JPS6028223Y2 - ウニの殻割り器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はウニの殻を容易に割るためのウニの殻樫り器
に係るものである。

従来はウニの卵巣を採取するためにウニの硬い殻を包丁
で切りながら割っているのでウニの殻を包丁で切りなが
ら割る時に手を傷つける危険性があり、包丁をウニの殻
へと差し込み方が浅いと、ウニの硬い殻がうまく割れず
に割るのに多大の労力を必要とし、また包丁をウニの硬
い殻へと差し込み方が深すぎるとウニの殻を比較的割り
易いが割るのに相当大きな労力を必要とするとともにつ
二の殻の内側にあるウニの卵巣を包丁で切断などして傷
つけて最良の状態でウニの卵巣を採取できないなどの理
由でウニの殻を割る作業性が悪い腰かつ作業する人の危
険性や疲労が大きいなとの欠点がある。

この考案は従来の包丁を用いてウニの殻を割ることによ
り生じるこれらの欠点に鑑みて、ウニの殻を割るための
作業性を良くすることやこの作業をする人の危険性と疲
労を軽減すること、そしてウニの卵巣を傷つけることな
く採取することなどを目的としたものである。

次にこの考案のウニの殻割り器を図示したｌ実施例につ
にて図面とともに説明する。

１方の金属レバー１は握り部１′から第１図の図面上の
右側にやや彎曲するとともにこの彎曲面の内側、即ち第
１図の図面上の右側で、かつ金属レバー１の中央より先
端寄りに軸支部１″を有する。

他方の金属レバー２は握り部２′から第１図の図面上の
左側にやや彎曲するとともにこの彎曲面の内側、即ち第
１図の図面上の左側で、かつ金属レバー２の中央より先
端寄りに軸支部２″を有する。

この双方の金属レバー１，２を金属レバー１と金属レバ
ー２とが交叉することなく、並列して先端が閉じるよう
に金属レバー１の軸支部１″と金属レバー２の軸支部２
″を軸１０で回転自在に軸支部この金属レバー１，２の
軸支部１″、２″より握り部１’、２’がわで、かつ１
方の金属レバー１と他方の金属レバー２との間に板バネ
１１を設ける。

この双方の金属レバー１，２め内側先端に７０度の角度
で先端が尖ったステンレス板３，４を少々ずれた状態、
例えば王５ｙｒｒｍ位ずれた状態で、かつ互いに平面的
に組合わされるようにそれぞれ固定して設ける。

この１方の金属レバー１の握り部１′に合成樹脂の取付
台５を握り部１′の片側に止ネジ６で止着し、取付台５
を設けた側と反対側の握り部１′に調節ネジ７の頭部７
′が突出するように調節ネジ７を設ける。

この調節ネジ７の頭部７′の高さを中空合戒樹脂握り体
８の中空部８′に合うように調節して１方の金属レバー
１の握り部１′を中空合或樹脂握り体８の中空部８′へ
と押込んで固定するとともに握り部１′に止着した取付
台５と中空合戒樹脂握り体８の内側壁８″とを接着剤９
を流し込んで接着したウニの殻割器１２である。

この実施例のウニの殻割り器１２は７０度の角度で尖っ
たステンレス板３，４を先端部に有するのでこの殻割り
器１２の先端部を第５図々示のようにウニ１３の開口部
より差し込むことにより尖った先端がウニ１３の殻１４
を切断するとともにウニ１３の殻の内蔵物１５を切断し
ながらウニ１３の体内へと前進し、ウニ１３の体内へと
前進するにつれて７０度の角度で尖ったステンレス板３
，４の基部寄りの巾が次第に大きくなるから次第に差し
込み抵抗が大きくなるためにウニの殻１４の下端まで殻
割り器１２の先端部を誤って差し込みすぎることがなく
、ウニ１３の殻１４の下端部にある卵巣１６を切断など
傷つけることがない。

またウニ１３の内蔵物１５の中程まで殻割り器１２の先
端を差し込んでから、１方のレバー１の握り体８に親指
以外の４本の指をかけて握るとともに他方のレバー２の
握り部２′に親指側の手の平をかけて手で握りしめるこ
とにより第６図々示のように＝ｉ＝ｔ＋り器１２のステ
ンレス板３，４が開いてウニ１３の殻１４などを比較的
小さな力で簡単に割ることができる。

。ウニの殻などを割る際にステンレス板３とステンレス
４とは図示のように少々ずれていた方が実験した結果で
はウニ１３の殻１４などを円滑に割ることができる。

ウニ１３の殻１４を割ったら、手で握りしめたレバー１
，２を緩めることによりレバー１，２は板バネ１１の反
発力で元の状態に復元する。

なお、この実施例では７０度の角度で尖ったステンレス
板３，４を使い、かつ双方のステンレス板３．４を少々
ずらしたウニの殻割り器について説明したが、角度は６
０〜８０度位でもよいし、またステンレス以外の金属板
を用いてもよい。

更に双方のステンレス板を完全に一致した状態にしても
よい この考案のウニの殻割り器は先端部に６０度から８０度
の角度で尖った金属板を設けたので先端部のウニの殻へ
と差し込むと尖った先端によりウニの殻や内蔵物を良く
切断しながら容易に差し込むことができるとともに差し
込んでいくにつれて次第に差し込み抵抗が大きくなるた
めに誤って差し込みすぎることがなく、ウニの殻の下端
部などの卵巣を傷つけることがないし、更にウニの殻よ
り内蔵物の中程まで殻割り器の先端を差し込んでから、
１方のレバーに有する握り体と１方のレバーと他方のレ
バーとを握りしめることにより梃子を利用して比較的小
さな力で簡単にウニの殻などを割ることができるために
ウニの殻割り作業を効率良く行うことができるし、かつ
作業する人の危険性や疲労を軽減することができる。

更にこの考案のウニの殻割り器は１方のレバーに握り体
を設けたので双方のレバーを握りしめる時などに握り体
があるためにウニの殻割りを持って作業を進め易くする
ことができるとともに握りしめ易くすることができる。

しかもこの握り体は１方のレバーへと止着した取付台と
調節ネジとにより握り体の中空部へと押し込んで固定す
るとともにこの取付台と握り体の内側壁を接着したのて
ｌ方のレバーと握り体とは強固に固定することができる
し、かつ１方のレバーと握り体とは内側で固定したため
に止め孔や止めネジが外側に露出せずに外観が良いウニ
の殻割り器である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の正面図、第２図は１部分の側面図、第
３図は１部分の拡大縦断面図、第４図は第１図のＡ−Ａ
拡大断面図、第５図は使用中の１部分の側面図、第６図
は１部切断した正面図である。 １と２はレバー ３と４はステンレス板、５は取付台、 ７は調節ネジ、 ８は握り体、 ９は接着 剤、 １０は軸、 １は板バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 握り部からやや彎曲するとともに彎曲面の内側で先端寄
   りに軸支部を有する１方のレバーと、握り部からやや彎
   曲するとともに彎曲面の内側で先端寄りに軸支部を有す
   る他方のレバーとを、双方のレバーの先端が閉じるよう
   に並列してそれぞれのレバーの軸支部を軸で回転自在に
   軸支するとともに該レバーの軸支部より握り部がわで、
   かつ１方のレバーと他方のレバーとの間にバネを設け、
   該双方のレバー内側先端に６０度から８０度の角度で先
   端が尖った金属板を互いに平面的に組合わされるように
   それぞれ設けて、更に１方のレバーの握り部の片側に取
   付台を止着するとともに調節ネジの頭部がレバーの握り
   部より取付台と反対側に突出するように調節ネジを設け
   、該１方のレバーの握り部を中空握り体の中空部に固定
   するとともに１方のレバーの握り部に止着した取付台と
   中空握り体の内側壁とを接着してなるウニの殻割り器。