JPS6031276Y2 - キヤビネツト構体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ビデオプロジェクタに採用されるキャビネ
ット構体の改良に関するものである。

第１図はビデオプロジェクタの概要を示すもので、図に
おいて、１はテレビジョン受信回路および投射光学系を
収容したキャビネット本体、２はキャビネット本体１の
上方に設置されたスクリーン、３はキャビネット本体１
からの投射光を反射してスクリーン２上に投影するミラ
ーを備えたドアで、ヒンジ装置４によって回動可能に構
成され、不使用時におけるスペース減少と光学系の保護
を行なわせている。

ところで、このヒンジ装置４へ重いドア３を支えるため
に強度および精度を必要とすることから多数のねじによ
って固定されており、したがって、高価格であるビデオ
プロジェクタの商品価値を意匠的な面から著しく損なう
ものであった。

このため、従来のビデオプロジェクタにおいては、第２
図、第３図に示すように覆い部材５を回動可能に支持す
るとともにばね６によって付勢し、ドア３の開閉に応じ
て覆い部材５を移動させてヒンジ装置４および取付部分
を覆うように構成している。

また、覆い部材５がドア３の内壁を損傷しないようにす
べり板７が付設されている。

このように従来の装置においては多くの部品を必要とし
、作業性が悪いものとなっていた。

また、覆い部材５がすべり板７をすべる際異音を発生す
ることがあり、好ましいものでなかった。

この考案は上述の欠点を解消するためになされたもので
、硬質および軟質樹脂材料を一体に成形した覆い部材を
用いることにより組立作業性が良好なキャビネット構体
を提供するものである。

以下、この考案を一実施例である第４図について説明す
る。

図において、８はこの考案の要部である覆い部材で、硬
質および軟質の樹脂材料を並行に押し出し成型機に注入
して複数個の硬質部８ａおよび軟質部８ｂが帯状に形成
されている。

このような覆い部材８をキャビネット本体１およびドア
３に第５図に示すようにねじ止めして組立てられる。

すなわち、ドア３を閉じた場合、第６図に示すように覆
い部材８の軟質部８ｂが屈曲することになり、何ら支障
を生ずることがない。

また、ドア３を開いた場合、ヒンジ装置４を覆い隠すこ
とは第５図により明白である。

このように構成することによって、キャビネット構体を
簡略化することができるととそに覆い部材の移動による
異音の発生を防止することができる。

なお、上述の実施例においては、ドア３について説明し
たが、キャビネット本体に対して回動する移動部を備え
た機器についても同様に適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はビデオプロジェクタを示す概要図、第２図、第
３図は従来のキャビネット構体の要部を示す断面図、第
４図はこの考案の一実施例である覆い部材を示す斜視図
、第５図、第６図はこの考案によるキャビネット構体を
示す断面図である。 図中、１はキャビネット本体、２はスクリーン、３は移
動体、４はヒンジ装置、８は覆い部材、８ａは硬質部、
８ｂは軟質部である。 なお、図中、同一符号は同一あるいは相当する部分を示
すものとする。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キャビネット本体と、このキャビネット本体にヒンジ装
   置を介して回動可能に取付けられた移動部と、上記キャ
   ビネット本体および移動部とに取付けられ、上記ヒンジ
   装置を覆う覆い部材とを備え、上記覆い部材は硬質およ
   び軟質樹脂材料を一体に成形して複数の硬質部および軟
   質部を有することを特徴としたキャビネット構体。