JPS6028645Y2 - 絵付用陶磁器の位置揃え装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は間欠回転テーブルの回転中心を中心とする仮想
円上に等角度の間隔で複数の支持板を設け、前記テーブ
ルの一定の停止角で前記支持板上に円形、四〜八角形な
どに整形された絵付用陶磁器を順次に一枚づつ供給する
ようにした給付用回転テーブルにおいて、供給された陶
磁器の中心をほぼ同一に揃えて給付位置を同じにできる
ようにする位置揃え装置に係るものである。

前記したように、間欠回転テーブルの一定の停止角で支
持板に対して給付用陶磁器を手操作などで供給するとき
、その供給を支持板上で大略的に同じにでき、さらに四
角形〜八角形などの多角形のものは稜角も大略的に一定
にすることがきる。

しかし給付を印捺、吹付けなどで自動的に施す場合には
陶磁器の中心が揃っていなければ絵柄の付着部分を不統
一にして給付効果を不良にする二本本考案はかかる供給
陶磁器の中心を各支持板上で自動的に揃えることを目的
としたものである。

本考案の一実施例を添付図面について説明する。

第１図において１は固定中心軸２に回転自由に嵌合して
支持した間欠回転テーブルであって下面に設けたゼネバ
歯車機構（図示せず）により４５゜角づつ回転して停止
する間欠回転を生ずるようにしである。

その間欠回転テーブル１には回転中心を中心とする仮相
円上に４５°角間隔で第２図に示すように縦軸５の軸支
筒３を鍔４によって固定する。

縦軸５は回転自由にして軸支筒５の下部にゴム等の触転
輪６が固定してあり、通常は軸支筒３の内部に取付けた
電磁ブレーキ（図示せず）によって回転不能にされてい
るもので、中心には上下に貫通するエヤー吸入孔７を設
け、下端に固定したエアージヨイント装置８に回転自由
に挿通して間欠回転テーブル１と共に回転する真空吸引
管（図示せず）により適時にエヤーを吸引するようにし
ある。

各縦軸５の上端外周には円形の支持板９を嵌着し、その
支持板の上面にドウナラ形の少し柔かいゴム等の弾性板
１０を嵌め、前記したエヤー吸入孔７の上端を支持板９
の中心に開口する。

間欠回転テーブル１は各支持板９を順次に停止させるス
テーションＩ〜■を有し、ステーション■を絵付ずみ陶
磁器の回収を兼ねた供給位置とし、ステーション■を芯
出装置１１が設けられた芯出し位置とし、ステーション
■を手描き位置とし、ステーション■〜■を印捺装置１
２が据付けられた印捺給付位置とする。

ステーション■の間欠回転テーブル１上には、芯出し装
置１１と印捺装置１２の各上面を固定中心軸２の上端間
に差渡した支持梁１３に取付けた取付板１４の下面に、
本考案の位置揃え装置１５を吊下げ状に取付ける。

該位置揃え装置１５は第２．３図に例示するように取付
板１４の下面で半径方向外方に向けて固定して供給位置
を指向させた基板１６の突出方向に位置調整長溝１７，
１７を平行に設け、下面に保合凹面１８を設けるととも
に、シリンダ取付板２０を下面に当てて前記調整長溝１
７から通したねじ２１により位置調整可能に取付け、さ
らに前記取付板２０の前端面から上方まで突出した板２
２から前記調整溝１７と平行に突出した案内ねじ棒２３
を基板１６の上面の案内突起１９に螺合する。

シリンダ取付板２０の下面にはピストンロッド２５をス
テーション１の角度と平行にして間欠回転テーブル１の
半径方向外方に突出したエヤシリンダ２４を止着板２１
により固定し、ピストンロッド２５の前端に固定立設し
た装着板２６からシリンダ取付板２０に摺動自由に通し
た二本平行の案内杆２７を後方に突出する。

装着板２６の前面には位置揃え板２８をピストンロッド
２５と直角に取付け、その位置揃え板の該ロッド２５を
中心にした等距離の左右前面に一対の押圧ローラ２９を
縦方向に向けて取付ける。

また位置揃え板２８には、下面から上方まで突出する回
転自由な軸３０を通し、その軸の下端にローラ３２を端
部に設けた触知アーム３１を取付け、上端部に、同上面
に固定したマイクロスイッチ３４の接点制御片３５に回
転とともに押圧できるように対応するカム板３３を固定
する。

軸３０には触知アームを第３図実線の位置まで突出させ
るばね（図示せず）を掛ける。

本実施例装置の作用を説明するに、エヤーシリンダ２４
は供給位置で支持板９上に供給される給付用陶磁器ａの
大きさに応じてシリンダ取付板２０の基板１６に対する
ねじ２１等による取付位置を調整することによりピスト
ンロッド２５の進出前端を調整し、かつ間欠回転テーブ
ル１が停止してからしばらく後に進出後退の往復運動を
生ずるように時間調整をしておき、支持板９の中心より
間欠回転テーブル１の中心寄りになるようにして給付用
陶磁器ａを供給する。

尤も四角〜八角形等のものは稜角も大略一定になるよう
にして供給する。

然るとき、ピストンロッド２５の進出で位置揃え板２８
の一対の押圧ローラ２９により前記陶磁器ａが支持板９
上で半径方向外方に少し押し戻されてその中心支持板９
の中心にほぼ揃える。

また同時的触知アーム３１のローラ３２が前記陶磁器ａ
により押されて前記アーム３１、軸３０、カム板３３を
第３図実線位置から鎖線位置に回転してカム板３３によ
りマイクロスイッチ３４の接点制御片３５を押すため供
給確認の信号が発せられる。

またピストンロッド２５が進出し切ると同時にエヤー吸
込管７からエヤーを吸込み、位置揃えを終った前記陶磁
器ａを支持板９上に吸着固定する。

ピストンロッド２５が進出してもマイクロスイッチ３４
が作動しないときは給付用陶磁器ａが供給されていない
か又は供給が不適当であるときだから不確認信号を生じ
、間欠回転テーブル１が停止する。

供給が確認され、間欠回転テーブル１の回転によって芯
出し装置１１の下部に停止した給付用陶磁器ａは吸込エ
ヤーによる吸着を解放され、芯出し装置により正確な芯
出しがなされ、それから再び吸込エヤーにより支持板９
上に吸着され、これが供給位置に廻って来る直前まで吸
着が続けられる。

前記は、供給位置で支持板９が停止すると同時にピスト
ンロッド２５を第３図のとおりに進出し絵付ずみ陶磁器
を撤去してから押圧ローラ２９゜２９を定規にして新し
い給付用陶磁器ａを支持板９上に供給し、それから前記
ロッド２５を後退させることもできる。

本考案は前記実施例の説明によって明らかにしたように
、進出前端を調整できるようにしたピストンロッド２５
を有するエヤーシリンダ２４を間欠回転テーブル１に設
けた支持板９の供給位置の停止角に対応させて、前記テ
ーブル１上に設け、ピストンロッド２５により支持した
位置揃え板２８の一対の押圧ローラ２９により、支持板
９上に供給される絵付用陶磁器ａを支持板９の中心にほ
とんど合致させる位置揃えを施し得るものであって、間
欠回転テーブル１の一回転の間に機械的に施される給付
を夫々の皿、タイル等の給付用陶磁器のほとんど同じ位
置に絵柄を現わすことができるに至る効果をもち、しか
もかかる位置揃えを極く簡単な構成で提供できる効果を
もつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は概要平面
図、第２図は縦断拡大側面図、第３図は同平面図である
。 １・・・・・・間欠回転テーブル、３・・・・・・軸支
筒、５・・・・・・縦軸、９・・・・・・支持板、１４
・・・・・・取付板、１５・・・・・・位置揃え装置、
２４・・・・・・エヤーシリンダ、２５・・・・・ゼス
トンロッド、２８・・・・・・位置揃え板、２９・・・
・・・押圧ローラ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 間欠回転テーブルの回転中心を中心とする仮想円上に等
   角度の間隔で複数の支持板を設け、その支持板の一つの
   停止角を円形、四〜八角形などに整形された給付用陶磁
   器の供給位置とし、該供給位置の上に進出前端を調整で
   きるようにしたピストンロッドを間欠回転テーブルの半
   径方向外方に突出して前記供給位置の支持板中心に向け
   たシリンダを設け、前記ピストンロッドの前部に該ロッ
   ドと直角をなす位置揃え板を取付け、その位置揃え板の
   前記ロッド２５を中心にした等距離の左右前面に一対の
   押圧ローラを縦方向に向けて固定し、給付用陶磁器の大
   きさに応じてピストンロッド２５の進出前端を調整して
   前記一対の押圧ローラにより給付用陶磁器を相対的に押
   圧するようにした位置揃え装置。