JPS602465A - 緩衝包装物の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は台板及び発泡性樹脂シートを用いて自動車部品
、電機製品、電子部品、精密部品等の工業用部品、陶磁
器、ガラス製品等の被包装物を被覆して緩衝包装物を製
造する方法に関するものである。

一般に工業用部品等の緩衝保護包装には、部品の形状に
成形した発泡体等の緩衝材に部品を挿入する方法が用い
られる。しかしこの方法では部品の形状やサイズに合わ
せた緩衝材の成形品が必要となり煩雑になる嫌いがある
。また部品を緩衝材に挿入する際に作業者がその部品を
持ち」−げて挿入するという工程が必要となり手間がか
かるばかりでなく、連続作業により社鞘炎等にかかる恐
れもあり作業上問題となって、いる。

本発明はかかる従来技術の欠点を解決するためになされ
たものであって、任意形状の被包装物に対して、簡便な
方法で外観の良好な緩衝包装物を製造する方法を提供す
るものである。

即ち本発明は、通気性を有する台板上に被包装物を載置
し、該被包装物を発泡性樹脂シートで覆い、該発泡性樹
脂シートと台板との間の空隙部を減圧状態に保持しなが
ら加熱発泡させることによって、発泡体層を被包装物に
沿って形成させると共に台板と接着させて包装すること
を特徴とする緩衝包装物の製造方法に関するものである
。

本発明で用いる発泡性樹脂シートは、その中に含まれて
いる発泡剤の分解温度以上に加熱したとき、発泡するも
のを指称する。この発泡性樹脂シー！−は熱可塑性樹脂
、熱硬化性樹脂、あるいはその混合物に発泡剤および必
要に応じて発泡助剤、硬化剤、硬化促進剤、架橋剤、架
橋助剤、充填剤、着色剤、安定剤等を配合し、この配合
物をミキシングロール等で混練りした後、発泡剤が分解
しない温度条件下で、または樹脂成分が熱硬化性樹脂の
場合は樹脂の硬化しない条件下で押出成形等によりシー
ト化することにより得ることができる。

シート成形に使用される樹脂は、熱可塑性樹脂としては
ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、接着性ポ
リオレフィンなどがあげられ、熱硬化性樹脂としてはエ
ボ羊シ樹脂などがあげられ必要に応じてこれらをブレン
ドしてもよい。

また発泡剤としては、樹脂の軟化温度とシート成形温度
により規制されるが、アゾ系化合物、ニトロソ系化合物
、ヒドラジノド系化合物等広く使用できる。

このようにしてつくられる発泡性樹脂シートの加熱後の
発泡倍率は通常１．０５〜２０倍、実用上３〜１０倍と
するのがよい。発泡倍率が低ずぎると緩衝効果が得られ
ず、また発泡倍率が高すぎると緩衝効果は増大するが、
発泡したシートの強度が小さくなるという不都合がある
。

また本発明において、発泡性樹脂シートとして発泡性樹
脂シート層と基材シート状物層とからなる積層構造の発
泡性樹脂シートを用いれば、より包装強度や耐摩耗性等
の優れた緩衝包装物が得られる。上記基材シート状物と
しては、ポリオレフィン、ナイロン等の熱可塑性樹脂か
らなるシート、不織布、ネット状物等が挙げられ、特に
熱可塑性樹脂からなるシートが好ましく用いられる。

上記積層発泡性樹脂シートは前記発泡性樹脂シートと基
材シー］・状物とを接着剤等を用いて貼り合わせること
によって得られ、特に基材がシートの場合には二層押出
機等を用いて共押出によって得ることもできる。

このようにして得られる発泡性樹脂シートあるいは積層
発泡性樹脂シートの厚めは、被包装物の種類、大きさ、
重量等によっても異なるが、通常０．０１〜２．　Ｑ　
ｒａｍ程度のものが用いられる。

本発明においては、通気性を有する台板上に被包装物を
載置し、該被包装物を発泡性樹脂シートで覆い、該発泡
性樹脂シートと台板との間の空隙部を減圧状態に保持し
ながら加熱発泡させることによって、発泡体層を被包装
物に沿って形成させると共に台板と接着させて被包装物
を一体的に包装する。かかる方法において加熱発泡させ
る際に、発泡性樹脂シートと台板との間の空隙部を減圧
状態に保持するため′、加熱により軟化した発泡性樹脂
シートは被包装物及び合板に追従性良好に被覆され、し
かる後発泡させることにより密封性及び外観の優れた緩
衝包装を行うことができる。

上記の方法において発泡性樹脂シートと台板との間の空
隙部を減圧状態に保持する手段としては、通常真空ポン
プ等を用いて台板裏面側から吸引することにより達成さ
れる。本発明では、台板は通気性を有しているためかか
る操作により、発泡性樹脂シートと台板との間の空隙部
を減圧状態に保持することができ、減圧状態の程度は、
合板のキイ質、厚さ等によって異なるが、発泡性樹脂シ
ートと台板との間の空隙部を減圧にすることによって発
泡性樹脂シートが被包装物及び台板に追従性良好に被覆
されるように適宜設定することができる。

本発明において台板としては、通気性を有すると共に被
包装物に対しては緩衝効果を有し、かつ加熱により発泡
性樹脂シートと接着され、しかも熱により変形等の起ご
らないものが用いられる。

このような合板としては、被包装物の材質、形状、重量
などによって異なるが一般には各種板状紙、ダンボール
紙、各種プラスチック板、木板などが用いられ、かかる
合板が例えばプラスチック板、木板等の通気性を有さな
いものである場合には、台板に適当に孔を設けることに
より通気性が（’Ｉす。

される。

また被包装物としては、一体的に緩衝包装された後被包
装物を取り出す際の作業性を良好にするために、加熱に
より発泡性樹脂シートと接着しないものが適用される。

このような被包装物としては台板と比べて熱容量の大き
なもの、例えば金属製品、陶磁器などを使用した場合に
は、外部からの加熱により発泡性樹脂シートの発泡及び
台板への接着が行われた時点でも被包装物の表面温度が
充分にに昇しないため、上記シートとの接着を防ぐこと
ができる。

また被包装物に対して接着しない材質よりなる発泡性樹
脂シートを適宜選択することもできる。

以下本発明の製造方法の実例を図面に基づいて説明する
。

第１図は立方体形状の被包装物を緩衝包装する例で、ま
ず通気性を有する台板１上に載置した被包装物２　（例
えば、金属製品）を発泡性樹脂シート３で覆う。次いで
台板１の裏面側から真空ポンプ等で吸引することにより
、発泡性樹脂シート３と台板１との間の空隙部りを減圧
状態に保持する。

この状態で発泡性樹脂シート３に含まれる樹脂の溶融温
度以上に加熱すると、まず樹脂が軟化し上記シート３が
被包装物２の形状に沿って熱賦形されて追従性良く密着
される。さらに加熱が進むと、第２図に示す如く樹脂が
発泡し発泡体層４が形成され、該発泡体層４と台板１と
が強固に接着した緩衝包装物が得られる。一方発泡性樹
脂シート３は被包装物２とは接着しないため、緩衝包装
された被包装物２を取り出す際の作業性は良好である。

また本発明においては、台板１上に載置された被包装物
２に発泡性樹脂シート３を配設する方ｌｊ；として、発
泡性樹脂シート３の一方又は両方の端部あるいは周辺部
をすべて台板１の裏面側に折り込むことによって固定す
ることも可能である。

上記の配設方法は被包装物の形状、種類、緩衝包装物を
製造する際の作業条件、加熱条件などにより適宜選択す
ることができる。

以上に述べた如く、本発明の緩衝包装物の製造方法では
、台板および発泡性樹脂シートを用いて減圧状筋で被包
装物を緩衝包装するため、任意形状の被包装物に対して
、簡便な方法で外観の良好な緩衝包装物が得られるとい
う利点がある。

次に本発明を実施例を用いて具体的に説明する。

なお実施例の部は重量部を示す。

実施例１ ポリエチレン（住友化学社製、商品名：スミ力センＧ−
８０１）８０部、アイオノマー樹脂（三井ポリケミカル
社製、商品名；サーリン１６５２）２０部、発泡剤（永
和化成社製、商品名：ネオセルボンＰ＃１０００）５部
および架橋剤（ジクミルパーオキサイド）１部を、ミキ
シングロールにて混練りした後、ペレタイザーにてベレ
・ノド化し、押出成形機を用いて発泡剤が分解しない条
件（押出ダイス温度］３０°Ｃ）で厚さ０．２　ｎの発
泡性樹脂シートを得た。

次に第１図に示す如く合板（ダンボール紙）上に鋼製の
被包装物を載置し、上述の発泡性樹脂シートを、該被包
装物を完全に覆うように配設し、次いで合板の裏面側か
ら真空ポンプで吸引することにより、発泡性樹脂シート
と台板との間の空隙部を減圧状態に保持した。しかる後
遠赤外炉にて１７０℃で５分間加熱すると、まず発泡性
樹脂シートが軟化し、被包装物の形状に沿って良好に賦
形され、次いで発泡体層が形成されて緩衝包装物を得た
。得られた緩衝包装物において、発泡体層は被包装物と
は接着しておらず、台板とは強固に接着しており、また
発泡体層は被包装物の形状に良好に追従して形成され、
外観上も良好であった。

実施例２ ポリエチレン（住友化学社製、商品名：スミ力センＬ−
７０５）６０部、エチレン酢酸ビニル共重合体（三井ポ
リケミカル社製、商品名：エバフレックスＰ　−２８０
７）　４０部、発泡剤（永和化成社製、商品名：ネオモ
ルボンｐ＃１０００）　６部および架橋剤（ジクミルパ
ーオキサイド）１部を、ミキシングロールにて混練りし
た後、ペレタイザーにてペレット化し発泡性樹脂組成物
を得た。

次に二層押出機を用い第１シリンダー側から該発泡性樹
脂組成物を発泡剤が分解しない条件（シリンダ一温度１
３０℃）で、第２シリンダー側からポリエチレン（三井
石油化学工業社製、商品名；ハイゼソクス７０００　Ｆ
）をダイス温度１４０°Ｃで共押出を行い、発泡性樹脂
シートが０．４１厚でポリエチレン基材シートが０．２
龍厚の積層発泡性樹脂シー１−（厚さ０．６　＊＊＊　
）を得た。

次に実施例１と同様に台板（板状紙）上に被包装物を載
置し、上述の積層発泡性樹脂シートを、該被包装物を完
全に覆うように配設し、次いで実施例１と同様にして発
泡性樹脂シートと台板との間の空隙部を減圧状態に保持
した後、遠赤外炉にて１８０℃で４分間加熱した。この
加熱によりまず積層発泡性樹脂シートが軟化し、被包装
物の形状に沿って良好に賦形され、次いで発泡体層が形
成されて緩衝包装物を得た。得られた緩衝包装物は発泡
体層で覆われ、さらにその外側にはポリエチレン基材層
が形成され、被包装物は安定して保持され、密封性良好
で包装強度、耐摩耗性等に優れ、外観も良好なものであ
った。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における緩衝包装物の加熱発泡前の状態
を示す断面図、第２図は本発明によって製造されンこ緩
衝包装物の断面図である。 １−−−−−−一台板、２−−−−一被包装物、３−−
−−−発泡性樹脂シート、４−−−−−−一発泡体層、
Ｄ　−一　空隙部 特許出願人 日東電気工業株式会社 代表者上方三部 第１図 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）通気性を有する台板上に被包装物を載置し、該被
   包装物を発泡性樹脂シートで覆い、該発泡性樹脂シート
   と台板との間の空隙部を減圧状態に保持しながら加熱発
   泡させることによって、発泡体層を被包装物に沿って形
   成させると共に台板と接着させて包装することを特徴と
   する緩衝包装物の製造方法。
2. （２）発泡性樹脂シートが、発泡性樹脂シート層と基材
   シート状物層とから構成されている特許請求の範囲第１
   項記載の緩衝包装物の製造方法。