JPS6028622B2 - ピストンリング移載装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はピストンリング素材を素材供給位置か‐ら加工
位置に移送する装置に関する。

従来、ピストンリング素材を軸方向に加工機に送り込む
方法としては、第１図に示すように、三角綾２の二辺に
ピストンリング素材１の合い口の顎部を載せて懸架し、
素材供給位置から手作業で加工磯前の下雇３に持って行
き、押込み治具４でピストンリング素材１を加工機に送
り込んでいた。

この方法では、三角榛２をピストンリング素材１の内側
から軸方向に抜取らねばならず、自動化するには広い場
所を要したり、押込み袷具４の位置に制約を受ける等、
自動化が困難であり、また、サイクルタイムの短縮や装
置の小型化ができないという欠点を有している。

本発明は従来法の上記のような欠点を解消し、小型で而
もサイクルタイムを短縮し、自動化を容易にするピスト
ンリング移載装置を提供することを目的としている。

本出願人は既に合い口を案内にしてピストンリングを懸
架し、自重によってピストンリングを移送するシュート
に於いて、段差を設けた受入れシュートと送り出しシュ
ートとの間に上下に可動にしたスラィダを設け、該スラ
イダによって所定本数のピストンリングを送り出しシュ
ートから送り出すピストンリング定数分離供給装置を提
案している（特鰯昭５２一技斑０６）。本発明は上記の
装置に連結して所定本数のピストンリング素材を加工機
に供孫舎するのに好適な装置に関する。以下、本発明を
添付図面によって説明する。

本発明の実施の１態様を第２図に斜視図で示す。中央板
５は直角方向に控動軸６を固着しており、中央板５を挟
んで左右にガイド板８及び９がこれに固着したブッシュ
１０を貫通する摺動軸６を案内にして左右方向に往復可
能に取付けられている。ガイド板８及び９の一方にはガ
イド板開閉用シリンダ本体１１が、他の一方には該シリ
ンダのピストンロッド１２が固着されており、該シリン
ダによってガイド板８及び９は摺動軸に設けられたスト
ッパ７の位置迄の間で開閉するようになつている。第３
図は第２図に示した装置の作動を説明するための漠式縦
断面図で、ａはガイド板が開いた状態を、ｂはガイド板
が閉じた状態を示している。

ガイド板８及び９は閉じた状態で互に密着するように中
央板５を逃げる切込み１３及び１４が付されており、か
つ、閉じた状態で両者を併せた肉厚が中央板５の厚さと
同一またはそれ以下であり開いた状態で両者の間隔がピ
ストンリングの自由合い口寸法よりも若干大きくなるよ
うにしてあって「ピストンリング１６の内周が切込み１
３及び１４に当綾して懸架されるようにしてある。中央
板５はピストンリング１６の自由合い口寸法よりも充分
薄いものであるから、ガイド板８及び９が閉じた状態で
は中央板５並びにガイド板８及び９を合い口が通ってピ
ストンリング１６は上下方向に出し入れが可能となって
いる。また、中央板５の上端面には垂直に装置本体上下
動用シリンダ１５が取付けられてあり、該シリンダによ
って装置本体を上下方向に往復動させることができるよ
うにしてある。

第３図ａに示す状態で、図示しないシュート等の素材送
り込み装置によって送り込まれる所定本数のピストンリ
ング素材１６は、ガイド板開閉用シリンダ本体１１と同
ピストンロッド亀２によって開かれているガイド板８及
び９の切込み１３及び１４に膝架する。

次にシリンダ１５が作動して中央板５が図示しない加工
機前に移動し、ピストンリング素材１６が下雇１７に載
せられると、ガイド板開閉用シリンダ本体１１及び同ピ
ストンロッド１２が作動してガイド板８及び９は摺動軸
６を案内にして閉じて第３図ｂに示す状態となる。

この時、ガイド板８及び９は密着して両者を併せた厚さ
はピストンリング１６の自由合い口寸法よりも充分４・
さくなり、第２図に於いて押込み治具１８が矢印の方向
に図示しない駆動装置によって移動してピストンリング
素材１６が加工機に送り込まれる。次に装置本体上下動
用シリンダ１５を作動させて装置本体をピストンリング
素材供給位置に戻すと共に、ガイド板開閉用シリンダ本
体１１及び同ピストンロッド１２を作動させてガイド板
８及び９を開きピストンリング素材の供給を受ける。

また、押込み拾具１８は元の位置に戻る。この間に加工
機は送り込まれたピストンリング素材を加工しており、
加工終了と同時に装置本体上下動用シリンダ１５が作動
して装置本体はピストンリング素材供給位置から加工磯
前に移動する。この場合、加工中に装置本体を加工磯前
に移動させて下種１７の上にピストンリング素材１６を
載せ、加工終了、加工終了品排出と同時に押込み浴具１
８を作動させてピストンリング素材を加工機に送り込ん
でも良い。以上の操作を繰返すことにより、ピストンリ
ングの鞠方向送り加工をするための素材の供給が、従来
のように手作業を煩らわすことなく、また、加工を行な
っている間に素材供給位置では次の禾加工素材の供給を
受けて待機していることができる。

即ち、素材供給工程と加工工程とが一部ラップして行な
えるので、加工サイクルが連続的に、かつ円滑に行なう
ことができる。ピストンリングの加工工程は多くの工程
からなっており、本発明の装置を使用して各工程の加工
機の操業を同期させることによって、素材を無人で加工
位置に移送できると共に、加工のアイドルタイムを無く
することができ、生産性の大幅な向上を期待することが
できる。

更に、工場内の空間を立体的に利用して、多くの工程を
少ない平面スペースの中にレイアウトすることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来法で使用されているピストンリング素材送
り込み装置の斜視図で、１はピストンリング素材、２は
素材懸架三角棒、３は下層、４は押込み拾具である。 第２図は本発明の実施の１態様を示す斜視図、第３図は
第２図の装置の作動を説明するための模式縦断面図で、
ａはピストンリング素材を懸架した状態を、ｂはピスト
ンリング素材を下雇に載せた状態を示す。５は中央板、
６は摺動麹、７はストツパ、８及び９はガイド板、１川
まブッシュ、１１はガイド板開閉用シリンダ本体、１２
は同ピストンロッド、１３及び１４はガイド板８及び９
に付された切込み、１５は装置本体上下動用シリンダ、
１６はピストンリング素材、１７は下雇、１８は押込み
治具である。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 摺動軸６が直角に固着され、かつ、ピストンリング
   の自由合い口寸法よりも充分薄い厚さを有する中央板５
   の両側に、摺動軸６が貫通するブツシユ１０が固着され
   たガイド板８及び９があり、ガイド板８及び９が中央板
   ５と等間隔に開閉できるようにした開閉装置が設けられ
   てあり、該開閉装置によつてガイド板８及び９が中央板
   ５を挾んで左右に対称に開閉するようになつており、ガ
   イド板８及び９は閉じた状態で互に密着するように中央
   板５を逃げる切込み１３及び１４が付されており、かつ
   、閉じた状態で両者を併せた肉厚が中央板５の厚さと同
   一またはそれ以下であり、開いた状態で両者の間隔がピ
   ストンリングの自由合い口寸法よりも若干大きくなるよ
   うにしてあり、かつ、中央板５には装置本体を素材供給
   位置と加工機前に設置された下雇１７上との間で移動さ
   せる駆動装置が設けられてあり、下雇１７の前に押込み
   治具１８を有するピストンリング移載装置。