JPS6034953B2 - 新規不飽和大環状ラクトンおよびそれを有効成分とする香料組成物 - Google Patents
新規不飽和大環状ラクトンおよびそれを有効成分とする香料組成物Info
- Publication number
- JPS6034953B2 JPS6034953B2 JP54165531A JP16553179A JPS6034953B2 JP S6034953 B2 JPS6034953 B2 JP S6034953B2 JP 54165531 A JP54165531 A JP 54165531A JP 16553179 A JP16553179 A JP 16553179A JP S6034953 B2 JPS6034953 B2 JP S6034953B2
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- JP
- Japan
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- olide
- fragrance composition
- active ingredient
- composition containing
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- Expired
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
- Manufacture Of Tobacco Products (AREA)
- Seasonings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規不飽和大環状ラクトン及びそれを有効成分
とする香料組成物に関する。
とする香料組成物に関する。
大環状ラクトン類いわゆるマクロリツド類としては既に
種々の化合物が知られ、それらのいくつかは良好な香気
特性を有することが知られているが、従来、飽和の12
員環前後のマクロリッドは弱いカンフアー様ムスク香を
有するだけとされている。
種々の化合物が知られ、それらのいくつかは良好な香気
特性を有することが知られているが、従来、飽和の12
員環前後のマクロリッドは弱いカンフアー様ムスク香を
有するだけとされている。
また不飽和のマクロリッド‘こついては、7ーヘキサデ
セン−16ーオリドが強いムスク香を有することが知ら
れている。不飽和の12員環マクロリツドについては、
Hel.Chim.Acta.,59‘3},755(
1976).)にトランス一8ードデセン−11ーオリ
ドが報告されているが、香気についての開示はない。本
発明者等は、マクロリッド額について検討を続けた結果
、少量の添加により、精油、香紙品、食品、タバコ香料
等の官能特性を著しく改善、強調しうる12員環の新規
マクロリッドを見出し本発明に到達した。
セン−16ーオリドが強いムスク香を有することが知ら
れている。不飽和の12員環マクロリツドについては、
Hel.Chim.Acta.,59‘3},755(
1976).)にトランス一8ードデセン−11ーオリ
ドが報告されているが、香気についての開示はない。本
発明者等は、マクロリッド額について検討を続けた結果
、少量の添加により、精油、香紙品、食品、タバコ香料
等の官能特性を著しく改善、強調しうる12員環の新規
マクロリッドを見出し本発明に到達した。
即ち本発明は9−ドデセンー12−オリド及びこれを有
効成分とする香料組成物を提供するものである。
効成分とする香料組成物を提供するものである。
本発明に係る9−ドデセン−12−オリドは式(1)に
て示される不飽和大環状ラクトンであるが、この化合物
には式(la)にて示されるシスー9−ドデセン−12
−オリドと式(lb)にて示されるトランス−9ードデ
セン−12−オリドとが存在し、いづれも文献に記載の
ない新規化合物である。
て示される不飽和大環状ラクトンであるが、この化合物
には式(la)にて示されるシスー9−ドデセン−12
−オリドと式(lb)にて示されるトランス−9ードデ
セン−12−オリドとが存在し、いづれも文献に記載の
ない新規化合物である。
本発明に係る9−ドデセン−12−オリドは後記する実
施例記載の方法等により合成することができる。
施例記載の方法等により合成することができる。
9−ドデセン−12ーオリドのシス体及びトランス体は
いづれも、従来の12員環前後の飽和のマクロリッドに
関する知見とは全く異なり、ミント鋼の甘い果実香を有
している。
いづれも、従来の12員環前後の飽和のマクロリッドに
関する知見とは全く異なり、ミント鋼の甘い果実香を有
している。
このうちシス体はトランス体に比べやや軽快な香調を有
する。いずれも種々の香料組成物に添加することにより
、その香料組成物の官能特性を顕著に向上させることが
でき、香舷品、食品等に有効に用いられる。香料組成物
に添加する際の添加量は、その目的および配合される香
料組成物等によって異なるが、一般には全体の0.01
〜20%(重量)であり、好ましくは、0.1〜15%
(重量)である。このようなわずかな添加量でも、添加
された香料組成物は、著しく官能特性が改善、増強され
る。次に実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
する。いずれも種々の香料組成物に添加することにより
、その香料組成物の官能特性を顕著に向上させることが
でき、香舷品、食品等に有効に用いられる。香料組成物
に添加する際の添加量は、その目的および配合される香
料組成物等によって異なるが、一般には全体の0.01
〜20%(重量)であり、好ましくは、0.1〜15%
(重量)である。このようなわずかな添加量でも、添加
された香料組成物は、著しく官能特性が改善、増強され
る。次に実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
実施例 1
シスー9−ドデセン−12−オリドの合成12ーヒドロ
キシ−9−ドデジン酸エチルェステル7.0夕をリンド
ラー触媒を用いて、水素添加し、部分水添化物12ーヒ
ドロキシーシスー9−ドデセン酸エチルェステルを得た
。
キシ−9−ドデジン酸エチルェステル7.0夕をリンド
ラー触媒を用いて、水素添加し、部分水添化物12ーヒ
ドロキシーシスー9−ドデセン酸エチルェステルを得た
。
減圧蒸留して、b.p.108〜10900/0,01
汀orr.の主蟹分6.3夕を得た。このェステルを加
水分解してオキシ酸とした後、200〜210qo/I
Torr.にて2.朝寺間加熱重合させた。この重合物
に、酸化金台0.4夕を分散させ、220〜230℃/
ITorr.にて2.5時間解重合させた。再留して、
6000/0.005Ton.の純粋な目的の生成物を
得た。赤外線スペクトル (液 膜) :3010,2930,2865,17
35(>C=○),1450,1355,1230,1
185,1140,1110,1045,845,68
5肌‐1マススベクトル (7氏V):mノel96(M+,12),178(3
),167(3),136(10),123(7),1
09(12),98(17),95(25),82(2
7),81(49),68(76),67(73),5
5(71),54(67),41(100)NMRスペ
クトル(100MHZ,CDC13):1.1一1.7
(loH,m),2.1(2日,m),2.30(2日
,t,J=4HZ), 2.42(が,d‐t,J=4, 5HZ),4.24(2日,t,J= 5,Hz),5.4(2日,m)6 PPm 実施例 2 トランス−9ードデセンー12ーオリドの合成12−ヒ
ドロキシー9−ドデシン酸エチル0.1モルをピラニル
ェーテルとし、ヱステルを加水分解し、カリウム塩とし
た。
汀orr.の主蟹分6.3夕を得た。このェステルを加
水分解してオキシ酸とした後、200〜210qo/I
Torr.にて2.朝寺間加熱重合させた。この重合物
に、酸化金台0.4夕を分散させ、220〜230℃/
ITorr.にて2.5時間解重合させた。再留して、
6000/0.005Ton.の純粋な目的の生成物を
得た。赤外線スペクトル (液 膜) :3010,2930,2865,17
35(>C=○),1450,1355,1230,1
185,1140,1110,1045,845,68
5肌‐1マススベクトル (7氏V):mノel96(M+,12),178(3
),167(3),136(10),123(7),1
09(12),98(17),95(25),82(2
7),81(49),68(76),67(73),5
5(71),54(67),41(100)NMRスペ
クトル(100MHZ,CDC13):1.1一1.7
(loH,m),2.1(2日,m),2.30(2日
,t,J=4HZ), 2.42(が,d‐t,J=4, 5HZ),4.24(2日,t,J= 5,Hz),5.4(2日,m)6 PPm 実施例 2 トランス−9ードデセンー12ーオリドの合成12−ヒ
ドロキシー9−ドデシン酸エチル0.1モルをピラニル
ェーテルとし、ヱステルを加水分解し、カリウム塩とし
た。
反応容器に、エチルアミン300ccをとり、金属リチ
ウム0.25モルを入れ、一7800に冷却後、前記カ
リウム塩を不活性ガス気流中10分間を要して添加した
。さらに4時間反応後、酸性として、エーテル抽出をし
た。エーテル回収後、合成1の様に重合、解重合し、油
分を得た。再留し、65qC/0.005Ton.の目
的の生成物を得た。本化合物がトランス体であることは
赤外吸収スペクトルにより確認された。
ウム0.25モルを入れ、一7800に冷却後、前記カ
リウム塩を不活性ガス気流中10分間を要して添加した
。さらに4時間反応後、酸性として、エーテル抽出をし
た。エーテル回収後、合成1の様に重合、解重合し、油
分を得た。再留し、65qC/0.005Ton.の目
的の生成物を得た。本化合物がトランス体であることは
赤外吸収スペクトルにより確認された。
実施例 3
スペアミントタイプ歯磨用香料組成物
上記組成物993部に対し、7部のシス−9−ドデセン
−12−オリドを加えることにより、ソフトな清涼感が
増強され、さらに、この清涼感の持続性が著しく改善さ
れた。
−12−オリドを加えることにより、ソフトな清涼感が
増強され、さらに、この清涼感の持続性が著しく改善さ
れた。
実施例 4
グレープ様香料組成物
上記組成物998部に対し、シス−9−ドデセン−12
−オリドの2部を配合することにより、ェステルに起因
する刺激的なトップノートが緩和され、よりマイルドな
天然様の甘い香気が引き立ち、香気の改良に顕著な効果
が認められた。
−オリドの2部を配合することにより、ェステルに起因
する刺激的なトップノートが緩和され、よりマイルドな
天然様の甘い香気が引き立ち、香気の改良に顕著な効果
が認められた。
実施例 5ライム様香料組成物
上記組成物99$織こ、シス−9−ドデセン−12−オ
リドを1部添加することにより、新鮮なさわやかさがよ
り増大し、まろやかで天然らしさが増強された。
リドを1部添加することにより、新鮮なさわやかさがよ
り増大し、まろやかで天然らしさが増強された。
実施例 6
煙草用香料組成物
上記組成物999.5部に対し、0.5部のトランス−
9ードデセン−12−オリドを加えて調整した新規香料
組成物を、タバコに0.1%(重量)賦香に香気試験を
行ったところ、刺激が著しく押えられ、マイルドになり
、さらに、その香喫味が増し、たばこらしさが増大した
。
9ードデセン−12−オリドを加えて調整した新規香料
組成物を、タバコに0.1%(重量)賦香に香気試験を
行ったところ、刺激が著しく押えられ、マイルドになり
、さらに、その香喫味が増し、たばこらしさが増大した
。
実施例 7
フレッシュフローラルタィプ室内芳香剤用香料組成物上
記組成物85碇部1こ対し、トランス−9−ドデセンー
12ーオリドを15碇部加えることにより、強力な拡散
性と魅力的な個性を与え、ソフトな甘味を倍加させるこ
とができた。
記組成物85碇部1こ対し、トランス−9−ドデセンー
12ーオリドを15碇部加えることにより、強力な拡散
性と魅力的な個性を与え、ソフトな甘味を倍加させるこ
とができた。
実施例 8
シトラスタィプオーデコロン用香料組成物上記組成物9
95部に対し、トランス−9−ドデセンー12−オリド
を5部加えることによって、豊かな強さと甘味を与え、
魅力を増加させることができた。
95部に対し、トランス−9−ドデセンー12−オリド
を5部加えることによって、豊かな強さと甘味を与え、
魅力を増加させることができた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 9−ドデセン−12−オリド。 2 9−ドデセン−12−オリドがシス−9−ドデセン
−12−オリドである特許請求の範囲第1項記載の化合
物。 3 9−ドデセン−12−オリドがトランス−9−ドデ
セン−12−オリドである特許請求の範囲第1項記載の
化合物。 4 9−ドデセン−12−オリドを有効成分とする香料
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54165531A JPS6034953B2 (ja) | 1979-12-21 | 1979-12-21 | 新規不飽和大環状ラクトンおよびそれを有効成分とする香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54165531A JPS6034953B2 (ja) | 1979-12-21 | 1979-12-21 | 新規不飽和大環状ラクトンおよびそれを有効成分とする香料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5690076A JPS5690076A (en) | 1981-07-21 |
JPS6034953B2 true JPS6034953B2 (ja) | 1985-08-12 |
Family
ID=15814153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54165531A Expired JPS6034953B2 (ja) | 1979-12-21 | 1979-12-21 | 新規不飽和大環状ラクトンおよびそれを有効成分とする香料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6034953B2 (ja) |
-
1979
- 1979-12-21 JP JP54165531A patent/JPS6034953B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5690076A (en) | 1981-07-21 |
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