JPS6025035Y2 - カメラホルダ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカメラのホルダ、さらに詳しく云えばカメラボ
ディの下カバーの前方に位置して三脚ねじが設けられて
いるカメラに好適に利用できるカメラのホルダに関する
。

３５ＴｒｒＩｎ−眼レフカメラにおいてはモータを内蔵
し、フィルム等の自動巻上を行なうカメラが種々開発さ
れている。

そのようなカメラにおいてはモータと電源電池をどのよ
うに収容するかが、カメラの外形決定上重要な問題とな
る。

カメラの前側面の一部を前方に張り出させて、電池を収
容するようにしたカメラも実施されているが、カメラの
電源電池３号電池４本をカメラの底面すなわち下カバー
内に収容すると、カメラの外形が従来のカメラと殆んど
変らず、カメラの重心が下り、カメラのホールディング
が安定する。

このようにカメラの底面に前記電池を４本収容した場合
に、カメラの外形を大きくすることなくカメラの底面の
略中央部に三脚ねじ孔を設けることは困難となる。

そこで本件出願人は三脚受ねじ孔をカメラのフロントカ
バー、すなわち下カバー前方に設けたモータドライブカ
メラを提案し実施している。

このように三脚受ねじが前方に寄った場合、カメラにレ
ンズを装置して、三脚に固定するとき三脚ねじ位置が重
心に近づいて従来の装置より安定した三脚保持ができる
という特徴が得られその限りにおいて三脚受ねじ孔が前
方に寄ることは好ましいことであった。

しかし、グリップ型ストロボ装置を使用する場合、スト
ロボ装置のブラケット部がカメラの底面に密着固定でき
ないという問題が生じる。

本考案の目的は、前述した問題を解決することができる
カメラホルダを提供することにある。

前記目的を達成するため本考案によるカメラホルダは、
カメラの下カバーの前方に三脚受ねじが受けられている
カメラのカメラホルダであって、カメラの下カバーと略
同形で前方に逃げ部が設けられ、カメラの下カバー相当
位置に三脚受ねじが設けられているホルダ下カバーと、
カメラの前側面に起立させられる曲げ起し部および前記
逃げ部から前方に突出する取付ねじ受孔を有する取付部
を有し、前記ホルダ下カバーに固定される本体金具と、
前記本体金具の上面に設けられる緩衝用のシ−トと、前
記曲げ起し部に装置されるグリップと、前記取付ねじ受
孔に支持される取付ねじとから構成しである。

上記構成によれば本考案の目的は完全に遠戚できる。

以下図面等を参照して、本考案によるホルダをさらに詳
しく説明する。

第１図は本考案にカメラホルダの組立状態を説明するた
めの展開的な斜視図、第２図は完成状態で示した斜視図
である。

ホルダ下カバー１は、前方に半円状の逃げが設けられ周
縁には橡が設けられている。

この下カバー１の任意の位置に三脚受ねじ１ａが設けら
れている。

このねじ１ａは図示のように２個設けても良いし、１個
であっても良い。

突起部１ｂはカメラボディの裏側面を案内するために設
けられた突起である。

本体金具２は、カメラの前面の起立させられるべき曲げ
起し部２ａと、前記カメラの前カバーに設けられている
三脚受ねじ部に対応する突出部を有し、この突出部には
取付ねじ５を受ける孔２Ｃが設けられている。

また本体金具２にはストラップ７を結合させるための耳
孔部２ｂが設けられている。

グリップ４は第２図の下側に示されているように本体金
具２の起立部２ａに挿入装着固定される。

本考案によるホルダの作用効果を、参考例として第３図
に示したホルダと対比して説明する。

第３図に示すホルダには前方に起立するグリップ部およ
び下カバーの案内突起等が設けられていないなどの点を
を除き、本考案によるホルダと主要な点において共通す
る参考例として示すホルダである。

第４図にこのホルダをカメラに装置した場合の側面図と
底面図を示しである。

このホルダにカメラに対して矢印Ａの示す方向に、力が
加えられたとすると、ホルダはＤの取付中心線の示す取
付位置を支点としてａの示す位置でカメラに押し付けら
れる。

ホルダがカメラの下カバーに押しつけられる方向で問題
は生じない。

次にホルダが矢印Ｂの示す方向、すなわち取付位置を中
心にホルダが引き離される方向に力が加えられるとカメ
ラとホルダ間にはｂの示す位置、カメラとホルダ間に大
きな力が働く。

ｂの示す位置は支点から近いので、大きな力が働くばか
りではなく、カメラの下カバーの離れを防止することは
できず、ホルダはＢ方向にあおられるきわめて不安定な
状態が形成される。

次に底面図に示す矢印Ｃの示す回転方向の外力に対して
も、カメラとホルダの関係は不安定となる。

第５図は、前述した本考案によるホルダをカメラに取付
けた状態を示す側面図および底面図である。

第５図の側面図において、ホルダとカメラ間に矢印Ａの
示す方向の力が加えられた場合は、前述したと同様に問
題がない。

次に矢印Ｂの方向に力が加えられ、ホルダが取付部を中
心にあおられようとすると、グリップ４のｂに示す部分
がカメラの前側面に当って、その動きを阻止する働きを
する。

ｂの示す位置は、支点から充分に離れているために、カ
メラボディに大きな力を及ぼすことはない。

次に底面図に示す矢印Ｃ方向の力が加えられても案内部
１ｂでずれが阻止される。

矢印り方向の力が加えられてホルダが回転しようとして
も、グリップ４・により阻止される。

カメラを手でホールドするときは、通常親指がカメラの
裏カバー側に他の指がグリップ４側に回って、カメラを
グリップ４に押しつけるような持ち方をするので、カメ
ラはグリップ４に押し付けられるようにして安定なホー
ルドが可能となる。

本考案により前述したようにカメラと良好な結合状態が
形成される他、種々の特徴を備えている。

まず実施例に示したように、ストラップを設けることに
より、ホルダ以外の役割も果すことができる。

次に、形状大きさの異なる多数のグリップを用意してお
いて、使用者、使用目的に応じて、適宜交換して使用で
きる。

ホルダ下カバーの三脚受ねじの位置もカメラ構造の制約
を受けることなく任意の位置に、任意の個数設けること
ができるので、前述したグリップ型ストロボ装置だけで
はなく、任意の付属装置の装着が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるカメラホルダの組立状態を説明す
るための展開的斜視図、第２図は完成状態で示した斜視
図である。 第３図はカメラホルダの参考例を示す斜視図、第４図は
第３図に示したカメラホルダをカメラに固定した場合の
問題を説明するための略図である。 第５図は本考案によるカメラホルダとカメラに固定した
状態を示す略図である。 １・・・・・・下カバー、２・・・・・・本体金具、３
・・・・・・シート、４・・・・・・グリップ、５・・
・・・・取付ねじ、６・・・・・・下カバー止めねじ、
７・・・・・・ストラップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カメラの下カバーの前方に三脚受ねじが受けられている
   カメラのカメラホルダであって、カメラの下カバーと略
   同形で前方に逃げ部が設けられカメラの下カバー相当位
   置に三脚受ねじが設けられているホルダ下カバーと、カ
   メラの前側面に起立させられる曲げ起し部および前記逃
   げ部から前方に突出する取付ねじ受孔を有する取付部を
   有し、前記ホルダ下カバーに固定される本体金具と、前
   記本体金具の上面に設けられる緩衝用のシートと、前記
   曲げ起し部に装置されるグリップと、前記取付ねじ受孔
   に支持される取付ねじとから構成したことを特徴とする
   カメラホルダ。