JPS6028597A

JPS6028597A - 塗被紙用顔料分散剤

Info

Publication number: JPS6028597A
Application number: JP13627283A
Authority: JP
Inventors: 角井　寿雄; 篠田　純一; 堀口　恭伸
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1983-07-26
Filing date: 1983-07-26
Publication date: 1985-02-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は塗被紙用顔料分散剤に関するものである。

〔従来技術〕

アート紙やコート紙等の塗工紙を得るために、カオリン
、クレー、炭酸カルシウム等のいわゆる塗被紙用顔料を
分散剤と共に水に分散させ、この分散液に、顔料バイン
ダーとして、合成ラテックス、でんぷん、カゼイン等の
高分子を加えて塗工液を調製し、この塗工液を原紙に塗
布乾燥することは広く行われている。このような塗工紙
の製造においては、印刷適正向上等の目的のために各種
の顔料が混合使用されるのが一般的であり、従って、前
記分散剤は、とのような複数の顔料に対して同時に良好
な分散効果を示すものでなければならない。塗被紙用顔
料分散剤としては、一般に、次のような要件が必要とさ
れる。

（１）各種の顔料及び混合顔料に対して有効な分散効果
を示すこと。

（２）経済性及び塗被紙の品質の点で、低められた使用
量で１分散性のよい高濃度のｌｌｒｌ石分散液の調製が
可能であることや（３）顔料分散液の粘度の経口安定性にすぐれているこ
と。

従来、塗被紙用顔料分散剤としては、トリポリリン酸ソ
ーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ等のリン酸系ソーダ塩の
他、有機高分子系分散剤として、ポリアクリル酸ソーダ
塩、アクリル酸と無水マレイン酸共重合体のソーダ塩等
が一般に適用されている。しかしながら、このような分
散剤は、分散効果や経口安定性の点で未だ満足すべきも
のではない。

特公昭４７−３３０５５号公報によれば、アクリル酸の
アルカリ金属塩８５〜９８．５重量％とイタコン酸のア
ルカリ金属塩１．５〜１５重景％景品共重合体からなる
分散剤が提案されており、この公報では、イタコン酸含
量が２０モル％を超えると良好な分散性能を示さないと
記載されている。また、特開昭４８−７９２３０号公報
にも同様に、アクリル酸８０〜９８モル％と、マレイン
酸、フマル酸及びイタコン酸の中から選ばれる不飽和ジ
カルボン酸２〜２０モル％との共重合体のアルカリ金属
塩又はアンモニウム塩からなる分散剤が示されており、
ここでも、イと記載されている。しかしながら、このよ
うなイタコン酸含量が２０モル％以下の共重合体の塩に
おいても、その分散効果及び経日安定性は未だ満足すべ
きものではない。

〔目　的〕

本発明者らは、従来の塗被紙用顔料分散剤に見られる前
記欠点を克服すべく種々研究した結果、意外にも、イタ
コン酸の単独重合体の塩が良好な分散効果と経口安定性
を有することを見出した。

また、アクリル酸及び／又はメタクリル酸を５０モル％
以下で含むイタコン酸共重合体の塩も良好な分散効果と
経口安定性を有することを見出した。

本発明はこのような知見に基づいてなされたものである
。

〔購　成〕

即ち、本発明によれば、アクリル酸及びメタクリル酸の
中から選ば肛る少なくとも１種の不飽和モ／　力／（／
　ｙＫ　ジ酸０〜５０雪−／ν％含有するイタコン酸系
重合体の塩からなる塗被紙用顔料分散剤が提供される。

本発明のイタコン酸系重合体の塩からなる分散剤におい
て、そのイタコン酸成分の含量は５０モル％以上である
ことを特徴とする。本発明者らの研究によれば、塗被紙
用顔料の分散に対しては、従来のイタコン酸成分を２０
モル％以下含むものよりも、本発明によりイタコン酸含
量５０モル％以上含むものの方が、分散効果及び経口安
定性において著しく改良されたものであることが判明し
た。

本発明において分散剤として用いるイタコン酸系重合体
において、その平均分子量は、一般的に、２０００〜５
００００、好ましくは３０００〜２００００である。ま
た、このイタコン酸系重合体の製造法は特に制約されず
、従来公知の一般的な重合法に従って実施することがで
きる。本発明におけるイタコン酸系重合体の塩としては
、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩や、ア
ンモニウム塩が好ましいが、この場合、その一部がカル
シウム塩等のアルカリ土類金属塩で置換されていてもよ
く、また未中和部分が残っていてもよく、全体として水
溶性を示せばよい。

また、本発明の共重体において、本発明の目的を特に損
わない限り、他のモノマーを共重合させることを妨げる
ものではなく、例えば、炭素数１〜３のアルキル基を持
つアクリル酸エステルやメタクリル酸エステル、アクリ
ルアミド、酢酸ビニル等のビニル糸上ツマ−、スチレン
スルポン酸等のスルホン酸基含有モノマー、イタコン酸
以外の他の不飽和ジカルボン酸等を共重合させることが
できる。

〔効　果〕本発明の分散剤は、塗被紙用顔料、例えば、炭酸カルシ
ウム、酸化チタン、クレー、サチンホワイト、水酸化ア
ルミニウム等の各顔料及びそれらの混合物に対してすぐ
れた水中分散効果を示し、殊に、炭酸カルシウムに対し
てすぐれた効果を示し、低められた使用量で、分散性及
び粘度の経口安定性にすぐれた高濃度の顔料分散液を与
える。

本発明によれば、顔料濃度が７０重量％以上の低粘度の
顔料分散液を容易に得ることができる。

−〔実施例〕次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

実施例１下記表−１に示す分散剤水溶液４０重量部に、粒径１μ
ｍ以下の粒子６５重量％以上を含有する沈降性炭酸カル
シウム６０重量部を添加し、これをホモミキサー（ＴＫ
タイプ）により１０分間攪拌分散して固形分濃度６０重
量％の炭酸カルシウム／水スラリーを得た。この場合、
分散剤の使用量は、炭酸カルシウムに対して、１重量％
の割合で用いた。

次に、このスラリーに関し、その粘度をＢＬ型粘度計（
東京計器■製）を用いて、２５℃、６０　ｒ　ｐ　ｕｔ
、１分値の条件で測定した。その結果を次表に示す。

なお、下記表−１〜表−３で示した各符号は次のことを
意味する。

〔Ａ〕：イタコン酸成分〔Ｂ〕ニアクリル酸成分また、共重合体塩の分子量はゲルパーミェーションクロ
マトグラフィーにより測定した。

表−１＊　比較例を示す実施例２実施例１において、炭酸カルシウムの代りにクレーを用
い、スラリー濃度として７０重量％を採用し、さらに分
散剤濃度を種々変化させた以外は同様にして実験を行っ
た。なお、表−２に示した分散剤添加量はクレーに対す
る重量％である。その実験結果を次表に示す。

表−２表−２に示した結果から、本発明の分散剤を用いる場合
（実験Ｎα１〜６）には、比較例の場合（実験Ｎα９〜
１４）に比して、得られるスラリーは粘度の低い分散性
のよいものであり、その経口安定性も著しくすぐれたも
のであることがわかる。

実施例３実施例１において、炭酸カルシウム６０重量部に代えて
、クレー７５重量％、沈降性炭酸カルシウム１５重量％
及びサテンホワイト１０重量％からなる顔料混合物６０
重量部を用いた以外は同様にして実験を行った。その結
果を次表に示す。なお、表−３に示した分散剤添加量は
、顔料混合物に対する重量％である。

表−３表−３に示した結果から、本発明の分散剤は、塗被紙用
顔料として用いられる種々の顔料の混合物に対しても良
好な分散効果を示すことがわかる。

特許出願人　ライオン株式会社代理人　弁理士　池　浦　敏　明５７２−

Claims

【特許請求の範囲】

（１）アクリル酸及びメタクリル酸の中から選ば九る少
なくとも１種の不飽和カルボン酸０〜５０モル％を含有
するイタコン酸系重合体の塩からなる塗被紙用顔料分散
剤。
（２）イタコン酸系重合体の塩がイタコン酸の単独重合
体の塩である特許請求の範囲第１項の分散剤。
（３）イタコン酸系重合体の平均分子量が２０００〜５
０ＱＯＱである特許請求の範囲第１項又は第２項の分散
剤。
（４）イタコン酸系重合体の塩がアルカリ金属塩又はア
ンモニウム塩である特許請求の範囲第１項〜第３項のい
ずれかの分散剤。