JPS6030120Y2 - 自動車等における液槽の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車等における窓洗浄用の液槽の取付装置に
関する。

従来この種液槽の固定側部材への取付けは、第１図に示
すように、液槽ａの側面にその成形（吹込み成形）に際
して膨出させた突起すを、固定側部材の切欠Ｃに嵌込ん
で固定支承させている。

このため突起すの固定側部材の係合部にタンクの全荷重
が集中的にかかり該係合部が破損する不都合がある。

本考案はかかる不都合のない液槽の取付装置を提供する
ことを目的とするもので、液槽１を固定側部材２に取付
けるものに於いて、周面にパーティング部ｐを有する液
槽１の該パーティング部ｐの一部を、先端を根部より膨
大させた竪方向の突条３に形成し、該固定側部材２に、
上方に開口する該突条３の先端より狭山の竪溝４を設け
ると共に、該液槽１の下面を支承する支承面５を形成し
て、一方向の操作で該液槽１を該固定側部材２に取付け
るようにしたことを特徴とする。

図示する突条３は横断面矢尻状に形成して先端３ａを根
部３ｂより膨大させた。

尚、突条３は、第２図乃至第４図に示すごとく、液槽１
のｌ側面に竪方向に一連に設け、又は、第６図並びに第
７図に示すごとく、上下二段に分割して設けても良く、
この場合、第７図に示すごとく、上段の突条３と下段の
突条３との中間に段部６を形成し、該段部６を固定側部
材２に形成した支承面５に支承させた。

図面で７は突条３の両側に設けた突起を示し、該突起７
を固定側部材２の凹部８に嵌合させることで液槽１を固
定側部材２に固定させるようにした。

かくて液槽の側面に設けた突条を、竪溝の開口部からこ
れに導入すると、該突条は、竪溝と係合し液槽は水平方
向の移動が阻止されると共に、固定側部材の支承面で下
面が支承される。

尚、第８図に示すものは、液槽１の下面に、前記するご
とき先端３ａを根部３ｂより膨大させた突条３を形成し
、該突条３を、固定側部材２の支承面５に形成した横溝
９に係合させると共に、該液槽１の上端に設けた支承部
１０に於いて固定側部材（図示しない）に適宜支持させ
て固定させるようにしたものを示す。

このように本考案によるときは、成型加工において生ず
るパーティング部を利用して液槽を取付けるための突条
を形成するようにしたので、別個突条を設けるものに比
してその形成が容易である効果を有する。

また、突条はパーティング部を利用して形成されるため
肉厚に形成することが容易であり、且つ該突条はその長
さ方向の全長に亘って固定側部材の竪溝に係合支持され
るため該固定側部材に対して線接触され、その上、液槽
はその下面において該固定側部材の支承面により支承さ
れるので、液槽を取付けるための突部がパーティング部
に形成されておらず、該突部が長手のものでなく、しか
も液槽の全荷重を該突部のみで受けるものに比して局部
摩耗を生じることが゛なく、且つ取付時に液槽が変形し
たり、突条が削り取られることもなく、耐久性に優れる
と共に該液槽を確実に支持することができる効果を有す
る。

更に一方向の操作で液槽を固定側部材に取付けることが
できて、取付作業が簡単になる効果を有する。

更に、液槽を取付ける固定側部材を、竪溝と支承面とを
有する１つの部材で形成したので、液槽の固定用の部材
と液槽の支承用の部材とを有するものに比して部品点数
を少なくし廉価に提供することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第一１図は従来例を示す裁断側面図、第２図は本考案実
施の１例を示す分解斜面図、第３図はその組立状態の１
部を截除した側面図、第４図は平面図、第５図は第３図
の■−Ｖ線截線面断面図６図乃至第８図は他の実施例の
分解斜面図である。 １・・・・・・液槽、２・・・・・・固定側部材、３・
・・・・・突条、３ａ・・・・・・先端、３ｂ・・・・
・・根部、４・・・・・・竪溝、５・・・・・・支承面
、ｐ・・・・・・パーティング部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液槽を固定側部材に取付けるものに於いて、周面にパー
   ティング部を有する液槽の該パーティング部の一部を、
   先端を根部より膨大させた竪方向の突条に形成し、該固
   定側部材に、上方に開口する該突条の先端より狭巾の竪
   溝を設けると共に、該液槽の下面を支承する支承面を形
   成して、一方向の操作で該液槽を該固定側部材に取付け
   るようにしたことを特徴とする自動車等における液槽の
   取付装置。