JPS602942Y2 - 紙ばさみ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は紙や紙幣等を挾着して保持することのできる紙
ばさみに関するもので、その目的とするところは、適度
の重みを有してポケット中に収納できると共に机上等に
置いて複数枚の紙の固定に役立ち、必要時に容易に開閉
でき嵩張ることのない紙ばさみを提供しようとするもの
である。

以下図面に従ってその構成を説明する。

１．２は上下２枚の挟着板で、ヒンジ部３を有する金属
板で構成され、上板を若干巾広で長さを短く、下板を上
板と比較して若千巾狭で長さを上板より突出した端縁４
に形成した。

ヒンジ部は一方金属板の端縁に形成した軸部５と、他方
金属板の端縁に、前記軸部を自由に動くスペースをもっ
て囲繞し且つ断面を方形とした係合管６とを係合して構
成されている。

各金属板の内面には軟質の合成樹脂板を基盤とした強磁
性体７を貼着し、この強磁性体はフェライト粉末等を含
有した０、４〜１．２ｖｒｔｓの厚みを有し、多数の平
行する単極着磁体８を２．５〜３ｗｎ間隔ｄ毎に異極同
志が隣接するよう設は且つ対面する強磁性体はそれぞれ
異極同志が対面するよう設けた。

８は紙等の被挾着板を示す。

本考案では単極着磁帯８が２．５〜３馴間隔毎に異極同
志が隣接し、且対面しているので、挟着力が紙ばさみと
して適当になっている。

通常このような合成樹脂板を基盤とした着磁帯には異極
同志が隣接するよう平行に着磁することは知られている
が、異種間間隔が１．５ｍｍとされていた。

このような場合対面する強磁性体間に紙などが挾着され
ると吸着力が弱まる性質があり、強磁性体板０．４〜１
．２ｍ＋＋の厚みで、中間に挾着される紙等の厚み１〜
３ｍｍ程度の場合適宜に挾着して脱落することなく、又
若干上下２枚の挟着板を動かせてＮＳ極対面状態に変化
をつけると吸着力の変化により、被挾着物を抜き取り易
くなる効果がみられた。

尚上下の挟着板を構成する金属板では、上板で巾広、下
板で巾狭の下端縁突出状としたので、この突出状端縁４
を左手親指で押さえ、右手親指と人さし指でもち上げる
と、挟着板の吸着力に抗して容易に開口することができ
る。

尚本考案ではヒンジ部に軸部５が遊嵌挿された係合管６
を有しているので、軸部５がこの係合管６のスペース内
で自由に動くことができ、紙等を多く挾着した場合ヒン
ジ部３内では方形の係合管６の上端部に軸部５が上った
状態となってヒンジ部に無理な力を加えることなく挾着
した状態となる。

又上下挟着板の開閉時にもこのヒンジ部の係合管６のス
ペースを利用して軸部５を若干斜めにするようにして挟
着板の一方をずらせることにより、ＮＳ極対面状態から
両者がずれた状態となって、吸着力が弱まり開口し易く
なる作用効果がある。

上下挟着板を磁性体で構成した時、それぞれ軟質の単極
着磁体のヨークとして作用し、吸着力を増大する作用が
ある。

上記のように本考案では、ヒンジ部の構造を改良すると
共に対面する強磁性体の着磁状態を紙ばさみに適当な磁
力分布としたので、携帯用又は机上用として使い勝手の
よい紙ばさみを提供することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案紙ばさみの正面図、第２図は同平面図、
第３図は開口状態と、して内面強磁性体部を示した平面
図、第４図は紙の挟着状態を示す斜視図、第５図はヒン
ジ部の拡大正面図、第６図は同ヒンジ部の拡大平面図、 １．２・・・挟着板、３・・・ヒンジ部、４・・・突出
状端縁、５・・・軸部、６・・・係合管、７・・・強磁
性体、８・・・被挾着板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上板を若干幅広で長さを短くした金属板で構成し、下板
   を上板と比較して若干幅狭で長さを上板より突出状にし
   た金属板で構成した上下２枚の挟着板と、前記一方金属
   板の端縁に形成した軸部と、他方金属板の端縁に前記軸
   部を自由に動くスペースをもって囲繞し且つ断面を方形
   とした係合管とを係合してなる遊嵌状のヒンジ部と、前
   記上下２枚の挟着板の内面に貼着した軟質の合成樹脂板
   を基盤とした強磁性体とから戊り、前記強磁性体は０．
   ４〜１．２ｍｍの厚みを有し、多数の平行する単極着磁
   帯を２．５〜３ｒＩｒＩＩｔ間隔毎に異極同志が隣接す
   るよう設は且つ対面する強磁性体間で異極同志が対面す
   るよう設けたことを特徴とする紙ばさみ。