JPH0370025B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、それぞれ個々の交換可能な区域から
構成されて針を備えた前部針床及び後部針床を有
する、横編機に関する。

〔従来の技術〕

それぞれ２つの隣接するひれ付き条片により針
用案内溝を区画する個々のひれ付き条片から横編
機の針床を構成することは既に公知であるか又は
提案されている。これらの個々のひれ付き条片を
群として互いに結合し、これらのひれ付き条片群
を針床の個々の区域として横に並べることも公知
である。

針床上に針を適当に設けることによつて、２つ
の針ゲージで編成することができるように、針床
を形成するという考えも公知である（ドイツ連邦
共和国実用新案第1872478号）。しかしこの考えは
限られた範囲又は簡単なカムを持つ古い編機でし
か実現されないので、これまで実用上の意義はな
かつた。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の基礎になつている課題は、異なるゲー
ジの針で編成することができる横編機を構成する
ことである。

〔課題を解決するための手段〕

この課題を解決するため本発明によれば、針床
の区域が異なる針ピツチを持ち、従つて隣接する
針床区域が異なるゲージを持つている。

本発明により構成される横編機では、複数のの
個別編物を製造するか、これらの編物において異
なるゲージの編目を対称又は非対称に分布させる
かに応じて、異なるゲージの針を任意に針床へ分
布することができる。針床の交換可能な区域は異
なる長さを持つことができるので、種々のゲージ
の編目の異なる幅の範囲を編成することができ
る。

複数のカムを持つキヤリジを有する最近の横編
機に本発明を適用すると、個々のカムを異なるゲ
ージの針にそれぞれ対応させ、更に異なる区域で
異なるカムにより編目形成も行なうことができ
る。その際複数のカムの少なくとも１つが、異な
る構成の目移し制御曲線において他のカムとは相
違しているのがよい。

実験の結果、本発明により構成される横編機に
通常のあらゆるゲージの針を設けられることがわ
かつた。この場合キヤリジがゲージ２〜４用の編
成兼目移しカム、ゲージ３〜５用の編成兼目移し
カム、ゲージ４〜６用の編成兼目移しカム、及び
ゲージ７及び８用の編成兼目移しカムを持つてい
ると有利である。異なる区域から構成される針床
の所望の個所でキヤリジ反転を可能にする電子制
御装置を持つている横編機では、針床の異なる長
さ範囲に異なるカムを使用することは困難でな
い。各針床の各針に対して個別駆動装置が設けら
れている横編機に本発明を適用することも問題な
い。

〔実施例〕

それぞれ４つのカムを持つキヤリジを有する２
針床横編機の実施例を添付図面について以下に説
明する。

図は横編機のうち前部針床１０と後部針床１１
とを示し、これらの針床は異なる長さの個々のの
区域１０．１及び１１．１から構成されている。
針床１０，１１の個々の区域１０．１及び１１．
１の結合個所は太い鎖線で示されている。図示し
た実施例において針を持つすべての針床区域１
０．１及び１１．１は、そこに使用される針ゲー
ジである数字４、６及び８で示されている。横編
機上で２つの別々な型編物１２及び１３を製造す
る。このため針床には、針を挿入されてない中央
区域１０．２及び１１．２があり、この区域では
編成は行なわれない。一方の編物１２は異なる編
ゲージの５つの範囲を持ち、これらの範囲は織物
上に対称に分布して設けられている。両方の外側
範囲１２．１及び１２．５はゲージ４の針で編成
され、これらに隣接する範囲１２．２及び１２．
４はゲージ６の針で編成され、中央範囲１２．３
はゲージ８の針で編成される。他方の織物１３で
は、２つの範囲は異なる大きさで非対称に設けら
れ、そのうち小さい方の編物範囲１３．１はゲー
ジ８の針で編成され、大きい方の編物範囲１３．
２はゲージ４の針で編成される。編物１２を形成
する針床１０及び１１の範囲において、前部針床
１０及び後部１１で同じ針床区域１０．１及び１
１．１が構成されている。しかし編物１３の編成
範囲では、針床１０及び１１は異なる区域を持
ち、即ち前部針床１０はゲージ８用の区域とゲー
ジ４用の区域とを持ち、後部針床１１は変形例と
してゲージ８用の１つの区域のみを持つている。
この場合もゲージ８を持つ区域の代りに、ゲージ
５を持つ区域も選ぶことができる。その時編目の
目移しの際、１針ずつ針床移動が行なわれ、編目
の目移し後１針だけ針床移動が再び行なわれるこ
とになる。しかし既に述べた個別駆動装置では、
目移し過程は問題なく制御される。

図は前部針床１０及び後部針床１１用のキヤリ
ジ半体１４及び１５も示している。各キヤリジ半
体は４つのカム１４．１，１４．２，１４．３，
１４．４及び１５．１，１５．２，１５．３，１
５．４を持ち、これらのカムはそれぞれ複合編成
一目移しカムで、三角形により示されている。各
カムは異なる針ゲージに対応し、これをU4、
U5、U6及びU7／８で表わしてある。これは、カ
ム１４．１及び１５．１がゲージ４の針を制御
し、カム１４．２及び１５．２がゲージ５の針を
制御し、カム１４．３及び１５．３がゲージ６の
針を制御し、カム１４．４及び１５．４がゲージ
７及び８の針を制御することを意味している。

図示していないキヤリジ１４及び１５用の電子
制御装置及び駆動装置は、針床の所望の個所、従
つて１つの針床区域１０．１，１１．１から次の
針床区域への移行個所における針床の反転、両方
の針床１０，１１の個々の区域１０．１，１１．
１において使用される針床半体１４，１５のカム
の選択を可能にする。

【図面の簡単な説明】

図はそれぞれ４つのカムを持つキヤリジを有す
る２針床横編機の原理的構成図である。 １０，１１……針床、１０．１，１１．１……
針床区域、１４，１５……キヤリジ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ それぞれ個々の交換可能な区域から構成され
   て針を備えた前部針床及び後部針床を有するもの
   において、針床１０，１１の区域１０．１，１
   １．１が異なる針ピツチを持ち、従つて隣接する
   針床区域が異なるゲージを持つていることを特徴
   とする、横編機。 ２ 針床にわたつて移動可能なキヤリジ１４，１
   ５が複数のカム１４．１〜１４．４；１５．１〜
   １５．４を持ち、個々のカムが異なるゲージ４，
   ６，８に対応していることを特徴とする、請求項
   １に記載の横編機。 ３ 複数のカムの少なくとも１つが、異なる構成
   の目移し制御曲線において他のカムとは相違して
   いることを特徴とする、請求項２に記載の横編
   機。 ４ キヤリジ１４，１５がゲージ２〜４用の編成
   兼目移しカム、ゲージ３〜５用の編成兼目移しカ
   ム、ゲージ４〜６用の編成兼目移しカム、及びゲ
   ージ７及び８用の編成兼目移しカムを持つている
   ことを特徴とする、請求項１ないし３の１つに記
   載の横編機。 ５ 横編機が、異なる区域１０．１，１１．１か
   ら構成される針床１０，１１の所望の個所でキヤ
   リジ反転を可能にする電子制御装置を持つている
   ことを特徴とする、請求項１ないし４の１つに記
   載の横編機。 ６ 異なる長さ又は非対称分布の異なる針ピツチ
   を持つ針床区域１０．１，１１．１が個々の針床
   １０，１１に設けられていることを特徴とする、
   請求項１ないし５の１つに記載の横編機。 ７ 横編機が各針床１０，１１の各針用に個別駆
   動装置を持つていることを特徴とする、請求項１
   に記載の横編機。