JPS6033218Y2 - 天井の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は吊り竿を装着した天井の構造に関するもので
ある。

従来、雨期等で屋外で干し物ができない場合においては
、室内で臨時に家具や鴨居の上に吊り竿をかけわたして
干し物を行なっている。

また必要に応じてスクリーンや観葉植物などを天井から
吊るして室内を装飾するような場合には、ヒートン等の
吊り金具を天井に簡易的に取り付けて使用することが多
いが、外れ易かったり、見ばえが悪い等の欠点があった
。

この考案は、アームを備えた吊り竿の自由端を天井に枢
着して上下に回動自在に設けることにより、上記従来の
欠点をなくしたもので、必要な時に天井から吊り竿を引
き出し、簡単に使用するとができる天井の構造を提供す
ることを目的とする。

以下この考案を図面を参照して説明する。第１図ないし
第４図はこの考案の一実施例を示すもので、天井に吊り
竿１が水平にかけわたして設けられている。

この吊り竿１は両端部にアーム２．２が上方に向かって
形成されるとともにそれらの自由端２ａ、２ａを強度の
高い吊り木や野縁等の天井支持部材３に取付は具４によ
って取り付けられ、上記自由端２ａを支点として上下に
回動自在に設けられている。

そしてこの吊り竿１は、上方へ回動させた際、天井板５
，５の間に形成された目地６に収納され、第３図に示す
ような係止具７により固定されるものである。

この係止具７は小ねじ８により天井”＠５に取り付けら
れ、小ねじ８を支点に回動させて目地６より吊り竿１を
引き出せるようになってい□る。

ところで上記取付は具４は第５図に示すように壁パネル
９に固定することもできる。

また天井板５は第４図に示すように壁パネル９と天井支
持部材３との間に隙間を生じるように壁パネル９より少
し離して設けられており、上記吊り竿１が目地６に収納
される際、アーム２は第２図２点鎖線に示すようにその
隙間に収納されるようになっている。

上記天井板５が壁パネル９と接して設けられる天井にお
いては、たとえば第６図に示すようにアーム２を形成し
て目地６に吊り竿１のみを収納しアーム２を天井板５の
下に添えるようにしてもよい。

なお、上記吊り竿１およびアーム２は室内の大きさや天
井の形状に合わせてたとえばステンレス等の金属パイプ
を折り曲げ一体的に形成されるものである。

また上記取付は具の具体的構造は示していないが任意で
あり、係止具７も実施例のものに限るものではない。

上記のように構成された吊り竿１は、室内の物干しとし
て、または室内装飾のための観葉植物や照明等を吊るし
て多目的に使用することができる。

上記吊り竿１を使用しない時には、天井の目地６に収納
しておき必要に応じていつでも簡単に引き出すことがで
きる。

また上記吊り竿１はそのアーム２の自由端２ａを強度の
高い天井支持部材３や壁パネル９に取り付けられるため
従来の簡易的に天井板に取り付ける吊り金具と比べて耐
久性に富み、安心して使用できる。

以上説明したようにこの考案によれば、両端部にアーム
を備えた吊り竿が上記アームの自由端を天井若しくはこ
れの近くに枢着されて上下に回動自在にほぼ水平に設け
られて威るから、室内の上部空間の有効利用として室内
を充分に活用することができるとともに、室内の装飾に
も役に立ち便利で耐久性の高い天井の構造を提供するこ
ととができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す外観図、第２図はそ
の正面図、第３図は吊り竿の収納状態を示す断面図、第
４図および第５図はアームの取付は状態を示す側面図、
第６図は他の吊り竿の実施例を示す外観図である。 １・・・・・・吊り竿、１ａ・・・・・・両端部、２・
・・・・・アーム、２ａ・・・・・・自由端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端部１ａ、ｌａにアーム２，２を備えた吊り竿１が、
   上記アーム２の自由端２ａを天井若しくはこれの近くに
   枢着されて上下に回動自在にほぼ水平に設けられて威る
   天井の構造。