JPS6034072Y2

JPS6034072Y2 - メリヤス編機

Info

Publication number: JPS6034072Y2
Application number: JP7932278U
Authority: JP
Inventors: 圭司斎藤; 賢治本多; 浩蔵山田
Original assignee: 大東製機株式会社
Priority date: 1978-06-09
Filing date: 1978-06-09
Publication date: 1985-10-09
Also published as: JPS54181149U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、メリヤス編機、特にダブルシリンダー丸編機
に関し、該編機で編成した畦編地の表目と裏目を接続し
ているシンカーループが表目及び裏目のシンカーループ
に比して大きくなり、畦と畦の間に編地の隙き間の生ず
るのを防止することを目的とし、対の針床を有する編機
において、第一の針床に設けた針溝と第二の針床に設け
た前記針溝に隣接する針溝間のピッチを、同一針床の針
溝同志のピッチより小としたことを特徴とするものであ
る。

従来のメリヤス編機の針床は、１吋間の針溝数によって
何ゲージの編機といわれるように、針溝が等間隔に製作
されていた。

従って此の針床を相対して設けてなる、ダブルベッドの
メリヤス編機において畦編を編成する場合、各々の針床
の針で編成される編目に一ドルループ・シンカーループ
）と、第一の針床の針から、第二の針床の針へかかる編
目（シンカーループ）とでは、対に設けられた双方の針
床の間隔によって、どうしても一方の針床内で編成され
るニードルループ・シンカーループに対して第一の針床
の針から第二の針床の針へかかるシンカーループの方が
大きくなり、畦編の目的の一つである編地の浮上り効果
が少なく、又使用される糸の種類によっては、風合い等
に大きな影響を与えていた。

第１図は従来の丸編機で、２×２畦編を行なう場合のシ
リンダーの一部分を示した説明図で、図に見る如く、シ
リンダー１の針溝２及びパージビット３は、等ピッチａ
に作られていて、針ひ上下のシリンダーに、２本ずつ交
互に挿入されている。

而して針の挿入されていない空の溝には、針溝が曲った
り、疵がつかないように保護する必要があるために、溝
板４を挿入するのが通常であり、特にファインゲージの
シリンダーに対しては、その必要があった。

此の従来の丸編機で編成された編地は、第２図に示され
る如く、上シリンダーの針で編まれたニードルループ５
と、下シリンダーの針で編まれたニードルループ６より
、上下のニードルループの間にあるシンカーループ７が
、シリンダーの間隔によって大きくなり、前記の欠点を
生じていた。

本考案はか）る点を考慮して、第一の針床の針から第二
の針床の針へかかるシンカーループの大きくなることを
防止し、編地の浮上り効果が大きく、又風合い等を良好
にすることを目的としたものである。

次に本考案に係る一実施例を図面によって説明する。

実施例はダブルシリンダー丸編機において、２×２畦の
編地をつくる場合のものである。

第３図は本考案による２×２畦の絹地を編成する丸編機
のシリンダーの一部分を示した説明図で、図に見る如く
、シリンダー１′の針溝２′は、不等ピッチに作られて
いる、即ち、ピッチｂとピッチＣは等しくなく、ピッチ
Ｃを持つ２本の針の頭部の間に、対向する針床にピッチ
ｂを以て設けられた針溝に挿入されている針の頭部が、
進入できるようにしである。

そして、実施例の如き２×２畦を編成する場合、ｂ（！
：Ｃの和は、従来の同じゲ′−ジのシリンダーのピッチ
ａの４倍（ｂ＋ｃ＝４ａ）になる様に作られている。

しか腰第３図に明らかなように、ピッチｂはピッチａよ
り大となっているため、ピッチＣはピッチｂの３倍では
ない。

このために、第一の針床のピッチｂを有する２本の針が
、第二の針床のピッチｂを有する２本の針と隣接する場
合のピッチはｂよりも小となる。

即ち、ピッチｂの大きさによって第４図に見る如く、上
下のシリンダーの間隔にもかかわらず、上下シリンダー
の針によって編まれるニードルループ５′、及び６′に
比較して、上下シリンダーの針の間に出来るシンカール
ープ７′を、等しくすることも出来るし、又小さくする
ことも出来る。

本考案装置は上記の如く構成したために、畦編地編成の
際に表編目と裏編目の堺に位置するシンカーループの長
さを表編目或は裏編日中のシンカーループに比して小さ
く又は同等とすることができるために、浮上り効果の大
きい編地を作ることが出来るし、又風合の良好な絹地も
得られるものである。

なお、畦編を編成する場合、針は一方の針床内にあって
編成を行なうのみで、他方の針床には移動しないから、
他方の針床には針溝を必要としない。

そこで、不必要な針溝をあらかじめ設けることをしなけ
れば、針床の針数は従来の針床に比較して半数作れば良
いので、針床の製作工数が減少出来る上に、溝板を挿入
する必要もなく、極めて実用上効果のあるものとするこ
とができる。

本実施例は、ダブルシリンダー丸編機の２×２畦編機で
あるが、畦数の変更、及び横編機にも採用出来、何ら此
の実施例に制限されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のダブルシリンダー丸編機のシリンダ一部
分の説明図、第２図は従来のダブルシリンダー丸編機で
編成された編地の組織図、第３図は本考案によるダブル
シリンダー丸編機のシリンダ一部分の説明図、第４図は
本考案によるタ゛プルシリンダー丸編機で編成された編
地の組織図である。１．１′・・・・・・シリンダー２，２′・・・・・
・針溝、３・・・・・・パージビット、４・・・・・・
溝板、５．６．５’。６′・・・・・・ニードルループ、７，７′・・・・・
・シンカーループ、ａ、ｂ、ｃ・・・・・・針溝のピッ
チ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

対の針床を有する編機において、第一の針床に設けた針
溝と第二の針床に設けた前記針溝に隣接する針溝間のピ
ッチを、同一針床の針溝同志のピッチより小としたこと
を特徴とするメリヤス編機。