JP3725971B2 - 魚の骨抜き具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内蔵を除去して三枚に下ろした魚体から小骨を取り除くために用いる魚の骨抜き具に係わり、例えば魚屋や料理屋の厨房などで業務用として使用され或いは一般家庭などにおいても使用できる魚の骨抜き具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の骨抜き具としては、一般的なとげ抜きなどの場合と同様に、耐食性を有する例えばステンレスなどのバネ性板材を折り曲げ加工し、この折り曲げた基端部によってバネ性が付与されて開閉自在にした一対の開閉アームの先端部に対向する狭持片を形成させたものがある。
【0003】
上記骨抜き具は、開閉アームの一方に親指を他方に人差し指と中指をそれぞれ宛った状態で把持し、基端部を支点として開閉アームを操作させながら先端部の狭持片によって、魚体中に埋設されている小骨の端部を狭持して引き抜くことで小骨の除去が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記骨抜き具の場合には開閉アームを均等に押圧しないと対向する狭持片がズレて不整合を生じ易い構造であると共に、狭持片の接合部分が鋭端な線状であるので狭持した際に小骨を切断させる恐れがあり、また整合のズレを少なくするためには板材の板厚や幅を大きくして折り曲げた基端部の強度を強くする必要があるが、これによって開閉操作するバネ力も強くなるので操作性が損なわれ、特に大量の魚を処理する業務用の場合には作業能率の低下が問題になると共に、長時間使用した際における調理人の指先に加わる負担が大きくて腱鞘炎を誘発する恐れも有ることから、その改善が望まれていた。
【0005】
そこで本発明では、上記したような従来技術の課題を解決し得る魚の骨抜き具であって、特に狭持片を整合にズレを生じない構造にして且つ一定の幅で当接可能な狭持面を設けることにより、小骨を切断させる恐れがなく而も骨抜き性能を向上させることができると共に、小さな開閉操作力で且つ5本の指を均等に駆使して容易に操作できる構造にして、作業能率の改善と長時間使用の使用でも疲労度の少ない魚の骨抜き具の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による魚の骨抜き具は、先端部に対向する狭持片を形成した一対の開閉アームを有し、この開閉アームの間は上記狭持片と隣接した位置に設けた開閉案内軸を支点として開閉可能に連結されると共に、当該開閉アームの間はバネ部材によって上記狭持片が離間する方向へ付勢されており、毛抜き形式による従来の骨抜き具の場合と異なり開閉アームに対する開閉案内軸を設けたこと、支点が開閉アームの基端部側で力点及び作用点が先端部側にある毛抜き形式による従来の骨抜き具の場合と異なり、支点及び作用点が開閉アームの先端部側で力点を基端部側に設けた構成である。
【0007】
上記骨抜き具による骨抜き作業は、開閉アームなどの握りを形成する基端部側に対して、親指と残り4本の指の片手全体を用いた状態で掌中に把持し、手全体で握り締めるようにして開閉アームの開閉操作を行うことができる共に、その際における開閉アームは開閉案内軸に沿って開閉操作されながら先端部側の狭持片を開閉操作することができる。
【0008】
従って、開閉アームに対する開閉案内軸による案内で狭持片の狭持面間は整合状態が容易に確保されるので、毛抜き形式による従来の骨抜き具の場合に生じた狭持片の不整合による骨の切断は大幅に改善されると共に、小さな押圧力で容易に開閉操作することができるので、作業能率が改善され且つ長時間使用に際してもその疲労度は著しく改善される。
【0009】
上記狭持片は、一定の幅で当接可能な狭持面を有する構造にすると、接合部分が鋭端な線状である従来構造のように小骨を切断させる恐れがなく、この狭持面の外側端縁が尖端状に形成されていると、魚体を不必要に抉って損傷させることを防止することができるので、容易且つ良質な骨抜き処理ができる。
【0010】
上記狭持片は、狭持面が開閉アームの延在する長手方向に対して直交する状態で配置されている構造と、この狭持面が開閉アームの延在する長手方向に対して傾斜する状態で配置されている構造とを採ることができ、魚体の大きさや除去する骨の状態に適合させて所望の何れかを選択して使用することができる。
【0011】
上記開閉アームは、一方の開閉アームと他方の開閉アームとを上記狭持片と隣接した位置で交差状に配置すると共に、一方の開閉アーム側から突設した上記開閉案内軸を他方の開閉アームに穿設した嵌合孔に枢着させ、基端部側には二股状に分岐された握りが形成され、この分岐点近傍の開閉アーム間にバネ部材を装着した第1の形態にすることができる。
【0012】
この第1の形態による魚の骨抜き具の場合には、一方の開閉アームの下端面に親指を宛って、他方の開閉アームの下端面に残り4本の指を宛った状態で掌中に把持し、手全体で握り締めるようにして先端部側の狭持片を開閉操作することができるが、開閉アームは先端部側を交差状に枢着した開閉案内軸による案内で狭持片の狭持面間は整合状態が容易に確保されると共に、当該枢着部に隣接するバネ部材に抗して小さな押圧力で容易に開閉操作することができる。
【0013】
上記狭持片に、親指と人差し指を宛って支持する指宛部を両側面に形成しておくと、一方の開閉アームに掌を他方の開閉アームに中指と薬指及び小指をそれぞれ宛った状態で把持することができるが、このように親指と人差し指で狭持片即ち骨抜き具の先端側を支持すると魚体に接近した位置で開閉をコントロールしながら骨抜き作業ができるので、微妙な骨抜き作業が容易になって特に骨が細い魚の場合には効果的である。
【0014】
また上記開閉アームは、何れか一方を水平面に沿って直状にすると共に、他方を水平面に対して上方又は下方へ湾曲させることにより、開閉アームの握りに対する手の保持状態を安定化させて骨抜き作業を容易に行うことができる構造であって、例えば湾曲させた開閉アームによって親指を除くその他の各指を確実に係止保持させたり、湾曲させた開閉アーム親指を確実に係止保持させることが可能である。
【0015】
また上記開閉アームは、握り部分に指を宛うか又は差し込む指ホルダーを設けることにより、開閉アームの握りに対する手の保持状態を安定化させて骨抜き作業を容易に行うことができる構造とすることもでき、特に指ホルダーを開閉アームと別体に形成して握り部分に着脱可能に装着する構成にすると、掌の大小に適合させて予め何種類か用意しておいた中から最適なものを選択して使用することができる。
【0016】
上記開閉アームは、基端部を重合状態で連結して先端側へ行くに従って次第に離間する態様で配置したバネ性板材によって形成され、この開閉アームの上記狭持片と隣接した位置には、一方の開閉アーム側から突設して他方の開閉アームを遊嵌状に貫通する態様で上記開閉案内軸を設け、この貫通した開閉案内軸の端部には他方の開閉アームを一方の開閉アーム側へ押圧する梃子状の操作レバーを装着した第2の形態にすることもできる。
【0017】
この第2の形態による魚の骨抜き具の場合には、開閉案内軸による案内で狭持片の整合状態が容易に確保されるので、第1の形態による骨抜き具の場合と同様に、毛抜き形式による従来の骨抜き具の場合に生じた狭持片の不整合や接合面の形状に起因する骨の切断は大幅に改善されると共に、第1の形態による骨抜き具に比べて構造が簡単な為に安価に提供することが可能である。
【0018】
また操作性についても、開閉案内軸を介して開閉可能に連結された開閉アームの先端側が操作レバーによって梃子状に操作され、支点及び作用点が先端部側で力点が基端部側にある構成としたので、5本の指を含む掌全体によって小さな押圧力で容易に開閉操作ができ、作業能率が改善され且つ長時間使用に際してもその疲労度が著しく改善される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による魚の骨抜き具の好適な実施形態について添付の図面を参照して詳しく説明するが、図1〜5は第1の実施形態とその変形例を示すものであり、この骨抜き具1は、例えば図1で示すように先端部に対向する狭持片2,3を形成した一対の開閉アーム5,4を有し、開閉アーム5,4の間は狭持片2,3と隣接した位置に設けた開閉案内軸6を支点として開閉可能に連結されると共に、開閉アーム5,4の間はバネ部材7によって狭持片2,3が離間する方向へ付勢されている。
【0020】
開閉アーム4,5は、図2で示すように一方の開閉アーム4と他方の開閉アーム5とを狭持片2,3と隣接した先端側の位置で交差状に配置すると共に、一方の開閉アーム4側から突設した開閉案内軸6を他方の開閉アーム5側に穿設した嵌合孔8に枢着させ、基端部側には二股状に分岐された握りが形成され、この分岐点近傍の開閉アーム4,5間には、当該開閉アーム4,5の内面に穿設したバネ受け穴9に両端部を収容する態様でバネ部材7を装着しており、これらの各部は強度や防食性の点では例えばステンレス材のような金属材、軽量で加工性の良い点では硬質合成樹脂材で構成することが望ましい。
【0021】
上記骨抜き具1は、枢着された開閉アーム5,4がバネ部材7の弾発力で先端側の狭持片2,3を常に離間する方向へ付勢しているので、この弾発力に抗して握りを形成する開閉アーム5,4の基端部側を内側へ押圧すると、狭持片2,3に一定幅で形成されている狭持面2a,3aが当接する態様で離間している狭持片2,3が接近し、当該狭持面2a,3aの間で魚の骨を狭持することができる構成であり、狭持片2,3の開き角度を適正に規制するためのストッパーピン10が開閉案内軸6の近傍に設けられている。
【0022】
上記した第1の実施形態による骨抜き具は、図3〜5で示すように各種の変形を採り得るものであって、例えば図1の骨抜き具1では狭持片2,3の狭持面2a,3aが、開閉アーム4,5の延在する長手方向に対して直交する状態で配置されているが、図3の骨抜き具11では狭持片12,13の狭持面12a,13aが、開閉アーム14,15の延在する長手方向に対して、例えば45度程度の角度に傾斜する状態で配置されており、狭持面2a,3a及び狭持面12a,13a何れの場合にも鋭端な線状をした従来構造とは違って、当接可能な一定の幅で形成された当該狭持面はその外側端縁が尖端状に形成されている。
【0023】
また、握りを形成する開閉アーム4,5の基端部側の形状において、図1の骨抜き具1の場合には開閉アーム4,5が共に水平面に沿って直状に配置されているが、図3で示す骨抜き具11のように一方の開閉アーム14は水平面に沿って直状にすると共に、他方の開閉アーム15は水平面に対して下方へ湾曲させる形態にしたり、図4で示す骨抜き具16のように一方の開閉アーム19は水平面にに対して上方へ湾曲させると共に、他方の開閉アーム20は水平面に沿って直状にする形態にすることもできる。
【0024】
更に、握りを形成する開閉アームの基端部側に対して、図5で示す骨抜き具44,47のように指を宛うか又は差し込む指ホルダー38,41を設けた形態もあり、(a)の指ホルダー38の場合には指の間隔に合わせて複数の係合突起40を開閉アーム46の外側面から突設させ、(b)の指ホルダー41の場合には複数の係合孔43aを有する差し込み片43を開閉アーム49の外側面から突設させたものである。
【0025】
これらの指ホルダー38,41は、開閉アーム46,49と一体に形成しても良いが、例えば可撓性を有する合成樹脂材などを用いて開閉アーム46,49とは別体で形成したものを着脱自在に装着させる形態もあり、後者の場合には開閉アーム46,49の外周へ被着される拡縮可能なC字状の着脱リング39,42と、指を宛う係合突起40又は指を差し込む差し込み片43とで構成される。
【0026】
このような変形を採り得る第1の実施形態による骨抜き具例えば骨抜き具1を用いて魚の骨抜きを行う場合には、図6で示すように一方の開閉アーム4の下端面に親指21を宛って、他方の開閉アーム5の下端面に残り4本の指22を宛った状態で掌中に把持し、三枚に下ろした魚体23の小骨24を除去することができる。
【0027】
また、図1及び図3で示すように狭持片2,3又は狭持片12,13の両側面に例えば窪み等による指宛部50,51を形成しておくと、この指宛部50,51に親指と人差し指を宛って狭持片2を支持すると共に、一方の開閉アーム4,14に掌を他方の開閉アーム5,15に中指と薬指及び小指をそれぞれ宛った状態で骨抜き具を把持することができる。
【0028】
骨抜きを行う際には、バネ部材7で離間している狭持片2,3の間に小骨24の端部を位置させ、開閉アームを5本の指を含む掌全体で握り締めるようにすると、開閉案内軸6に案内されながら狭持面2a,3aが整合した状態で狭持片2,3が閉じ、これにより小骨24の端部が狭持されるので、そのまま水平方向に引き抜くことで除去することができる。
【0029】
この骨抜き具1では、開閉案内軸6による案内で狭持片2,3の先端に形成された狭持面2a,3aの間は整合状態が容易に確保されると共に、当該狭持面2a,3aは一定の幅で当接可能な幅広な狭持面構造にしたので従来構造のように小骨を切断させる恐れがなく、また幅広な狭持面の外側端縁を尖端状に形成することより、魚体を不必要に抉って損傷させることを防止できるので、毛抜き形式による従来の骨抜き具の場合に生じた不具合は大幅に改善されて容易且つ良質な骨抜き処理ができ、他の骨抜き具11,16,44,47の場合も同様である。
【0030】
また操作性についても、支点が基端部側で力点及び作用点が先端部側にあって、当該先端部側を親指と人差し指及び中指を用いて開閉操作する従来の骨抜き具に比べると、交差状に枢着させた開閉アームの先端側にバネ部材7を設け、支点及び作用点が先端部側で力点が基端部側にあるので、5本の指を含む掌全体によって小さな押圧力で容易に開閉操作することができ、作業能率が改善され且つ長時間使用に際してもその疲労度が著しく改善される。
【0031】
また魚体の大きさや骨の状態などに応じて、図1の骨抜き具1のように狭持面が開閉アームの延在する長手方向に対して直交する状態で配置されている態様のものと、図3及び図4の骨抜き具11,16のように狭持面が開閉アームの延在する長手方向に対して傾斜する状態で配置されている態様のものを使い分けることができ、特に魚体及び骨が小さくてこの骨の端部が魚体から僅かしか露出されていない場合などには、先端が尖った後者の骨抜き具11,16を用い、手首を返すようにして引き抜くと作業を容易に行うことができる。
【0032】
また指宛部50,51に親指と人差し指を宛って狭持片2を支持すると、当該親指と人差し指によって骨抜き具の先端側を魚体に接近した位置で微妙に開閉をコントロールしながら骨抜き作業ができるので、微妙な骨抜き作業が容易になって特に骨が細い魚の場合には効果的である。
【0033】
また握り部分を形成する開閉アームの基端部側の形状は、図3又は図4の骨抜き具11,16のように何れか一方を水平面に沿って直状にすると共に、他方を水平面に対して上方又は下方へ湾曲させている構造にすると、作業中に手から外れることなく容易且つ確実に把持することができる。
【0034】
即ち、前者の骨抜き具11の場合には湾曲させた開閉アーム15に、親指21を除くその他の各指22を確実に係止保持させ、後者の骨抜き具16の場合には湾曲させた開閉アーム19に、親指21を確実に係止保持させることが可能であり、特に可動側である開閉アーム15を湾曲させた前者における使い勝手はきわめて良好となる。
【0035】
また図5の骨抜き具44,47のように、開閉アーム46,49の握り部分に指を宛うか又は差し込む指ホルダー38,41を設けることにより、手の保持状態を安定化させて骨抜き作業を容易に行うことができる構造とすることもでき、特に指ホルダー38,41を開閉アームと別体に形成して握り部分に着脱可能に装着する構成にすると、掌の大小に適合させて予め何種類か用意しておいた中から最適なものを選択して使用することができる。
【0036】
次に、図7及び図8では本発明による骨抜き具の第2の実施形態とその変形例を示すが、図7の骨抜き具23における開閉アーム24,25は、基端部を溶着その他公知の連結手段によって重合状態で連結し、先端側へ行くに従って次第に離間する態様で配置した例えばステンレス材などのバネ性板材によって形成されている。
【0037】
開閉アームの24,25の先端部には、開閉アーム24,25自身が具備するバネ性をバネ部材として予め所定間隔で離間するように狭持面26a,27aが形成された狭持片26,27を設け、この狭持片26,27と隣接した位置には、一方の開閉アーム25側から突設して他方の開閉アーム24を遊嵌状に貫通する態様で開閉案内軸28を設け、この貫通した開閉案内軸28の端部には他方の開閉アーム24を一方の開閉アーム25側へ押圧する梃子状の操作レバー29を装着させている。
【0038】
操作レバー29は、先端側に梃子の支点となる梃子状片30を設けると共に、基端部側は実線で示す湾曲状又は仮想線で示す直状にして開閉アーム24から離間して配置した握りを形成させ、梃子状片30の先端側には開閉案内軸28を抱持する切欠部31の内面から係止突片32,32を突設させ、この係止突片32,32を開閉案内軸28に穿設した係止穴に嵌合係止させている。
【0039】
また図7の骨抜き具23では、第1の実施形態による図1の骨抜き具1の場合と同様に、狭持片26,27の狭持面26a,27aが開閉アーム24,25の延在する長手方向に対して直交する状態で配置されている態様としたが、これを図3及び図4の骨抜き具11,16の場合と同様に狭持面が開閉アームの延在する長手方向に対して傾斜する状態で配置させ、図8の骨抜き具33のように変形させる態様もある。
【0040】
即ち、図8の骨抜き具33では狭持片36,37の狭持面36a,37aが開閉アーム34,35の延在する長手方向に対して、例えば45度に傾斜する状態で配置させており、その他の構成は図7の骨抜き具23の場合と同様であり、これら第2の実施形態による骨抜き具23(33)を用いて魚の骨抜きを行う場合には、一方の開閉アーム25(35)の下端面に親指を宛って、操作レバー29の下端面に残り4本の指を宛った状態で掌中に把持し、三枚に下ろした魚体23の小骨24を第1の実施形態による骨抜き具と同様に除去できる。
【0041】
骨抜き具23(33)は、掌上で握りしめて離間している操作レバー29を一方の開閉アーム25(35)側へ引き寄せると、梃子状片片30によって押圧された他方の開閉アーム24(34)の先端部側が開閉案内軸28に案内されて開閉アーム25(35)側へ移動し、これにより狭持面26a,27a(36a,37a)が整合した状態で狭持片26,27(36,37)が閉じる。
【0042】
これら第2の実施形態による骨抜き具23(33)では、開閉案内軸28による案内で狭持片26,27(36,37)の整合状態が容易に確保され、且つ幅広な狭持面を有するので、第1の実施形態による骨抜き具の場合と同様に、毛抜き形式による従来の骨抜き具の場合に生じた狭持片の不整合や接合面の形状に起因する骨の切断は大幅に改善されると共に、第1の実施形態による骨抜き具に比べて構造が簡単な為に安価に提供することが可能である。
【0043】
また操作性についても、開閉案内軸28を介して開閉可能に連結された開閉アーム24,25(34,35)の先端側が操作レバー29によって梃子状に操作され、支点及び作用点が先端部側で力点が基端部側にある構成としたので、5本の指を含む掌全体によって小さな押圧力で容易に開閉操作ができ、作業能率が改善され且つ長時間使用に際してもその疲労度が著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による魚の骨抜き具1を示し、(a)は全体正面図で(b)は同側面図である。
【図2】図1の魚の骨抜き具1における要部の分解斜視図である。
【図3】図1の変形例による魚の骨抜き具11を示し、(a)は全体正面図で(b)は同側面図である。
【図4】図1の他の変形例による魚の骨抜き具16を示し、(a)は全体正面図で(b)は同側面図である。
【図5】図1の更に他の変形例による魚の骨抜き具44,47を示し、(a)は骨抜き具44の全体正面図で(b)は骨抜き具47の全体正面図である。
【図6】図1の魚の骨抜き具1の使用状態における斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による魚の骨抜き具23を示し、(a)は全体正面図で(b)は同側面図である。
【図8】図7の変形例による魚の骨抜き具33を示し、(a)は全体正面図で(b)は同側面図である。
【符号の説明】
1,11,16,44,47 第1の実施形態による魚の骨抜き具
2,3,12,13,17,18 狭持片
4,5,14,15,19,20,46,49 開閉アーム
6 開閉案内軸
7 バネ部材
8 嵌合孔
9 バネ受け穴
10 ストッパーピン
21 親指
22 残りの指
23,33 第2の実施形態による魚の骨抜き具
24,25,34,35 開閉アーム
26,27,36,37 狭持片
28 開閉案内軸
29 操作レバー
30 梃子状片
31 切欠部
32 係止突片
38,41 指ホルダー
39,42 着脱リング
40 係合突起
43 差し込み片
50,51 指宛部
Claims (4)
- 先端部には対向する狭持片を形成した一対の開閉アームを有し、この開閉アームの間は上記狭持片と隣接した位置に設けた開閉案内軸を支点として開閉可能に連結されると共に、当該開閉アームの間はバネ部材によって上記狭持片が離間する方向へ付勢され、上記開閉アームは一方の開閉アーム側に親指を宛うと共に、他方の開閉アーム側に残り4本の指を宛った状態で、当該開閉アームの全体を掌中に把持し得るサイズで形成され、上記狭持片は一定の幅で当接可能な狭持面を有し、当該狭持面は開閉アームの延在する長手方向に対して直交する状態で配置され、狭持面の外側端縁は直線状に縮径する鋭角で先端が尖端状に形成されていることを特徴とした魚の骨抜き具。
- 上記狭持片には、両側面を窪ませて親指と人差し指を宛って支持する指宛部が形成されている請求項1に記載した魚の骨抜き具。
- 上記開閉アームは、親指を宛う一方の開閉アームを水平面に沿って直状にすると共に、残り4本の指を宛う他方の開閉アームの後端側を水平面に対して下方へ湾曲させている請求項1又は2に記載した魚の骨抜き具。
- 上記開閉アームには、他方の開閉アームの先端側に2本の指を差し込む別体の指ホルダーを着脱可能に装着する請求項1〜3のいずれかに記載した魚の骨抜き具。
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