JPS603051Y2 - 充填包装用ホツパ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、充填包装用のホッパーに関し、野菜のうち
菜類のようにかさぼるものを小さくまとめて袋の中に挿
入しやすくしたホッパーである。

菜類の袋詰包装は不定形でかさばり、従来では自動包装
が困難で人手によって袋詰をしていた。

この困難を解消するために考えられたもので、ホッパー
の直径を可変することで自動包装が可能となったもので
ある。

この考案のホッパーは、じょうご形状で概略縦割りに分
割した形状であって、可変しない定型ホッパー壁と弾性
材よりなる可変の柔軟ホッパー壁からなり、定型ホッパ
ー壁は平面で約１７３程度の円弧状にして上部に取付台
を設け、柔軟ホッパー壁の平面では約３ｈ程度の円弧状
にしてその外壁面の側部に取付壁を介して上部に取付台
を備え、柔軟ホッパー壁の双方の縁部を定型ホッパーの
内壁に対向接触させ、上方開口部分を大とし下方開口部
分を小とする合皮ホッパーを形成せしめ双方のホッパー
壁２，６が横方向の往復開閉作動でホッパー上下開口部
分を含む傾斜内壁を拡大、縮小するように構成したもの
である。

この考案のホッパーの実施例を図面によって説明する。

第１図はホッパーを開いた状態の平面図で、第２図は同
じく正面図、第３図も同じく斜視図で、ホッパー直径を
縮少した状態を点線で示す。

第４図はホッパーの中に被包装物を入れてホッパー直径
を縮少し下端を袋口に挿入した状態を示す正面図、第５
図、第６図はホッパー直径を拡大縮少する開閉機構と開
閉作動時のそれぞれの平面図を示す。

この考案のホッパーは、図示のようにじょうご形状で縦
割り分割した形状で片方の変形しない定型ホッパー壁２
と他方の弾性材よりなる変形可能の柔軟ホッパー壁６を
対向接触させ組合せて合皮ホッパー１を形成している。

定型ホッパー壁２は平面図に示すように、約１７３程度
の円弧状にしてその上部に取付台３を設け、開閉機構の
腕８の端部に取付けられる。

柔軟ホッパー壁６は約３八程度の円弧状にして、その外
壁面の側部に取付壁４を備えその上部に取付台５を設け
、開閉機構の腕９の端部に取付けられる。

柔軟ホッパー壁６の双方の縁部７ａ、７ｂと外壁面を部
分的に定型ホッパー壁２の内壁面に接しさせる。

腕８，９は矢印方向Ａ、 Ｂに往復作動し、縁部７ａ、
７ｂは定型ホッパー壁２の内壁面にそって摺動して合皮
ホッパー１の直径を可変させる。

次に第３図、第４図で合皮ホッパー１の作用を説明する
。

第４図において１０は袋で、袋の上部分のみを示してい
る。

ホッパー内の１１は被包装物であり、１２は押下げ杆で
、１３は押下げ杆１２の下面に取付けられたスポンジゴ
ムで、開いた合皮ホッパー１の中を押下げ杆１２が上下
動する。

第３図において合皮ホッパー１の下端に近接する１４は
、包装機本体に固定された受は支え板であって、合皮ホ
ッパー１の中に保存された被包装物１１の横方向移動に
対し、その落下を防ぐものであるが、じょうご形状の合
皮ホッパー１は内壁が傾斜し下方が狭くなるので被包装
物１１の下部を強く圧縮保持するので落下することはほ
とんどない。

第３図は合皮ホッパー１を開拡した状態であって、上方
開口部分から被包装物１１をホッパー内に入れると、そ
の下部は受は支え板１４で支えられ、次に第１図に示す
腕８，９を矢印のＡ方向に作動させると柔軟ホッパー壁
６の縁部７ａ。

７ｂは定型ホッパー壁２の内壁面にそって摺動し互いに
接近すると、ホッパーの直径は第３図の点線で示すよう
に縮小してホッパー内に被包装物１１を圧縮保持する。

次に合皮ホッパー１は包装機構の間欠作動で横方向に間
欠移動し、受は支え板１４より離れ袋１０の開口位置に
停止する。

ホッパー内の被包装物１１はホッパーのじょうご形状の
ため下部で強く保持されるので受は支え板１４を離れて
も落下することはない。

合皮ホッパー１が袋１０の開口位置で停止すると下降し
、第４図に示すようにホッパーの下端は開口された袋１
０の中に入り下降を停止する。

この停止と同時に腕８，９が矢印のＢ方向に作動してホ
ッパーの直径を大きくするように開き、被包装物１１の
圧縮保持は解かれて袋１０内に落下するとともに押下げ
杆１２が下降し、スポンジゴム１３の下降によってホッ
パー内に残存する被包装物１１をかき落して袋１０の中
に入れ、入れ終ると押下げ杆１２は上昇して元の位置に
戻り、合皮ホッパー１も上昇し袋１０の袋口を離れ元の
位置に戻る。

被包装物１１を充填した袋１０は横方向に間欠移動し次
の袋口シール工程に移行する。

次に分割した合皮ホッパー１を拡大、縮小する腕８，９
を含む開閉機構の作動を第５図、第６図で説明する。

腕８，９は左右対称でくの字形状にして、双方の軸１６
．１６’を中心に回動するように支持台２０に取付けら
れている。

また腕８゜９は軸１６．１６’の部分より延長し、腕８
側の端部８′と腕９側の端部９′は接続ピン１９で双方
とも回動自在に連結されている。

１５’、１５は腕８，９の軸受部分に取付けられたピン
で、スプリング１５を両方に掛けて支持している。

１７は腕９側の軸受部分に突出させた作動棒で、その先
端はカギ形状に曲げられ横方向往復作動するガイド板１
８の側面と接している。

合皮ホッパー１は第５図に示す開き状態の時に被包装物
１１をホッパー内に入れ、入れ終るとガイド板１８が作
動して作動棒１７を動かし腕９及び連結ピン１９で連結
している腕８が閉じ作動をして合皮ホッパー１の直径を
縮め、被包装物１１を圧縮保持する。

次にガイド板１８を第５図に示すように元の位置に戻す
とスプリング１５の収縮力によって作動棒１７と腕８，
９は回動腰ホッパーは開きホッパー内の被包装物１１を
開放する。

尚、この開閉機構は図示以外の機構を用いてホッパーを
作動させてもよい。

以上説明したように、この考案では上部開口部分を大と
し下部開口部分を小としたじょうご形状の分割ホッパー
で、定型ホッパー壁２と柔軟ホッパー壁６とを組合せて
合皮ホッパー１を形威し、この合皮ホッパー１の直径を
拡大、縮小で被包装物１１の投入、圧縮保持を可能とし
、ホッパーの下方開口部分を小としたことで被包装物１
１の下部を安全に保持して袋口の挿入が容易になり、か
さばる菜類の自動包装化を可能としたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のホッパーを開いた状態の平面図、第
２図は同じく正面図、第３図も同じく斜視図でホッパー
直径を縮小した状態を点線で示す。 第４図はホッパーの中に被包装物を入れてホッパー直径
を縮小し下端を袋口に挿入した状態を示す正面図、第５
図、第６図はホッパー直径を拡大縮小する開閉機構と開
閉作動時のそれぞれ異る平面図を示す。 １は合皮ホッパー ２は定型ホッパー壁、３は取付台、
４は取付壁、５は取付台、６は柔軟ホッパー壁、７ａ、
７ｂは縁部、８，９は腕、１ｏは袋、１１は被包装物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. じょうご形状で概略縦割りに分割した形状であって、可
   変しない定型ホッパー壁２と弾性材よりなる可変の柔軟
   ホッパー壁６からなり、定型ホッパー壁２は平面で約１
   ７３程度の円弧状にして上部に取付台３を設け、柔軟ホ
   ッパー壁６の平面では約３ｈ程度の円弧状にしてその外
   壁面の側部に取付壁４を介して上部に取付台５を備え、
   柔軟ホッパー壁６の双方の縁部７ａ、７ｂを定型ホッパ
   ー壁２の内壁に対向接触させ、上方開口部分を大とし下
   方開口部分を小とする合皮ホッパー１を形成せしめ、双
   方のホッパー壁２，６が横方向の往復開閉作動でホッパ
   ー上下開口部分を含む傾斜内壁を拡大、縮小するように
   構成したことを特徴とする充填包装用ホッパー。