JPS6029588Y2 - ドア、障子等の換気装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ドア、障子等の換気装置に関するものであ
る。

一般に、ドアにあっては、その下半分であるところの中
桟、下框及び両竪框間に腰パネルを嵌着し、この腰パネ
ルに穿設形成した通気口を用いて外気の通風換気を行な
うものである。

しかし、強風豪雨による場合には、室内へ雨水を流入さ
せる稀れを伴うものであり、しかも腰パネルの嵌着によ
りドアの外観及びその採光機能を損うものであった。

そこで、本考案は外気の流入、流出口を別異の箇所であ
るところのドアの下框と中桟に形成することにより、雨
水の室内侵入を完全に防止し、併せて腰パネルの嵌着を
不要ならしめたものである。

本考案のドア、障子等の換気装置は、下框の室外側と中
桟の室内側に通気口を形成腰下框の室外側に形成した通
気口より流入するところの外気を竪框を介して中桟に流
入し、中桟の室内側に形成した通気口より室内に流出す
ることにある。

もつとも、本考案の基本原理は、以上に示唆するように
、外気の流入口とその室内流出口であるところの両通気
口をドア、障子等の上下框、両竪框及び中桟において形
成し、かつこの両通気口の形成箇所を相前後（室内外）
に重合させないことにあるということができる。

換言すれば、両通気口の形成を本来下框と中桟に特定な
されるべきものではないとする。

以下、本考案の一実施例を金属製ドアの図面に基づいて
詳述すれば、Ａは金属製ドアで、下框１の室外側には通
気口２を形成し、中桟３の室内側には通気口４を形成し
である。

通気口２と通気口４は、金属製の板体をプレス加工する
ことでかくの如く形状の通気口に成形され、下框１の室
外側と中桟３の室内側の両開口部に嵌着される。

５と６は左右竪框７の内壁における下框１と中桟３の突
合わせ端面部に穿設した通し口である。

以上の例示の構成を施すことにより、金属製ドアＡは、
室外側に形成した通気口２により外気を下框１内に流入
し、通し口５を通って左右竪框７の中空部を上昇し、さ
らに通し口６を通って中桟３内に流入し、通気口４を経
て室内に流出させるものであるが、次に述べる各構成は
、上記換気機能を有効ならしめること、及びその通風量
を調整するためのものであり、８は竪框７の中桟上方に
密嵌した天板で、通気の上昇を抑止してこれを中桟３内
に導入する。

９は下框１に穿設した流水口で、通気口２から流入した
雨水をドアＡの外部に排水する。

１０は左右竪框７の通し口５に設けた遮閉弁で、ドアＡ
の室内側に突設した調整ツマミ１１を摺動溝１２に沿っ
て上下動することにより、外気の通風量を適当ならしめ
る。

１３は竪框７の底力に密嵌した蓋板で、通気の外部流出
を阻止する。

本考案において、下框の室外側と中桟の室内側に通気口
を形成することにより、強風豪雨時に際して、室内に雨
氷を流下させることなく適切なる外気の通風換気を行な
うことができるものであり、しかもこのように構成する
ことにより、ドア、障子等の腰部に所望のガラス等のパ
ネル板を嵌着して、その体裁を良好ならしめることその
他の効果を奏するもとができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は一部を
欠除した正面図、第２図は同縦断面図、第３図は一部の
横断面図である。 主な符号の説明、１は下框、３は中桟、２と４は通気口
、５と６は流し口、７は竪框。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下框の室外側と中桟の室内側に通気口を形成し、下框の
   室外側に形成した通気口より流入するところの外気を竪
   框を介して中桟に流入し、中桟の室内側に形成した通気
   口より室内に流出するものとしたことを特徴とするドア
   、障子等の換気装置。