JPS6029658B2 - 焼塊熱回収装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は焼塊の熱回収装置に係り、特にロータリキル
ン等の焼成炉に対し、焼塊冷却装置の焼塊を受け入れる
スロー卜部より落下する焼塊粉細粒の流れに対しては向
流となる二次空気は冷却された焼塊の粒細粒を随伴して
おり、またスロート２で向流となることから落下してく
る粉紬粒を巻き込み、焼成炉の内部を暗くし炉内監視に
不便を与え、かつ前記随伴する粉細粒は炉内より低温の
ため焼成炉への再投入され加熱されることによる熱損失
を生ずるという問題を解決する熱回収装置の構造に関す
る。

髭塊熱回収装置はロータリキルン等の焼成炉で焼成され
た焼塊を一定距離移送する間に冷却空気とこの高温の焼
塊との熱交換を行なうよう構成したものである。

この装置の作動を第１図により説明すると、先ずロータ
リキルンーにおいて焼成された暁塊１５はスロート２を
経て回収装置１０の熱交換室８に落下供給される。この
暁塊は紬粉から粒径２００〜３０仇舷の塊まで粒径の分
布範囲は広いものである。対象とする暁塊の種類、焼成
炉型式によっては近時細粉含有量の比率が増加する傾向
にある。この嘘塊は多数の通気孔を有するグレート３の
揺動運動により徐々に出口６に向って移送され、この間
に冷却空気室５に流入した冷却空気により所定の温度ま
で冷却される。一方暁塊との熱交換により昇温した空気
はスロート２を上昇してロータリキルン１内に２次空気
として流入し同キルンで使用する燃料の節減に役立って
いる。以上の構成の熱回収装置はセメント焼成プラント
、製紙プラントの苛性化プロセス等において利用される
が、後者はロータリキルンをＣａＣ０３の脱炭酸過程に
おいて使用するが、この場合蛭塊が小粒径もしくは粉状
となるため次の如き問題を生ずる。すなわちスロート２
を経てロータリキルン１に流入する空気中に多量の粉塵
が含有されることになり、特にロータリキルン１から落
下する競魂と空気の上昇流とが向流となり衝突し粉塵を
巻き込む比率は非常に大きなものとなる。

この粉塵の大部分はロータリキルン１において脱炭酸反
応を完了したＣａ○であるため、これらの粉塵がロータ
リキルン内に大量に流入することはロ−タリキルンの燃
料を無駄に使用することとなり不経済である。またこの
粉塵の流入によりロータリキルン内が暗くなって、キル
ンの運転に支障を生ずることにもなる。

この発明の目的は上述した問題点を除去し、ロータリキ
ルンへ導入する空気に随伴する粉塵の量を大幅に減少さ
せ、隣塊粉細流の焼成炉への再投入による熱損失の無駄
をはふくき、運転を容易にする熱回収装置を提供するこ
とにある。

要するにこの発明は熱回収装置に対しスロートとは別に
空気通路を形成し、この空気通路に対して集塵器を配置
して、粉塵を除去した空気をロータリキルン内に供給す
るようにし熱損失を防止し炉内の監視容易をはかるもの
である。

以下この発明の実施例を図面により説明する。

第２図において熱回収装置１０の焼塊排出口６近傍の天
井部には二次空気通路９の流入口９ａが閉口している。
一方スロート２は嘘塊１５のみが落下するのに十分なだ
けの関口面積とし、従来型のスロートと比較して狭く絞
った形状としておく。これに対して二次空気通路９の流
入口（二次空気送出用の閉口）９ａはスロート２に比較
して十分に大きな関口としておく。二次空気通路９には
集塵器１６が配置してあり集塵器１６の下流側には誘引
送風機１７が配置してある。

なおキルンフード４と二次空気通路９は仕功墜１８によ
り仕切ってあり、同通路内の二次空気は全て送風機１７
を経由して焼成炉であるロータリキルンに供給するよう
構成してある。以上の装置において、ロータリキルン１
を出た暁塊１５はスロート２を通過して装置本体１０の
グレート３上に落下する。この際、二次空気は後述の如
く二次空気通路９側に流れるので暁塊は二次空気の上昇
流により粉塵を巻き上げられることなく落下する。グレ
ート３上の焼塊はグレートの揺動により排出口６に向っ
て移送されるが、の間に冷却空気室５から供ｖ給された
空気がグレート３および競塊層を通過し、燐塊は所定の
温度に冷却される。一方熱交換により昇溢した空気は送
風機１７により誘引されて熱交換室８内を二次空気通路
９の流入口９ａに向って流れる。

流入口９ａは図示の如く熱回収装置１０のスロート横断
積より大なる面積をもつように形成してあるため流入口
９ａにおける空気の流速は低く、粒子の径が１〜２肋等
のものは昇温した空気（二次空気）のその部における流
れに抗して沈降し分離される。従って粉塵の巻き上げは
あまり多くない。二次空気通路９を流れる空気（二次空
気）は集塵器１６において随伴する粉塵が除去され、除
去された粉塵１５ａはグレート上の暁塊層上面に垂下し
、その上面に端部を近接するノズル１６ａから暁魂層に
落下すると共に清浄となった二次空気は送風機１７に流
入する。さらに送風機１７から出た二次空気はロータリ
キルン１に戻され、かつ一部はキルンバーナｌａの燃焼
用空気として利用することにより燃料の節減に役立て、
二次空気に随伴され焼成炉に再投入されることによる熱
損失を防止するという効果を奏するものである。この発
明を実施することにより暁塊の落下通路と二次空気の上
昇通路とを別個に設置したので二次空気中の粉塵の随伴
量が減少し、しかも二次空気は除塵した後にキルンに供
給され、焼塊の再焼成加熱による熱損失もなくなるので
キルンにおける燃料消費量を減少できる。

またキルン内が粉塵により暗くなることがないのでキル
ンの運転に支障が生じることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の暁塊熱回収装置の断面図、第２図はこの
発明に係る暁塊熱回収装置の断面図である。 １……ロータリキルン、２……スロート、６…・・・焼
塊排出口、９・・・・・・二次空気通路、９ａ・…・・
流入口、１０……暁塊冷却装置本体、１５・・・…競塊
、１６・・・・・・集塵器、１６ａ・・・・・・ノズル
、１７・・・・・・誘引送風機。 簾１図 毅２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 焼成炉で焼成した焼塊を焼塊冷却装置のグレート上
   を移送する間に空気で冷去し、これにより昇温した空気
   を二次空気として焼成炉に供給するものにおいて、前記
   焼塊冷却装置の焼塊排出側の天井部にこの焼塊冷却装置
   の焼塊受入口の横断面積より大なる横断面積をもつ二次
   空気送出用の開口を設け、この開口と焼成炉のバーナ側
   開口とを接続する二次空気通路に集塵装置と誘引送風機
   を設け、集塵した焼塊の粉細粒をグレート上の焼塊層上
   面に排出する前記集塵装置より垂下するノズルを設けた
   ことを特徴とする焼塊熱回収装置。 ２ 焼成炉より排出される焼塊を受け入れる焼塊冷却装
   置のスロートを焼塊落下に支障がない限度に狭く絞り込
   み、焼塊冷却装置の天井に設けた二次空気送出用の開口
   はこのスロートよりも開口面積が広くなるように構成し
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の焼塊熱
   回収装置。