JPS602467A - 帯電防止プラスチツクシ−ト成型容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、静電気障害に弱いエレクトロニクス素子など
の包装に適する帯電防止プラスチックシート成型容器に
関するものでおる。

ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどの
プラスチック７−トを熱成型して、容器を形つくり、静
電気障害に弱い物品の包装に用いる場合、これらプラス
チックシートはその表面抵抗値が、（測定法はＪＩＳ　
Ｋ６９１１　に準拠、以下同じ）　１０１４０以上もあ
り、その物自体も容易に帯電し、また、これと接触し磨
擦する他の物体をつよく帯電させるので、帯電防止の為
の処理が必要である。帯電防止の目的で、プラスチック
シートにカーボンブラックを練り込んだ黒色のシートや
各種帯電防止剤を練り込んだシートなどが用いられてい
るが、前者は黒色で内容物の確認が短しく美観上も欠点
があシ、後者は一般に表面抵抗値が高く、通常１０１１
０以上もあり、帯電防止性能上必ずしも十分でない欠点
があった。本発明者等は、表面抵抗が低く、透明なプラ
スチック包装材料の研究を行い、先に特願昭５７−２２
５０２２で、帯電防止プラスチックフィルムについて特
約出願を行った。本発明は、上記発明を用いて作った熱
成型用シートにより成型した、帯電防止プラスチックシ
ート成型容器に関するものである。

本発明は、プラスチックシートの片面（以下Ａ面と称す
る）に、イオン性導電樹脂あるいはイオン性導電樹脂と
イオン性あるいは非イオン性の導電剤の混合物の導電層
を設け、上記導電層の外側に密接して耐水性プラスチッ
クの厚み１０μ以下の層を設け、逆面（以下Ｂ面と称す
る）には上記の層を設けず、このシートを熱成型して、
Ａ面が容器の外側に、Ｂ面が容器の内側になるようにし
た帯電防止プラスチックシート成型容器である。

導電層の素材となる導電樹脂としては、電子写真紙、静
電記録紙などの表面抵抗低下用処理剤やその他塗布用の
表面抵抗低下用処理剤として知られているイオン性官能
基を有する導電樹脂が用いられる。

又、導電樹脂と混合して使用する導電剤としては通常帯
電防止の目的で使用されているイオン性あるいは非イオ
ン性の有機導電剤が使用される。

導電層および耐水性プラスチックの層をつくるには、シ
ートに直接塗布してもよく、又、一旦薄手のフィルムに
これらを塗布したフィルムを、厚手のフィルム又はシー
トに積層してもよい。

本発明の重要な点は、先ず、プラスチックシートの片面
（Ａ面）のみに、上記の導電層を設ける点であり、第二
の点は、Ａ面の逆面（Ｂ面）を、容器の内面になるよう
に、容器を成型する点である０ 導電層は、静電気の蓄積を防ぐ効果があるので、この層
を設けたＡ面を、内容物とのまさつ帯電を防止する為に
容器内面にもってくるのが通常の考えであるが、常識に
反して、Ｂ面を内部にもってきた方が、Ａ面を内面にす
るよりも、内容物の１さつ帯電が少くなる効果を生じる
。また、Ｂ面にもＡ面同様の処理を行えば、帯電防止の
効果は良くなるが、両面ともにこのような処理を行う仁
とは、価格を高くし、耐熱性がなくベタつき、成型性や
後加工性に問題を多くするなどの欠点があり、Ａ面だけ
の処理で製品を作ることは、実用上非常に重秩なことで
ある。

以下実施例により説明する。

実施例１ カチオン性第４級アンモニウム官能基を含有するアクリ
ル系導電性樹脂９０重量部と、カチオン性の導電剤であ
る混合アルキルトリメチルアンモニウムクロライド１０
重量部との混合物のエチルアルコール溶液を、厚み１５
０ミクロンの二軸延伸ポリスチレンシートの片面をコロ
ナ放電処理してぬれ張力′（ｉｌ−４１ダイン／ｃｒｎ
とした面に、乾量で５９ｒｈ塗布し、乾燥し、更にその
上に重ねて、アクリル系ラッカー用樹脂のインプロノく
ノールとトルエン混合物溶液を、乾量で１ｆｒ／ゴ塗布
し、乾燥した。

このシートを巻きとったロールの状態で４週間放置後、
塗布面（Ａ面）の表面抵抗を測定すると、４　Ｘ　１０
’Ωであった。又裏面（Ｂ面）の表面抵抗は、ａ　Ｘ　
１０１１Ωであった。裏面の表面抵抗が、このように低
い値になっているのは、カチオン性の導電剤として添加
した混合アルキルトリメチルアンモニウムクロライドが
、シート中を拡散または裏うつシして、Ｂ面に達したか
らでおると推測される。

なお、表面抵抗の測定はＪＩＳ　Ｋ６９１１　に準拠し
ておこなった。

このシートを用いて、開口部か１１０期Ｘ２００１ｓａ
の長方型で、深さが３０關の浅い箱状の容器を熱成型し
て作った。箱の内面をＢ面、外側をＡ面とし、上部の開
口部を、同じシートにより、内側をＢ面としてふたをし
た。

この容器の中に、１００藺ｘ１００ｇ　に切った発泡課
　ポリスチレンの薄板（スチレンペーパーのンＩＵ板）
の上に、２０２ｒの重錘を取り付けたものを入れて、左
右に振動させ、スチレンペーパーとネｆ−器と丘まさつ
した。５０ストロークの１さつをあたえた後、スチレン
ペーパーのまさつ面の静電気をａ＋１＋定した。

測定は、リオン株式会社製静電場測定器ｉすＡ２Ｂ型を
用い、測定器上端から９ｃｔｎ離して１ｔｌｌｌ定而を
おいた場合の静電場の強さを、ｖｏｌｔ／ｃｍ　として
抗の・とった。静電場は、１１０　ｖｏｌｔ／ｍ　であ
った。

この容器は、内部に入れた、発泡スチロールなどの％ｆ
電し７易い物品の帯電を、相当よくおさえることができ
ることがわかった。

実施例２ カチオン性第４級ア／モニウム官能−Ｍ−を含有するア
クリル系導電（’Ｉ−樹脂９０重４１（部と、等粗剤と
して、非イオン系の界面活性剤４重量部とカチオン性の
混合アルキルトリメチルアンモニウムクロライド６重石
１部との混合物を、メチルアルコール浴液とし、ポリ塩
化ビニルの２００ミクロンのシートに乾量で４　ｆｒ／
ｒｔ？塗布し乾燥し、その上に重ねて、ポリスチレンの
トルエン溶液を乾量で２　ｆｒｏｍ’塗布し乾燥した。

このシートを巻きとったロールの状態で４週間放置後、
表面の電気抵抗を測定すると塗布面（Ａ面）は８ｘ１０
６０、裏面（Ｂ面）は８ＸＩＯ”Ωであった。このシー
トで、実施例１と同様に、箱の内側をＢ面、外側をＡ面
として箱状容器を熱成型し、スチレンペーパーのまさつ
静電気を測定した。静電場は１２０　ｖｏｌｔであった
。

実施例３ 帯電防止剤をねり込み、かつ片面をコロナ放電処理しで
ある２００μのボリグロビレンシートのコロナ処理面に
、カチオン性第４級アンモニウム官能基を有するアクリ
ル系のポリマーの水性エマルジョンを、乾量で３　ｆｈ
／＋ｒ？　ｍ布乾燥し、この上に重ねて、ポリスチレン
のトルエン溶液を、乾量で１かｈ′　塗布し乾燥した。

塗布面（Ａ面）の表面抵抗は、９×工０７Ωで、裏面（
Ｂ面）の表面抵抗は４Ｘ１０１１Ωであった。このシー
トを用いて、実施例１と同様にして、浅い箱状の容器を
、箱の内側をＢ面、外側をＡ面として熱成型し、上部の
開口部は、同じシートのＢ面を内側としてふたをした０ 実施例１と同様にして、スチレンペーパーの、５０スト
ロークのまさり後の、静電気を測定すると、静電場は２
００　ｙｏｌｔ／ｃｍであった。

比較例１ 帯′［程防止処理していない通常の二軸処伸ポリスチレ
ンシートを用いて、実施例１と同じ箱を成型し、同様の
測定を行った。静電場の値ｒ１．２０００ｖｏｌｔ／＞
　であった。

比較例２ 実施例１で用いたシートのＡ面を箱の内側にし、Ｂ面を
箱の外側にして、実施例１をくり返した。

静電場の値は１２００　ｙｏｌｔｌｏｎであった。Ｂ面
を粕の内側にした方が、内容物の帯電を防止する為に、
特に有効であることがわかる０ 比較例３ 実施例２で用いたシートの　Ａ面を箱の内側にし、Ｂ面
を箱の外側にして、実施例１と同様の静電場のｍｉｉ定
を行い、ｔｏｏｏ　ｖｏｌｔ／ｃＩｎの値を得た。Ｂ面
を箱の内側にした方が、内容物の帯電防止のために、特
に冶−効であることがわかる。

参考例 非常に良好な帯電防止能力がある容器の例として、アル
ミの薄板で、実施例１と同じ型状の容器をつくり、実施
例１と同じような操作をして、静電場を測定した。８０
　ｖｏｌｔ／ｃ１ｎ−Ｃあった。発泡スチロールなどの
帯電し易い物品は、通常の状態で測定すると、実施例１
と同じような、９ｃｍ離れた位置から、数百ｖＯ１ｔ／
ｃｒｎ　以上もの電場をあたえるので、８０ｖｏｌｔ／
ｃｒｎと云う値は、この操作によって除電していること
に左る。本発明の成型容器はアルミ薄板を用いた参考例
並に良好な帯電防止性能があることがわかる 特許出願人　旭化成工業株式会社 ４４

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｌ　プラスチックシートの片面（以下Ａ面と称する）に
   、イオン性導電樹脂あるいはイオン性導電樹脂とイオン
   性あるいは非イオン性の導電剤の混合物の導電層を設け
   、上記導電層の外側に密接して、耐水性プラスチックの
   厚み１０μ以下の層を設け、逆面（以下Ｂ面と称する）
   には、上記の層を設けず、このシートを熱成型して、Ａ
   面が容器の外面に、８面が容器の内面になるようにした
   帯電防止ゲラステックシート成型容器