JPS60251824A - 農業用調湿シ−ト及びそれを使用する有用植物の栽培方法 - Google Patents

農業用調湿シ−ト及びそれを使用する有用植物の栽培方法

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JPS60251824A
JPS60251824A JP59106550A JP10655084A JPS60251824A JP S60251824 A JPS60251824 A JP S60251824A JP 59106550 A JP59106550 A JP 59106550A JP 10655084 A JP10655084 A JP 10655084A JP S60251824 A JPS60251824 A JP S60251824A
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polymers
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上島 保
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博 伊藤
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Protection Of Plants (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は農業用調湿シート及びそれを用いた有用植物の
栽培方法に関する。詳しくは夜間低温時には吸湿性を有
し、日中高温下においては水分放出機能を有する施設ハ
ウス内調湿シート及びそれを用いた有用植物の栽培方法
に関する。
〔従来技術〕
施設ハウスは常に密閉下におかれるため日中高温下にお
いては比較的乾燥するが、夜間低温下においては多湿と
なり、その結果、有用植物に病害の発生が多くなり、こ
の病害防除のため薬剤の散布を頻繁に行なう必要がある
。このため有用植物生産者の健康及び有用植物の生産管
理が問題となっている。
ハウス内の乾燥はウドノコ病の発生と関連があるが、か
ん木等の処置を行なえば防げる。
一方ハウス内の多湿は、べと病、灰色カビ病。
菌核病等の病害と強い関連があり除湿の方法としては換
気、暖房の手段を講じるが、前者ではハウス内温の低下
により作物の成育が悪くなり、後者では生産コストが高
くなるため施設園芸農家の経営が成りたたなくなる等の
問題がある。
ことに昨今、石油高騰の状勢下では多重被覆で保温性を
高めようとの動きが活発化したが、多重被覆は密閉高温
の条件がさらにきびしくなるためハウス内が高湿度とな
りこの除湿が難かしく施設園芸農家にとっては重要な問
題となってきている。そこで経済性を犠牲にした除湿機
の利用、収量をある程度犠牲にしてのかん水抑制、低温
管理等が行なわれている状況下にある。
被覆材で除湿を狙ったものとしては吸水性および非吸水
性樹脂を利用した不織布等が開発されているが前者は吸
水量が飽和に達したのちの吸水能低下、後者はさらに物
理吸着のみに頼っており性能的に不十分であり、ハウス
内の除湿資材として満足なものとはなりえていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで本発明者等は日中高温下においては適当な湿度を
保ち、夜間低温下においては除湿効果を有し、ハウス内
の湿度環境を好適に保つ被覆材について長年研究した結
果特定の分子構造を有する重合体をシート及びシート状
物に成形して用いたところ低温下では吸水性を有するが
、特定の転移温度を境に水の放出が可能となり、したが
ってハウス内の好適な湿度維持が可能な被覆材を得るこ
とに成功し本発明を完成するに到ったものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の農業用調湿シートは加温により疎水化する有機
重合体を水に不溶化した、温度により変化する吸水能を
有し、かつ大過剰の水の存在下においても高温により収
縮して吸水した水を放出する感温性重合体のシート又は
シート状物からなるものである。
また、本発明による有用植物の栽培方法は、施設ハウス
内に加温により疎水化する有機重合体を水に不溶化した
、温度により変化する吸水能を有し、かつ大過剰の水の
存在下においても加温により収縮して吸収した水を放出
する感温性重合体からなる自己調湿機能を有する調湿シ
ートに設置してハウス内の空気中成分を夜間においては
その調湿シートに吸湿させ、昼間においては吸湿した水
分を放出させることにより調湿しながら有用植物を栽培
することを特徴とするものである。
〔実施悪用〕
本発明の加温により疎水化する有機重合体は、典型的な
具体例としてはその水溶液を加温していった場合、疎水
化して濁りを生じる物質、すなわち曇点を有する有機物
質のことであるが、必ずしも曇点を有する必要はなく、
水に不溶化した場合温度により水の吸水量が変化するも
のであればよい、そのような性質を有する有機重合体と
じては、たとえば(1)アンフィフィリッタな性質を有
するアクリルアミドまたはメタアクリルアミド誘導体(
以下、(メタ)アクリルアミド誘導体と略記する。)の
重合体、(2)主鎖にエーテル結合を有する重合体、(
3)側鎖にエーテル結合を有する重合体等をあ−げるこ
とができる。
上記した(1)の7ソフイフイリツクな性質とは水にも
ベンゼンの如き有機溶媒にも溶解するような、親水性で
あり、かつ、親油性であるという幅広い溶解性を意味し
、アンフィフィリックな性質を有する(メタ)アクリル
アミド誘導体としてはN−n−プロピルアクリルアミド
(重合体の曇点32℃)、N−n−プロピルメタクリル
アミド、N−イソプロピルアクリルアミド(重合体の曇
点29℃)、N−イソプロピルメタクリルアミド、N−
エチルアクリルアミド、N、N−ジエチルアクリルアミ
ド、N−エチルメタクリルアミド、N、N−ジメチルア
クリルアミド、N−アクリロイルピロリジン(重合体の
曇点51”O) 、 N−メタクリロイルピロリジン、
N−アクリロイルピペリジン、N−メタクリロイルピペ
リジン、N−メタクリロイルアラニン等をあげることが
できる。重合体としては上記の(メタ)アクリルアミド
誘導体の単一重合体はもちろんのこと、少なくとも上記
の(メタ)アクリルアミド誘導体を一種以上含む共重合
体も含まれる。
また、吸水量の制御、吸水樹脂の形態保持性改良等のた
め、親水性モノマー、イオン性モノマー、親油性モノマ
ー等より選ばれた一種以上のモノマーを共重合すること
もできる。上記の親水性モノマーとして、たとえばアク
リルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルア
ミド、ジアセトンアクリルアミド、ヒドロキシエチルメ
タクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアク
リレート、各種のメトキシポリエチレングリコールメタ
クリレート、各種のメトキシポリエチレングリコールア
クリレート、N−ビニル−2−ピロリドン等をあげるこ
とができるし、また、酢酸ビニル、グリシジルメタクリ
レート等を共重合により導″大して、それを加水分解し
て親水性を賦与することもできる。イオン性モノマーと
しては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、ビニルス
ルホン酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、ス
チレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−フェニル
プロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチル
−プロパンスルホン酸等の酸及びそれらの塩、N、N−
ジエチルアミノエチルメタクリレート、N、N−ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート、N、N−ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、N、N−ジメチルアミノプロピ
ルメタクリルアミド、N、N−ジメチルアミノプロピル
アクリルアミド等のアミン及びそれらの塩等をあげるこ
とができる。また、各種アクリレート、メタクリレート
、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリ
ル等を共重合により導入して、それを加水分解してイオ
ン性を賦与することもできる。親油性モノマーとしては
、たとえばN−n−ブチルアクリルアミド、N−n−ブ
チルメタクリルアミド、N−tert、−ブチルアクリ
ルアミド、N −tert、−ブチルメタクリルアミド
、N−n−ヘキシルアクリルアミド、N−n−へキシル
メタクリルアミド、N−n−オクチルアクリルアミド、
N−n−オクチルメタクリルアミド、N −tert、
−オクチルアクリルアミド、N−n−ドデシルアクリル
アミド、N−n−ドデシルメタクリルアミド等のN−ア
ルキル(メタ)アクリルアミド誘導体、エチルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
ブチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−エチ
ルへキシルメタクリレート、グリシジルメタクリレート
等の(メタ)アクリレート誘導体、アクリロニトリル、
酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン、α−メチルスチレ
ン等をあげることができる。
前記した(2)の主鎖にエーテル結合を有する重合体は
アルキレンオキサイドの重合体であり、たとえばエチレ
ンオキサイドの重合体及びエチレンオキサイドとプロピ
レンオキサイドとの共重合体であり、その場合プロピレ
ングリコールの含量は80%以下好ましくは85%以下
(プロピレングリコール含量60%での曇点:62℃)
である、この場合の重合方法としては通常の方法が採用
可能であり、例えば酸または塩基触媒゛による重合方法
、およびアルカリ土類金属の酸化物、炭酸塩、水酸化物
等の触媒による重合方法等をあげることができる。それ
ら重合方゛法の違いにより、製造される重合体の分子量
が変ってくるが、本発明の場合、特に制限はなく、数百
より数百万のものまで適用できる。
前記した(3)の側鎖にエーテル結合を有する重合体と
してはメチルビニルエーテル(重合体の曇点38℃)等
のアルキルビニルエーテルの重合体。
及びビニロン繊維のポリビニルアルコール、セルロース
、デンプン等をアルキル化剤でエーテル化したもの等を
あげることができる。
次に上記した加温により疎水化する有機重合体を水に不
溶化する方法には製造時に不溶化する方法と製造後の処
理で不溶化する方法があるが、いづれにしても不溶化し
ようとする有機重合体の種類により異なり、一様に述べ
ることはできない。
たとえば、上記した(1)のアンフィフィリックな性質
を有する(メタ)アクリルアミド誘導体の重合体の不溶
化方法として、■分子中に少なくとも二個以上の二重結
合を有する架橋性モノマーと上記した(メタ)アクリル
アミド誘導体とを共重合する方法、■N−アルコキシメ
チル(メタ)アクリルアミド誘導体を共重合する方法、
■上記した親油性モノマーの比率を高めて(メタ)アク
リルアミド誘導体と共重合する方法、■塊状で重合する
方法、■重合体を、加熱処理する方法、■セルロース等
の水に不溶の繊維状物質と重合体を一体化する方法、ま
たは■重合体中に水酸基あるいはアミノ基等が存在する
場合には、それらとエピクロルヒドリン等の多官能性化
合物を反応させて架橋し、不溶化する方法等を採用でき
る。より具体的には第1の方法では架橋性モノマーとし
て、たとえばN、N’−メチレンビスアクリルアミド、
N、N−ジアリルアクリルアミド、トリアクリルホルマ
ール、N、N−ジアクリロイルイミド、N、N−ジメタ
クリロイルアミド、エチレングリコールアクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、各種ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、各種ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、プロピレングリコールジアクリ
レート、プロピレングリコールジメタクリレート、各種
ポリプロピレングリコールジアクリレート、各種ポリプ
ロピレングリコールジメタクリレート、1.3−ブチレ
ンゲリコールジアクリレート、1.3−ブチレングリコ
ールジメタクリレート、1.4−ブチレンゲリコールジ
メタクリレート、グリセロールジメタクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジメタクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、トリメチロールプロノくン
トリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタク
リレート、トリメチロールエタントリアクリレート、テ
トラメチロールメタンテトラメタクリレート、テトラメ
チロールメタントリアクリレート、ジビニルベンゼン、
ジアリルフタレート等を使用できる。第2の方法でのN
−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド誘導体とし
てはN−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミドも含
み、たとえばN−メチロール(メタ)アクリルアミド、
N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N −t
ert、−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド等を
使用できる。第3の方法での親油性七ツマ−のアンフィ
フィリックな性質を有する(メタ)アクリルアミド誘導
体に対する比率は(メタ)アクリルアミド誘導体と親油
性モノV=との組合せにより変化し、−概に断定できな
いが、一般的には、1%以上好ましくは3%以上である
。第4の方法による塊状で重合する方法としては、溶媒
で稀釈せずにそのまま重合して重合体ブロックを得る方
法或いは溶媒に懸濁させながら七ツマー滴中で重合を行
い、粒子状重合体を得る方法等を採用できる。第5の方
法である重合体を加熱処理する方法において加熱条件は
重合体により異なり一様ではないが、一般的には、60
〜250℃、好ましくは80〜200℃の温度で、塊状
重合、懸濁重合、溶液重合等で得た重合体を加熱処理す
る。その際、溶液重合においては、乾燥或いは溶媒の留
去と加熱処理を兼ねて行ってもよい。第6の方法である
繊維状物質と一体化する方法としては、セルロース、ナ
イロン、ポリエステル、アクリル等の繊維またはポリプ
ロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等でできた不
織布等の水に不溶の繊維状物質に上記した(メタ)アク
リルアミド誘導体を含浸重合或いはグラフト重合する方
法、及び重合体を含浸させる方法等を採用できる。第7
の方法であるエピクロルヒドリン等の多官能性化合物を
反応させて架橋し、不溶化する方法では重合体中に水酸
基あるいはアミノ基を予め導入しておく必要がある。ア
ミノ基は共重合により容易に導入できるが、水酸基の場
合には、酢酸ビニル、グリシジルメタクリレート等を共
重合で導入して、その後塩基性物質でケン化して水酸基
を導入する方法がある。ついで、前記した重合体とエピ
クロルヒドリン等の多官能性化合物とを塩基性物質の存
在下に反応させて架橋し、不溶化する。その際、水溶液
そのままで不溶化すると寒天状となり、それを破砕する
ことにより実用に供される。また水溶液を油中に分散さ
せて不溶化すると粒状ゲルとなる。
上記した7つの方法を各々単独で採用してもよいし、併
せて採用してもよい。概ね併用したほうがより効果的な
結果を得ることができる。
上記の方法で水に不溶化された有機重合体は低温時には
吸水能を有するが加温により放水する転移温度域を有す
る感温性重合体である。この転移温度域は選ばれたる共
重合体組成及び不溶化の量及び方法により規定される。
本発明に使用しうる転移温度域はハウス内で栽培する作
物の種類、ハウスの気象環境、及び形態に依存するが好
ましくは15〜30℃の間に設定するが、この温度に拘
束されるものではない。
これらの感温性重合体をシート及びシート状とするには
、次のようないくつかの方法をとることができる。即ち
、 (イ)この重合体のみでまたは他の樹脂とのブレンドに
よりシートとする方法、 (ロ)テープ状あるいはスリットヤーンとし織布とする
方法 (ハ)不織布とする方法 (ニ)他基材にて織布、不織布を成型しておき、それに
上記感温性重合体を含浸、またはラミネートする方法 等が可能であるつ より具体的には(イ)の場合1本発明による樹脂を主体
に必要に応じて他の樹脂、安定剤、充填剤、滑材等を加
え成型を行なう。シーテイングの方法は従来公知のカレ
ンダー、押出等の溶融成型法、溶液流延法等が可能であ
る。シート厚みとしては0.03〜0.5mm程度が好
ましいが、この範囲に限るものではない。溶融成型時の
温度は共重合体組成により若干具なるが100〜300
℃の範囲が好ましい。
(ロ)の織布とする場合はテープ状、スリットヤーンと
して織布とする他、経糸または緯糸を用いて織布とする
方法、或いはamにし編むことも可能である。
(ハ)の不織布とする方法はウェブを作る段階での乾式
法、湿式法、さらにはニードルパンチ型、スパンポンド
タイプの形で不織布とすることができる。
(ニ)はポリエステル、ポリプロピレン等の他の樹脂に
て構成されたシート織布、不織布に本樹脂ペースとして
ドリッピッグ、コーティング、ラミネート等により複合
化する方法を示す。この場合ベタツキ防止のためのシボ
加工等が適宜流されていても良い。
本発明による調湿シートをハウス施設内に設置するには
、このシートをハウスの内張り被覆材に用いる方法又は
ハウスの天井から少なくとも1枚吊り下げるなど種々の
方法をとり得る。
本発明による調湿シートを用いてハウス内で栽培するの
に適した有用植物の例は、以下のとおりである。
(1)農作物 (イ)食用作物 穀 類 イネ、ムギ、トウモロコシ 豆 類 大豆、落花生 イ モ 類 サツマイモ、ジャガイモ。
サトイモ (ロ)工芸作物 油 科 類 大豆、アマ、オリーブ、 ナタネ し好科類 チャ、コーヒー、葉タバコ 薬 用 類 ケシ 糖 科 類 サトウキビ、テンサイ 繊 維 類 アマ、アサ 紙 原 料 ニジマツ、トドマツ でんぷん類 ジャガイモ、コムギ 染 料 類 アイ、ベニバナ (ハ)飼料等緑肥作物 牧 草 類 アカクローバ− 青刈作物類 テオシント 飼料用根菜類カブ、ルタバカ (2)園芸作物 (ニ)野 菜 葉−U菜類 ホウレンソウ、セロリ−、ニラ、コマツナ
、キャベツ レタス、ハクサイ、フキ 根 菜 類 タマネギ、サトイモ、 ダイコン、ニンジン、カブ コポウ 果 菜 類 イチゴ、エントウ ピーマン、メロン、スイカ トマト、キュウリ、ナス カポチャ (ホ)果 物 仁 果 類 リンゴ、ビワ、ナシ 核 果 類 モモ、ウメ 殻 果 類 クリ、クルミ 蔓性来類 ブドウ 柑 橘 類 ミカン、レモン 低木性果樹 イチゴ、スグリ (へ)花 き キク、カーネーション、バラ、チューリ
ップ、 ストック、ユリ 〔発明の効果〕 本発明により得られた調湿用シートは、夜間の低温時に
はハウス内の空気中の水分を吸収し湿度を低下させ、日
中高温時には水分の放出を行ないハウス内の乾燥を防ぐ
。その結果ハウス内の湿度が好適に保たれ、有用植物の
病害発生が抑えられ収量は大巾に高まるので、施設園芸
農家に寄与するとこる極めて大である。
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 反応容器中に、チッソガス流通下で撹拌しなから 蒸留水 45重量部 N−7クリロイルピロリジン 1.25℃1部N−アク
リロイルピペリジン 1.25i 置部の割合で配合導
入した。そののち、上記に対して過硫酸アンモニウム 
0.25重量部 亜硫酸水素ナトリウム 0.115重量部の割合で添加
し15〜30℃で6時間重合した。
吸水能を有する状態から吸収した水を放出する状態への
転移温度は含水重合体の白濁開始温度として観察される
ので本実施例によって得られた重合体の転移温度を以下
の如くして測定、した。
即ち、上記重合体水溶液を内径15一層の試験管に入れ
、そこに標準温度計を差し込み、恒温水中で温度計によ
り撹拌しながら徐々に加温した。23℃で白濁しはじめ
24℃で温度計の水銀球が見えなくなる程に白濁した。
この水溶液を更に加温しても水溶液は安定な白濁状態を
保っていた。一方、水溶液を冷却してゆくと上記白濁温
度以下で透明となった。
上記重合体を乾燥しペレット状としたのちTダイ押出機
を用い240℃の溶融成型温度で厚さ50鱗のシートを
得た0本シートをポリエステル製スパンポンド型不織布
(繊度5デニール、目付50g/nf)と重ねて 15
0℃に加温したロール間に通し貼り合せを行ない積層型
の農業用調湿シートを得た。
この調湿シートをビニールハウス内の内張り被覆材とし
て用い作物栽培テスト及びハウス内相対湿度の調査を行
なった6調湿シートは以下の如く使用した。名古屋市郊
外の33コのハウスに外被は市販の三井東圧化学■製三
井ビニールスーパーライト0.10mm (フィルム遂
lと表わす)、内張りの天井部は三井ビニール透明流滴
内張0.05mm (フィルムN62で表わす)を用い
サイド全体を囲むように本調湿シートを取り付けた。そ
の構造を第1図に示す。
有用植物としてキュウリ(正金促成)を選び播種9月1
5日、定植を10月6日に行ない、11月上旬から3月
中旬にかけて収穫した。うね幅1800層。
株間40cm 2条植施肥料N −1,7kg/a、 
P2O5L、Skg/a、K2O1,8kg/aの条件
で暖房機及びサイド換気等により日中温度を23〜28
’Oに、夜間温度を10〜15℃の間で管理した。また
定植后の薬剤散布はDDVP、モレスタン、ビスダイセ
ンを2回7月程度の割で行なった。
本方法にて栽培されたキュウリは病害の発生もなく、収
量も十分であった。その結果を第1表に示す。また、は
ぼ密閉状態にもかかわらずハウス内相対湿度は日中にお
いて80%台を保ち、夜間でも80〜80%に保たれた
。その1例として12月3日の相対湿度の日中変化を第
2図に示す。
比較例1 実施例1の調湿シートの代わりに吸水性不織布としての
市販のPVA系三井石油化学■製ホープシートを用いる
他は全く同様にして比較区としてのハウスを作り実施例
1のハウスと並べた。本ハウスでは夜間の湿度が100
%となり、表1に示した結果のように、菌核病の発生が
多く収量的には30%程度減収となった。また実施例1
と同時日に測定した相対湿度の日中変化を第2図に示す
比較例2 実施例1のハウスでサイド部に調湿シートを用いずに天
井部のフィルム正2を用いる他は全く同様にして比較区
としてのハウスを作り実施例1のハウスと並べた。本ハ
ウスでは夜間の湿度が100%となり、その結果を表1
に示すとおり、菌核病 □の発生はさらに多く収量的に
40%程度減収となった。このハウスの相対湿度の日中
変化を同様に第2図に示す。
実施例2 反応容器中に、チッソガス流通下で撹拌しなから 蒸留水 4.75重量部 N−N−ジエチルアクリルアクリルアミド0.25重量
部 Nun−ブチルアクリルアミド0.25重量部の割合で
配合添加した。そののち、上記に対し過硫酸アンモニウ
ム 0.25重量部 亜硫酸水素ナトリウム 0.11重量部の割合で導入し
、15〜30℃で6時間重合した。この重合体の転移温
度は実施例1と全く同様に測定を行ない、18℃で白濁
開始20℃で白濁、その後の加温、冷却に関しても上記
転移温度を境に実施例1の重合体と全く同一の挙動を示
すことを確認した。
上記重合体水溶液中にポリプロピレン製スパンポンドタ
イプ不織布(繊度3デニール、目付 100g/rn’
)を含浸させたのちに、引き上げ、 150℃の乾燥機
中で30分間乾燥を行ない農業用調湿シートを得た。
この調湿シートを実施例1調湿シートの代わりに用いる
他は全く同一のハウスを実施例1のハウスと並べて作物
栽培テストを行なった。その結果を第1表に、ハウス内
湿度の日中変化を第2図に示す。本ハウスにおいてもハ
ウス内相対湿度は日中において80%台を保ち夜間でも
80〜90%に保たれ、栽培されたキュウリの病害の発
生はなく収量も十分であった6 表−1 ド収量は実施例1の収量を100としてその重量指数で
表わした。
上記の結果から明らかなように、本発明による農業用調
湿シートを用いたハウスはハウス内湿度が80〜80%
台の好適な環境下に保たれるので有用植物の病気の発生
が少なく従って収穫量も増加する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に使用したハウスの見取図であり、第
2図は12月3日のハウス内相対湿度の同日変化を示す
グラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)加温により疎水化する有機重合体を水に不溶化した
    、温度により変化する吸水能を有し、かつ大過剰の水の
    存在下においても加温により収縮して吸収した水を放出
    する感温性重合体のシート又はシート状物からなる農業
    用調湿シート。 2)該有機重合体がアンフィフィリックな性質を有する
    アクリルアミドもしくはメタアクリルアミド誘導体の重
    合体、主鎖にエーテル結合を有する重合体、または側鎖
    にエーテル結合を有する重合体である特許請求の範囲第
    1項記載の農業用調湿シート。 3)該有機重合体の水への不溶化が架橋性モノマーとの
    共重合、N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド
    誘導体との共重合、親油性上ツマ−の比率を高めた組成
    での共重合、塊状重合1重合体の加熱処理、水に不溶の
    繊維状物質との重合体の一体化 、重合体の多官能性化
    合物との反応、多官能性インシアネートとの反応による
    ウレタン化、多価カルボン酸もしくはエステルとの反応
    によるエステル化、または高エネルギー線照射によるゲ
    ル化により行なわれる特許請求の範囲第1項記載の農業
    用調湿シート。 4)該有機重合体がアンフィフィリツタな性質を有する
    アクリルアミドもしくはメタアクリルアミド誘導体の重
    合体であり、水への不溶化が架橋性モ/”F−との共重
    合、N−アルコキシ(メタ)アクリルアミド誘導体との
    共重合、親油性モノマーの比率を高めた組成での共重合
    、塊状重合、重合体の加熱処理、水に不溶の繊維状物質
    との重合体の一体化、または重合体と多官能性化合物と
    の反応により行なわれる特許請求の範囲第1項記載の農
    業用調湿シート。 5)施設ハウス内に、加温により疎水化する有機重合体
    を水に不溶化した、温度により変化する吸水能を有し、
    かつ大過剰の水の存在下においても加温により収縮して
    吸収した水を放出する感温性重合体からなる自己調湿機
    能を有する調湿シートを設置して、ハウス内の空気中水
    分を夜間においてはその調湿シートに吸湿させ、昼間に
    おいては吸湿した水分を放出させることにより調湿しな
    がら有用植物を栽培することを特徴とする有用植物の栽
    培方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007222021A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Achilles Corp ニラ栽培用農業用被覆材
JP2017087170A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 日本合成化学工業株式会社 調湿材

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