JPS603416Y2 - 空冷式動力伝達装置 - Google Patents

空冷式動力伝達装置

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JPS603416Y2
JPS603416Y2 JP2839284U JP2839284U JPS603416Y2 JP S603416 Y2 JPS603416 Y2 JP S603416Y2 JP 2839284 U JP2839284 U JP 2839284U JP 2839284 U JP2839284 U JP 2839284U JP S603416 Y2 JPS603416 Y2 JP S603416Y2
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JP
Japan
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cover
clutch
crankshaft
air
impeller
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JP2839284U
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元雄 鈴木
尚司 沼田
利孝 成瀬
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三菱自動車工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空冷式の動力伝達装置に関腰特にエンジンク
ランク軸とクラッチ機構との間に介装される流体継手機
構をそなえた冷却式の動力伝達装置に関する。
従来から、このような流体継手機構を有する動力伝達装
置については、多くの提案がなされている。
ところで、このような動力伝達装置では、その流体継手
機構における効率のよい冷却が必要とされている。
本考案は、かかる点に鑑みて創作されたもので、流体継
手機構の冷却を効率よく行なえるようにした空冷式動力
伝達装置を提供することを目的とする。
このため、本考案の空冷式動力伝達装置は、クランク軸
端に設けられて同クランク軸と一体に回転するドライブ
プレートと、同ドライブプレートとクラッチホイールと
の間に介装された流体継手機構とをそなえ、同流体継手
機構が、上記ドライブプレートに固定された同インペラ
シェルと、同インペラシェルと一体に形成されてタービ
ンブレードを覆うカバーとをそなえて、上記クラッチホ
イールに形成された空気流入口から導入される冷却風を
、上記のクラッチホイールとカバーとの隙間を通じ同カ
バーの外壁面へ供給すべく、上記カバーの外壁面に冷却
フィンを兼ねるファンブレードが設けられたことを特徴
としている。
以下、図面により本考案の一実施例としての空冷式動力
伝達装置について説明すると、第1図はその縦断面図、
第2図はそのドライブプレートに形成された空気流入口
を説明するための部分平面図、第3図は第2図の■−■
矢視線に沿う断面図である。
第1図に示すごとく、エンジンクランク軸1の後端には
、ドライブプレート2がボルト3により締付は固定され
ており、これによりこのドライブプレート2はクランク
軸1と一体に回転するようになっている。
なお、ドライブプレート2の周縁部には、スタータモー
タを噛合する始動用のリングギア2pが一体に設けられ
ている。
さらに、このクランク軸1付きのドライブプレート2と
、トランスミッション側のメインドライブ軸4付きのク
ラッチ機構Cを構成するクラッチホイールとしてのフラ
イホイール5との間には、流体継手機構すなわちフルー
ドカップリングFが介装されている。
このフルードカップリングFは、ポンプブレード6を有
するインペラシェルフと、タービンブレード8を有する
ハブ軸9と、インペラシェルフと一体に形成されてター
ビンブレード8を覆うカバー10等とで構成されている
が、以下各部材の取付構造について詳細に説明する。
インペラシェルフは、フルードカップリングFのケーシ
ングの一部をなすもので、ドライブプレートに隙間G1
をあけてボルト11により固定されている。
また、このインペラシェルフにおける外壁面には、その
半径方向に沿い冷却フィンを兼ねる複数のファンブレー
ド12が放射状に設けられている。
したがってドライブプレート2とインペラシェルフとの
間に、ファンブレード12が設けられていることになる
さらに、ドライブプレート2には、第1〜3図に示すよ
うな複数の空気流入口2aが形成されており、各空気流
入口2aには、第2,3図に示すごとく、ドライブプレ
ート2の回転に伴い空気を隙間G1へ誘導しうるファン
ブレードとして’4曲縁部2a′が形成されている。
したがって、クランク軸1が回転してドライブプレート
2が回わると、インペラシェルフもクランク軸1および
ドライブプレート2と一体に回転し、これにより空気を
冷却風として、ドライブプレート2の空気流入口2aお
よび隙間G1を通じ、インペラシェルフの外壁面へ供給
することができ、その結果、ファンブレード12の冷却
ファンとしての効果と相まって、フルードカップリング
Fを効率よく冷却するこができる。
なお、隙間G1は極力狭くなるように形成するのが好ま
しい。
また、ファンブレード12は、ドライブプレート2に取
付けることができる。
このようにインペラシェルは狭い隙間G1を形成すべく
ドライブプレート2に接近して設けられており、このイ
ンペラシェルフの内壁周縁部には、複数のポンプブレー
ド6が取付けられていて、これらのポンプブレード6の
弯曲内側縁部6aに沿うオイルを案内するためインペラ
ガイド13が、インペラシェルフに取付けられている。
これによりドライブプレート2に沿い接近して設けられ
たインペラシェルフと弯曲形成されたインペラガイド1
3との間に、オイルを満たしうるコーナ部Sが形成され
るから、このコーナ一部SがオイルリザーブタンクAと
して使用される。
さらに、インペラガイド13には、戻し穴14が形成さ
れており、オイルリザーブタンクAに満たされるオイル
をポンプブレード6の配設空間へ戻すことが可能となっ
ている。
また、これらのポンプブレード6に対向してタービンブ
レード8が配設されており、これらのタービンブレード
8はタービンブレード連結部材15を介してハブ軸9に
取付けられている。
ところで、カバー10が、ハブ軸9付きのタービンブレ
ード8を覆うようにインペラシェルフと一体に形成され
ており、これにより、このカバー10もフルードカップ
リング下のケーシングの一部を構成するが、インペラシ
ェルやこのカバー10で囲まれる空間には、前述のコー
ナ一部Sに形成されるオイルリザーブタンクAと、他の
オイルリザーブタンクBとが形成されている。
そして、このカバー10における外壁面は、その半径方
向に沿い冷却フィンを兼ねる複数のファンブレード16
が放射状に設けられている。
また、フライホール5は、ハブ軸9の後端面において端
面どおしを直接ホルト17を介し締付けられることによ
り、カバー10との間に隙間G2を形成すべく、このハ
ブ軸9に取付けられていて、更にこのフライホール5に
は、複数の空気流入口5aが形成されている。
したがって、クランク軸1の回転により、カバー10が
回転すると、空気を冷却風として、フライホイール5の
空気流入口5aおよび隙間G2を通じて、カバー10の
外壁面へ供給することができ、これによりファンブレー
ド16の冷却フィンとしての効果と相まって、フルード
カップリングFを効率よく冷却できる。
なお、隙間G2も、前述の隙間G1と同様に極力狭くな
るように形成するのが好ましい。
また、フライホール5の空気流入口5aには、フライホ
イール5の回転に伴い空気を隙間G2へ誘導しうるファ
ンブレードとしての弯曲縁部を形成してもよく、このよ
にすれば、フルードカップリングFの冷却効果を一層向
上させることができる。
さらに、ファンブレード13をカバー10の外壁面に取
付けると共に、冷却フィンを兼ねる他のファンブレード
をフライホイール5のカバ一対向面にも取付けるように
すればフルードカップリングFの冷却効果を一層高める
ことができる。
ところで、ハブ軸9はクランク軸1およびメインドライ
ブ軸4に対しそれぞれ同軸点となるように配設されてお
り、更にこのハブ軸9は、その突出前端部が、クランク
軸1の後端に形成された凹所1aに嵌合された軸受とし
てのボールベアリング18を介し回転自在に支承される
ことにより、クランク軸1に対し相対的に回転できるよ
うになっている。
ここで、ハフ軸9の前端部におけるクランク軸1との嵌
め合い状態について更に説明すると、クランク軸1の凹
所1aには、環状ブツシュ19が圧入により嵌合されて
おり、このブツシュ19は凹所1aに嵌合した状態で突
出する部分をクランク軸1付きのドライブプレートの中
央開口2qに嵌合されている。
そして、このブツシュ19にボールベアリング18を介
しハブ軸9が回転可能に支承されてい:る。
さらに、このブツシュ19の内側には、Oリング20を
介して環状ボス21が圧入するように嵌合されており、
このボス21に溶接等の手段によってインペラシェルフ
が一体に取付けられていちる。
したがってボス21はインペラシェルに突設されている
ことになる。
そして、ボス21とハブ軸9との間には、オイルシール
22が介装されている。
このようにしてフルードカップリングFのハブ軸9と、
クランク軸1とが嵌合せしめられるようになっているの
で、クランク軸1とフルードカップリングFとの嵌め合
わせについての汎用性が増す。
即ち、一種類のフルードカップリングFを異なったエン
ジン間に適用する場合でも、エンジンクランク軸1の凹
所1aに適宜のブツシュ19や軸受18更にはボス21
を圧入してこれらを同凹所1aに嵌合してゆくことによ
り、クランク軸1とハブ軸9との嵌合を精度よく行なう
ことができ、しかもドライブプレート2を所要のものに
取り替えるだけで、クランク軸1とフルードカップリン
グFにおけるインペラシェルフとの結合を客間に行なう
ことができるからであり、これにより機種相互間での汎
用性が増すのである。
また、ハブ軸9は、その突出前端部より後方の拡径部を
、軸受してのボールベアリング23により回転自在に支
承されている。
このボールベアリング23はそのインナレースがハブ軸
外周に当接し、そのアウタレースが、カバー10の円形
開口縁部に溶接等の手段によって固着されたカバー10
の内方突出端部としての環状サポータ24の内周に当接
している。
したがって、このボールベアリング23は、ハブ軸9と
サポータ24との間に介装されていることになる。
さらに、このボールベアリング23と、サポータ24の
内周螺溝と螺合しハブ軸9と当接する内周面25aをも
った環状アダプターシール25との間には、位置調整部
材としてのシム26およびスペーサ27が介装されてい
るため、カバー10でタービンブレード8を覆ったのち
に外部からボールベアリング23の取付位置を適宜調整
することができ、これによりカバー10の組付後に、外
部から、ハブ軸9付きのタービンブレード8のスラット
隙間、即ちハブ軸9の軸方向のガタの原因となる隙間を
、適宜の小さい値になるまで調整できるようになってい
る。
なお、ボールベアリング23の位置調整用のシム26は
、ボールベアリング23のアウタシールの一端壁に当接
しており、更にこのアウタシールの他端壁はハブ軸9の
タービンブレード8の取付腕部9aと対向するように配
設されていて、このアウターシール他端壁とハブ軸9の
タービンブレ−ド取付腕部9aとの間には、ボールベア
リング23の軸受機構に支障をきたすことがないように
、隙間が形成されている。
ところで、ハブ軸9の後部段部と、サポータ24を介し
てカバー10に取付けられたアダプターシール25との
間には、メカニカルシール部Mが介装されており、この
メカニカルシール部Mはフランジ付き環状シールノ\ウ
ジング28をそなえている。
そして、このシールハウジング28内には、ハブ軸9寄
りから順に板バネ29、ワッシャ30およびメカニカル
シール部材31が設けられている。
したがって、この板バネ29の作用により、ハブ軸9を
スラストメタル32を介してインペラシェルに押し付け
ることができ、これによりりブ軸9のスラスト方向の振
動を防止することができる。
また、前述のごとく、ハブ軸9、インペラシェルフおよ
びカバー10等で囲まれることによって空間、即ちポン
プブレード6やタービンブレード8を包含しオイルリザ
ーブタンクA、 Bをそなえた空間が形成され、この空
間内に動力伝達媒体としてのオイルが収容されるが、ハ
ブ軸9と、インペラシェルフ付きのボス21又はドライ
ブプレートと嵌合するブツシュ19との間は、オイルシ
ール22またはOリング20で、更にハブ軸9とカバー
10付きのアダプターシール25との間は、メカニカル
シール部Mとしての前述のメカニカルシール部材31や
Oリング33で、そして、カバー付きのサポータ24と
アダプターシール25との間は、Oリング34やガスケ
ット35で、それぞれシールが行なわれるようになって
いる。
このように各所で適宜のシールが施されているので、十
分なオイルシールを行なうことができ、しかも上述のご
とくメカニカルシール部Mに内装された板バネ29の作
用により、ハブ軸9のスラスト方向の振動を十分に防止
できるようになっている。
また、前述のごとく、ハブ軸9の後端面には、フライホ
ール5がその端面を直接ボルト17によって、締付は固
定されており、これにより結合の確実性が向上すると共
に締付トルクを低減できる。
さらに、このフライホイール5やこれに摩擦係合しうる
クラッチフェーシング36やクラッチハブ37更にはプ
レッシャプレート38等でクラッチ機構Cが構成されて
いるが、その構成について説明すると、クラッチハブ3
7がメインドライブ軸4上にスプライン止めされており
、クラッチハブ37におけるフランジの一側にはクラッ
チプレート39が配設されるとともに、このフランジの
他側にはりテーニングプレート40がクラッチプレート
39と対向して配設されている。
さらに、クラッチハブ37のフランジには、4個の切欠
き部37aがほぼ90度おきに形成されていて、各切欠
き部37aでクラッチプレート39とリテーニングプレ
ート40とがリベット41にて結合されている。
そして、ある切欠き部37aと隣の切欠き部37aとの
間すなわちあるリベット結合部と隣のリベット結合部と
の間には、クラッチハブ37のフランジ、クラッチプレ
ート39およびリテーニングプレート40の3者にわた
るほぼ方形の窓孔42が穿設されている。
また、クラッチプレート39の最外側部分には、耐熱、
耐摩耗性を有する一対の円環状クラッチフェーシング3
6,36がリベット43により取り付けられており、こ
れらのクラッチフェーシング36を、ダイアプラムスプ
リング38′の付勢力で、プレッシャプレート38を介
しハブ軸9付きフライホイール5へ押圧することにより
、フライホイール5からクラッチフェーシング36、ク
ラッチプレート39、リベット41およびクラッチハブ
37を介してメインドライブ軸4に動力が伝達されるよ
うになっている。
ところで、上記窓孔42は、従来のソリッド型クラッチ
におけるトーションスプリング挿入用の窓孔であるが、
本装置のごとくフルードカップリングFを装着した場合
は、このようなトーションスプリングは不要になるため
、この窓孔42にトーションスプリングは装填されてい
ないが、この窓孔42はフライホール5とこれに接続す
るクラッチプレート39との隙間G3へ冷却用空気を導
入するための開口としての機能を有する。
このように本装置は、従来のソリッド型クラッチとクラ
ンク軸1との間にフルードカップリングFを介装して、
従来車の改造や従来部品の転用等も行なえる経済性の高
い装置であり、さらに従来からあるトーションスプラン
グ用窓孔42を冷却用空気導入用の開口として利用する
ことができ、これにより従来構造との有用な結合をも遠
戚できるものである。
なお、窓孔42はクラッチプレート39、クラッチハブ
37およびリテーニングプレート40の3者にわたるも
のであり、したがって窓孔42はクラッチプレート39
自体に形成された開口42aを含むものである。
また、クラッチハブ37とクラッチプレート39および
リテーニングプレート40との間の相対移動を許容する
ように、クラッチプレート39とリテーニングプレート
40とをリベット41で結合する代わりに、このリベッ
ト41で上記3者37.39.40を一体に結合しても
よい。
なお、第1図中、符号44はメインドライブ軸4を支承
するフロントベアリング、45はメインドライブ軸4の
前端部を支承する軸受を示しており、符号46は本装置
を覆うケース、47はケース46に形成された空気出入
口を示している。
本考案の空冷式動力伝達装置は、上述のごとく構成され
ているので、クランク軸1が回転すると、ドライブプレ
ート2が回転して、更にインペラシェルフおよびカバー
10も回転し、これによりクランク軸1からの動力がイ
ンペラシェルフ付きのポンプブレード6からオイルを介
してハブ軸9付きのタービンブレード8へ伝達される。
この場合のトルク伝達比はほぼ1に設定されている。
このようにしてタービンブレード8がクランク軸1から
の動力を受けると、ハブ軸9が回転し、更にフライホイ
ール5も回転する。
このときクラッチ機構Cが断の状態なら、クランク軸1
からの動力はメインドライブ軸4へは伝わらず、クラッ
チ機構Cが接の状態であれば、クランク軸1からの動力
がフライホイール5、クラッチフェーシング36、クラ
ッチプレート39およびクラッチハブ37を介してメイ
ンドライブ軸4に伝達されるようになっている。
ところで、このようなトルク伝達時に、急激なトルク変
動が生じても、フルードカップリングF・で十分にその
変動分を吸収することができ、更には、曲げ振動をも低
減することができ、これにより車体の振動騒音レベルを
大幅に下げて、快適な運転が行なえるようになっている
このようにしてクランク軸1からの動力がフルードカッ
プリングFを介してハブ軸9ひいてはメインドライブ軸
4へ伝達されるようになっているが、このときのフルー
ドカップリングFへの冷却作用は次のようになっている
まず、ファンブレード12の作用によって、冷却用空気
が、ドライブプレート2に形成された空気流入口2aお
よび隙間G1を通じ、インペラシェルフの外壁面に供給
されているので、ファンブ)レード12の冷却ファンと
しての冷却機能と相まって、フルードカップリングFの
インペラシェルフ側の外壁面が十分に冷却される。
このとき、冷却空気は、隙間G1を通過する際に、その
流速が上げられるので、冷却効率がよ′い。
また、空気流入口1aに、ドライブプレート2の回転に
伴い空気を隙間G1へ誘導しうるファンブレードとして
の弯曲縁部2a′が形成されているので、効率のよい冷
却が行なわれている。
さらに、ファンブレード16の作用によって、冷却空気
が、フライホイール5に形成された空気流入口5aおよ
び隙間G2を通じ、カバー10の外壁面に供給されてい
るので、ファンブレード16の冷却フィンとしての冷却
気能と相まって、フルードカップリングFのカバー10
側の外壁面が十分に冷却される。
なお、この場合も冷却用空気は、隙間G2を通過する際
に、その流速が上げられるので、冷却効率がよい。
この場合は、クラッチ機構Cに、クラッチプレート39
自体に形成された開口42aを含む窓孔42が形成され
ているので、フライホイール5とこれに隣接するクラッ
チプレート39との隙間G3へ冷却用空気を効率よく導
入することができ、これによりこの隙間G3からの空気
流入口5aを通じて隙間G2へ冷却用空気を円滑に供給
できるため、カバー10の外壁面の冷却効率が非常によ
い。
なお、フルードカップリングFの外壁面に供給された冷
却用空気は、ケース46の空気出入口47を通じて排出
される。
もちろんこの空気出入口47は外部の空気を冷却用空気
として取り入れる開口でもある。
以上詳述したように、本考案の空冷式動力伝達装置によ
れば、クランク軸1端に設けられて同夕ランク軸1と一
体に回転するドライブプレート2と、同ドライブプレー
ト2とクラッチホイール5との間に介装された流体継手
機構Fとをそなえ、同流体継手機構Fが、上記ドライブ
プレート2に固定されたインペラシェルフと同インペラ
シェルフと一体に形成されてタービンブレード8を覆う
カバー10とをそなえて、上記クラッチホイール5に形
成された空気流入口5aから導入される冷却風を、上記
のクラッチホイール5とカバー10との隙間G2を通じ
同カバー10の外壁面へ供給すべく、上記カバー10の
外壁面に冷却フィンを兼ねるファンブレード16が設け
られているので、トルク変動を十分に吸収するという本
来の機能を有するほか、カバー10の外壁面へ強力な冷
却風を供給することができ、これにより冷却効率の大幅
な向上をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例としての空冷式動力伝達装置を示
すもので、第1図はその縦断面図、第2図はそのドライ
ブプレートに形成された空気流入口を説明するための部
分平面図、第3図は第2図の■−■矢視線に沿う断面図
である。 1・・・・・・クランク軸、1a・・・・・・クランク
軸凹所、2・・・・・・ドライブプレート、2a・・・
・・・ドライブプレート2に形成された空気流入口、2
a′・・・・・・空気流入口2aの弯曲縁部、2p・・
・・・・スタータモータ用リングギヤ、2q・・・・・
・ドライブプレート2の中央開口、3・・・・・・ボル
ト、4・・・・・・メインドライブ軸、5・・・・・・
クラッチホイールとしてのフライホイール、5a・・・
・・・フライホイールに形成された空気流入口、6・・
・・・・ポンプブレード、6a・・・・・・ポンプブレ
ード6の弯曲内側縁部、7・・・・・・インペラシェル
、8・・・・・・タービンブレード、9・・・・・・ハ
ブ軸、9a・・・・・・ハブ軸9のタービン取付腕部、
10・・・・・・カバー、11・・・・・・ボルト、1
2・・・・・・ファンブレード、13・・・・・・イン
ペラガイド、14・・・・・・戻し穴、15・・・・・
・タービンブレード連結部材、16・・・・・・ファン
ブレード、17・・・・・・ボルト、18・・・・・・
ボールベアリング、19・・・・・・ブツシュ、20・
・・・・・0リング、21・・・・・・ボス、22・・
・・・・オイルシール、23・・・・・・ボールベアリ
ング、24・・・・・・サポータ、25・・・・・・ア
ダプターシール、25a・・・・・・アダプターシール
25の内周面、26・・・・・・シム、27・・・・・
・スペーサ、28・・・・・ツールハウジング、29・
・・・・・板バネ、30・・・・・・ワッシャ、31・
・・・・・メカニカルシール部材、32・・・・・・ス
ラストメタル、33,34・・・・・・Oリング、35
・・・・・・ガスケット、36・・・・・・クラッチフ
ェーシング、37・・・・・・クラッチハブ、37a・
・・・・・切欠部、38・・・・・・プレッシャプレー
ト、38′・・・・・・ダイアフラムスプリング、39
・・・・・・クラッチプレート、40・・・・・・リテ
ーニングプレート、41・・・・・・リベット、42・
・・・・・クラッチプレート39自体に形成された開口
42aを含む窓孔、42a・・・・・・開口、43・・
・・・・リベット、44・・・・・・フロントベアリン
グ、45・・・・・・軸受、46・・・・・・ケース、
47・・・・・・空気出入口、A、B・・・・・・オイ
ルリザーブタンク、C・・・・・・クラッチ機構、F・
・・・・・流体継手機構すなわちフルードカップリング
、G1・・・・・・ドライブプレート2とインペラシェ
ルフとの隙間、G2・・・・・・カバー10とフライホ
イール5との隙間、G3・・・・・・フライホイール5
とクラッチプレート39との隙間、M・・・・・・メカ
ニカルシール部、S・・・・・・コーナ一部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランク軸端に設けられて同クランク軸と一体に回転す
    るドライブプレートと、同ドライブプレートとクラッチ
    ホイールとの間に介装された流体継手機構とをそなえ、
    同流体継手機構が、上記ドライブプレートに固定された
    インペラシェルと、同インペラシェルと一体に形成され
    てタービンブレードを覆うカバーとをそなえて、上記ク
    ラッチホイールに形成された空気流入口から導入される
    冷却風を、上記のクラッチホイールとカバーとの隙間を
    通じ同カバーの外壁面へ供給すべく、上記カバーの外壁
    面に冷却フィンを兼ねるファンブレードが設けられたこ
    とを特徴とする空冷式動力伝達装置。
JP2839284U 1984-02-29 1984-02-29 空冷式動力伝達装置 Expired JPS603416Y2 (ja)

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ID=30159281

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