JPS601620Y2 - 筆入れ等ケ−スに於ける蓋体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上面に美粧表版を備え、下面にポケットを備え
た筆入れ等ケースの蓋体を極めて簡単に得ることを目的
とするものである。

尚、図示せる実施例は筆入れ本体２と、中央に切欠５を
有する第１蓋体６と、この切欠５を閉塞する第２蓋体１
１と、この第２蓋体１１の内面に枢着された中板１９と
より構威される筆入れに於て、第２蓋体１１に本考案を
実施したものであって、厚紙にスポンジを重合した芯材
３２の上下両面に熱可塑性軟質合成樹脂シー）３３．３
３を纏着しこの上下の合成樹脂シー）３３．３３の全周
縁を相互に熔着することによって美粧表版３１を構威し
、また第２蓋体１１の本体１１′の内外両面に広大な凹
所３４，３５を猛威して同凹所の底部の三方周縁に内外
に連通ずる多数のスリット状通孔３６・・・・・・を鎖
線状配置に開設すると共に外面凹所３４内に上記の美粧
表版３１を嵌合して接着剤により貼止しまた内面凹所３
５内に熱可塑性軟質合成樹脂シート製の裏止片３７を嵌
合し、これ等美粧表版３１、裏止片３７を其の三方周縁
を上記のスリット状通孔３６を介して相互に熔着するこ
とによって止着し、裏止片３７の内側にカード等の収納
ポケット３８を猛威したものである。

尚、本考案とは直接的には関係がないが、前記の筆入れ
本体２、第１蓋体６、第２蓋体及び中板１１は次のよう
な構成になっている。

即ち、前後壁１，１′を中高とした皿形状の硬質合成樹
脂製筆入れ本体２の両側壁３，３′の後端部に第１軸孔
４，４を開設すると共にこれとは別個に硬質脅威樹脂材
料を以て後縁に大きいコ字状の切欠５を切設した第１蓋
体６を構威し、この第１蓋体６の両端の外側に第１軸７
，７を同じく内側に第２軸８，８を夫々突設し、この第
１軸７．７を上記の第１軸孔４，４に嵌合して第１蓋体
６を筆入れ本体２に起伏自在に取付け、この第１蓋体６
の先端縁と筆入れ本体２の前壁とに相互に係合して同第
１蓋体６を閉止の状態に維持する係止部９，９′を設け
、更にこれ等とは別個に硬質脅威樹脂材料を以て両側縁
の後端部に下向きの突壁１０，１０を有する第２蓋体１
１を構威し、突壁１０，１０の前後に第２軸孔１２，１
２と第３軸孔１３，１３とを設けこの第２軸孔１２，１
２に上記の第２軸８，８を嵌合して第２Ｍ体１１を第１
蓋体６に起伏自在に取付け、この第２蓋体１１の先端縁
と第１蓋体６に於ける切欠５の前縁とに相互に吸着して
第２蓋体１１を閉止の状態に維持する磁石体１４わよび
磁性金具１５を附設すると共に第１蓋体６と第２蓋体１
１との後端に先端が筆入れ本体２の後壁１′に係合して
これ等第１蓋体５、第２蓋体１１を起立の状態に維持す
る係合壁１７を設け、またこれ等とは別個に硬質合成樹
脂材料を以て両側縁の後端部に第３軸１８゜１８を有す
る中板１９を構威し、この中板１９を筆入れ本体２内に
装入して第３軸１８，１８を上記の第３軸孔１３，１３
に嵌合することによって同中板１９を第２蓋体１１に起
伏自在に支承すると共に第２蓋体１１の後縁に同第２蓋
体１１の起時に中板１９を水平とする支腕２０を、また
筆入れ本体２の底部内面に第２蓋体１１の倒時に中板１
９を同底部内面より浮いた位置で水平とする受台２１を
夫々設け、更にこれ等とは別個に軟質合成樹脂材料を以
て基板２４の上面に多数のトンネルを並べた形状を呈す
る鉛筆の差止環２５を備えたホルダ一本体２６を一体成
形しこのホルダ一本体２６の一側辺の両端に係合切欠２
７，２７を設け、この係合切欠２７，２７を中板１９の
上面に対設した鉤状突起２８．２８に、ホルダ一本体２
６の一側辺を手指にて両側より一旦絞り曲げたのち手放
す要領により係合せしめることによって当該ホルダ一本
体２６を中板１９に取付けると共に基板２４の上面に鉛
筆差止環２５に抑止した鉛筆の抜出を阻止するくさび状
突出部２９を設けたものである。

本考案は叙上の通りであるので蓋本体の上面に美粧表版
を、また蓋本体の下面に裏面片を夫々当接し、蓋本体に
設けたスリット状の通孔を経て裏面片と美粧表版の下面
とを相互に溶着するという簡単な作業によって、上面に
美粧表版を備え下面にポケットを備えた筆入れ等ケース
の蓋体を極めて容易に構成することができる効果がある
。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであって、第１図は全体
を示す斜視図、第２図は第１図Ａ−Ａ線に沿う断面図、
第３図は第１蓋体を開いた状態を示す斜視図、第４図は
全体の分解斜視図である。 １．１′・・・・・・前後壁、２・・・・・・筆入れ本
体、３゜３′・・・・・・側壁、４・・・・・・第１軸
孔、５・・・・・・切欠、６・・・・・・第１熱体、７
・・・・・・第１軸、８・・・・・・第２軸、９．９′
・・・・・・係止部、１０・・・・・・突壁、１１・・
間第２蓋体、１１′・・・・・・第２Ｍ体１１の本体、
１２・・・・・・第２軸孔、１３・・・・・・第３軸孔
、１４・・・・・・磁石体、１５・・・・・・磁性金具
、１７・・・・・・係合壁、１８・・・・・・第３軸、
１９・・・・・・中板、２０・・・・・・支腕、２１・
・・・・・受台、２３・・・・・・鉛筆ホルダー、２４
・・・・・・基板、２５・・・・・・差止環、２６・・
・・・・ホルダ一本体、２７・・・・・・切欠、２８・
・・・・・鉤状突起、２９・・・・・べさび状突出部、
３１・・・・・・美粧表版、３２・・・・・・芯材、３
３・・・・・・合成樹脂シート、３４，３５・・・・・
・凹所、３６・・・・・・スリット状通孔、３７・・・
・・・裏止片、３８・・・・・・収納ポケット部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 三方周縁の内側に同周縁に沿うスリット状の通孔を鎖線
   状配置に開設した蓋本体と、所要の芯材に熱可塑性軟質
   合成樹脂シートを纏着して構威され且つ上記の蓋体の上
   面に当接された美粧表版と、蓋体の下面に当接され且つ
   上記の蓋体のスリット状の通孔を経て美粧表版の下面に
   溶着されることによってそれ自体ポケット状を呈する熱
   可塑性軟質合成樹脂シート製の裏止片とよりなる筆入れ
   等ケースに於ける蓋体。