JPS60242402A - レ−ザ光学部品 - Google Patents
レ−ザ光学部品Info
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- JPS60242402A JPS60242402A JP59099068A JP9906884A JPS60242402A JP S60242402 A JPS60242402 A JP S60242402A JP 59099068 A JP59099068 A JP 59099068A JP 9906884 A JP9906884 A JP 9906884A JP S60242402 A JPS60242402 A JP S60242402A
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- Japan
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- film
- layer
- laser
- pbf2
- refractive index
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-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/08—Mirrors
- G02B5/0816—Multilayer mirrors, i.e. having two or more reflecting layers
- G02B5/0825—Multilayer mirrors, i.e. having two or more reflecting layers the reflecting layers comprising dielectric materials only
- G02B5/0833—Multilayer mirrors, i.e. having two or more reflecting layers the reflecting layers comprising dielectric materials only comprising inorganic materials only
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、炭素ガスレーザ光(波長10.6μm)に対
して吸収が小さく従って大出力炭素ガスレーザにも使用
出来、かつ耐環境性にもすぐれた、長寿命なレーザ光学
部品に関するものである。
して吸収が小さく従って大出力炭素ガスレーザにも使用
出来、かつ耐環境性にもすぐれた、長寿命なレーザ光学
部品に関するものである。
従来例の構成とその問題点
一般に、レーザ発振装置内部及びその周辺にて使用され
る光学部品用誘電体膜は、発振波長に対して光吸収が微
少である事、光軸調整作業時に採用されるHe−Ne
レーザ光(波長0.6328μm)にても良好なる透過
性で代表される高品位光学特性を有し、更には光学部品
基板との高密着性、誘電体膜表面の耐摩耗性等で表現さ
れるところの物理的安定性、耐薬品性(耐水性を含む)
であるところの化学的安定性に富む総合的特性を具備し
ていなければならない。特に加工用炭酸ガスレーザの出
力レベルが増加するにつれて光学部品用誘電体膜での熱
発生、基板からの剥離の問題が耐光力という点で重要視
される。光軸調整作業で広く採用されているHe−No
レーザ光追跡法を容易ならしめる0、6328μm波
長光透明性は被加工物の最終仕上り寸法精度に、耐水性
は光学部品の寿命に直接的影響を与える因子であるため
、現場作業担当者から強く要望されている誘電体膜特性
、である。
る光学部品用誘電体膜は、発振波長に対して光吸収が微
少である事、光軸調整作業時に採用されるHe−Ne
レーザ光(波長0.6328μm)にても良好なる透過
性で代表される高品位光学特性を有し、更には光学部品
基板との高密着性、誘電体膜表面の耐摩耗性等で表現さ
れるところの物理的安定性、耐薬品性(耐水性を含む)
であるところの化学的安定性に富む総合的特性を具備し
ていなければならない。特に加工用炭酸ガスレーザの出
力レベルが増加するにつれて光学部品用誘電体膜での熱
発生、基板からの剥離の問題が耐光力という点で重要視
される。光軸調整作業で広く採用されているHe−No
レーザ光追跡法を容易ならしめる0、6328μm波
長光透明性は被加工物の最終仕上り寸法精度に、耐水性
は光学部品の寿命に直接的影響を与える因子であるため
、現場作業担当者から強く要望されている誘電体膜特性
、である。
以下に反射防止膜を例に従来例について説明する。
従来、炭酸ガスレーザ用のZn5e用反射防止膜には、
単層膜構造、二層膜構造、三層膜構造等が試みられてい
る。それ以上の多層でも反射防止膜は構成出来るが蒸着
膜形成時の作業容易性に難点が生じたり、レーザ光に対
する膜厚増加に供う吸収増大を招いたりするという問題
が生ずるので特殊な場合を除き反射防止膜の層数は三層
が限度である。
単層膜構造、二層膜構造、三層膜構造等が試みられてい
る。それ以上の多層でも反射防止膜は構成出来るが蒸着
膜形成時の作業容易性に難点が生じたり、レーザ光に対
する膜厚増加に供う吸収増大を招いたりするという問題
が生ずるので特殊な場合を除き反射防止膜の層数は三層
が限度である。
これらのうちで、単層膜構造がもっとも製作上容易であ
る。光学の理論によれば、屈折率nが基板の屈折率ns
の平方根Hに等しい条件を満足すれば、光学的厚みn
d=λ/4(λ=10.6μmの場合、nd=2. e
tsμm )で基板上に蒸着した場合の反射率は零にな
り単層反射防止膜となる。自然界にはなかなか上記の条
件を満足するものが存在しないが、幸なことに弗化鉛(
PbF2)なる物質は屈折率nがTh1.67でZnS
e 基板の屈折率ns ノ平方根、L−一= r3中
1. tsts に近く、上記条件をほぼ満足する。さ
らにPbF2蒸着膜の吸収係数βは約2crn−1の程
度と低く充分、大出力CO2レーザ光にも使用出来、さ
らにHe −Ne 光にも透過性が良いという利点があ
るが、残念ながら水に対して弱く、あやまって表面に水
をかけたりするとPbF2膜にひび割れが生じたシ、散
乱が増加し使用出来なくなるという欠点を有した。
る。光学の理論によれば、屈折率nが基板の屈折率ns
の平方根Hに等しい条件を満足すれば、光学的厚みn
d=λ/4(λ=10.6μmの場合、nd=2. e
tsμm )で基板上に蒸着した場合の反射率は零にな
り単層反射防止膜となる。自然界にはなかなか上記の条
件を満足するものが存在しないが、幸なことに弗化鉛(
PbF2)なる物質は屈折率nがTh1.67でZnS
e 基板の屈折率ns ノ平方根、L−一= r3中
1. tsts に近く、上記条件をほぼ満足する。さ
らにPbF2蒸着膜の吸収係数βは約2crn−1の程
度と低く充分、大出力CO2レーザ光にも使用出来、さ
らにHe −Ne 光にも透過性が良いという利点があ
るが、残念ながら水に対して弱く、あやまって表面に水
をかけたりするとPbF2膜にひび割れが生じたシ、散
乱が増加し使用出来なくなるという欠点を有した。
上記の欠点を改良するために二層膜構造の反射防止膜が
考えられた。二層膜構造に関する5chusterの関
係式を満足する様に二種類の誘電体物質とそれぞれの光
学的膜厚がめられた。すな、わち(イ)Zns e基板
上にまず弗化バリウム(B aF2 )をnd=1 、
54551trn、さらにその上にZn5eをnd=0
.4961μm付ける事により、膜の吸収が無いとすれ
ば反射率を零にすることが出来る。しかし現実には、B
a F2膜の吸収係数がβ= 15 cm と大きく
大出力C○2レーザ用としては不適当であることがわか
った。(ロ)他の組合せとしてB a F2のかわりに
四弗化トリウムを使用した二層反射防止膜としてZn5
e基板上にThF4をnd=1.3992/jm伺けさ
らにZnS eをnd=0.5565μm 付ける事が
考えられる。この方法の欠点はThF4が放射性物質で
あるだめに作業上の安全性におとり、さらに我が国にお
いては放射性規制物資の指定を受けており法律的にも使
用が難かしく、かつ高純度のThF4を入手することが
困難な状況にちる。現在状々が入手出来る純度のThF
4の蒸着膜の吸収係数ハB L−1es −30,、、
−’と大きく大出力Co2レーザ用としては不適当であ
る。
考えられた。二層膜構造に関する5chusterの関
係式を満足する様に二種類の誘電体物質とそれぞれの光
学的膜厚がめられた。すな、わち(イ)Zns e基板
上にまず弗化バリウム(B aF2 )をnd=1 、
54551trn、さらにその上にZn5eをnd=0
.4961μm付ける事により、膜の吸収が無いとすれ
ば反射率を零にすることが出来る。しかし現実には、B
a F2膜の吸収係数がβ= 15 cm と大きく
大出力C○2レーザ用としては不適当であることがわか
った。(ロ)他の組合せとしてB a F2のかわりに
四弗化トリウムを使用した二層反射防止膜としてZn5
e基板上にThF4をnd=1.3992/jm伺けさ
らにZnS eをnd=0.5565μm 付ける事が
考えられる。この方法の欠点はThF4が放射性物質で
あるだめに作業上の安全性におとり、さらに我が国にお
いては放射性規制物資の指定を受けており法律的にも使
用が難かしく、かつ高純度のThF4を入手することが
困難な状況にちる。現在状々が入手出来る純度のThF
4の蒸着膜の吸収係数ハB L−1es −30,、、
−’と大きく大出力Co2レーザ用としては不適当であ
る。
低屈折率物質としてB a F2やThF4が使用出来
ないとすると吸収係数の小さなPbF2を使ってその水
に弱い点をピンホールが出来にくいカルコゲナイドガラ
スではさみこみ保護する構造とした三層構造の反射防止
膜が考えられる。三層膜構造に関するMouchatt
の関係式を満足する様に三種類の誘電体物質とそれぞれ
の光学的膜厚がめられた。すなわち、Zn5e基板の上
に屈折率2.8 なるカルコゲナイドガラスであるシセ
レン化ヒ素AS2Se3をnd=2.65μm、次にP
bF2をnd =1 、721 pm 1さらにその上
にAB 2S esをnd =Q、469μm 付ける
ことにより吸収が少なくかつQ、6328μmのHe−
Neレーザ光に対して透明で耐水性にも優れた反射防止
膜が得られる。本反射防止膜は一面当りの吸収率は0.
02%以下と非常に小さく、単層、二層反射防止膜よシ
耐光力も向上する0 し〃化ながら一般にカルコゲナイドガラスは高温に長時
間さらされると酸化され吸収が増加するという欠点と、
機械的にやわらかい為に、クリーニング時に表面にきす
がつきやすいという欠点を有していた。
ないとすると吸収係数の小さなPbF2を使ってその水
に弱い点をピンホールが出来にくいカルコゲナイドガラ
スではさみこみ保護する構造とした三層構造の反射防止
膜が考えられる。三層膜構造に関するMouchatt
の関係式を満足する様に三種類の誘電体物質とそれぞれ
の光学的膜厚がめられた。すなわち、Zn5e基板の上
に屈折率2.8 なるカルコゲナイドガラスであるシセ
レン化ヒ素AS2Se3をnd=2.65μm、次にP
bF2をnd =1 、721 pm 1さらにその上
にAB 2S esをnd =Q、469μm 付ける
ことにより吸収が少なくかつQ、6328μmのHe−
Neレーザ光に対して透明で耐水性にも優れた反射防止
膜が得られる。本反射防止膜は一面当りの吸収率は0.
02%以下と非常に小さく、単層、二層反射防止膜よシ
耐光力も向上する0 し〃化ながら一般にカルコゲナイドガラスは高温に長時
間さらされると酸化され吸収が増加するという欠点と、
機械的にやわらかい為に、クリーニング時に表面にきす
がつきやすいという欠点を有していた。
以上の従来例をまとめると第1表の様になる。
第 1 表 従来例にあるZn5e用反射防止膜の種類
と特性 第1表から判る様に吸収が少なく大出力炭酸ガスレーザ
用に使用出来るものはPbF2単層とAg 2 S e
3/P bF2 / As 2S 83の三層構造のも
のにかぎられるがそれぞれ耐水性、耐酸化性に劣るため
総合的に長寿命なものは無い。
と特性 第1表から判る様に吸収が少なく大出力炭酸ガスレーザ
用に使用出来るものはPbF2単層とAg 2 S e
3/P bF2 / As 2S 83の三層構造のも
のにかぎられるがそれぞれ耐水性、耐酸化性に劣るため
総合的に長寿命なものは無い。
発明の目的
本興−囮の目的はZn5e基板上にAs2Se3.Pb
F2゜Zn5eあるいはZnSなる誘電体多層膜を形成
し、吸収率が小さく、化学的安定性が高く、He−Ne
レーザ光に対しても良好な透過特性を有し、大出力炭酸
ガスレーザにも使用出来、長寿命な透明レーザ光学部品
を提供するものである。
F2゜Zn5eあるいはZnSなる誘電体多層膜を形成
し、吸収率が小さく、化学的安定性が高く、He−Ne
レーザ光に対しても良好な透過特性を有し、大出力炭酸
ガスレーザにも使用出来、長寿命な透明レーザ光学部品
を提供するものである。
発明の構成
本発明のレーザ光学部品は、Ag 2S e3であられ
されるカルコゲナイドガラス層を、セレン化亜鉛(Zn
Se)基板上に形成し、その上に少なくとも弗fヒ鉛(
PbF2)を含む1層以上の誘電体層を形成し、さらに
最外誘電体層として硫化亜鉛(ZnS)あるいはセレン
化亜鉛(ZnSe)を設けた構造の透明なレーザ光学部
品である。
されるカルコゲナイドガラス層を、セレン化亜鉛(Zn
Se)基板上に形成し、その上に少なくとも弗fヒ鉛(
PbF2)を含む1層以上の誘電体層を形成し、さらに
最外誘電体層として硫化亜鉛(ZnS)あるいはセレン
化亜鉛(ZnSe)を設けた構造の透明なレーザ光学部
品である。
実施例の説明
以下本発明の実施例について詳細に説明する。
Zn5e用反射防止膜を実施例1,2に、部分反射膜を
実施例3,4に示す。
実施例3,4に示す。
〈実施例1〉
第1図はZn5e基板上の三層反射防止膜の膜構造図で
ある。図中、1は両面が超精密に研磨されだZn5e基
板である。2は屈折平均2.8 なるシセレン化ヒ素(
八82S83)ガラスであり光学的厚みnd=2.65
pmである。3は屈折率約1.67なる弗化鉛(PbF
2)で光学的厚みnd =1.521 pm である。
ある。図中、1は両面が超精密に研磨されだZn5e基
板である。2は屈折平均2.8 なるシセレン化ヒ素(
八82S83)ガラスであり光学的厚みnd=2.65
pmである。3は屈折率約1.67なる弗化鉛(PbF
2)で光学的厚みnd =1.521 pm である。
4は屈折率約2.2 なる硫化亜鉛(ZnS)で、光学
的厚みnd = 0 、790μmである。以上の様に
そバぞれの物質をZn5e基板上に順次抵抗加熱真空蒸
着法等を用い形成する。とのような三層構造による反射
防止膜の分光特性は各膜の吸収を零とした近似において
第2図に示す様になシ波長10,6μmにおいて反射率
が零になる事が示される。各蒸着膜の吸収係数を考慮し
反射防止膜の全吸収を推定すると以下の様になる。三層
反射防止膜の場合、反射防止膜内の電界強度を考慮する
と全吸収(nd)Tota7は各膜の吸収(βidi
)の総和の約?分の1と近似出来る。ここでβiは、各
膜の吸収係数、di は各膜の厚み工ある。本実施例の
場合。
的厚みnd = 0 、790μmである。以上の様に
そバぞれの物質をZn5e基板上に順次抵抗加熱真空蒸
着法等を用い形成する。とのような三層構造による反射
防止膜の分光特性は各膜の吸収を零とした近似において
第2図に示す様になシ波長10,6μmにおいて反射率
が零になる事が示される。各蒸着膜の吸収係数を考慮し
反射防止膜の全吸収を推定すると以下の様になる。三層
反射防止膜の場合、反射防止膜内の電界強度を考慮する
と全吸収(nd)Tota7は各膜の吸収(βidi
)の総和の約?分の1と近似出来る。ここでβiは、各
膜の吸収係数、di は各膜の厚み工ある。本実施例の
場合。
第一層の吸収β1d、は2cm Xo、 95X10
.1.9X10−’、すなわち、14o、o19チであ
る。第二層の吸収β2d2は2 cm −Xo、 91
Xl 0Crn−”;1 、8X10−4、すなわち
約0.018%である。第三層の吸収β3d3は2z−
’:X0.36X10 crn埃0.o07チである。
.1.9X10−’、すなわち、14o、o19チであ
る。第二層の吸収β2d2は2 cm −Xo、 91
Xl 0Crn−”;1 、8X10−4、すなわち
約0.018%である。第三層の吸収β3d3は2z−
’:X0.36X10 crn埃0.o07チである。
従って三層膜の全吸収は約0.02%となる。この反射
防止膜に1oKWという大パワーの炭酸ガスレーザ光が
入射した場合には10KWの入射パワーの0.02%が
熱として発生する。すなわち2Wの熱発生源として作用
するがこの程度の熱発生は実用の冷却方法で十分対処出
来、光学部品の破棄の原因とはならない。
防止膜に1oKWという大パワーの炭酸ガスレーザ光が
入射した場合には10KWの入射パワーの0.02%が
熱として発生する。すなわち2Wの熱発生源として作用
するがこの程度の熱発生は実用の冷却方法で十分対処出
来、光学部品の破棄の原因とはならない。
なおこの反射防止膜でのHe−Neレーザ光に対する透
過率は約40%以上ありビームアラづメントも容易であ
る。又水に弱いPbF2を機械的強度の強いZnSで保
脱しているためクリーニング時にもきすがつきにくく長
寿命である。以上まとめると、本三層反射防止膜は’1
0.6μm波長に対する吸収が0.02%と少なく、光
軸調整作業時に採用されるHe−Noレーザ光にも良好
な透過性を有し、耐水性にもすぐれ、表面も酸化されに
くいため、大パワーの炭酸ガスレーザ用の反射防止膜と
して実用上十分な効果を発揮する。
過率は約40%以上ありビームアラづメントも容易であ
る。又水に弱いPbF2を機械的強度の強いZnSで保
脱しているためクリーニング時にもきすがつきにくく長
寿命である。以上まとめると、本三層反射防止膜は’1
0.6μm波長に対する吸収が0.02%と少なく、光
軸調整作業時に採用されるHe−Noレーザ光にも良好
な透過性を有し、耐水性にもすぐれ、表面も酸化されに
くいため、大パワーの炭酸ガスレーザ用の反射防止膜と
して実用上十分な効果を発揮する。
前述の各層の光学的膜厚は炭酸ガスレーザ光の波長10
.6μmにおいて反射率が零を満足するようにMouc
hartの関係式を満足するよう定められた値である。
.6μmにおいて反射率が零を満足するようにMouc
hartの関係式を満足するよう定められた値である。
これらの値の膜厚は理想的な場合で10.6μm波長で
反射率が零になる。実際には膜厚制御能力の問題により
完全に反射率を雫にすることは困難である。
反射率が零になる。実際には膜厚制御能力の問題により
完全に反射率を雫にすることは困難である。
一方、実際に使用する立場からは反射防止膜−面当りの
反射率が0.6%以下であれば実用上問題はない。
反射率が0.6%以下であれば実用上問題はない。
実際の膜厚制御上で±3%の精度を出すことは可能であ
る。
る。
三層全部が各膜厚の設定値から同時に4%増減した極端
な場合でも0.5 %以下の反射率が得られるので、第
1層のAs2S3膜の光学的膜厚は2.5111m 〜
2 、74pmの範囲、第2層のPbF2膜の光学的膜
厚は1. 、46 pm−1、58pm 、最外層のZ
nS層の光学的膜厚は0.758μm−0,822μm
の範囲に選ばれる。
な場合でも0.5 %以下の反射率が得られるので、第
1層のAs2S3膜の光学的膜厚は2.5111m 〜
2 、74pmの範囲、第2層のPbF2膜の光学的膜
厚は1. 、46 pm−1、58pm 、最外層のZ
nS層の光学的膜厚は0.758μm−0,822μm
の範囲に選ばれる。
〈実施例2〉
実施例1に示した三層反射防止膜において、最外層をセ
レン化亜鉛(ZnSe)’にお宵かえた場合実施例1の
場合と同様に吸収率が小さく 、He−Neレーザ光に
も透明で、耐水性にもすぐれ、表面も硬く酸化されにく
いため、大パワーの炭酸ガスレーザに使用出来る長寿命
な反射防止膜として実用上十分な効果を発揮する。
レン化亜鉛(ZnSe)’にお宵かえた場合実施例1の
場合と同様に吸収率が小さく 、He−Neレーザ光に
も透明で、耐水性にもすぐれ、表面も硬く酸化されにく
いため、大パワーの炭酸ガスレーザに使用出来る長寿命
な反射防止膜として実用上十分な効果を発揮する。
波長10.6μmKL’xて力揮が零曾捉するだめの三
層それぞれの光学的膜厚ndは以下のようである。
層それぞれの光学的膜厚ndは以下のようである。
Zn5e基板に接する第一層の屈折率2.8 なるAs
2Se2の光学的膜厚nd は2.65μm である。
2Se2の光学的膜厚nd は2.65μm である。
その上に形成される屈折率1.67なるPbF2膜の光
学的膜厚ndは1.623μmである。最外層の屈折率
2.4 なるZn5eの光学的膜厚ndは0.635μ
mである。
学的膜厚ndは1.623μmである。最外層の屈折率
2.4 なるZn5eの光学的膜厚ndは0.635μ
mである。
この場合も実施例1と同様に三層全部の膜厚が設定値か
ら同時に4%増減しても反射率は0.5%以下と非常に
小さい値が得られるので、各層の光学的膜厚は、第一層
のA 82Ss膜は2.54μm−2’、 74μmの
範囲、第2層のPbF2の光学的膜厚は1.558pm
−1、688prn の範囲、第3層のZn5eの光学
的膜厚は0.61μm〜0.66μmの範囲が選ばれる
。
ら同時に4%増減しても反射率は0.5%以下と非常に
小さい値が得られるので、各層の光学的膜厚は、第一層
のA 82Ss膜は2.54μm−2’、 74μmの
範囲、第2層のPbF2の光学的膜厚は1.558pm
−1、688prn の範囲、第3層のZn5eの光学
的膜厚は0.61μm〜0.66μmの範囲が選ばれる
。
〈実施例3〉
第3図はZn5e基板上での三層部分反射膜(反射率約
65%)の膜構造図である。図中1は両面が超精密に研
磨されたZn5e基板である。2は屈折率約2.8なる
カルコゲナイドガラスA S2 S e sであシ光学
的厚みnd=2.65μmである。6は屈折率約1.6
7なる弗化鉛PbF2であり光学的厚みnd=2.65
μmである。6は屈折率約2.4 なるセレン化亜鉛Z
n5eであり光学的厚みnd = 2.65μmである
。以上の様にそれぞれの物質をZn5e基板上に順次真
空蒸着する。部分反射膜の場合は各物質の膜厚は設定す
べき反射率に応じて定められる。本三層構造による部分
反射膜の分光特性は・°各層の吸収を零とした近似にお
いて第4図に示す様になり波長10.6μmにおいて反
射率が約56チとなる事が示される。部分反射膜の全吸
収を推定すると約0.007%となり、1oKWという
大パワー炭酸ガスレーザ光による熱発生パワーは7Wで
あシこの程度の熱発生は実用の冷却方法で十分対処出来
、光学部品の破損の原因とはならない。
65%)の膜構造図である。図中1は両面が超精密に研
磨されたZn5e基板である。2は屈折率約2.8なる
カルコゲナイドガラスA S2 S e sであシ光学
的厚みnd=2.65μmである。6は屈折率約1.6
7なる弗化鉛PbF2であり光学的厚みnd=2.65
μmである。6は屈折率約2.4 なるセレン化亜鉛Z
n5eであり光学的厚みnd = 2.65μmである
。以上の様にそれぞれの物質をZn5e基板上に順次真
空蒸着する。部分反射膜の場合は各物質の膜厚は設定す
べき反射率に応じて定められる。本三層構造による部分
反射膜の分光特性は・°各層の吸収を零とした近似にお
いて第4図に示す様になり波長10.6μmにおいて反
射率が約56チとなる事が示される。部分反射膜の全吸
収を推定すると約0.007%となり、1oKWという
大パワー炭酸ガスレーザ光による熱発生パワーは7Wで
あシこの程度の熱発生は実用の冷却方法で十分対処出来
、光学部品の破損の原因とはならない。
本三層部分透過膜は実施例1の場合と同様に10.6μ
m波長に対する吸収が少なく、光軸調整作業時に採用さ
れるHe−Neレーザ光にも良好な透過性で代表される
高品位光学特性を有し、耐酸化性、耐水性に代表される
ところの化学安定性に富む総合的特性を具備しているの
で、大パワーの炭酸ガスレーザ用の部分反射膜として実
用上十分な効果を発揮する。
m波長に対する吸収が少なく、光軸調整作業時に採用さ
れるHe−Neレーザ光にも良好な透過性で代表される
高品位光学特性を有し、耐酸化性、耐水性に代表される
ところの化学安定性に富む総合的特性を具備しているの
で、大パワーの炭酸ガスレーザ用の部分反射膜として実
用上十分な効果を発揮する。
〈実施例4〉
第5図はZn5e基板上での五層部分反射膜(反率約2
.8 なるカルコゲナイドガラスA32Se3であシ光
学的厚みnd=2.65μmである。5は屈折率約1.
67’zるPbF2で光学的厚みnd=2.65μmで
ある。了は屈折率が約2.2なるZnS で光学的厚み
nd=2.65μmである。以上の様に基板1の上に、
As2Se3.PbF2.As2Se3.PbF2.Z
nsの順に順次抵抗加熱法等を用いて蒸着する。本五層
構造による部分反射膜の分光特性は各層の吸収を零とし
た近似において第6図に示す様になり波長10.6μm
において反射率が約78%となる事が示される。部分反
射膜の全吸収を推定すると約0.12%となシ、1oK
Wという大パワー炭酸ガスレーザ光による熱発生パワー
は12Wでありこの程度の熱発生は実用の冷却方法で十
分対処出来、光学部品の破壊の原因とはならない。本五
層部分透過膜は実施例1,2の場合と同様に10.6μ
m波長に対する吸収が少なく、光軸調整作業時に採用さ
れるHe−Neレーザ光にも良好−な透過性で代表され
る高品位光学特性を有し、耐酸化性、耐水性に代表され
るところの化学安定性に富む総合的特性を具備している
ので、大パワーの炭酸ガスレーザ用の部分反射膜として
実用上十分な効果を発揮する。
.8 なるカルコゲナイドガラスA32Se3であシ光
学的厚みnd=2.65μmである。5は屈折率約1.
67’zるPbF2で光学的厚みnd=2.65μmで
ある。了は屈折率が約2.2なるZnS で光学的厚み
nd=2.65μmである。以上の様に基板1の上に、
As2Se3.PbF2.As2Se3.PbF2.Z
nsの順に順次抵抗加熱法等を用いて蒸着する。本五層
構造による部分反射膜の分光特性は各層の吸収を零とし
た近似において第6図に示す様になり波長10.6μm
において反射率が約78%となる事が示される。部分反
射膜の全吸収を推定すると約0.12%となシ、1oK
Wという大パワー炭酸ガスレーザ光による熱発生パワー
は12Wでありこの程度の熱発生は実用の冷却方法で十
分対処出来、光学部品の破壊の原因とはならない。本五
層部分透過膜は実施例1,2の場合と同様に10.6μ
m波長に対する吸収が少なく、光軸調整作業時に採用さ
れるHe−Neレーザ光にも良好−な透過性で代表され
る高品位光学特性を有し、耐酸化性、耐水性に代表され
るところの化学安定性に富む総合的特性を具備している
ので、大パワーの炭酸ガスレーザ用の部分反射膜として
実用上十分な効果を発揮する。
発明の効果
以上のように本発明はZn5e基板に用いる反射防止膜
や部分反射膜などの誘電体多層膜を構成する要素膜のう
ちZnS e基板と接する第一層に高屈折率物質であり
密着性の良いAS 2 S esを使用し、中間層には
低屈折率物質であるPbF2あるいはPbF2とAS
2 S e3 を使用し、一番外側には内部の各層の化
学的不安定性を保護する目的で、耐水性。
や部分反射膜などの誘電体多層膜を構成する要素膜のう
ちZnS e基板と接する第一層に高屈折率物質であり
密着性の良いAS 2 S esを使用し、中間層には
低屈折率物質であるPbF2あるいはPbF2とAS
2 S e3 を使用し、一番外側には内部の各層の化
学的不安定性を保護する目的で、耐水性。
耐酸化性、耐摩耗性にすぐれかつ吸収の小さなZn5e
あるいはZnS層をもうけたレーザ光学部品でこの様な
膜構成により、1oKW レベルの大出力炭酸ガスレー
ザにも使用出来かつ長寿命なZn5e窓、レンズ、出力
結合鏡、ビームスプリッタ等を実現可能にするものであ
る。
あるいはZnS層をもうけたレーザ光学部品でこの様な
膜構成により、1oKW レベルの大出力炭酸ガスレー
ザにも使用出来かつ長寿命なZn5e窓、レンズ、出力
結合鏡、ビームスプリッタ等を実現可能にするものであ
る。
第1図は、本発明の第1の実施例であるZn5e用反射
防止膜の断面図、第2図は前記反射防止膜の反射率波長
依存性を示す図、第3図は本発明の第2の実施例である
ZnS e用部分反射膜の断面図、第4図は前記部分反
射膜の反射率波長依存性を示す図、第6図は第3の実施
例であるZn5e用部分反射膜の断面図、第6図は前記
部分反射膜の反射率波長依存性を示す図である。 1・・・・・・Zn5e基板、2・・・・・・AS 2
S e3膜、3・・・・・・PbF2膜、4・・・・
・・ZnS膜、6・・・・・・PbF2膜、6・・・・
・・Zn5e膜、7・・・・・・ZnS膜。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1名 第
第1図 2図 浚 畏(、u張り 第3図 第4図 ;8ξ−L()lガtノ 第5図 第6図 液 ))cμノ
防止膜の断面図、第2図は前記反射防止膜の反射率波長
依存性を示す図、第3図は本発明の第2の実施例である
ZnS e用部分反射膜の断面図、第4図は前記部分反
射膜の反射率波長依存性を示す図、第6図は第3の実施
例であるZn5e用部分反射膜の断面図、第6図は前記
部分反射膜の反射率波長依存性を示す図である。 1・・・・・・Zn5e基板、2・・・・・・AS 2
S e3膜、3・・・・・・PbF2膜、4・・・・
・・ZnS膜、6・・・・・・PbF2膜、6・・・・
・・Zn5e膜、7・・・・・・ZnS膜。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1名 第
第1図 2図 浚 畏(、u張り 第3図 第4図 ;8ξ−L()lガtノ 第5図 第6図 液 ))cμノ
Claims (6)
- (1) セレン化亜鉛なる赤外透過材料上に、字セレン
化砒素なるカルコゲナイドガラス膜を介して少なくとも
一層の弗化鉛層を有する誘電体膜を設け、前記誘電体膜
上を硫化亜鉛膜あるいはセレン化亜鉛Zn5e膜で覆っ
たことを特徴とするレーザ光学部品。 - (2)誘電体膜が一層の弗化鉛層よシ成シ、その上を硫
化亜鉛膜で覆った特許請求の範囲第1項記載のレーザ光
学部品。 - (3) カルコゲナイドガラス膜の光学的膜厚が2.5
4μm〜2.76μm、弗化鉛層の光学的膜厚が1.4
6μm〜1.68μm、硫化亜鉛膜の光学的膜厚が0、
758μm−0,822μmである特許請求の範囲第2
項記載のレーザ光学部品。 - (4)誘電体膜が一層の弗化鉛層よシ成シ、その上をセ
レン化亜鉛膜で覆った特許請求の範囲第1項記載のレー
ザ光学部品。 - (5) カルコゲナイドガラス膜の光学的膜厚が2.5
4μm〜2.76μm、弗化鉛層の光学的膜厚が1.5
58μm〜1.688μm、セレン化亜鉛膜の光学的膜
厚が0.61μm−0,66μmである特許請求の範囲
第4項記載のレーザ光学部品。 - (6)誘電体膜が弗化鉛と#セレン化砒素の多層膜で形
成された特許請求の範囲第1項記載のレーザ光学部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59099068A JPS60242402A (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | レ−ザ光学部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59099068A JPS60242402A (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | レ−ザ光学部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60242402A true JPS60242402A (ja) | 1985-12-02 |
JPH0152721B2 JPH0152721B2 (ja) | 1989-11-09 |
Family
ID=14237504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59099068A Granted JPS60242402A (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | レ−ザ光学部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60242402A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002148407A (ja) * | 2000-11-14 | 2002-05-22 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 赤外線レーザ用光学部品とその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5918902A (ja) * | 1983-01-27 | 1984-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | レ−ザ光学部品 |
-
1984
- 1984-05-17 JP JP59099068A patent/JPS60242402A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5918902A (ja) * | 1983-01-27 | 1984-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | レ−ザ光学部品 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002148407A (ja) * | 2000-11-14 | 2002-05-22 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 赤外線レーザ用光学部品とその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0152721B2 (ja) | 1989-11-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |