JPS603029B2 - マルチセル構造体の製造法 - Google Patents

マルチセル構造体の製造法

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JPS603029B2
JPS603029B2 JP53016696A JP1669678A JPS603029B2 JP S603029 B2 JPS603029 B2 JP S603029B2 JP 53016696 A JP53016696 A JP 53016696A JP 1669678 A JP1669678 A JP 1669678A JP S603029 B2 JPS603029 B2 JP S603029B2
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alumina
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州男 中里
誠一 浜野
和夫 堀ノ内
正英 毛利
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Sumitomo Aluminum Smelting Co
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は比表面積の極めて大きいアルミナ系マルチセル
構造体の押出成形方法に関する。
更に詳細には従来、押出成形方法では製造不可能とされ
ていた再水和可能なアルミナを原料としたマルチセル構
造体の製造法に関する。マルチセル構造体、特にセラミ
ック費のマルチセル構造体は平行した多数の均一なガス
流路をもつため、圧力損失が非常に4・さく、構造体内
の流量分布がよいこと、また薄壁からなっているため、
単位重量当りの表面積が大きく、さらに軽量にもかかわ
らず強度が大で、耐熱性に優れているなどの種々の利点
より、触媒坦体、支持体、熱交換器、断熱材、防音材な
どの用途があり、特に一体イ物物で耐衝撃性、耐摩耗性
が良いことから、自動車排ガス処理用や脱硝用などの触
媒担体として最近特に注目されている。
これらのセラミックマルチセル構造体の原料としてはコ
ージエライト、スポジユメン、Q−アルミナ、チタニア
、ジルコニア、ムラィト、焼成カオリン等が用いられて
いる。
コージェラィト、スポジュメン、アルミナ質、ムライト
質からなるマルチセル構造体は低熱膨脹で機械的強度に
優れた担体を得ることができるが、一般に比表面積は5
〆/タ以下と小さく、より高い活性を要求される触媒担
体の用途には活性アルミナをマルチセル構造体の薄壁表
面に浸糟法、あるいはスプレー法等で被覆せしめる方法
が行なわれている。しかしながらこの方法ではマルチセ
ル構造体の薄壁表面と活性アルミナとの付着力が極めて
弱く、従って使用中に活性アルミナの被覆層が剥離し、
触媒耐久性に極めて乏しいという匁点を有している。加
えて、該方法は一度成形し高温で焼成することによりセ
ラミック結合を形成させ作成したセラミック構造体に該
活性アルミナ粉末を浸糟あるいはスプレー吹付けした後
乾燥「焼成等の多くの工程を必要とするため必然的にコ
ストが高くなり、経済的問題も有している。本発明者ら
はかかる事情下に鑑み、比表面積が大きく、耐衝撃強度
、耐摩耗性に優れたマルチセル構造体を押出成形方法で
得るべく鋭意研究した結果、再水和可能なアルミナを非
水物質と鶴練し、可塑性組成物となしこれを押出成形し
た後、該成形体を再水和し焼成することにより、比表面
積が大きく、耐衝撃強度の大きいマルチセル構造体が容
易に、かつ安価に得られることを見出し、本発明を完成
するに至・った。
すなわち、本発明は押出成形方法によりマルチセル構造
体を製造するにおいて、(i)部分的に再水和可能なァ
ルミナ、あるいは再水和可能なアルミナ含有物を100
℃以下で液状を呈する非水物質、必要に応じて雛型材「
粘結材および再水和可能なァルミナ以外のマルチセル構
成物質と混合、混練し、可塑性組成物となし、押出成形
法によりマルチセル構造体を形成し,.(ii)次いで
該成形マルチセル構造体を再水和せしめた後必要に応じ
乾燥し、(iii)焼成することを特徴とするマルチセ
ル構造体の製造法を提供するにある。
以下、本発明方法を詳細に説明する。
本発明方法において順いる再水和可能なアルミナとはァ
ルミナ水和物.を熱分解したQ−アルミナ以外の遷移ア
ルミナ、例えばp−アルミナ及び無定形アルミナ等であ
り、.工業的には例えばバイヤー工程かち得られるアル
ミナ3水和物等のアルミナ水和物を約400〜1200
℃の熱ガスに通常数分の1〜1の砂間接触させたり、あ
るいはアルミナ水和物を減圧下で約250〜900℃に
通常1分〜4時間加熱保持することにより得ることがで
きる約0.5〜15重量%の灼熱減量を有するもの等が
挙げられる。
再水和可能なアルミ・ナは一般に約50仏以下の粒子径
のものが使用されへ マルチセル構造体を構成する骨材
中、少くとも約1の重量%以上好ましくは2の重量%以
上、より好ましくは3の重量%以上で用いられる。
上記範囲内の再水和アルミナを骨材構成物として成形し
たマルチセル構造体は再水和せしめることにより公知の
Qーアルミナを出発原料としたセラミックマルチセル構
造体に匹敵する強度を凝結によるセラミック結合を形成
せしめることなく得ることができる。
本発明の実施において原料として用いられる再水和可能
なアルミナ以外の骨材構成物、あるいは再水和可能なア
ルミナ含有物の再水和可能なアルミナ以外の骨材礎成物
は、特に限定し得るものではないが、Q−アルミナ、シ
リカ、アルミナ水和物、粘土、タルク、ベントナィト、
ケィソゥ士、ゼオライト、コージエライト、スポジユメ
ン、チタニア、ジルコニア、シリカゾル、アルミナゾル
、ムラィト等の触媒担体物質として公知の無機物質「燃
焼性物質および種々の触媒成分等である。
これら再水和可能なアルミナ以外の骨材構成物はマルチ
セル構造体を構成する骨村中約9の重量%未満、好まし
くは8の重量%禾満、より好ましくは7の重量%未満で
用いられる。
燃焼性物質は最終製品マルチセル構造体の薄壁の紬孔容
積を増大せしめる場合、骨材機成物中に添加混合せしめ
るもので、既に細孔容積の大なる活性アルミナの製造に
用いられている燃焼性物質であればいかなるものでも使
用できる。このような燃焼性物質の例としては木屑、コ
ルク粒、石炭末、活性炭、木炭、結晶セルロース粉末、
メチルセルロース、カルポキシメチルセルロース、澱粉
、庶糖、グルコン酸、ポリエチレングリコール、ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリエチレン、
ポリスチレン等およびこれらの混合物が挙げられる。
原料アルミナに対する上記燃焼怪物質の添加量が多いほ
ど、最終製品であるマルチセル構造体薄肇のマクロポア
容積を大きくすることができるが、薄壁でかつ燃焼性物
質の添加量を増しマクロポア容積が大きくなると強度が
低下するのでマルチセル構造体の用途に応じて燃焼性物
質の種類および添加量を調整すればよい。
本発明の実施において、再水和可能なアルミナあるいは
再水和可能なアルミナ含有物は、可塑性を与え押出成形
可能な状態にするため約100qo以下で液状を呈する
非水物質と混練する。
従来、セラミック粉末等の押出成形に際しては、セラミ
ック坪土に可塑性を付与するため、水および/または水
含有物質が用いられているが、本発明の対象とする再水
和可能なアルミナの場合には、水および/または水含有
物質をこれら粉体に直接接触せしめたのでは再水和反応
を生起し、押出成形機中で発熱硬化し成形不能となり、
目的とするマルチセル構造体を得ることができない。
しかしながら、100oo以下で液状を呈する非水物質
を用いた場合には、該再水和反応による成形不能なる現
象は生起しないばかりか、再水和可能なアルミナを再水
和防止剤で被覆せしめ、次いで水と混線してアルミナ粉
末に可塑性を付与せしめる方法等に比較し、再水和反応
抑制効果に著しく優れているため、押出成形の一連の作
業時間に制限を加えられることなく作業が可能であり、
該物質で完全に再水和アルミナを被覆せしめる場合には
、マルチセル構造体を構成する各薄壁が部分的に再水和
反応することが防止可能なためか再水和反応工程から乾
燥、焼成工程にかけての薄壁の亀裂や構造体の歪みが著
しく少なくなる等の利点を有する。かかる10000以
下の温度で液体を呈する非水物質としてはメタノール、
エタノール。
プロピルアルコール等の炭素数1〜4のアルコール、ヘ
キサン、ヘプタン等の炭化水素、エチレングリコール、
グリセリン等の多価アルコール、流動パラフィン、大豆
油、白絞油、軽油、灯油等のパラフィン類、カプリル酸
、ベラルゴン酸等のカルボン酸類、エチルシリケート、
酢酸メチル等のェステル類、ベンゼン、トルェン、キシ
レン、キュメン等の芳香族炭化水素、ジオキサン及びこ
れらの混合物が挙げられる。より好ましい非水物質とし
ては混練温度(常温+10qo)以下で液状を呈するジ
オキサン、エタノール、プロピルアルコール、エチレン
グリコール、グリセリン、白絞油等の非水物質が挙げら
れる。
液状を星せしめるのに100qoを越える非水物質を用
いる場合には特殊な熱媒体を加熱源に有する押出成形機
を用いねばならず、再水和工程においても同様な問題が
生起し、装置費が高価となり、取扱い等も著しく難しく
なるので好ましくない。本発明の実施に際し、非水物質
は直接粉体に添加し渡綾せしめるか、あるいは非水物質
中に浸贋、炉過後混練せしめる方法が常用される。
非水物質の添加量は骨材の粒蓬分布、組成、押出成形及
びその後の再水和処理の条件にも左右されるが、通常再
水和可能なアルミナに対して2重量%〜10の重量%の
範囲で用いられる。添加量が2重量%より少ない場合に
は押出成形圧が上昇し成形困難となるので好ましくない
−方添加量が100重量%を越える場合にはマルチセル
構造体の強度が低下したり、歪み等が生起するので好ま
しくない。本発明のマルチセル構造体の押出成形に必要
に応じて用いられる粘結剤としては、アルミナ系触媒担
体製造時に用いられている公3印の粘給剤であれば、特
に制限されるものではないが、例えばポリビニルアルコ
ール、澱粉、セルロース等が挙げられる。
粘縞剤の添加量はマルチセル構造体を構成する骨材組成
、粒径、押出成形条件、再水和処理条件にも左右され一
義的に決めることはできないが、通常骨村に対して0重
量%〜3の重量%の範囲で用いられる。粘縞剤の添加量
が3の重量%を越える場合には、マルチセル構造体に歪
みが発生し寸法安定性が悪く、加えて強度が低下するの
で好ましくない。離型剤は特に必要とはしないが、飽和
脂肪酸又はその塩類、より具体的にはステアリン酸、ス
テアリン酸カルシウム等を使用してもよい。
使用量は通常骨材に対して0重量%〜5重量%の範囲で
ある。上記非水物質と混練したマルチセル構成骨材は次
いで押出成形によりマルチセル構造体に成型される。
本発明において用いられる押出成形機は公知のマルチセ
ル形状を構成せしめ得る成形機であれば、その機構を特
に限定するものではないが例えば米国特許第35592
52号、特公昭51−1232号公報、特関昭48−5
596び号公報等に記載されたダイス形状のものが挙げ
られる。
又、マルチセル構造体の各コア中を通過する処理ガス等
との接触時間を改良する目的でコアを形成する薄壁部に
各コア中心部に向って延びるフィンを取付けたマルチセ
ル構造体(例えば侍関昭50一127磯6号公報)、マ
ルチセル構造体の乾燥、焼成時にマルチセル構成物質の
膨脹、収縮による割れ、歪み等を防止する目的で押出方
向において少くとも一方向の薄壁が曲げられて構成され
ているマルチセル構造体(例えば特関昭51−565号
公報)、更にマルチセル構造体の外周を構成する薄壁を
カラーリングの取付け、あるいはダイス構造により肉厚
の外周を形成せしめ衝撃強度を向上せしめうる押出成形
機等が挙げられる。マルチセル構造体の外形およびコア
形状は正方形、矩形、三角形、六角形および円形等の幾
何学的形状のいずれでも良く、又コアを形成するセルの
厚さ、及びマルチセル構造体の長さ、コア断面積及びマ
ルチセル構造体のコア形成面(外形)の全断面積は用途
に応じ任意に決定すればよい。
本発明において押出成形なる議を用いたが、本発明の特
徴は再水和可能なアルミナが渡練時及び押出時に機器内
で硬化することを防止する思想に立脚したものであり、
当然この忠 v想が活用し得る射出成形、トランスファ
ー成形等も本明細書中で述べる押出成形方法の鞄陰にあ
る。この様にして押出成形したマルチセル構造体は次い
でマルチセル構造体自体の耐衝撃強度、機械的強度を高
めるために、再水和するに足る時間、非水物質の融点以
上の温度の水蒸気中、水蒸気含有ガス中、あるいは水中
に保持して再水和される。
この場合、押出成形時に使用した非水物質の水に対する
溶解度が室温で5重量%以上の場合は水和反応に供せし
める水をアルコール等の親水性溶媒で希釈して水の活動
を低下するか、あるいはスチーム中で再水和せしめる方
法がマルチセル構造体の保形性の点で有効である。
再水和は一般に1分〜1週間行われる。再水和時間が長
いほど、また温度が高いほどマルチセル構造体の固結化
がすすみ機械的強度の大きな製品が得られるので再水和
温度が高いほど再水和時間を短かくすることができる。
又、常温、制圧での密閉容器中で放置し長時間で再水和
するこ.とも可能である。この様にして再水和されたマ
ルチセル構造体は次いで自然乾燥、熱風乾燥、真空乾燥
等の公3敗方法で付着水分を除去せしめた後、約100
〜900qoの温度で加熱処理し、前記マルチセル構造
体中の水分を除去して活性化する。
本発明の実施に際し、再水和処理後の乾燥工程は必須で
はない。
即ち、焼成時の温度勾配を緩やかにすることにより、例
えば常温〜300℃までを4錨時間で焼成し、300C
O以上〜900℃までを6〜12時間で焼成することに
二より行うこともできる。焼成に際しマルチセル構造体
中に燃焼性物質が混合されている場合には約25000
以上の温度で加熱処理し、燃焼性物質戸を消失させる。
活性化と燃蝿性物質の除去を同時に行う場合には、例え
ば燃孫性物質を含むマルチセル構造体をベッド上に置き
燃焼性物質を燃焼させるに十分な酸素を含有する所定の
温度の熱風または燃焼ガスを通すことによって行うこと
ができる。以上の方法で得たマルチセル構造体は比表面
積が約10〆/タ以上、圧縮強度約20kg′の以上で
あり、従釆公知のマルチセル構造体に比較し、比表面積
において極めて優れており、加えて圧縮強度等のマルチ
セル構造体に付与される機械的強度は従来法の1200
〜2000℃での高温焼成によるセラミック結合による
強度付与と異なり、強度付与は再水和処理で行い、10
0〜900℃の焼成で活性化を付与せしめるのみである
ため、物性的に比表面積が優れているのみならず、焼成
温度が低いため、焼成装置材料、設備保全費用、燃料使
用量が極めて低廉であり、その工業的価値は頗る大なる
ものである。
本発明の実施に際し、マルチセル構造体構成骨村中に特
殊な物質を混入するか、マルチセル構造体に含浸させる
ことにより特定用途に適してマルチセル構造体を得るこ
ともできる。
例えば自動車用鰍煤担体の如く、極めて優れた耐熱性、
耐衝撃性を要求され、加えてy−アルミナからQーアル
ミナへの転移を遅らせ、長時間の高活性能を要求される
マルチセル構造体を得る場合にはマルチセル構成骨材成
分中に有機ケイ素化合物を混合するか、あるいは再水和
処理前又は再水和処理後有機ケイ素化合物をマルチセル
構造体に担特せしめる方法が挙げられる。マルチセル構
造体に含有、あるし、は担持された有機ケイ素化合物は
マルチセル構造体に活性化を付与せしめる焼成工程にお
いて、酸化または熱分解され、上記I性能を有するマル
チセル構造体となる。上記有機ケイ素化合物は酸化また
は熱分解して二酸化ケイ素を生ずるものであれば如何な
る有機ケイ素化合物でもよいが、具体的にはアセトキシ
トリメチルシラン、アセトキシトリエチルシラン、ジア
セトキシジメチルシラン、ジアセトキシジェチルシラン
等のオルガノアセトキシシラン、メトキシトリヱチルシ
ラン、ジメトキシジメチルシラン等のオルガノアルコキ
シシラン、ヘキサメチルジシラン、ヘキサェチルジシラ
ン等のオルガノジシラン、トリメチルシラノール、ジメ
チルフエニルシラノール、トリエチルシラノール、ジエ
チルシラノール、トリフェニルシラ/ール等のオルガノ
シラノール、オルガノシランカルボン酸、オルガノシル
メチレン、オルガノボリシロキサン、オルガノヒドロゲ
ノシラン、オルガノボリシラン、四塩化ケイ素等があげ
られる。
マルチセル構造体に対する有機ケイ素化合物の迫持量は
一般にSiQ換算として0.01〜3の重量%、好まし
くは0.1〜1の重量%で3の重量%を越えると経済的
ではなく、一方0.01重量%未満では耐熱性の改良効
果が僅かとなるので好ましくない。
有機ケイ素化合物を担特せしめたマルチセル構造体が何
故、反応性の隆時的低下が少なく耐衝撃強度、耐熱性に
極めて優れているのか理由は詳らかではないが、有機ケ
イ素化合物から生じる二酸化ケイ素が極めて微細でかつ
極めて反応性が高いためにマルチセル構造体中の活性ア
ルミナのアルファ化が起きない温度条件下で二酸化ケイ
素と活性ァルミナが反応し、活性アルミナ表面にアルミ
ナ一二酸化ケイ素反応物を形成するためにこの様な効果
を生ずるものと推定される。また本発明方法によって得
られたマルチセル構造体は、活性化後、雛酸と接触させ
、水で洗浄し、次いで乾燥することによってマクロポア
ー容積の大きな高情性なマルチセル構造体を得ることが
できる。
上記鉱酸としては例えば塩酸、硝酸、硫酸が好ましく使
用される。
使用される滋酸水溶液の濃度は特に制限されないが、好
ましくは0.1規定濃度のものが使用される。マルチセ
ル構造体と鉱酸の接触は一般に鉱酸中にマルチセル構造
体を浸溝することによって行なわれ、処理時間は一般に
10分以上であればよい。
処理時間が1び分以下であればマクロポア−容積を大き
くするという効果が顕著でなくなる。処理温度は特に制
限されるものではないが、一般に100℃以下の温度で
処理するのが操業上望ましい。本発明を実施するにおい
てマルチセル構造体はマルチセル構造体構成骨材成分中
に触媒成分を混合し、マルチセル構造体を構成すること
もできるし、マルチセル構造体へ触媒成分を含浸あるい
はスプレー処理等により迫特できる。坦特および/また
は含有させる触媒成分は用途により異なるが、少くとも
活性アルミナを担体とし触媒成分を粗合せた公3敗の組
合せは坦体を本発明のマルチセル構造体と置換して用い
ることは可能である。例えば本発明のマルチセル構造体
にPt、Ru、Rh、Pdの少くとも一種を迫持又は含
有した舷蝶は各種固定発生源よりの排ガス中のNO広の
非選択還元、N比によるN○×の選択還元、自動車排ガ
ス中のC0、炭化水素類の酸化若しくはN0×の還元、
各種産業排ガスの脱臭等に用いられ、Cu、Fe、Co
、Ni、MnおよびVの酸化物の少なくとも一種を迫簿
又は含有した触媒は排ガス中のN瓜によるN○kの選択
還元、自動車排ガス中のC○、炭化水素類の酸化、N○
×の還元、各種産業排ガスの脱臭用、NOの分解触媒等
に用いられ、V、Mo、W、C「、Ti、Zn、Z「、
Nb、Ag Ce、Sn、ReおよびTaの酸化物の少
くとも一種を迫持又は含有した触媒は排ガス中のNH3
によるN○×の選択還元、自動車排ガス中のC0、炭化
水素類の酸化、NO広の還元用触媒として用いられる。
これら触媒成分のマルチセル構造体への含浸方法、スプ
レー方法は公知方法で実施すればよく、他方マルチセル
構造体中へ滋媒成分を含有せしめる場合には再水和可能
なアルミナを非水物質と渡合混練する前、あるし、は混
練時に添加混合すればよい。以下実施例により本発明を
更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定さ
れるものではない。実施例 1バイヤー法により得られ
たアルミナ水和物を700〜80ぴ0の熱ガスで瞬間力
暁(約1の砂間)して得られた再水和可能なアルミナ1
00重量部にエチレングリコール4の重量部とメチルセ
ルロース5重量部を加え、橘債機で混練後、スクリュー
型押出機に供給し、壁鶴1肋、一辺5肋のハニカム状断
面を有する約10仇ね×low舷×15&舷そのマルチ
セル構造体を成形した。
次いでこのマルチセル構造体をスチーム中で2日間再水
和した後80℃の恒糧槽で1昼夜乾燥し、50℃/Hr
の昇温速度で300℃まで、100℃/比の昇溢速度で
600℃まで昇温し更に600℃で5時間焼成した。
この様にして得られたマルチセル構造体は圧縮強度50
k9′の、比表面積150〆/夕でX線回折ではマルチ
セルを構成するアルミナはy−アルミナが主成分であっ
た。
実施例 2 実施例1と同一方法で製造された再水和可能なアルミナ
10の重量部にコージェラィト50重量部、澱粉1の重
量部、グリセリン3の重量部を加え、鷹簿機で混糠後ス
クリュ−‐型押出機に供給し、肇厚0.4側、一辺2伽
の四角形状断面を有する約10仇奴×10W肋×150
肋そのマルチセル構造体を成形した。
次いでこのマルチセル構造体をスチーム中で2日間再水
和した後80q(1の恒温槽で1昼夜乾燥し、100℃
/Hrの昇温速度で700q0まで昇温し、更に700
つ0で1時間焼成した。
この様にして得られたマルチセル構造体は圧縮強度50
k9/地、比表面積120の/夕でX線回折ではマルチ
セルを構成するアルミナはyーアルミナが主成分であっ
た。
実施例 3 実施例1と同一方法で製造された再水和可能なアルミナ
100重量部にメチルセルローズ8重量部、軽油2重量
部、ジオキサン3の重量部を蒲簿で混練後、実施例1と
同一形状のマルチセル構造体を成形した。
このマルチセル構造体をエタノール9の重量部、水1の
重量部からなる溶液中に浸潰して70qoで1昼夜保持
し再水和せしめた。
次いでこの横溝体を50℃/地で700午0まで昇温し
、更に2時間焼成した。
この様にして得られたマルチセル機造体は圧縮強度50
kg′の、比表面積150〆/夕でX線回折ではマルチ
セルを構成するァルミナはy−アルミナが主成分であっ
た。
実施例 4〜9 第1表に示す原料組成及び条件を用いたほかは実施例1
と同様の方法でマルチセル構造体を得た。
得られた構造体の圧縮強度、比表面積を第1表に示す。
船 船

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 押出成形方法によりマルチセル構造体を製造するに
    おいて、(i)部分的に再水和可能なアルミナ、あるい
    は再水和可能なアルミナ含有物を100℃以下で液状を
    呈する非水物質、必要に応じて離型材、粘結材および再
    水和可能なアルミナ以外のマルチセル構成物質と混合混
    練し、可塑性組成物となし、押出成形法によりマルチセ
    ル構造体を形成し、(ii)次いで該成形マルチセル構造
    体を再水和せしめた後、必要に応じて乾燥し、(iii)
    焼成することを特徴とするマルチセル構造体の製造法。
JP53016696A 1978-02-15 1978-02-15 マルチセル構造体の製造法 Expired JPS603029B2 (ja)

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