JPS6032949Y2 - ベルトプレス型脱水機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、無端帯状の第１回動ろ布を、重力あるいは吸
引脱水部から強制脱水部にわたって回動する状態で設け
ると共に、前記強制脱水部において、前記第１回動ろ布
との間に被処理物を挾圧するための無端帯状の第２回動
ろ布を回動自在に設け、前記第１回動ろ布の前記強制脱
水部よりも下手側に、張り付いたケーキを剥離除去した
後に残存付着した固形分を洗浄除去する洗浄部を付設し
たベルトプレス型脱水機に関する。

上記脱水機では、ろ布に対する洗浄水の使用量が増大す
るため、従来一般に、洗浄排水を回収すると共に、その
回収した洗浄排水をポンプによって揚送し、洗浄処理後
のろ布に供給してろ過処理し、洗浄水を循環使用するよ
うに構成していた。

ところが、洗浄排水揚送のためにポンプの動力が必要で
未だ改善の余地があった。

本考案は、上記の点に鑑み、洗浄排水のろ過処理を、動
力を用いる事無く、経済性有利にして行えるようにする
ことを目的とする。

次に、本考案の実施例を例示図に基いて詳述する。

第１貯留槽１から供給される被処理物と、第２貯留槽２
から供給される凝集剤とを凝集混和する混和機３を設け
、無端帯状の第１回動ろ布４に対゛して重力脱水部５を
付設し、その重力脱水部５の回動力向下手側に、第２回
動ろ布６との協働により濃縮汚泥を挾圧する強制脱水部
７を設け、もって、第１及び第２回動ろ布４，６の回動
に伴い、し尿や都市下水あるいは産業廃水等、各種の水
処理に伴って発生する汚泥等の被処理物を連続的に脱水
処理するようにベルトプレス型脱水機を構威しである。

前記強制脱水部７よりもろ布走行方向下手側において、
第１及び第２回動ろ布４，６夫々に対し、張り付いたケ
ーキを剥離するスクレーパ８を付設すると共に、それら
スクレーパ８，８の下方に、剥離された脱水ケーキを回
収するコンベア９を設けである。

スクレーパ８，８夫々よりもろ布走行方向下手側に、上
下一対の洗浄ノズル１０．１０と、そのノズル１０．１
０夫々からの洗浄水の飛散を防止するように囲繞した収
容室１１とから成る洗浄部１２を設け、ろ布４，６夫々
に残存付着した固形分を洗浄除去するように構威しであ
る。

前記第１及び第２回動ろ布４，６において、夫々に付設
した洗浄部１２の下方で回動するように迂回させ、そこ
に低位回動経路Ａを形威し、洗浄部１２からの洗浄排水
を自然流下によって洗浄後の第１回動ろ布４に供給し、
ろ過処理して第１受水槽１３．１４に回収するように構
威しである。

前記重力脱水部５及び強制脱水部７夫々の下方に、脱離
液を受止める第２及び第３受水槽１５゜１６を設け、第
２受水槽１５からの脱離液を、第１受水槽１３，１４か
らのろ過処理後の洗浄排水と合流して回収槽１７に流下
回収し、その回収槽１７から第１及び第２回動ろ布４，
６に対するノズル１０・・・にポンプ流路１８を介して
供給し、重力脱水による脱離液をろ布洗浄水として利用
すると共に、その洗浄排水を循環使用するように構威し
である。

他方、第３受水槽１６からの脱離液は排水路１９に供給
して排出するように構威しである。

尚、前記低位回動経路Ａを形成するためのロール２０に
第１回動ろ布４を巻回した箇所において、洗浄排水のろ
過処理によってろ布４に付着した固形分を除去するため
に水あるいは空気を噴出するような手段を付設しても良
い。

前記第２受水槽１５からの流下路２１に流量計２２を付
設し、その流量計２２からの信号と設定器２３からの信
号とを比較器２４に入力すると共に、その比較結果に基
き、検出流量が設定値以下の時に、ブザー２５を介装し
た警報回路２６のスイッチ２７に対する操作部２８に指
令信号を入力するように構成してあり、重力脱水部５か
らの脱離液量に基いて第１回動ろ布４の目詰まりを検出
し、その事を報知して、ろ布４の交換とかろ布４を取外
しての洗浄処理等を促し、不測に目詰まり状態のままで
脱水処理することを回避するように構威しである。

尚、上記目詰まりを検出するに、重力脱水部５からの脱
離液を回収槽１７に供給する前に一時的に滞留させる滞
留槽を設け、その滞留槽の所定レベルに検出装置を設け
、滞留量が設定レベル以下になった事に基いて目詰まり
状態を検出する等、各種の変形が可能である。

本考案としては、第２回動ろ布６の低位回動経路Ａを形
成しないで、第１回動ろ布４の低位回動経路Ａに、第２
回動ろ布６に対する洗浄排水を回収して自然流下によっ
て供給し、ろ過処理させても良い。

又、上記実施例では、低位回動経路Ａを第１回動ろ布４
に対する洗浄部１２の直下方に設け、収容室１１として
底板を無くすとかあるいは底板に流下口を設けるといっ
た簡単な構成で洗浄排水を第１回動ろ布４に自然流下供
給できる利点を有しているが、例えば、第２図に示すよ
うに、洗浄部１２の下方で平面方向に偏位した箇所に低
位回動経路Ａを形威し、収容室１１からパイプ２９を介
して自然流下供給するようにしても良く、それらをして
自然流下路と称する。

又、本考案としては、前記重力脱水部５に代えて吸引脱
水部を設けるとかあるいは両者を並設するタイプのもの
にも適用でき、その場合であれば、吸引脱水部からの脱
離液を排水路１９に流下供給して排出させるものである
。

以下要するに、本考案は、官記したベルトプレス型脱水
機において、前記洗浄部１２よりもろ布走行方向下手側
で、かつ、下方に位置させて、前記第１回動ろ布４を回
動させる低位回動経路Ａを形威し、前記洗浄部１２から
の洗浄排水を、前記第１回動ろ布４によってろ過処理さ
せるために、前記低位回動経路Ａに供給する自然流下路
を設けである事を特徴とする。

つまり、洗浄処理後のろ布４を低位回動経路Ａで回動さ
せ、そこに洗浄排水を自然流下により供給し、ろ布４に
よってろ過処理するのである。

従って、洗浄排水をろ過処理するためにろ布４に供給す
るのに、何ら動力が要らず、ランニングコストを低下し
て経済面で有利に洗浄水を循環使用できるようになった
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るベルトプレス型脱水機の実施例を示
し、第１図は全体概略縦断面図、第２図は別実施例を示
す要部の断面図である。 ４・・・・・・第１回動ろ布、５・・・・・・重力ある
いは吸引脱水部、６・・・・・・第２回動ろ布、７・・
・・・・強制脱水部、１２・・・・・・洗浄部、１７・
・・・・・回収槽、１８・・曲ポンプ流路、Ａ・・・・
・・低位回動経路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 無端帯状の第１回動ろ布４を、重力あるいは吸引脱
   水部５から強制脱水部７にわたって回動する状態で設け
   ると共に、前記強制脱水部７において、前記第１回動ろ
   布４との間に被処理物を挾圧するための無端帯状の第２
   回動ろ布６を回動自在に設け、前記第１回動ろ布４の前
   記強制脱水部７よりも下手側に、張り付いたケーキを剥
   離除去した後に残存付着した固形分を洗浄除去する洗浄
   部１２を付設したベルトプレス型脱水機であって、前記
   洗浄部１２よりもろ布走行方向下手側で、かつ、下方に
   位置させて、前記第１回動ろ布４を回動させる低位回動
   経路Ａを形威し、前記洗浄部１２からの洗浄排水を、前
   記第１回動ろ布４によってろ過処理させるために、前記
   低位回動経路Ａに供給する自然流下路を設けである事を
   特徴とするベルトプレス型脱水機。 ■ 前記重力脱水部５からの脱離液を回収する回収槽１
   ７を設けると共に、その回収した脱離液を前記回収槽１
   ７から前記洗浄部１２に供給するポンプ流路１８を設け
   である実用新案登録請求の範囲第■項に記載の脱水機。