に構成しておけば、
該脚部の幅寸法が狭い場合には、保合孔２と板状脚部と
の間に形成される隙間分だけ、五徳ａの掻上において位
置調節が可能になり、煮炊器に径に応じて位置を変える
ことが可能になる。

器具１を載置片ａ１に係合せしめるときは、係合孔２を
載置片ａ０の五徳中心側端部にひっかけ、器具１を五徳
ａの遠心方向に引き、垂直片１０２を押して水平片１０
１を押下げれば、載置片ａ１が係合孔２に貫通して上方
に突出し、器具１は図示のように係合して五徳ａに取付
けられる。

五徳ａに取付けられた器具１は、第２図示のように煮炊
器Ｂの外周面に当接して移動或いは脱落を防止する。

本考案は叙上のように、ガスコンロ用五徳の煮炊器用の
載置片に脱着せしめる器具を金属板でＬ字形に折曲形成
すると共に、水平片には該載置片に貫通係合せしめる係
合孔を開穿したから、その載置片に係合せしめれば、垂
直片が煮炊器の外周面に当接して移動或いは脱落を防止
する。

従って、煮炊のために使用中の煮炊器が、移動して傾い
たり、脱落したりするような惧れが極減し、安全な状態
で煮炊しえる効果がある。

そして、煮炊器が小型のために、五徳に取付けた器具の
垂直片との間に間隙を形成しても、各垂直片を結ぶ線で
囲まれた平面内で移動するのみにとどまり、該垂直片に
当接すれば、それ以上の移動が阻止される。

従って、煮炊器が小型であっても、移動傾斜、脱落など
の惧れは少なく、安全な状態で煮炊することができる。

また、器具は、水平片の係合孔で五徳の載置片に係合し
ているが、その載置片は、既に広く知られているように
、五徳の中心方向へ向って鉄輪から突出しているので、
器具は五徳の遠心方向へ深く係合することとなって簡単
に抜けるような心配がない。

従って、煮炊器を安全な状態で使用することができ、上
記した諸効果を確実に発揮せしめ得て、便利で有益な器
具を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の器具を備えたガスコンロの斜視図、
第２図は使用状態を説明せる正面図、第３図は構成の異
なる他の五徳に取付けた状態を表わした斜視図である。図中、Ａはガスコンロ、ｂは五徳、ａ□は煮炊器用の載
置片、１は器具、１０１はは器具の水平片、１０２は器
具の垂直片、２は係合孔である。

【実用新案登録請求の範囲】

ガスコンロ用五徳に設けられた煮炊器用の載置片に脱着
せしめる器具であって、該器具は金属板で水平片と垂直
片とからなるＬ字形に折曲形成すると共に、水平片には
上記載置片に貫通係合せしめる係合孔を開穿して構成し
たことを特徴とする煮炊器用移動防止器具。