JPS6026179Y2 - 小型船舶におけるエンジン等の冷却構造 - Google Patents

小型船舶におけるエンジン等の冷却構造

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JPS6026179Y2
JPS6026179Y2 JP3273178U JP3273178U JPS6026179Y2 JP S6026179 Y2 JPS6026179 Y2 JP S6026179Y2 JP 3273178 U JP3273178 U JP 3273178U JP 3273178 U JP3273178 U JP 3273178U JP S6026179 Y2 JPS6026179 Y2 JP S6026179Y2
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JP
Japan
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engine
muffler
gear case
water
cooling water
Prior art date
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JP3273178U
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JPS54137635U (ja
Inventor
義昭 小林
Original Assignee
ヤマハ発動機株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はクランク軸縦置き形エンジンを搭載した小型
船舶においてそのエンジンおよび付属部品の冷却構造に
関する。
小型船舶において船体内に収容されるエンジン、すなわ
ちインボードエンジンは、従来クランク軸横置き形エン
ジンが多く用いられ、そのクランク軸と推進軸を直結す
るようになっていた。
しかしながらクランク軸横置き形エンジンは、シリンダ
や気化器が船底に近くなり船底に溜るビルジウォータが
散布され易く、このため火花点火式エンジの場合は電気
系統に絶縁不良を発生したり、気化器を通じて燃焼室に
水が入り易くなるなどの不具合がある。
これに対し、クランク軸縦置き形エンジンは、シリンダ
や気化器の位置が高くなるため船底から離れ、ビルジウ
ォータが掛り難い利点をもつ。
しかしながらインボードエンジンとしてクランク軸縦置
き形エンジンを使用すると1.クランク軸の動力を推進
装置へ伝達するために動力伝達方向を変更しなければな
らず、傘歯車がエンジンの下部に必要となる。
このような傘歯車は摩擦熱を発するので船内温度が高く
なるとともに、噛合音が発生して騒音が増大する。
この考案は上記の事情にもとづきなされたもので、その
目的とするところは、クランク軸縦置き形エンジンを使
用することによりこのエンジンの真下にギヤケースを設
けた場合、ギヤケースの冷却と防音を同時に行え、しか
もエンジンやマフラーの冷却性能を高く維持することが
できる小型船舶におけるエンジン等の冷却構造を提供し
ようとするものである。
本考案は上記目的を達成するため、ギヤケースにウォー
タジャケットを形成してこのウォータジャケットに冷却
水を通すことにより、ギヤケースを冷却するとともにギ
ヤ噛合音が外部に放出されないようにし、しかもこのウ
ォータジャケットを通過した冷却水をエンジンおよびマ
フラーの順に流すようにして簡単な構造の冷却水経路で
ありながらエンジンおよびマフラーの冷却が効果的に行
えるようにしたことを特徴とする特 以下この考案の一実施例を図面にもとづき説明する。
図中1は漁船やホードなどの小型船舶の船体を示シ、F
、R8P (繊維強化プラスチック)で一体成形されて
いる。
上記船体1内には、取付台2上にコt、などの吸振材3
を介してギヤケース4が載置されており、このギヤケー
ス4の上部にはクランク軸縦置き形エンジン5が載置さ
れている。
このエンジン5のクランク軸6は略鉛直方向、つまり縦
方向に配置されてわり、この下端は上記ギヤケース4内
に垂下導入されていて傘歯車8を備えている。
そしてこのギヤケース4内には後端が船体1後方へ導か
れた伝動軸9が架設されており、この伝動軸9には上記
傘歯車8と噛合する傘歯車10か取着されている。
したがってエンジン5の動力は縦置きされたクランク軸
6から傘歯車8,10を介して船体1の前後方向に沿っ
て配置された伝動軸9へ方向転換して伝えられるように
なっている。
上記ギヤケース4の周壁にはウォータジャケット11が
形成されて冷却水が循環し得るようになっている。
このウォータジャケット11の冷却水取入口12には冷
却水導入管13が接続されており、この導入W13は図
面において船底下方で示されているが実際においては船
体1内を導ひかれて後述するウォータジャケット推進装
置に連結されている。
また上記ウォータジャケット11の冷却水出口14はエ
ンジン5におけるウォータジャケット(周知のものであ
るから図示しない)に接続されている。
一方、エンジン5の一側方には第1のマフラー15が並
設されている。
なお図面においてマフラー15はエンジン5の後側方に
示されているが、このマフラー15はエンジン5の左右
側方であってもよい。
上記マフラー15は、エンジン5の排気口16に排気管
17を介して接続されており、エンジン5の排気を上記
排気管17て導ひいて、絞り孔18.19や膨張室20
.21等で収縮および膨張させるようになっている。
そしてこのマフラー15の外周囲にもウォータジャケッ
ト22が形成されており、このウォータジャケット22
は排気管17を覆った冷却水通路23を介してエンジン
5のウォータジャケットに連結されている。
そしてこのマフラー15のウォータジャケット22はゴ
ム製の気液混合管24に連結されているとともに、マフ
ラー15も吐出管25を介して気液混合管24に連通さ
れており、この気液混合管24において排気と冷却水が
合流する。
上記気液混合管24は船体1の後部に導びかれて第2マ
フラー26に連結され、この第2マフラー26は排出管
27によって船体1の外部に連通されている。
一方、船体1の後部には、ウォータジェット推進装置2
8が設けられている。
つまり、船体1には船底29から船尾板30に至る吸入
ダクト31が形成され、この吸入ダクト31の後端には
インペラダクト32が連結されている。
このインペラダクト32内にはインペラ33が配置され
、このインペラ33は推進軸34によって回転されるよ
うになっている。
この推進軸34は上記吸入ダクト31内を前方に向って
延び、船体1内に軸受35を介して導入されている。
そしてこの推進軸34の前端と、前述した伝動軸9の後
端とは図示しない自在継手および駆動軸36を介して連
結されている。
またインペラダクト32内にはインペラ33の直後にお
いて推進軸34の後端を支承する軸受を中央に保持した
静翼37が設けられている。
そしてこのインペラダクト32の後端には舵取用ノズル
38が紙面と直交する平面内を回動自在にして取着され
ており、この舵取用ノズル38の後端には前後進切換用
蓋体39が取着されている。
なお、40は、舵であり、上記舵取用ノズル38の機能
を補助するためにこのノズル38に一体的に取着されて
いる。
しかして、上記インペラダクト32内には前記冷却水導
入管13が開口されている。
つまり冷却水導入管13は、インペラダクト32内にお
いてインペラ33よりも後方に開口されており、インペ
ラ33によって生じた高圧噴流の一部が圧送されるよう
になっている。
なお41はエンジン5に付設された気化器を示す。
このような構成による作用について説明する。
エンジン5の駆動による回転力はクランク軸6を介して
伝動軸9に伝えられ、さらに駆動軸36を介して推進軸
34に伝達される。
このためインペラ33が回転され、このインペラ33は
吸入ダクト31から船底29下方の水を吸い込み、この
水をインペラ33で加速して後方へ噴出する。
したがって船体1は上記水の噴射力の反力を受けて前進
することになる。
ところでインペラ33の回転によって生じた高圧噴流の
一部は、インペラ33後方に開口されている冷却水導入
管13へ圧送され、よって冷却水導入管13においては
上記水が矢印方向に流れることになる。
この水はギヤケース4のウォータジャケット11に流入
してこのギヤケース4を冷却したのち、エンジン5のウ
ォータジャケットに入ってエンジン5を冷却し、さらに
冷却水通路23を通る間に排気管17を冷却しつつ第1
マフラー15のウォータジャケット22に流れ込む。
そしてウォータジャケット22内を通った水は気液混合
管24に導びかれ、この気液混合管24でマフラー15
内から排出された排気と混入して第2マフラー26に導
びから排出管27を介して船体1の外部に廃棄されるこ
とになる。
したがって冷却水導入管13内へ導かれた水は、排出管
27から排除される間に、ギヤケース4、エンジン5、
排気管17および第1マフラー15から熱を奪ってこれ
ら各部材を冷却するものである。
しかしてこのような実施例の構成によれば、ギヤケース
4の上部にエンジン5を取り付け、このエンジン5の側
方にマフラー15を配置して、冷却水の通過順序をギヤ
ケース4→エンジン5→マフラー15と、船底に近い方
から順番にしたので、冷却水の流れ径路を最短距離て構
成でき、よって配管が簡単になるとともに冷却水が円滑
に流れることになる。
特に船底29面またはその近傍から冷却水を取り入れる
場合には、冷却水で最初に冷却するギヤケース4が船底
部に取り付けられるので、冷却水の取り入れが容易に行
えることになる。
また冷却水を上記ギヤケース4−エンジン5→マフラー
15の順に通過させるようにしたので、発熱量が最も少
いギヤケース4は最初に冷却されて、この冷却後におけ
る水温は高くなっていないのでエンジン5およびマフラ
ー15を有効に冷却できることになる。
そしてまた、各ギヤケース4エンジン5おおよびマフラ
ー15はそれぞれウォータジャケットで包囲されるので
冷却性能が高いばかりでなく、これらの内部で発生する
ギヤ騒音、エンジン音および排気騒音を包み込むから外
部への騒音放出を軽減することになる。
さらには、冷却水の導入をウォータジャケット推進装置
から行うようにしたため、格別なウォータポンプおよび
このポンプを駆動するための装置は不要であり、構造が
すこぶる簡単である。
なお、この考案に係る小型船舶の推進装置は上記実施例
のごときウォータジャケット推進装置には制約されるも
のではない。
また第1のマフラー15の周囲にウォータジャケット2
2を形成するものには限らず、この第1のマフラー15
内に冷却水を流すようにしてもよい 以上詳述した通り本考案によれば、クランク軸縦置き形
エンジンの真下に設けられるギヤケースにウォータジャ
ケットを形威し、このウォータジャケットに冷却水を流
すようにしたからギヤケースの発熱が防止されるととも
に、騒音源となるギヤがiクォータジャケット内の水で
包囲されるため騒音が外部に放出されることが軽減され
る。
しかもこのようなウォータジャケットを通過した冷却水
をエンジンおよびマフラーの順に通流させるようにした
から、冷却水通路は1本ですみ構造が簡単になるととも
に、これらギヤケース、エンジンおよびマフラーのうち
で発熱量が比較的小さいものから順に冷却水を通すので
、エンジンやマフラーの冷却も効果的に行える利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、小型船舶の後半部を
概略的に示す断面図である。 1・・・・・・船体、4・・・・・・ギヤケース、5・
・・・・・エンジン、6・・・・・・クランク軸、8.
10・・・・・・傘歯車、11・・・・・・ギヤケース
のウォータジャケット、13・・・・・・冷却水導入管
、15・・・・・・マフラー、22・・間マフラーのウ
ォータジャケット、24・・・・・・気液混合管、28
・・・・・・ウォータジェット推進装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 船体内に、ギヤケースと、このギヤケースの上に載置さ
    れたクランク軸縦置き形エンジンおよびこのエンジンの
    側方に配置されたマフラーを収容し、上記エンジンの動
    力を上記クランク軸から取り出してギヤケース内で方向
    転換したのち推進装置に伝達するようにするとともに、
    上記ギヤケースの周部にウォータジャケットを形成し、
    このウォータジャケットからエンジンを経てマフラーの
    順に冷却水を流通させる冷却水経路を設けたことを特徴
    とする小型船舶におけるエンジン等の冷却構造。
JP3273178U 1978-03-15 1978-03-15 小型船舶におけるエンジン等の冷却構造 Expired JPS6026179Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS54137635U JPS54137635U (ja) 1979-09-25
JPS6026179Y2 true JPS6026179Y2 (ja) 1985-08-07

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