JPS60257Y2 - 台車式コンクリ−ト製品製造装置における自動式の隙間シ−ル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、台車式コンクリート製品製造装置における側
枠と台車との隙間のシールと解除を自動的に行わせる装
置に関する。

従来、躯体に支持される型枠の間へ下方に敷設したレー
ルを走る台車に乗せて鉄筋を供給し、前記台車と側枠と
で前記鉄筋を囲う型枠組みをしてコンクリートの打込み
を行い、製品が形成されると前記型枠をばらして製品を
送り出させる台車式コンクリート製品製造装置において
、側枠と台車との隙間をシールさせるには、心金を入れ
ないゴム製のパツキン材を隙間に差し入れ、その外側に
当板をしてこの当板を多数の押しねじ等により押圧させ
たものであるから、シール操作に手間がかかるだけでな
く、パツキン材の外面を当板により押す場合は、台車側
と側枠側へ力を有効に向けることが出来ないため、シー
ル不良を生じてノロの漏洩を生じ易くて、しかも、当板
加圧式は側枠が彎曲している場合、パツキン材を側枠へ
馴染む様に変形させ得ないため、彎曲した側枠のシール
は出来ない欠点があった。

本考案は、前述の欠点を解消するためになされたもので
、側枠と台車との隙間をシールさせるパツキン材を心金
入りとし、所定間隔で設けた連動操作機構へ前記心金を
用いて取付け、操作機構の作動により自動的にシールと
シール解除を行わせて操作性を向上させると共に、心金
の加圧によりシール力を側枠側と台車側へ有効に作用さ
せて二個所の完全シールを行わせ、又彎曲側枠の場合は
心金によりパツキン材を側枠に馴染ませて、彎曲側枠の
シールをも可能とした装置を提供することを目的とする
。

次に本考案に関する装置を図面に基いて説明すると下記
の通りである。

図面第１図においてＡは台車移動式のコンクリート製品
成形装置を示すもので、躯体１，１にジヤツキ２，２等
により側枠３，３を支持させ、この側枠３，３の下方に
鉄筋組み作業場と製品置場を循環するレール４，４を敷
設し、このレール４．４１＝に台車５を走らせ、この台
車５上に鉄筋組み作業場て組んだ鉄Ｍ′ｆＪ６を乗ゼて
、前記側枠３．３の間・＼供給し、この側枠３，３と前
記台車５とに上りｉ１■記鉄筋６を囲う型枠組みを腰こ
の型（？・の中ヘコンクリートを打込ろ、コンクリート
製品が形成されると、型枠をはらして台車５の移動によ
り製品を送り出させる様にしである。

７は前記した側枠３，３と台車５との間に形成される隙
間をシールさせるパツキン材で、製品の下部の面付ｌｊ
部材を兼用させるため、断面形状を三角形状に形成して
、中心部に丸バイブ等の心材８を入れである。

Ｂは前記パツキン材７を前記隙間へ挿脱さ廿る操作機構
て、図面第１図に示ず様に側枠３．３の狭いスペースに
設置しなければならない場合は、１１１記パツキン材７
における心材８をビス９止めしまた操作部材１０に図面
第３図及び第４図に示ず様に縦アーｔ、１１を所定の間
隔で取付け、この縦アーｌ、１１の上下２個所を一対の
平行リンク１２，１２により側枠３の突片１３，１３へ
軸１４．１４着し、この縦アーム１１の間において目１
１記ビーム１０に図面第５図及び第６図に示す様にクレ
ビス形のシリンダ１５を取付け、このシリンダ１５のロ
ッド１６を側枠３の突片１７へ連結し、前記シリンダ１
５が単動形の場合は、このシリンダ１４と前記縦アーｔ
、１１との間に図面第７図に示す様に一端を操作部材１
０の突片１７に掛け、他端を側枠３の突片１８に掛けた
戻しばね１９を設けて、前記シリンダ１５へ加圧流体を
送って操作部材１０を下方へ押圧すると、平行リンク１
２．１２が回転して、パツキン材７にこれを隙間・＼押
し込む運動を与える様にしたものである。

尚、この操作機構Ｂは、前述の様に側枠３，３に支持さ
せることなく、側枠３，３を支持する躯体１，１に支持
させたり、又、台車５に支持させたりすることが出来る
ものて、これらの場合シリ＞）”’ １４の加圧方向を
リンク１２．１２により変更する桟構を用いず。

シリンダにより操作部材１０を隙間へ向って直接進退さ
せる構造を採用し得るものであり、又、加圧手段として
は必すしもシリンダを用いる必要もなく、動力により連
動される送りねじカム、その他を用い得ることは勿論で
ある。

本考案の装置は前記の様に構成されているから、鉄筋組
み作業場から鉄筋６を乗せた台車５が走行して来て、側
枠３，３間−３鉄筋６を供給したとき、台車５を止めて
この台車５と躯体１，１に支持される側枠３，３と図面
には示してない端板とにより前記鉄筋６を囲む型枠を組
み上げると、この型枠における側枠３，３の下縁と台車
８の上面との間に台車５の移動に対応さぜた隙間が開口
する。

従って、この隙間に対応するパツキン材７の操作機構Ｂ
におけるシリンダ１５を作動させると、シリンダ１５は
操作部材１０を下方へ押し下げる。

しか腰この操作部材には一対の平行リンク１２，１２に
より側枠３，３へ連結された縦アーム１１が取付けられ
ていて、前記リンク１２゜１２の回転運動により前記シ
リンダ１５の下方への押圧力をパツキン材７を隙間へ押
し込む方向の力に変換するため、パツキン材７は隙間へ
押し込まれる。

このときパツキン材７は、その心金８により操作部材１
０へ取付けられているため、シリンダ１５により加えら
れた押圧力は心金８により側枠３側と台車５側へ平均に
配分伝達されるため、側枠３の下縁と台車５の上面とに
密接して完全なシール機能を果し、ノロの漏出を生じさ
せることがなく、又、この心金８により操作部材１０へ
取付けられたパツキン材７は側枠３，３が彎曲している
場合も、心金８がシリンダ１５の加圧により側枠３，３
の彎曲に合った変形をし、パツキン材７を隙間に馴染ま
せつつ前述の通り押圧力を側枠３側と台車５側へ配分し
て彎曲型枠のシールをも完全に行わぜる。

こうして型組みの後、隙間をパツキン材７によリシール
させれは、型枠の中へ公知の通りコンクリートの打込み
を行って製品を形成し、これを硬化させて硬化後、シリ
ンダ１５から加圧流体を排除すれは、操作部材１０は戻
しばね１９により引き戻され、パツキン材７を隙間から
離脱して待期位置に止めるから、このとき型枠をはらし
完成した製品を台車５の走行により製品置場へ送り出し
、空になった台車５を鉄筋組み作業場へ戻して再び鉄筋
６を乗せ、側枠３，３の間へ供給して型組み成形を行え
は、台車５を利用した合理的なコンクリート製品の製造
が出来るものである。

前述の様に本考案に関する装置は、側枠と台車との隙間
が塞がせるパツキン材に心金を入れ、この心金により操
作機構の操作部材へ取付けたものであるから、操作機構
を作動させれは、操作部材がパツキン材を側枠と台車と
の隙間へ押し込んて、この隙間をシールする作用を自動
的に速かに完了し、又、パツキン材を隙間から離脱する
操作も同様に行われるから、人手によりパツキンの挿脱
を行う場合に比べて作業の大巾な省力化が計れるだけで
なく、パツキン材に心金を入れてこれにより操作部材へ
取付けるときは、操作機構により加えられる押圧力が心
金により側枠側と台車側へ均等に配分伝達されるため、
側枠側も台車側も完全にシールされてノロの漏洩を生じ
させることがない。

又、心金により操作部材へ取付けたパツキン材は、側枠
が彎曲している場合も、操作機構の加圧て心金が枠の彎
曲に適合した変形を行い、パツキン材を隙間に完全に馴
染ませるため、彎曲側枠のシールも確実に行われる特有
の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案に関する装置を使用した台車式コンクリ
ート製品製造装置の縦断正面図。 第２図は同上装置における側枠の側面図。 第３図はパツキン材に隙間へ向う運動を与える平行リン
ク部の正面図。 第４図は同上側面図。第５図はパツキン材に押圧力を与
えるシリンダ部の正面図。 第６図は同上側面図。 第７図はパツキン材を引き戻させるばね部の正面図であ
る。 図中１，１は躯体、３，３は側枠、４，４はレール、５
は台車、６は鉄筋、７はパツキン材、８は心金、Ｂは操
作機構、１０は操作部材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 躯体に支持される型枠の間へ、下方に敷設したレールを
   走る台車に乗せて鉄筋を供給し、前記台車と側枠とで前
   記鉄筋を囲う型枠組みをしてコンクリートの打込みを行
   い、製品が形成されると前記型枠をばらして製品を前記
   台車により送り出させる台車式コンクリート製品製造装
   置において、前記側枠と台車との間に形成される隙間に
   心金入りのパツキン材を対応させ、このパツキン材を前
   記心金により所定の間隔で固設した操作機構の操作部へ
   取付けたことを特徴とする台車式コンクリート製品製造
   装置における自動式の隙間シール装置。