JPS6025476Y2 - ハ−フ設備ユニット製作用成形母体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は合成樹脂等により成形される洗い場付き浴槽や
トイレットユニットなどのハーフ設備ユニットを得るた
め成形された母体に関する。

従来のハーフ設備ユニットは、第１図、第２図に示すよ
うな洗い場付き浴槽ａとし所定の成形型により製造され
ている、しかしこの際同種ａの浴槽部す隣接した洗い場
Ｃに、・人の出入口を作らねばならないため、腰板とな
る周側壁ｄの所望箇所に切欠開口ｅを予め開成するよう
にしている。

ところが出入口の位置は要求に応じて第１図のイに示す
ように周側壁ｄの後壁としたり、同図の二のように前壁
としたり、また同図口、への通り右壁の右寄り、左寄り
にするといった場合があり、さらにまた第２図のように
周側壁ｄのコーナー箇所に開成することもある。

このため同じタイプの洗い場付き浴槽ａの場合に限って
も、最低切欠開口ｅの位置によって６種の成形製を用、
意しなければならず、特にその値段が高騰してきている
成形型に対し、莫大な資本投下を余儀なくされているの
が現況である。

本考案はこのような問題を解消しようとする着想の下研
究されたもので、周側壁適所＆；特定寸法によって１．
縦リブを複数条設けたハーフ設備ユニット製作用成形母
体を提供することで、当該母体の所望箇所を切除するこ
とにより、切欠開口を形成し得るようにして、一つの成
形製で数種のハーフ設備ユニットを製作可能とすると共
に、切欠開口の形成に際し、特定寸法の上記縦リブを有
効に活用することで、当該切欠開口にドア枠などを取付
ける際の作業性を改善できるようにし、さらに得られた
ハーフ設備ユニット自体の強度をも向上させることを目
的としており、以下図示の実施例によりこれを詳記する
。

第３図と第４図によって例示したものは、洗い場付き浴
槽の場合を示しており、本体１は、浴槽部２と洗゛Ｃ）
場３とが連設されている底壁４と、腰板となる周側壁５
とを具備したものであり、図中６が周側壁５の上端に形
成された開口縁部を、７が排水口を夫々示している。

本考案ではか）る本体１にあって第１、第２図の如き切
欠開口ｅを底形しておくことなく、前記周側壁５の全周
にわたり、または所望箇所にあって、その外側面から２
条以上の縦リブ８，８・・・・・・が直交状に突設され
るよう成形するのである。

図示の実施例では上記縦リブ８，８・・・・・・が、周
側壁５の前面側、右側面側および後面側にわたって洗い
場３の周囲に突設されており、しかも第４図に明示の通
り縦リブ８．訃・・・・・が、前記開口縁部６から周側
壁５の下端まで設けられていると共に、当該下端箇所に
は斜切縁９が形成され、従って同リブ８，８・・・・・
・が小力形状となっている。

そして本考案で重要なことは、単に上記の如き縦リブ８
，８・・・・・・を任意の間隔で縦設すればよいという
のではなく、この縦リブ８，８の所定２条間の内法Ｗを
、当該ハーフ設備ユニット本体１に開口すべき出入口の
開口巾に設定しておくことである。

上記のようにして成形した本考案にかかるハーフ設備ユ
ニット製作用成形母体を用いて人の出入口を前記第１Ｊ
第２図に示した如き位置に形成しようとするときは、第
６図に示す通り、上記所定２条に応当する縦リブ８，８
の内側面に沿って周側壁５を縦方向に切断すると共に、
同側壁５の所望下部にて横方向へも切断することにより
切欠開口１０を開成するのであり、このように切断すれ
ば同口１０の巾は労せずして出入口の重置と整合する。

そしてもちろんこの切欠開口１゛０め下縁１０′は、上
記出入口の下端に対応しモ切断すること】なり、従って
図示の実施例では下縁１０′の下位に縦リブ８，８の残
存下部８’、８’が残されること）なるから、当該下部
８′、８′上に載置して縦リブ８，８間に挾持したドア
枠受具１１を固設し易くなり、以後は常法により同図の
一点鎖線で示される如くドア枠１２を、縦リブ８，８と
ドア枠受具１１に添って枠組みし、出入口のドア機構を
完成すればよいこと）なる。

本考案は上記実施例によって具現される通り底壁４と（
腰板となる周側壁５とを具備した本体１には、よ記周側
壁５の外側面から組数の縦リフ８．８・・・・・・を突
設して、この縦リブ８，８の所定２条間の内法Ｗを、当
該本体１に開口すべき出入口の開口巾に設定してなるも
のであるから、所望の縦リブに沿って周側壁５を切断す
ることにより、切欠開口１０を形成することができ、こ
の結果１つの成形型により得られた本体の切断作業によ
り、縦リブの突設箇所と条数を適宜に選定しておけば、
各種規格の出入口に対し、その要求を満足させることも
可能となり、さらに上記切断も縦リブに沿って行なえば
よいから、作業し易く、しかも出入口の位置決定のため
面倒な計測作業も不要となり、さらに縦リブの突設によ
り、これを利用してドア枠などを容易かつ堅固に取着で
き、当該本体１の補強ともなるから、全体の軽量化番も
図ることができる。

□

【図面の簡単な説明】

第１図のイ９９ロ、ハ二は従来の洗い場付浴槽につき、
□その切欠開口位置別に示した各タイプの平面図、□第
２図の４９口は同切欠開口位置がコーナ箇所にある各タ
イプの平面図、第３図は本考案に係るバーフ設備ユニッ
ト製作用成形母体の一例を示した平面図、・第４図は同
斜視図、第５図ば同母体め皺すブ妻示した縦断側面図、
□第６図は同母体に出入口整形成した場合の要部正面図
である。 １・・・・・・本体、４・・・・・・底壁、５・・・・
・・周側壁、６・・・・・・開口縁部、８，８・・・・
・・縦リブ、Ｗ・・・・・・縦リブ間の内法。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （１）底壁と、腰板となる周側壁とを具備した本体には
   、上記周側壁の外側面から複数の縦リブを突設して、こ
   の縦リブの所定２条間の内法を、当該本体に開口すべき
   出入口の開口巾に設定してなるハーフ設備ユニット製作
   用成形母体。 ＜２１ 縦ＩＪブが周側壁のうち前後の側壁と左右の
   側壁中所望の一側壁とに突設されている実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のハーフ設備ユニット製作用成形母
   体。 （３）縦リブがハーフ設備ユニット本体の開口縁部から
   、開口すべき出入口の下端位置よりも下位まで突設され
   ている実用新案登録請求の範囲第１項記載のハーフ設備
   ユニット製・作用成形母体。