JPS60251792A - スラブ切断面のバリ表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、スラブ切断面に発生するパリを表示する装置
に関するものである。

（従来技術とその問題点） 周知のごとく、連続鋳造設備で製造される創片はガスカ
ッターで設定長さに切断され、スラブとなって次工程へ
送給される。近年、省エネルギーの要請や生産性を高め
るために、前記スラブを冷却することなく圧延工程へ送
給する直送圧延技術が積極的に実施されるようになって
おり、このため連鋳設備内は勿論、ガスカッターの近傍
や切断後のスラブを搬送する搬送テーブル等も保温カバ
ーで覆われ、スラブの温度降下の低減が図られている。

ところで、ガスカッターにより鋳片（切断前の鋳片およ
び切断後のスラブを総称して以下スラブと云う）を切断
すると切断面に通常パリと称される切断屑が付着する。

このパリは、被切削物であるスラブが一旦溶融したのち
付着することから、スラブ本体とその結晶構造を異にし
ており、このパリを付着させたまま圧延工程に送給する
と、製品に圧延疵が発生したり、圧延ロールに損傷を与
えるなどのトラブルが生ずる。

而して従来、前記パリを除去するための装置が種々提案
されている。例えば実開昭５７−１２２３１８号公報に
は、湾曲アームを介して押圧シリンダーに連結された切
削刃により切断面パリを除去する手段が、また特開昭５
７−２０６５５８号公報には、切断面を被覆する切削受
板により切削時におけるパリの転回挙動を抑止しつつ切
削する方法が開示されており、これらの技術によりパリ
の除去が効果的に行えるようになった。

ところが、前記技術によって完璧なつまり常時百％の除
去が可能なわけではなく、例えば設備的なトラブルで前
記装置に作動不良が生じたり、あるいは予期せぬ性状の
パリ等により完全な除去ができない事態も屡々発生する
。このため従来は、前記パリ除去装置を設置しても、圧
延設備前の高熱環境下で作業者が目視によりパリ除去の
状況を監視し、直送圧延の可否等を判定していた。

（発明の目的） 本発明は、前記パリの除去状況を監視するための装置を
提供するもので、前述した保温カバーで覆われた狭隘な
スペースの搬送テーブルにおいてパリの付着状況を監視
すると共にその結果を作業環境の優れた遠隔位置で確実
にかつ容易に表示しうる装置の提供をその主たる目的と
するものである。

（発明の構成および作用） 本発明の要旨は、スラブ搬送テーブルの下方に設置され
スラブを照明する外部照明装置と、前記照明装置と並設
されスラブ下面を撮像する一次元光電変換素子と、スラ
ブの搬送位置を検出するスラブ位置検出装置と、前記光
電変換素子からの信号をスラブ搬送速度と同期して記憶
せしめる映像記憶装置と、前記映像記憶装置の記憶開始
時期を前記スラブ位置検出装置からの検出信号に対応し
て制御する制御装置と、゛前記映像記憶装置に記憶され
た映像を表示する映像表示装置とからなることを特徴と
するスラブ切断面のパリ表示装置にある。以下、本発明
に基づく一実施例を示す第１図に従ってさらに詳細に説
明する。図において、１はスラブであり、１ａ、１１〕
はスラブ１の切断面であって、スラブ１の先端面および
後端面となる。２は搬送テーブル２０に配設された搬送
ローラである。

３は搬送テーブル２０の下方に設置された外部照明装置
（以下、照明装置と云う）、４は同じく搬送テーブルの
下方に前記照明装置３に並設された一次元光電変換素子
（以下、変換素子と云う）である。

照明装置３はスラブ１を下方より照明し、高温のスラブ
１が発する自発光を抑制して冷間類似状態を作り出し、
その陰影からパリを顕在化させるものである。而して、
照明装置３としては光量時間不変でちらつきの少ない例
えばハロゲンランプ、白熱灯等を用いることが好ましい
。変換素子４は一次元の光電変換素子を用いていること
がら、その視野が細長（でも十分であり、１０　＋ｎ　
ｍ程度の僅がな間隙を利用して前記照明装置３によって
照明されたスラブ下面を撮像することができる。変換素
子４で撮像し、光電変換された信号はケーブル５を介し
て映像記憶装置６へ入力され、後述するようにスラブ１
の搬送速度と同期して記憶せしめられる。７はスラブ位
置検出装置（以下、位置検出装置と云う）であり、スラ
ブ１の搬送位置を検出し、その検出信号はケーブル８を
介して後述する制御装置９に入力されている。制御装置
９はスラブ１の切断面１ａ、１ｂが変換素子４」二に達
する時期を判断し、その結果に基づき光電変換信号の映
像記憶装置６への記憶開始時期を制御する。１０は前記
映像記憶装置６に記憶された映像を表示する映像表示装
置である。

次に、本発明の作用について説明す・る。

変換素子４からの光電変換信号は、前述のごとく映像記
憶装置６に入力されるが、この光電変換信号以外に、映
像記憶装置への記憶場所を指定するために同期信号なら
びにクロック信号が必要である。但し、光電変換信号が
コンポノット信号（光電変換信号に同期信号を重ね合わ
せた信号）であれば同期信号は不要であり、まブこ映像
記憶装置のクロックが内部発振方式の場合にはクロック
信号も不要である。

映像記憶装置６゛は、変換素子４がらの一次元単位の光
電変換信号を第２図に示すように映像蓄積して標準テレ
ビジョン信号に変換する。

この場合、スラブの搬送速度を■〔ＬＩｌ／分〕、−次
元光電変換素子の繰り返し周波数をω（Ｈｚ）とすると
、搬送方向の映像の分解能ＸはＸ　”　１０００　Ｖ　
／　６．０　ω〔ｒａｍ　）となり、スラブ搬送速度に
大きく依存する。しかしながら、スラブ搬送速度は操業
状態により種々変化することが普通である。従って、前
記分解能Ｘがスラブの搬送速度に影響されないための手
段を講する必要がある。本発明は、光電変換信号を搬送
速度に同期せしめて映像記憶装置６に記憶せしめること
によって、その効果的な解決をへ可能ならしめたもので
ある。第３図はその一例を説明するための模式図である
。

第３図において、４０は変換素子４がらの一次元単位の
光電変換信号を時系列的に表示したもので、１１０はス
ラブ１の速度信号をパルスとしで表示したものである。

つまり、本例では、第１図に示すように搬送ロー２２に
パルスジェネレータ１１ヲ連結し、スラブ１がパルスジ
ェネレータ１１を連結した搬送ロー２２から０．１６ｍ
ｍ移動した際にパルスを１回発生させ、それをさらに１
／２ｏに分周した信号を速度信号１１０として用いたも
のである。而して、光電変換信号４０のうち、速度信号
１１０と同期（本例では、速度信号１１０のパルスは発
生して次に送られた光電変換信号を同期したものとした
。）したー走査分の光電変換信号４０を映像記憶装置６
に記憶せしめる。第３図において、６ｏはその記憶信号
であり、この記憶された信号を１枚の画面、っまＩ）１
８ＩＬ像表示装置１０に静止画として表示することによ
りスラブ１の設定部分を映像表示装置１０で見ることが
できる。このようにして充電変換信号と速度信号を同期
させることにより、前記分解能Ｘは搬送速度に影響され
ることがなく、精度のよい一定の分解能の映像を得るこ
とができる。

さて、パリはスラブ１の切断面１ａ、　ｌｂの下面にし
か通常発生しない。第４図〜第６図はスラブに付着した
パリの一般的な形態を示すもので、第４図はガス切断時
に発生する一般的なパリ１２を、第５図は前述した切削
受板でパリの転回挙動を抑止しつつパリの切削除去を行
った際に完全に除去されずスラブ１に残留付着したパリ
１２ａを、第６図は第５図と同様に通常の切削刃を相対
的に往復動させて切削除去を行った際に残留付着したパ
リ１２ｂをそれぞれ示すものである。従ってスラブ１の
先端部および後端部の設定部分Ｘを前述のように静止画
として表示することにより、切断面のパリの付着状況が
監視できる。

この設定部分Ｘを静止画として表示するために、本発明
では、制御装置９によって映像記憶装置６への記憶開始
時期をスラブ１の位置検出信号に対応して制御した。第
７図〜第９図はその具体的な制御要領の一例を説明する
ための模式図である。

位置検出装置７により、その装着位置でスラブ１の先端
の到達を検出することによりスラブの先端位置がまず検
出され、その位置検出信号は制御製制御装置９では、前
記位置検出信号とスラブの搬送速度、経過時間等より、
先端部設定部分Ｘの始ｊｓｉ　ｘ　＋が変換素子４直上
（破線Ａ、以下素子直上Ａと云う）に達する時期を判断
する。変換素子４は、前記始端ｘ１が素子直上Ａに達す
るより所定時間前から撮像を開始するが、始端Ｘ、が素
子直上Ａに達するまでの間（第７図における）は映像記
憶装置６への記憶は行われない。始端Ｘ、が素子直上Ａ
に達したら制御装置９から記憶開始指令が発せられ、前
述したようにスラブの搬送速度に同期した光電変換信号
の映像記憶装置６への記憶が開始される。この記憶は、
設定部分Ｘの終端Ｘ２が素子直上Ａを通過するまでの間
（第７図におけるに）続けられる。第８図は前記第３図
に示す記憶信号６０と映像記憶装置６に記憶される信号
との関係を示すもので、８番目の走査信号から記憶が開
始され、設定部分Ｘに対応する１７番目までの走査信号
が記憶される。

次にスラブ１が矢印すに示すように進行し、後端部が近
付いたら、前記先端部と同様に後端部設足部分Ｘの始ｉ
Ｘ３が素子直上Ａに達する所定時間前から再び変換素子
４による撮像が開始され、始ｊｉ　Ｘ　ｓが素子直上Ａ
に達したときに映像記憶装置６への記憶が開始される。

第９図は、第８図に対応する後端部を示す。

さて、映像記憶装置６に記憶信号６０となって記憶され
た映像は、前述のように標準テレビ信号として、映像表
示装置１０に表示される。第１０図は映像表示装置１０
に表示された映像を示すもので、第１０図（、）は前記
第４図に示すパリ１２を表示したもの、同様に第１０図
（ｂ）は前記第５図に示すパリ１２ａを、第１０図（ｃ
）は前記第６図に示すパリ１２ｂを表示したもので、種
々の形態のパリを明瞭に表示することができる。第１０
図において、上方の図は先端部の切断面を、また下方の
図は後端部の切断面を表示するもので、同一の静止画に
先、後端部を同時に表示することができる。

（実施例） 厚さ２５０ｍｍ、幅６００〜１３２０ｎ＋ｍのスラブを
製造する連続鋳造設備において、ガスカッターに続いて
配設されたパリ取り装置の直後に本発明の装置を設置し
た。第１１図および第１２図はその設置状況を示す縦断
面図（第１１図）と横断面図（第１２図）である。

本実施例ではスラブ搬送路１３が保熱カバー１４で囲繞
されているため、下保熱カバー１４ａに１００ｍｍ幅ノ
スリット溝１５を形成し、このスリット溝１５よりスラ
ブ下面を撮像して切断面の明瞭な表示ができた。

また、照明装置３としては１．５ｋＷの／％ロデンラン
ブを８灯用い、第１２図に示すように配置した。

第１３図は前記照明装置３と約１０００℃のスラブ１が
発する自発光との相対強度を示すものである。

本実施例では、赤外線カットフィルター（０，８μｍ以
上を遮断）を通し、変換素子４による光電変換信号より
得られる波長特性についてスラブ自発光と外部照明とを
比較した。この結果、自発光に対し外部照明は２０．３
倍の強度を有し、スラブ１が１０００℃程度の高温で自
発光を発しても、それに影響されることなく、相対的に
冷間状態とほぼ類似した状態で切断面を正確に表示でき
た。而して、切断面にパリが付着し残留したスラブが発
生した場合、それを確実に検出することができ、その結
果パリのあるスラブは直送ラインから外すか、あるいは
パリ除去操作を行い、製品疵やロール疵の一発生等を完
全に防止できた。

（発明の効果°） 以上詳述したように、本発明のパリ表示装置はスラブで
発生するパリの残留状況を明瞭ｌこかつ信頼性高（表示
できるため、連続鋳造ならびに熱延管下工程の品質管理
および操業上に大きな価値を有するものである。

【図面の簡単な説明】

添付の各図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は
本発明のパリ表示装置の全体構成図、第２図は光電変換
信号の記憶および表示手段の一例を示す構成図、第３図
は光電変換信号の映像記憶装置への記憶手段を説明する
ための構成図、第４図〜第６図は一般的なパリの付着状
況を示すもので各図の（ａ）は斜視図、（ｂ）は断面図
であ・る。第７図〜第９図は記憶開始時期の制御要領の
一例を親子との位置関係を示す模式図、第８図は先端部
の、そして第９図は後端部の模式図である。第１０図は
表示装置に表示された映像の一例を示す図、第１１図お
よび第１２図は具体的実施例におけるパリ表示装置の装
着状婆を示すもので、第１１図は縦断面図、第１２図は
横断面図である。第１３図はスラブの自発光と照明装置
の光強度の一例を示す図である。 １・・・スラブＪ１ａ、１ｂ・・・切断面、２・・・搬
送ローラ、３・・・外部照明装置、４・・・−次元光電
変換素子、５・・・ケーブル、６・・・映像記憶装置、
７・・・スラブ位置検出装置、８・・・ケーブル、９・
・・制御装置、１０・・・映像表示装置、１１・・・パ
ルスジェネレーター、１２．１２ａ。 １２ｂ・・・パリ、１３・・・スラブ搬送路、１４・・
・保熱カバー、１４ａ・・・下保熱カバー、１５・・・
スリット溝、２０・・・搬送テーブル。 代理人　弁理士　秋沢政光 他２名 第１゛図 ｂ　＋ｕ ７２閉 、１゛３図 ω　■■■■　０　■　■■ オフ図 オ８図 オ９図 第１０図 ２１２０ 矛１３図 ミ皮　−ｒ駐

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　スラブ搬送テーブルの下方に設置されスラブを
   照明する外部照明装置と、 前記照明装置と並設されスラブ下面を撮像する一次元光
   電変換素子と、 スラブの搬送位置を検出するスラブ位置検出装置と、 前記光電変換素子からの信号をスラブ搬送速度と同期し
   て記憶せしめる映像記憶装置と、前記映像記憶装置の記
   憶開始時期を前記スラブ位置検出装置からの検出信号に
   対応して制御する制御装置と、 前記映像記憶装置に記憶された映像を表示する映像表示
   装置と からなることを特徴とするスラブ切断面のパリ表示装置
   。