JPS60245B2 - バス乗降用扉 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は安全なバス乗降用扉に係る。

従来、大型乗合路線バスにおいて、乗降時に乗客が乗ろ
うとして手を掛けているにも係らず急に扉又は引き戸が
縦つてきて手を挟まれ、あわてて手を引き抜くと、その
時、手首の骨折などの事故を発生し、バス会社と乗客と
のトラブルを起す原因となることが応々にしてあった。

本発明はこのような不具合を解消しようとして改良され
たものであって、手等が挟まれた時にも骨折など負傷防
止の効果を有し、挟まれた手を抜いた後でないと完全に
閉じられることにならないようにするバス乗降用扉を提
供するものでる。そこで本発明は、バス用乗降口扉にお
いて、該扉と、同扉の戸先に配設された中空構造の軟質
部材と、乗降口のバス車体側に配設されて扉閉時に前記
軟質部材がほぼ当援する中空構造の戸当り欧質部材と、
これらからなる扉を開閉する開閉装置と、該扉の開閉を
検知し、前記両欧質部材のすくなくともいづれか一方の
中空部に扉の閉ることに遅延してェアを給気する遅延装
置を備えたェア給排気装置とから構成されたことを特徴
とするバス乗降用扉にある。次に、バス乗降用の扉及び
引き戸を扉と総称して本発明について添付図面を参照し
て詳細に説明すると、第１図は本発明のバス乗降用扉の
作動構成を示す回路図であり、第２図は扉の戸先に配設
された中空構造の欧質部材と乗降口のバス車体側に配置
された中空構造の戸当り軟質部材との当藤状態を示す図
である。

第１図において、１はドア扉スイッチ、２は電磁弁、３
はェアタンク、４はドアェンジン、５はマイクロスイッ
チ、６は扉がしまって２〜３秒後にェアが入るようにす
る遅延装置、７は電磁弁、８は中空構造の戸当り軟質部
村、９は中空構造の戸先軟質部材、１川ま扉、１１は減
圧弁である。

そこで、運転士がドア扉スイッチ１を開→閉にすると、
電磁弁２が作動してェア圧がェァタンク３からドァヱン
ジン４へ供給され、扉１０を閉める。扉１０が完全に閉
じると、マイクロスイッチ５により検知され、遅延装置
６そして２〜３秒後に電磁弁７へと電流が流れ、電磁弁
が開かれることによってェアが中空構造の戸当り欧質部
材８或いは中空構造の戸先欧質部材９内へ供給される。
ドアスィッチ１を閉→開にすると、戸当り欧質部材８或
いは戸先軟質部材９内のヱアは電磁弁から大気へ開放さ
れる。なお、前記戸先軟質部村或いは戸当り軟質部材は
第２図に示すようにネオプレン、塩化ビニールゴム材の
上下密閉された中空の構造を有するものである。

従って、扉１０が完全に閉じるまでは中空構造の戸当り
軟質部村８或いは中空構造の戸先軟質部材９の内圧はフ
リーで、乗客の手首等が挟まれた状態では完全に扉が閉
じていないので前記戸当り軟質部材或いは戸先軟質部材
の中空部にェアが給気されず、挟んだ手首等を締めつけ
ることがないので、骨折など負傷することがなく負傷防
止効果を有し、手首等が容易に抜くことが出釆、手首等
が抜けて完全に扉が閉じるとマイクロスイッチ５を経て
電磁弁７に電流が流れ、ヱアが電磁弁経由で戸当り軟質
部材或いは戸先欧質部材へ流れ、戸当り軟質部材或いは
戸先軟質部材の中空構造部内は加圧状態となり、半硬質
近くになる。

以上の結果、本発明のようなバス乗降用扉によると、従
釆の扉による負傷事故を防止することができ、さらに、
扉の立て付けによるガタ付き防止および戸当り軟質部材
、戸先轍質部材の隙間などの調整作業を不必要とし、細
付けも容易となる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のバス乗降用扉の作用構成を示す回路図
であり、第２図は扉の断面図である。 １・・・・・・ドア扉スイッチ、２，７・・・・・・電
磁弁、３……エアタンク、４……ドアヱンジン、５……
マイクロスイッチ、６・・・・・・遅延装置、８・・・
・・・戸当り軟質部材、９・・・・・・戸先軟費部材、
１０・・…・扉。 紫Ｔ図第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 設置された開閉装置により開閉されるバス用乗降口
   扉において、該扉の戸先に中空構造の軟質部材９を、ま
   た乗降口のバス車体側に、扉閉時に前記戸先の軟質部材
   がほぼ当接する中空構造の戸当り軟質部材８を配設し、
   両軟質部材の少なくともいずれか一方の中空部にエアを
   給排気するエア給排気装置が設けられ、前記開閉装置に
   よる扉の開閉を検知し、扉の閉ることより遅延してエア
   を給気する遅延装置６を給排気装置に備えたことを特徴
   とするバス乗降用扉。