JPS6033128A - 自動車のリタ−ダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は自動車のリターダに係り、とくにリターダを発
電機から構成し、この発電機に外部から加えられる仕事
を制動力として利用づるようにした自動車のリターダに
関する。 自動車に制動力を与えるために従来より用いられている
リターダは、例えば渦電流を利用するものであって、固
定子コイルによって生ずる磁場の中でディスクを回転さ
せることにより、このディスクに渦電流を発生させ、渦
電流によって運動エネルギを熱エネルギに変換して制動
トルクを得るようにしていた。しかし従来のこの種のリ
ターダは、大きさおよび重量が大きく、またディスクに
は空冷用のフィンが設けられているために、リターダを
一用しない場合に風損を生じ、燃費を悪化させるという
欠点があった。 このような問題点に鑑みて、発電機から成るリターダが
提案されている。この発電機は例えばその回転子がエン
ジンのフライホイールと兼用され、界磁コイルを励磁す
ると電機子コイルが発電を行ない、このときに外部から
回転子に加えられる仕事を制動力として利用するもので
ある。しかしこのようなリターダにおいても、上記発電
出力は抵抗によって消費され、熱に変換されるために、
この発電機の出力を有効に利用することができないとい
う欠点があった。従って他の装置を駆動する場合には、
パワーテークオフを用いてエンジンによって駆動される
ようになっていた。 本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、リターダを構成する発電機の出力を有効に利用して
他の装置を駆動できるようにしたリターダを提供するこ
とを目的と７るものである。 以下本発明を図示の一実施例につき説明する。 第１図は本実施例に係るリターダを備えた自動車を示す
ものであって、その前端部側のキャブ１の下側にはエン
ジン２が配置されている。そしてこのエンジン２の背面
側には、フライホイールを収納したフライホイールハウ
ジング３が設けられており、さらにこのハウジング３の
後ろ側にはトランスミッション４が配置されている。ト
ランスミッション４は上記エンジン２の回転数を適当な
回転数に変速し、メインシャフト５およびプロペラシャ
フト６を介して駆動輪に伝達するようになっている。 つぎにこの自動車のリターダについて述べると、リター
ダはエンジンの背面側に配されたフライホイールハウジ
ング３内に設

【ノられている。このハウジング３内には
第２図に示１゛ようにフライホイール７が収納されてお
り、このフライホイール７がリターダの回転子を構成し
ている。そしてその外周部には所定のピッチで誘導子磁
極８が設けられている。これに対してハウジング３の上
下にはそれぞれケース９が設けられており、このケース
９内に固定子が配されている。 ケース９内の固定子は第３図に示すように、誘導子磁極
８の１／２のピッチで設けられているボールコア１０を
備え、このボールコア１０に電機子コイル１１と界磁コ
イル１２とがそれぞれ巻装されている。なお界磁コイル
１２はそれぞれのボールコア１０に１つずつ巻装され−
でいるのに対して、電機子コイル１１は２つのボールコ
ア１０に跨って巻装されている。そしてボールコア１０
は固定子ヨーク１３を介してケース９に固着されるよう
になっている。 さらにこの自動車は、そのフレーム１４上に第１図に示
すように、モータ１５とそして送水ポンプ１６とが設け
られている。これらのモータ１５と送水ポンプ１６とは
、それらの軸が互にカップリング２０を介して連結され
ている。 つぎに以上のような構成に係るこのリターダの動作につ
いて説明する。まずこのリターダによって制動力を得る
場合には、運転席に設けられているリターダスイッチを
投入する。すると第３図に示す界磁コイル１２に電流が
流れ、ボールコア１０は磁化される。そして誘導子磁極
８を備えたフライホイール７はクランクシャフト１つに
よって駆動されるために、このリターダが発電を行なう
ことになる。すなわちある瞬間においては第３図で点線
で示すような磁気回路１７を磁束が通ることになり、こ
れに対してフライホイール７がボールコア１０のピッチ
に相当する角度だけ回転した場合には、鎖線で示す磁気
回路１８を磁束が通過することになる。そして磁気回路
１７．１８を通過づる磁束は電機子コイル１１と鎖交す
るとともに、その方向が反対になるために、電機子コイ
ル１１が起電力を誘起することになる。そしてこの発Ｎ
１１から成るリターダに外部から加えられる仕事が制動
ノコとして利用され、エンジン２あるいは車両が制動力
を受番プるようになる。 つぎにこのリターダとエンジン２とによって発動発電機
を構成し、モータ１５を介して送水ポンプ１６を駆動す
る動作について述べる。この場合には車両を停止させる
とともに、そのクラッチを遮断状態に切換え、エンジン
２を駆動すると、このエンジン２によってｗ２図に示す
フライホイール７が駆動されることになる。従ってこの
ときにバッテリによって界磁コイル１２を励磁してお１
１ば、上記の場合と同様にこのリターダが発電を行なう
ことになる。従ってこのリターダの出力をコネクタ２１
を介して第１図に示すモータ１５に供給】れば、モータ
１５が駆動されることになり、このモータ１５によって
さらに送水ポンプ１６が駆動されることになる。 このように本実施例に係る自動車のリターダＣ，ｔ　。 従来のリターダと同様に例えば長い坂を下りる場合には
、エンジン２あるいは車両に対して制動力を与えること
になり、一種のブレーキ装置として利用することができ
る。さらに車両を停車してクラッチを遮断状態に切換え
、エンジン２によってリターダを駆動すると、エンジン
とリターダとによって発動発電機が構成され、他の装置
、例えば送水ポンプ１６をモータ１５を介して駆動】る
ことが可能となる。 以上本発明を図示の一実施例につき述べたが、本発明は
上記実施例によって限定されることなく、本発明の技術
的思想に基づいて各種の変更が可能である。例えば上記
実施例における送水ポンプ１６に代えて、オイルポンプ
、バキュームポンプ、ロータリプレス、照明灯等をリタ
ーダの発電出力によって駆動するようにしてもよい。ま
たエンジンとリターダとによって構成される発電機で、
停車中に車両の外部に設けられた装置に電気を供給し、
外部の装置を駆動するようにしてもよい。 以上に述べたように本発明は、リターダとエンジンとに
よって発動発電機を構成し、自動車が停車中にこの発動
発電機によって他の装置を駆動するようにしたものであ
る。従って本発明によれば、リターダを本来の目的以外
に利用することができ、またパワーテークオフを必要と
しなくなる。さらにリターダの出力が電気エネルギとし
て取出されるだめに、駆動される装置の自由度が高くな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るリターダを備えた自動
車の要部側面図、第２図＆よこの自動車に搭載されてい
るリターダの要部斜視図、第３図番よ同要部拡大展開縦
断面図である。 なお図面に用いた符号において、 ２・・・エンジン ７・・・フライホイール ８・・・誘導子磁極 １０・・・ポールコア １１・・・電機子コイル １２・・・界磁コイル １５・・・モータ １６・・・送水ポンプ である。 出願人　日野自動車工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. リターダを発電機から構成し、この発電機に外部から加
   えられる仕事を制動力として利用するようにしたリター
   ダにおいて、前記リターダとエンジンとによって発動発
   電機を構成し、自動車の停車中にこの発動発ＮＩＩによ
   って他の装置を駆動するようにしたことを特徴とする自
   動車のリターダ。