JPS6029451A - 舶用プロペラ用析出硬化型ステンレス鋳鋼 - Google Patents
舶用プロペラ用析出硬化型ステンレス鋳鋼Info
- Publication number
- JPS6029451A JPS6029451A JP13876283A JP13876283A JPS6029451A JP S6029451 A JPS6029451 A JP S6029451A JP 13876283 A JP13876283 A JP 13876283A JP 13876283 A JP13876283 A JP 13876283A JP S6029451 A JPS6029451 A JP S6029451A
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- JP
- Japan
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- cast steel
- steel
- propeller
- ship
- stainless cast
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、舶用プロペラ材として使用される析出硬化型
ステンレス鋳鋼に関する。
ステンレス鋳鋼に関する。
鋼糸の舶用プロペラには、強度と耐食性が要求され、ま
た北水洋などの寒冷海域で使用されるものでは低温靭性
が要求される。これらの要求に対する従来のプロペラ材
料として一般に、JISSC52(C0,16〜0.2
4%、Si≦1.5%、MnS1.0%、Ni≦1.0
%、Cr 11.5〜14.0%)、あるいはJIS’
5C3I6(C≦0,03%、Si≦1.5%、Mn
S2.0%、Ni12.0〜16.0%、Cr 17.
0〜20.0%、Mo2.0−3.0%)が使用されて
きた。
た北水洋などの寒冷海域で使用されるものでは低温靭性
が要求される。これらの要求に対する従来のプロペラ材
料として一般に、JISSC52(C0,16〜0.2
4%、Si≦1.5%、MnS1.0%、Ni≦1.0
%、Cr 11.5〜14.0%)、あるいはJIS’
5C3I6(C≦0,03%、Si≦1.5%、Mn
S2.0%、Ni12.0〜16.0%、Cr 17.
0〜20.0%、Mo2.0−3.0%)が使用されて
きた。
近時、省エネルギー等の要請に対してプロペラ肉厚の薄
肉化のこころみかなされているが、上記5C52の引張
強さは60に7/mm2程度、5CSI6では40Kg
/mm2程度にとどまるものであるため、より強度の高
い材料の開発が強く要求されている。
肉化のこころみかなされているが、上記5C52の引張
強さは60に7/mm2程度、5CSI6では40Kg
/mm2程度にとどまるものであるため、より強度の高
い材料の開発が強く要求されている。
本発明は上記要請に応えるものである。
本発明の析出硬化型ステンレス鋳鋼は、C0002〜0
.06%、Si O,3〜1.5%、Mn 0.2−1
゜7%、Ni 5.0”7.0%、Cr 11.0〜1
3.5 %、Mo 1.5〜2.5%、Cu 1.5〜
2.5%、NbO,2〜0.4%、Po、05%以下、
50.05%以下、残部Feおよび不可避不純物からな
る。
.06%、Si O,3〜1.5%、Mn 0.2−1
゜7%、Ni 5.0”7.0%、Cr 11.0〜1
3.5 %、Mo 1.5〜2.5%、Cu 1.5〜
2.5%、NbO,2〜0.4%、Po、05%以下、
50.05%以下、残部Feおよび不可避不純物からな
る。
本発明のステンレス鋳鋼は溶体化処理され、ついて時効
処理されることにより、舶用プロペラ材として必要な緒
特性を具備し、特に強度にすぐれる。また、溶体化処理
後の加工性が良好で、その後の時効処理により歪の発生
を伴なわずに高強度化を達成することができる。
処理されることにより、舶用プロペラ材として必要な緒
特性を具備し、特に強度にすぐれる。また、溶体化処理
後の加工性が良好で、その後の時効処理により歪の発生
を伴なわずに高強度化を達成することができる。
本発明ステンレス鋳鋼の成分限定理由は次のとおりであ
る。
る。
C:0.02〜0.06%
Cは硬度を高める効果を有する。0.02%未満ではそ
の効果が不足し、0.06%をこえると、材料の加工性
、耐衝撃性が悪くなる。
の効果が不足し、0.06%をこえると、材料の加工性
、耐衝撃性が悪くなる。
Si:0.3〜1.5%
Siは通常脱酸剤として添加される。O,SfDに満た
ないと脱酸効果が十分でなく、一方1.5呪をこえると
、耐衝撃性、靭性が劣化する。
ないと脱酸効果が十分でなく、一方1.5呪をこえると
、耐衝撃性、靭性が劣化する。
Mn : 0.2〜1.7 %
Mnは脱酸・脱硫作用により鋼を清浄化する。
0.2%未満では十分な効果が得られない。一方1゜7
%をこえると耐衝撃性の低下をみる。
%をこえると耐衝撃性の低下をみる。
Ni:5.0〜7.0%
Niは弾性限度、引張強度の向上に必要な元素である。
高弾性限度、高引張強度を確保するために、少くとも5
.0%を必要とする。含有量の増加とともにその効果は
増すが、鋳造性の悪化、コスト増加を伴うので、7.0
%を上限とする。
.0%を必要とする。含有量の増加とともにその効果は
増すが、鋳造性の悪化、コスト増加を伴うので、7.0
%を上限とする。
Cr:11.0〜13.5%
Crは高い弾性限度、高い引張強度を得るために、11
..01以上を必要とする。ただし、含有量が多くなる
とコスト増加のみならず、マルテンサイト組織が得られ
ず、高強度の確保が困難となるので13.5%を上限と
する。
..01以上を必要とする。ただし、含有量が多くなる
とコスト増加のみならず、マルテンサイト組織が得られ
ず、高強度の確保が困難となるので13.5%を上限と
する。
Cu : 1.5〜2.5%
CuはCuリッチ層による析出硬化で、弾性限度および
引張強度の向上に寄与する。この効果を得るために少く
とも1.5%を要し、含有量の増加に伴って効果も増す
が、余り多くなると耐衝撃性の低下を招き、伸び、絞り
も減じるので、2.5呪を上限とする。
引張強度の向上に寄与する。この効果を得るために少く
とも1.5%を要し、含有量の増加に伴って効果も増す
が、余り多くなると耐衝撃性の低下を招き、伸び、絞り
も減じるので、2.5呪を上限とする。
Mo : 1.5〜2.5%
Moは弾性限度および引張強度を高めるために加えられ
る。1.5%未満ではその効果が不足する。
る。1.5%未満ではその効果が不足する。
含有量の増加につれ、効果の増大をみるが、耐衝撃性や
伸び、絞りの低下を伴うので、2.5%を上限とする。
伸び、絞りの低下を伴うので、2.5%を上限とする。
Nb:0.2〜0.4%
Nbは機械的諸性質の改善、と(に弾性限度の向上に寄
与する。この効果を発揮させるために少くとも0,2%
を要する。しかし、多量に含有すると嗣に撃性の低下を
伴うので0,4%以下とする。
与する。この効果を発揮させるために少くとも0,2%
を要する。しかし、多量に含有すると嗣に撃性の低下を
伴うので0,4%以下とする。
P、Sその他の不可避不純物はむろん少い程良いが、通
常の溶製技術上の混入量を許容する。例えば、Pは0.
05%以下、Sは0.05%以下混入して差支えない。
常の溶製技術上の混入量を許容する。例えば、Pは0.
05%以下、Sは0.05%以下混入して差支えない。
本発明ステンレス鋳鋼は、通常鋳造ののち、温度100
0〜1150℃での溶体化処理、ついで500〜750
℃での時効処理に付される。この熱処理によって舶用プ
ロペラとしてより望ましい機械的諸性質が付与され、耐
衝撃性などを損なわずに、高強度化が達成される。その
引張強さは100 K9f/mm2をこえる。溶体化処
理温度を1000’CJlトするのは、それより低いと
、固溶化が不足し、一方1150℃を上限とするのは、
材質劣化を生じるからである。加熱保持後の冷却は空?
!??(約3〜7°C/秒)によれはよい。時効処理温
度を500℃以上とするのは、それより低いと、耐衝撃
性が十分でな(、一方750℃を上限とするのは、それ
をこえると強度の低下をみるからである。時効処理後は
空冷すればよい。
0〜1150℃での溶体化処理、ついで500〜750
℃での時効処理に付される。この熱処理によって舶用プ
ロペラとしてより望ましい機械的諸性質が付与され、耐
衝撃性などを損なわずに、高強度化が達成される。その
引張強さは100 K9f/mm2をこえる。溶体化処
理温度を1000’CJlトするのは、それより低いと
、固溶化が不足し、一方1150℃を上限とするのは、
材質劣化を生じるからである。加熱保持後の冷却は空?
!??(約3〜7°C/秒)によれはよい。時効処理温
度を500℃以上とするのは、それより低いと、耐衝撃
性が十分でな(、一方750℃を上限とするのは、それ
をこえると強度の低下をみるからである。時効処理後は
空冷すればよい。
また、前記溶体化処理に先立って、均質化処理を行うこ
とは材質を更に向上させるために好ましいことである。
とは材質を更に向上させるために好ましいことである。
均質化処理は1000〜1150゜Cに加熱保持したの
ち、炉冷(約0.6〜1.2°C/分)することにより
達成される。
ち、炉冷(約0.6〜1.2°C/分)することにより
達成される。
本発明ステンレス鋳鋼は、溶体化処理後、比較的軟質で
、良好な加工性を有し、加工後の時効処理においても歪
を生じないので、適宜機械加工を行うことにより精度の
よい形状・寸法に仕上けることができる。
、良好な加工性を有し、加工後の時効処理においても歪
を生じないので、適宜機械加工を行うことにより精度の
よい形状・寸法に仕上けることができる。
本発明ステンレス鋳鋼の成分組成、熱処理条件および機
械的性質について具体例を示せば第1表および第2表の
とおりである。比較例として、S(”C:94 ト y
y:c r C1c +r /V A T 丁 cmw
r−i+=コする。これより明らかなように、本発明鋳
鋼は、耐力、引張強さが高(,5C52や5C516に
比し著しく強度にすぐれている。また、伸び、絞り等も
良好であるほか、耐衝撃性も十分に備えていることがわ
かる。
械的性質について具体例を示せば第1表および第2表の
とおりである。比較例として、S(”C:94 ト y
y:c r C1c +r /V A T 丁 cmw
r−i+=コする。これより明らかなように、本発明鋳
鋼は、耐力、引張強さが高(,5C52や5C516に
比し著しく強度にすぐれている。また、伸び、絞り等も
良好であるほか、耐衝撃性も十分に備えていることがわ
かる。
以上のように、本発明の析出硬化型ステンレス鋳鋼は、
舶用プロペラ材として望まれるすぐれた材質を具備し、
とりわけ従来材に比し、高い強度を有するので、耐久性
、安定性が高められ、また昨今の薄肉・軽量化による省
エネルギーの要請に十分応えるものである。更に、本発
明ステンレス鋳鋼は、熱処理過程での加工性にすぐれる
ので、加工コストの節減効果をもたらす。
舶用プロペラ材として望まれるすぐれた材質を具備し、
とりわけ従来材に比し、高い強度を有するので、耐久性
、安定性が高められ、また昨今の薄肉・軽量化による省
エネルギーの要請に十分応えるものである。更に、本発
明ステンレス鋳鋼は、熱処理過程での加工性にすぐれる
ので、加工コストの節減効果をもたらす。
なお、本発明ステンレス鋳鋼は、舶用プロペラ材のほか
、腐食環境下で、強度、而・1摩耗性、靭性等が要求さ
れる用途、例えはウォータータービンブレード、ポンプ
用インペラなどの材料としても有用である。
、腐食環境下で、強度、而・1摩耗性、靭性等が要求さ
れる用途、例えはウォータータービンブレード、ポンプ
用インペラなどの材料としても有用である。
代理人 弁理士 宮崎新八部
Claims (1)
- (1) CO,02〜0.06%、S i 0.3〜1
.5 %、Mn0.2〜1.7%、Ni 5.0〜7.
0%、Cr11.0〜13.5%、Mo 1.5〜2.
5%、Cu 1.5〜2.5%、Nb O,2〜0.4
%、Po、05%以下、s o。 05%以下、残部Feおよび不可避不純物からなる舶用
プロペラ用析出硬化型ステンレス鋳鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13876283A JPS6029451A (ja) | 1983-07-28 | 1983-07-28 | 舶用プロペラ用析出硬化型ステンレス鋳鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13876283A JPS6029451A (ja) | 1983-07-28 | 1983-07-28 | 舶用プロペラ用析出硬化型ステンレス鋳鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6029451A true JPS6029451A (ja) | 1985-02-14 |
JPH0225979B2 JPH0225979B2 (ja) | 1990-06-06 |
Family
ID=15229588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13876283A Granted JPS6029451A (ja) | 1983-07-28 | 1983-07-28 | 舶用プロペラ用析出硬化型ステンレス鋳鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6029451A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6427759B1 (en) * | 2000-06-01 | 2002-08-06 | Brunswick Corporation | Investment cast stainless steel marine propeller |
KR101105227B1 (ko) * | 2009-04-13 | 2012-01-13 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | 원통형 그라인딩 장치 |
CN104451422A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-03-25 | 无锡信大气象传感网科技有限公司 | 一种称重传感器的不锈钢弹性体材料 |
-
1983
- 1983-07-28 JP JP13876283A patent/JPS6029451A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6427759B1 (en) * | 2000-06-01 | 2002-08-06 | Brunswick Corporation | Investment cast stainless steel marine propeller |
KR101105227B1 (ko) * | 2009-04-13 | 2012-01-13 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | 원통형 그라인딩 장치 |
CN104451422A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-03-25 | 无锡信大气象传感网科技有限公司 | 一种称重传感器的不锈钢弹性体材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0225979B2 (ja) | 1990-06-06 |
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