JPS6026675B2 - 研削盤における砥石のドレツシング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は研削盤における砥石のドレッシング装置に関
し、特にドレツサ装置を要することなく砥石をドレッシ
ングできるようにしたものである。

自動研削盤においては、研削砥石が目詰りなどによって
功味が劣化すると、ダイヤモンドなどからなる砥石ドレ
ッサによって砥石表面をドレツシングし、砥石の目なお
しをする必要がある。

一般にこのドレッシング作業は研削砥石がワークの研削
を終り砥石テーブルとともに後退した段階で装置に付設
したドレツサ装置を駆動してその砥石ドレッサをドレッ
シング位置に位置させ、砥石に対し、一定量切込むこと
により砥石をドレツシングした後、ドレツサをドレッシ
ング位置から砥石テーブルと干渉（衝突）しない位置に
引上げ移動させ、そののち砥石テーブルを再び早送り前
進させてワークの工作位置に供給するようになっている
。 ．しかしながらこのよう
なドレッシング作業にあっては、専用のドレツサ菱贋を
必要とするため、研削盤そのものが極めて高価なものに
なってしまうとともに、ドレッシング毎に装置を研削モ
ードからドレッシングモードに切替え、作業の流れを中
断させてドレッシングを行なうため、非能率なものとな
っていた。そこでこの発明は、砥石に目詰りが生じ所定
の研削結果が得られなくなる段皆で、ワークとほぼ同一
形状をなし、かつその被加工面に対応する面にダイヤモ
ンドなどのドレッシングエレメントを埋設した砥石ドレ
ッサを上記ワークの工作位置に供給するとともに、砥石
の研削条件をワーク研削モードからドレッシングモード
‘こ切替えることによって、専用のドレッサ装置を必要
とすることなく、またワークの研削作業の流れを全く中
断することなく砥石をドレッシングできるようにした研
削盤における砥石のドレッシング方法を提供するもので
ある。

以下この発明をセンタレス内面研削盤に適用した場合に
ついてその実施例を図面を用いて詳細に説明する。

第１図は、この発明を円筒形ワークＷの内面を研削する
センタレス内面研削盤の全体的構成を示すもので、１は
ワークＷを先端で保持するワークテーフル、２はは砥石
３を設けた高周波スピンドルモータ４を載層した砥石台
テーブルで、これら各テープルー，２は夫々テーブル送
り装置６，６により直交する方向に摺敷可能に配置され
ている。

上記ワークテープルー上にはワークＷの供給マガジン７
が立設され、このマガジン内に収容されたワークＷはそ
の自重によりワークテープルー上に順次供給していると
ともに、その下部関口にはワークＷを一研削工程毎にワ
ークテーブル１の先端工作位置に押出すプッシャ８が配
備されている。

上記ワークテーブル１の先端部には超硬金属からなるシ
ュー９が貼設されているとともに、加圧ローラー０およ
びピンチローラ１１が設けられ、このシュー９、加圧ロ
ーラ１０およびピンチローラ１１の三者間でワークＷを
挟持し、かつシュ−９の端面で上記ワークＷの工作位置
の寸法を出している。

上記加圧ローラ１川こは駆動部１２が設けられこの駆動
部１２により加圧。

ーラ１０を回転させることによりワークＷを砥石３の回
転方向とは逆方向に回転させるとともに、一研削工程毎
に上記加圧ローラー０をワークＷに接触離間させ、ワー
クＷを三者間に保持させるとともに、研削終了後ワーク
Ｗから離間させることによってこれを排出シュート１３
に落下排出するようにしている。上記供給マガジン７上
部には搬送されてきたワークＷに対し、砥石ドレッサ１
４を適宜な配分比で混入し、上記マガジン７内に収容す
る配給部Ｉ５が設けられている。この配給部１５にされ
る砥石ドレッサ１４は第２図に示すようにワークＷの外
形に一致して円筒状をなし、かつその外周を超硬金属層
１６で構成して上記シュー９と外周間での位置決め精度
に対応しているとともに、上記ワークＷの被加工面に対
応する面、すなわち内面全体にダイヤモンドからなるド
レツサェレメント１７を埋設したもので、ワークＷをほ
ぼ同一形状に形成すさることによりワークＷの工作位置
で砥石３のドレッシングを行なえるようにしたものであ
る。

そして上記配給部１５は例えば予め経験的に５個のワー
クを研削する都度砥石３をドレッシングする必要がある
ことが判明しているならば、ワーク５個に対し、砥石ド
レッサを１個の比率で混入し、マガジン７内に送り込む
作業を繰返す。

従ってこの場合はワーク５個に１個の割合で砥石ドレッ
サ１４がワークテーブル１の工作位置に供給される。こ
れに対し、上記テーブル送り装置６，６および加圧ロー
ラ１０の駆動部１２は制御部１８からの駆動信号によっ
てワーク研削モードとドレッシングモードの２種の研削
条件で駆動されるようになっているとともに、上記ワー
クテーブル１上には上記砥石ドレッサ２０の検出器１９
が配設され、この検出器１９によって上記砥石ドレッサ
１４が工作位置に供Ｖ給されたことが検知され、この検
出信号を受けて上記制御部１８は各装置を研削モードか
らドレッシングモードに切替える。

すなわち、ワーク研削モードーこおけるワークＷの切込
量はワークテーブル１の送り星に等しいから、これをド
レッシングモードにした場合には砥石ドレツサの砥石３
に対する切込量に相等する。従って例えば上記ワークテ
ーブルの送りをワーク研削の場合では１〜２脚に設定し
、ドレッシングの場合では１〜２ミクロン単位に設定す
れば通常のドレッシング装置を用いてドレッシングする
のと同等なドレッシング効果を得る。また上記砥石３の
送り速度、あるいは加圧ローラ１０の回転速度も研削ド
レッシングでは条件が異なるから、これらを研削モード
、およびドレッシングモードで切換えるように上記制御
部１８で設定される。このような条件で上記ワークと同
様に工作位置に供Ｖ給された砥石ドレツサ１４を回転さ
せながら砥石３を供給し、ワークテーブル１をドレッシ
ング量に相当して送ることにより砥石３がドレッシング
される。またこの後砥石ドレッサ１４はワークＷと同様
に排出シュート１３に落下排出されるが、この排出シュ
ート１３には選別部２０が設けられ、この選別部２０で
研削終了後のワークＷを排出するとともに、砥石ドレッ
サー４を選り分けて再び上記配給部１５に砥石ドレッサ
１４を循環し、これを繰返し供給マガジン７内に適宜な
配分比で混入する。また第３図はこの発明の他の実施例
を示すものである。

なお上記実施例と同一箇所には同一符号を付し、その要
部のみについて説明すると、ワークテープルーの上部に
はワークＷの供給シュート３０、および砥石ドレッサー
４の供給シュート３１が設けられ、かっこの供給シュー
ト３１は上記選別部２０１こ連絡し、砥石ドレッサー４
をこの供給シュート３１内に循環するようにしている。
上記各供給シュート３０，３１の下部関口には、これを
交互に開閉する蓋部材３２、およびこれの駆動部３３が
設けられ、更にこの下部にはプツシャ８が配置されてい
る。上誌駆動部３３は上記制御部１８の駆動信号によっ
て、ワーク研削モードになった場合にワーク供給シュー
ト３０を開きワークＷを工作位置に供給するとともに、
砥石３０の図示しない切れ味検出装置などにより砥石ド
レッシング指令信号が制御部１８に与えられると、これ
を受けて制御部１８はドレッシングモードに各駆動装置
を切換えると同時に上記駆動部３３を駆動し、ワーク供
聯合シュート３０を閉じて砥石ドレッサ１４の供給シュ
ート３１を開き、この結果砥石ドレツサ１４が工作位置
に供給され、砥石３をドレッシングするのである。

従って本実施例では決められたワークの研削個数に対し
てドレッシングするのでなくドレッシング指令が装置に
与えられた段皆で行なうので、ドレッシング時期が変動
するものなどの研削に適する。なお、上記各実施例にお
いて砥石ドレッサの形状はワークＷの形状に完全に一致
させなくともよく、ワークの工作部分、位置決め等で必
要な部分を一致させ、その他の部分は異なった形状にす
ることも可能であり、距にこの異なる部分を利用して砥
石ドレッサを検知したり、選別部でワークと砥石ドレッ
サとを選り分けることができる。

更にこの発明は内面研削盤のみに適用されるものでなく
円筒外面研削その他自動研削盤一般のドレッシング作業
について有効な装置である。以上説明した如くこの発明
に係るドレッシング方法にあっては、砥石に目詰りが生
じ所定の研削結果が得られなくなる段皆で、ワークとほ
ぼ同一形状をなし、かつの被加工面に対応する面にドレ
ッシングェレメントを埋設した砥石ドレッサを上記ワー
クの工作位置に供給するとともに、上記砥石の研削条件
をワーク研削モードからドレッシングモードに切換える
ようにしたものであるから、自動研削盤において専用の
ドレッサ装置が不要となるため、装置を低価格で提供で
きる利点を有する。またドレッシングはワークと同一の
研削装置で行なうので、上記の如く構成された砥石ドレ
ツサをワークにまぜて供給するか、或いは別の供給経略
からドレッシング時期に上記研削位置に供聯合できるの
でワークの研削作業の流れを全く中断することなくドレ
ッシングができ、極めて能率的な生産を行なえるなどの
利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るセンタレン内面研削盤の全体的
構成を示す既略説明図、第２図はこの発明に係る砥石ド
レッサの一部を切欠いて示す斜視図、第３図はこの発明
の他の実施例を示す既略説明図である。 ３・・・砥石、７・・・供総合マガジン、１４・・・砥
石ドレッサ、１５…配給部、１７…ドレッサェレメント
、１８・・・制御部、１９…検出器、３０，３１・・・
供給シート。 篤／図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一方向に往復移動自在に設けられたワークテーブル
   と、このワークテーブルを移動させるためのテーブル送
   り装置と、前記ワークテーブルの上面に往復移動自在に
   設けられたプツシヤと、このプツシヤの上部位置に設け
   られたワークと砥石ドレツサとを収納するための供給マ
   ガジンと、この供給マガジンの上部位置に設けられワー
   クと砥石ドレツサとを前記供給マガジンに供給するため
   の配給部と、前記ワークテーブルの往復移動方向に対し
   て直交する方向に往復移動自在に設けられた砥石台テー
   ブルと、この砥石台テーブルを移動させるためのテーブ
   ル送り装置と、前記砥石台テーブルに設けられ砥石を有
   する高周波スピンドルモータと、前記砥石の近傍位置に
   設けられ、互いに反対方向に回転するように配設された
   加圧ローラおよびピンチローラと、この加圧ローラおよ
   びピンチローラの近傍位置に配設されたシユートと、こ
   のシユートの近傍位置に設けられたワークと砥石ドレツ
   サとを選別するための選別部とを備え、前記砥石ドレツ
   サはワークの外形とほぼ同一形状をなし、前記加圧ロー
   ラおよびピンチローラによりワークおよび砥石ドレツサ
   が接合して回転動作を受け、前記選別部により砥石ドレ
   ツサのみが前記配給部に移送するように構成したことを
   特徴とする研削盤における砥石のドレツシング装置。