JPS6030660A - 桜桃の容器内着色法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は桜桃の丸缶やプラスチックカップ等の容器内着
色に関するものである。

現在桜桃の丸缶の缶詰の製造は、染色槽に、赤３号を溶
解し、染液のＰＨを４５付近に調整し、液温を７０Ｃ〜
ＳＯＣ位にし、この中に桜桃を２０分位浸漬し着色をす
る。着色の終了したものはただちに大きな水槽に投入し
、流水で急冷を行う、急冷した桜桃は、丸缶に肉詰、計
量し、シロップを注入し巻締して、殺菌、冷却して製品
化されている。

この方法の欠点は ■　桜桃の収穫時期が非常に短かく、（１５日〜２０日
間位）多量の桜桃が集中的に工場に搬入され、しかも果
肉がいたみやすいため、ただち゛に染色しなければなら
ず、その為、これらを処理するに見合う染色槽、冷却槽
、及びそれを設置するスペースを必要とする。

■　桜桃を赤３号で染色する為に、染色液のＰＨを、赤
色８号が桜桃に染着する至適Ｐ、Ｈ４０〜５、　Ｑ位に
キープする必要があるが、果肉のＰＨはａ６〜＆８と低
く、染色中に果肉から、染色液に酸が出てきて、ＰＨが
即降下して、染色不能になるので、その都度炭酸す）　
ＩＪウム等でＰＨｆ：あげてやらねばならず、染色の管
理が非常にむずかしい。

■　ＰＨ調整剤として使用するアルカリ塩の濃度が高く
なると、桜桃の表皮に悪影響を及ぼし、ひびわれ、はだ
あれの原因となる。〜 ■　染色中に染液の中に果肉からの糖分の流失がおこシ
、固形減少をおこし、歩どまりが低下する。

■　染色時で加熱され、更に容器につめられてから、再
殺菌の為加熱されるので、果肉の軟化がおきるし、フレ
ーバーが損失し、フレッシュ感がなくなる。

以上の理由から丸缶等の容器内着色が強く要望されてい
るにもか＼わらず技術的未解決の現況である。勿論、丸
缶に於ても、桜桃の梗なしとか、又固形量を著るしくお
とせば、グルコノデルタラクトンを使用して缶内着色は
可能であるが、缶詰の場合は、内容固形量がきまってお
シ、又現在は梗付でないと商品価値が全熱なくなるため
、全部梗付で製造されている。梗付で固形量を規定通シ
にして缶内着色を行うと、果肉同志、及び果肉と缶との
接触した部分が着色されずに黄色の斑点として残るため
、全熱商品価値を失う。

本発明は種々研究の結果、脱気中に缶内着色を行い、果
肉同志、及び果肉と容器との接触部分で染色出来なかっ
た部分は、巻締した後、容器に若干の振動を与えると、
接触した部分が移動し、殺菌中にこの未着色の斑点の部
分を染色出来ることが、グルコノデルタラクトンを使用
することによシ可能となることを見い出し、本発明を完
成した。

これにより前述した煮染めによる欠点が全部解決出来、
当該業界に益することが甚大である。

本発明を更にくわしく説明する。

公知の如く、グルコノデルタラクトンは、そのものは酸
ではないが、水溶液中では徐々に加水分解をうけて、グ
ルコン酸とデルタラクトン、ガンマラクトンの平衡混合
物になる。完全に加水分解されると、５５〜６０％のグ
ルコン酸と４０〜４５−のラクトンを含有する状態にな
る。加水分解は温度の上昇、グルコノデルタラクトンの
増加によって促進される。要するに、グルコノデルタラ
クトンの特性と、バイブレータ−の利用によシ、染色と
殺菌の為のＰＨコントロールを行いながら２段回染色に
よシ、桜桃を連続的に缶内着色を行うことが可能であシ
、これには次の３通シの方法がある・ １）　桜桃を容器に詰め、ＰＨ４５に調整した赤色８号
を溶解したシロップを注入し、脱気ボックスを通して、
容器内の中心温度が、６５Ｃ〜７０Ｃで１５分位保持し
、脱気と染色を同時に行い、密封直前にグルコノデルタ
ラクトンを添加して密封を行い、ただちにバイブレータ
−で３０秒位の振動を与えた後、殺菌槽にて、未着色部
分の染色と殺菌を行う方法。

２）　桜桃を容器に詰め、色素と糖のみ溶解したシロッ
プを注入し、脱気ボックスで脱気しながら、果肉から出
てくる酸でもって着色を行い、更に密封直前に、グルコ
ノデルタラクトンを添加し、ただちに密封し、パイプレ
ーク−で缶に振動を与えた後、染色、殺菌を行う方法。

８）　桜桃を缶に詰め、色素と糖のみ注入し、脱気ボッ
クスに入れる直前に、グルコノデルタラクトンと、グル
コノデルタラクトンの加水分解が急激にす＼まないよう
に緩衝剤を添加し、脱気と染色を行い、次いで密封し、
バイブレータ−で振動を与え、ただちに染色、殺菌を行
う方法Ｏ ■の方法はあらかじめＰＨを４５付近に調整しであるた
め染色のスピードが早く、脱気時間のみの管理でよく、
又二次的に加えるグルコノデルタラクトンの添加量も少
なくてすむ。

■の方法は果肉からでてくる酸で、赤３号が染色可能の
ＰＨ４８位になる迄時間がかへるため、脱気ボックスを
通過させる時間がながくなるという欠点が出るが、染色
結果は同等である。

■の方法は■と同じ作用効果はあるが、■よりはグルコ
ノデルタラクトンの使用量が若干多くなる。

以上の■〜■のどの方法をとるかは、作業工程とにらみ
あわせて選択すれば良い。

以下実験例によシ本発明を更に詳細に説明するＯ 実　験　例 Ｃｏｎｔ　ｄ号器に桜桃２５５Ｉ シロツプ２００１！ Ａ１．４号缶に桜桃２５５Ｉ シロップ２００Ｉ 脱気後、グルコノデルタラクトン０７Ｉ添加屋２．４号
缶に桜桃２５５Ｉ シロップ２００ｇ 脱気後、グルコノデルタラクトン０．７５　＃添加４３
、　４号缶に桜桃２５５ｇ シロップ２００ｇ 以上の実験結果から、巻締し、振動を与えた後、殺菌に
入ってから、染色可能ＰＨ帯を通過させることが、グル
コノデルタラクトンを使用することによシ可能である。

実施例　１゜ シロップの配合　１０に９ 砂　糖　７００ｇ　） ） ４号缶に桜桃２５５ｇ計量し、上記のシロップを２００
１注入し、脱気ボックス中を１５分通過させた後、グル
コノデルタラクトンを０．７９添加し、ただちに巻締し
、バイブレータ−で３０秒振動を与えた後、８５ｔＺ’
で３０分殺菌を行い、斑点のない、美しい桜桃の缶詰を
つくることができた。なおこの製品の巻締直前のＰＨは
４．１であシ、製品の殺菌終了後のＰＨは３６であシ、
固形量は２５４Ｉであった。未着色部分はなく、殺菌も
十分に行なわれたものであった。

実施例　ＩＩ シロップの配合　１０Ｋｐ 砂　糖　’ｔｏｏｇ ブドー糖　６００Ｉ 赤色３号　３ｇ 水　ペロ９７Ｉ 計　ｔ　０．０００１ ４号缶に桜桃２５５ｇ計量し、上記の配合によるシロッ
プ’１２００ｇ注入し、脱気ボックス中を３５分通過さ
せた後、グルコノデルタラクトン’（ｒ　Ｏ，７５Ｅｌ
添加し、ただちに巻締し、パイプレーク−で３０秒振動
を与えた後、８５Ｃで３０分殺菌して１斑点のない美し
い桜桃の缶詰をつくることができた。なおこの製品の巻
締直前のＰＨは４１であり、製品の殺菌修了時のＰＨは
３６で、固形量は２５５ｇであった。桜桃は完全に着色
されており、殺菌効果も十分なものであった。

実施例　■ ４号缶に桜桃２５５ｇ計量し、実施例■にて配合したシ
ロップを２００ｇ注入し、更にグルコノデルタラクトン
０．８．Ｆ、醋酸ナトリウムα０６１９を粉末のま５添
加し、ただちに脱気ボックスに入れ、１５分通過させた
後、巻締し、バイブレータ−で振動を与え、８５Ｃで３
０分殺菌して、斑点のない美しい桜桃の缶詰をつくるこ
とができた。なお、この製品の巻締直前のＰＨは４１で
あシ、製品の殺菌終了時のＰＨは３６で、固形量は２５
８ｇであった。着色効果、殺菌効果は実施例２と同様で
あった。

実施例　ＩＶ 内容量が４００　Ｃｏ　のプラスチックカップに、桜桃
を２２５１計量し、実施例ｍで配合したシロップを１４
５！ｉ注入し、グルコノデルタラクトンを０．７ｇ、醋
酸ナトリウム００５ｇを粉末のま＼添加し、ただちに脱
気ボックスに入れ、１５分間通過させた後、キャップを
して、バイブレータ−で３０秒振動を与え、８５Ｃで３
０分間殺菌して、斑点のない美しい桜桃のプラスチック
容器詰めの製品ができた。

特許出願人　青葉化成株式会社 代理人　弁理士　１）村　武　敏

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 採集した桜桃を水洗し、又は水洗することなく、湯通し
   し、又は湯通しすることなく、丸缶又は他の容器に収納
   し、グルコノデルタラクトン、食用色素赤色３号（エリ
   スロシン）、及び必要に応じて、その他の添加物を加え
   １巻締した後、若干の指動を容器に与え、容器内の桜桃
   を移動させた後、殺菌することを特徴とする桜桃の着色
   方法。