JPS6029332Y2 - 回転体の部品固着装置 - Google Patents
回転体の部品固着装置Info
- Publication number
- JPS6029332Y2 JPS6029332Y2 JP16503379U JP16503379U JPS6029332Y2 JP S6029332 Y2 JPS6029332 Y2 JP S6029332Y2 JP 16503379 U JP16503379 U JP 16503379U JP 16503379 U JP16503379 U JP 16503379U JP S6029332 Y2 JPS6029332 Y2 JP S6029332Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating body
- washer
- nut
- reamer bolt
- fixing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は例えば回転電機回転子の分割形ファンのような
突出部品を回転体に取付ける固着装置に関する。
突出部品を回転体に取付ける固着装置に関する。
従来、薄鉄板を積層して構成する回転電機のローターリ
ムの両端に装着する分割形ファンなどの突出部品の取付
構造として、例えば第1図、第2図に示す様に、ロータ
ーリム1をリーマ−ボルト2及びナツト3によって締付
け、かつリーマ−ボルト2をナツト3よりも突出させ、
その突出部にファン4を挿入し、ナツト5により締付け
る構造が採られていた。
ムの両端に装着する分割形ファンなどの突出部品の取付
構造として、例えば第1図、第2図に示す様に、ロータ
ーリム1をリーマ−ボルト2及びナツト3によって締付
け、かつリーマ−ボルト2をナツト3よりも突出させ、
その突出部にファン4を挿入し、ナツト5により締付け
る構造が採られていた。
しかし、この構造では、高速大容量機においては、ファ
ン4も大形となり、ファン4の遠心力Fにより、リーマ
−ボルト2には過大な応力が加わるため、ボルト2が破
断する懸念があった。
ン4も大形となり、ファン4の遠心力Fにより、リーマ
−ボルト2には過大な応力が加わるため、ボルト2が破
断する懸念があった。
これに対処するためには、リーマ−ボルト2に高価な打
力の高いものを使用するか、又は積層ローターリム1の
締付けに必要な直径より大きなリーマ−ボルト2を使用
するなどの必要があり、経済性を大きく損なう結果とな
った。
力の高いものを使用するか、又は積層ローターリム1の
締付けに必要な直径より大きなリーマ−ボルト2を使用
するなどの必要があり、経済性を大きく損なう結果とな
った。
この次点を緩和するために、第3図に示す様にローター
リム1をり−マーボルト2及び円筒突起をもったナツト
6により締付け、そのナツト6の突起部7にファン4を
嵌合する構造が考えられた。
リム1をり−マーボルト2及び円筒突起をもったナツト
6により締付け、そのナツト6の突起部7にファン4を
嵌合する構造が考えられた。
しかしながらこの構造も遠心力Fを受ける作用点とリー
マ−ボルト2の付は根の距離Hが大きいために、リーマ
−ボルト2の付は根に作用する曲げモーメントを大幅に
減することはできず、改善の効果にも限度があった。
マ−ボルト2の付は根の距離Hが大きいために、リーマ
−ボルト2の付は根に作用する曲げモーメントを大幅に
減することはできず、改善の効果にも限度があった。
本考案は回転電機のローターリムの両端に固着されるフ
ァンなどの回転部品の遠心力により、取付ボルトに働く
応力を大幅に軽減し、安価で安全な運転を可能にする回
転体の部品固着装置を提供することを目的とする。
ァンなどの回転部品の遠心力により、取付ボルトに働く
応力を大幅に軽減し、安価で安全な運転を可能にする回
転体の部品固着装置を提供することを目的とする。
以下、本考案の一実施例を第4図及び第5図により説明
する。
する。
この実施例は回転電機のローター・リム1の軸方向端面
に分割形のファン4を固着する場合を示す。
に分割形のファン4を固着する場合を示す。
薄鉄板を積層したローターリム1の軸方向にリーマ−ボ
ルト2を嵌着し、そのり−マーボルト2の胴部の一部分
を突出胴部8として回転体であるローターリム1の端面
から突出させる。
ルト2を嵌着し、そのり−マーボルト2の胴部の一部分
を突出胴部8として回転体であるローターリム1の端面
から突出させる。
勿論その突出胴部8の先端にはねじ部9が突出している
。
。
突出胴部8には第1の座金10を密に嵌合し、その上側
を第1のナツト11にてり一マーボルトのねじ部9に係
合して締付ける。
を第1のナツト11にてり一マーボルトのねじ部9に係
合して締付ける。
第1の座金10の外径より若干大きめのリーマ−穴12
を設けたファン4を第1の座金10に嵌合する様に挿入
して底面13をローターリム11の軸方向端面14に密
着させたのち、第1のナツト11を囲み、かつ第1のナ
ツト11の上面よりも若干高くなるようなブツシュ15
をファン4の上に置き、第2の座金16を介して、リー
マ−ボルトのねじ部9に係合する第2のナツト5により
締付ける。
を設けたファン4を第1の座金10に嵌合する様に挿入
して底面13をローターリム11の軸方向端面14に密
着させたのち、第1のナツト11を囲み、かつ第1のナ
ツト11の上面よりも若干高くなるようなブツシュ15
をファン4の上に置き、第2の座金16を介して、リー
マ−ボルトのねじ部9に係合する第2のナツト5により
締付ける。
次に作用について説明する。
一般に重量Wの物体が、ある点を中心にして半径Rの位
置で毎分N回転する際、物体に働く遠心力Fは重力の加
速度をgとすれば W 2T N F=−・R・ (−)2 ・・・・・・・・・(
101)g 60 で与えられている。
置で毎分N回転する際、物体に働く遠心力Fは重力の加
速度をgとすれば W 2T N F=−・R・ (−)2 ・・・・・・・・・(
101)g 60 で与えられている。
一方、第2図、第3図、第5図において、ファン4の遠
心力Fが矢印の様に働いた場合、リーマ−ボルト2の断
面係数を21リーマ−ボルト2の付は根と遠心力の作用
点の距離をHとすれば、リーマ−ボルト2の付は根の曲
げモーメントM1及び曲げ応力0はそれぞれM=F−H
・・・・・・・・・(102)F−H o=7=Z・・・・・・・・・(103)により求まる
。
心力Fが矢印の様に働いた場合、リーマ−ボルト2の断
面係数を21リーマ−ボルト2の付は根と遠心力の作用
点の距離をHとすれば、リーマ−ボルト2の付は根の曲
げモーメントM1及び曲げ応力0はそれぞれM=F−H
・・・・・・・・・(102)F−H o=7=Z・・・・・・・・・(103)により求まる
。
この(102)、 (103)式から明白な様に、リー
マ−ボルト断面係数Z及び遠心力Fが同じ場合、Hが小
さいほど曲げ応力0は小さくなる。
マ−ボルト断面係数Z及び遠心力Fが同じ場合、Hが小
さいほど曲げ応力0は小さくなる。
この実施例によれば、リーマ−ボルト2の突出胴部8に
第■の座金10を密に嵌合したので、遠心力Fの伝達具
合が良く、かつHの値を従来の構造に比べ1以下にする
ことができるので、曲げモーーメントM及び曲げ応力0
共にはるかに小さくなり、同一断面係数2のリーマ−ボ
ルト2を用いた場合は、約4倍以上の大きな遠心力Fに
耐える回転体の部品固着装置を提供できる。
第■の座金10を密に嵌合したので、遠心力Fの伝達具
合が良く、かつHの値を従来の構造に比べ1以下にする
ことができるので、曲げモーーメントM及び曲げ応力0
共にはるかに小さくなり、同一断面係数2のリーマ−ボ
ルト2を用いた場合は、約4倍以上の大きな遠心力Fに
耐える回転体の部品固着装置を提供できる。
第6図は他の実施例を示す。
これは、第5図に示したブツシュ15と第2の座金16
と第2のナツト5を一体とした特殊形状ナツト17を用
いたものである。
と第2のナツト5を一体とした特殊形状ナツト17を用
いたものである。
このようにすれば組立が簡単容易となる。
尚、本考案は上記し、かつ図面に示した実施例のみに限
定されるものではなく、例えば回転電機以外の回転体に
適用してもよい等、その要旨を変更しない範囲で種々変
形して実施できることは勿論である。
定されるものではなく、例えば回転電機以外の回転体に
適用してもよい等、その要旨を変更しない範囲で種々変
形して実施できることは勿論である。
以上述べたように本考案によれば、回転電機のローター
リムの両端部に固着される分割形のファンなどのような
回転体に取付ける部品の遠心力により、リーマ−ボルト
に働くモーメントを大幅に軽減し、安全な運転を可能に
す。
リムの両端部に固着される分割形のファンなどのような
回転体に取付ける部品の遠心力により、リーマ−ボルト
に働くモーメントを大幅に軽減し、安全な運転を可能に
す。
そして回転体が高速大容量の回転電機のローターリムの
場合は、これにファンを固着する装置の設計を非常に容
易とする効果がある。
場合は、これにファンを固着する装置の設計を非常に容
易とする効果がある。
第1図は従来の回転体の部品固着装置を示す縦断面図、
第2図はその要部拡大断面図、第3図は第2図の一部を
改良した従来例の要部断面図、第4図は本考案の回転体
の部品固着装置の一実施例を示す縦断面図、第5図はそ
の要部拡大断面図、第6図は他の実施例を示す要部断面
図である。 1・・・・・・回転体であるローターリム、2・・・・
・・リーマ−ボルト、4・・・・・・突出部品であるフ
ァン、5・・・・・・第2のナツト、8・・・・・・突
出胴部、9・・・・・・ねじ部、10・・・・・・第1
の座金、11・・・・・・第1のナツト、12・・・・
・・穴、15・・・・・・ブツシュ、16・・・・・・
第2の座金。
第2図はその要部拡大断面図、第3図は第2図の一部を
改良した従来例の要部断面図、第4図は本考案の回転体
の部品固着装置の一実施例を示す縦断面図、第5図はそ
の要部拡大断面図、第6図は他の実施例を示す要部断面
図である。 1・・・・・・回転体であるローターリム、2・・・・
・・リーマ−ボルト、4・・・・・・突出部品であるフ
ァン、5・・・・・・第2のナツト、8・・・・・・突
出胴部、9・・・・・・ねじ部、10・・・・・・第1
の座金、11・・・・・・第1のナツト、12・・・・
・・穴、15・・・・・・ブツシュ、16・・・・・・
第2の座金。
Claims (2)
- (1) 回転体の軸方向端面に突出部品を取付ける固
着装置において、回転体の軸方向にリーマ−ボルトを嵌
着し、そのリーマ−ボルトの胴部の一部分とねじ部を回
転体端面から突出させ、突出した胴部に第1の座金を嵌
合してその上側を第1のナツトにてリーマ−ボルトのね
じ部に係合して締付け、第1の座金の外周に嵌合する穴
を有する突出部品を装着し、前記第1のナツトを囲み突
出部品を押えるブツシュとその上側に設けられた第2の
座金を介し、前記リーマ−ボルトのねじ部に第2のナツ
トを係合して締付固着したことを特徴とする回転体の部
品固着装置。 - (2)回転体は薄鉄板を積層した回転電機のローターリ
ムとし、突出部品は分割形のファンであることを特徴と
する実用新案登録請求の範囲第1項記載の回転体の部品
固着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16503379U JPS6029332Y2 (ja) | 1979-11-30 | 1979-11-30 | 回転体の部品固着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16503379U JPS6029332Y2 (ja) | 1979-11-30 | 1979-11-30 | 回転体の部品固着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5683975U JPS5683975U (ja) | 1981-07-06 |
JPS6029332Y2 true JPS6029332Y2 (ja) | 1985-09-04 |
Family
ID=29675959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16503379U Expired JPS6029332Y2 (ja) | 1979-11-30 | 1979-11-30 | 回転体の部品固着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6029332Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2539088B1 (fr) * | 1983-01-08 | 1988-09-16 | Bosch Gmbh Robert | Generateur pour vehicule automobile avec une poulie a courroie fixee par un ecrou sur bride |
-
1979
- 1979-11-30 JP JP16503379U patent/JPS6029332Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5683975U (ja) | 1981-07-06 |
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