JPS6025896Y2 - 電解コンデンサ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電解コンデンサに関し、特に、引出タブの改
良された電解コンデンサに関するものである。

電解コンデンサは電極箔と外部端子とを接続するために
通常引出タブを用いている。

従来、引出タブ１としては第１図に示す通り細長い偏平
状のものが用いられているが、このような引出タブ１が
接続された電極箔を巻回すると第２図に示す通り、引出
タブ１が湾曲し難いために空隙２が生じ含浸液が保持さ
れ難く特性を劣化させる原因ともなっていた。

また、引出タブ１の側端部３の所で電極箔４に角が生じ
電極箔４が劣化し易い欠点があった。

本考案は、以上の欠点を改良し引出タブを湾曲し易くし
た特性の改善された電解コンデンサの提供を目的とする
ものである。

上記目的を遠戚するために、本考案は、電極箔を巻回し
、該電極箔から引出タブを引出してなる電解コンデンサ
において、引出タブに少なくとも一面に長手方向の溝を
設けてなることを特徴とする電解コンデンサを提供する
ものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第３図において、１１は引出タブである。

この引出タブ１１の片面両側端部に長手方向の溝１２が
設けられている。

第４図において、１３は電極箔でありセパレータ１４を
介して他の電極箔１５に積層され巻回されている。

そして引出タブ１１−１及び１１−２が電極箔１３に冷
間圧着等により接続され引出されている。

すなわち、電極箔１３及び１５の巻回の際に、引出タブ
１１−１及び１１−２は、両端部に適当な圧力がかかる
と、溝１２の部分を支点に両側端部が折れ曲がるために
、コンデンサの巻径に近い状態で湾曲する。

それ故、空隙部１６が従来よりも小さくなり、しかも、
引出タブ１１−１及び１１−２により電極箔１３及び１
５に角が生じることなく、コンデンサの特性を向上でき
る。

なお、第５図に示す通り、引出タブ１７として、両面の
長手方向の溝１８を設けたものを用いてもよい。

溝が片面だけに設けられている場合には、第４図に示す
のとは逆に溝を内側にして両側端部が折れ曲がる際に溝
の大きさによってその曲がる角度が制限されてしまうが
、両面に溝１８を設けた場合には、電極箔と引出タブの
接続面によらずどちら側にも曲がり易く製造作業が容易
になる。

以上の通り、本考案によれば、引出タブにより生ずる空
隙を小さく出来、しかも電極箔に角が生じないよう巻回
出来るので、特性の改善された電解コンデンサが得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の引出タブの斜視図、第２図はコンデンサ
素子の平面図、第３図は本考案の実施例に用いる引出タ
ブの斜視図、第４図は本考案の実施例のコンデンサ素子
の平面図、第５図は本考案の他実施例に用いる引出タブ
の断面図を示す。 １１．１１−１．１１−２．１７・・・・・・引出タブ
、１２，１８・・・・・・溝、１３．１５・・・・・・
電極箔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電極箔を巻回腰該電極箔から引出タブを引出してなる電
   解コンデンサにおいて、引出タブに少なくとも一面に長
   手方向の溝を設けてなることを特徴とする電解コンデン
   サ。