JPS60241Y2 - 製材用搬送装置のチエンスキッド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 製材工場で使用されているテーブル式自動製材装置には
、木材移送の簡便を計るため、その前後に、鋸挽きする
木材の送給や送出、あるいは挽き残りの残材を返送する
ために、機枠上に多数の木材移送ロールを装着した搬送
装置が設置されている。

また、この搬送装置には、大きな重い木材を鋸挽きする
ようなところでは、送給側と送出側のそれぞれに、木材
を横移送するためのコロスキッド、またはチェノスキツ
ドが装備されていて、作業具の労力を軽減するようにな
っている。

さて、こうした製材用の搬送装置を用いて鋸挽きする木
材の長さは、常に一定ではなく、一般に鋸挽きされる建
築用材でも２〜３〜４ｍなどがあり、その他の用途に用
いられるものでは１ｒｒＬぐらいのものも珍らしくない
。

そのため前述の製材用搬送装置は、通常、４ｒｒＬ長さ
の木材を挽くのに見合った大きさに製作され、２〜３汎
の木材を鋸挽きするときは、鋸挽き線上にある誘導ロー
ルを抜き取るか、あるいは折りたたむなどして短い木材
を挽くのに都合のよい位置まで、作業員が鋸に近寄って
作業できるようになっている。

このようなとき、コロスキッドまたはチェノスキツドの
脱着と、その効果はどうかというと、コロスキッドは機
械的に細長いアームにコロを多数取り付け、その一端を
支点として昇降するだけのもので、チェノスキツドのよ
うな駆動回転の伝達機構をもたないため、機構が簡単で
容易に落し込み式にすることができ、その形式はかなり
普及している。

しかしコロスキッドは、多数並んだコロの傾斜面を木材
が滑走するので、木材の移動に加速が加わり、特に重量
のある木材ではオーバーランニングを起し、時には危険
を伴うことがある。

一方チエンスキッドは、木材の移動がチェ７に乗って送
られるから、チェ７の走行速度と同じで常に一定であり
、コロスキッドのような危険はないが、チェノスキツド
のチェ７を走行回転させるために、モータからの回転を
伝達するための中間チェノが、チェノスキツドの一端側
のチェン車に巻き掛けされているので、チェノスキツド
を取外すとき、中間チェノも外さなければならないとい
う繁雑な作業を伴う欠点があった。

本考案は、上述のように作業性の良いチェノスキツドを
、従来のような繁雑な取外し作業を必要と１７ないて、
いわゆるワンタッチて脱着ができるように１．たものて
、その要点は、チェンスキツド側と、駆動軸側との間に
、巻き掛けした中間チェ７をもたないことである。

さて、第１図な２ｍ、から４ｍまての長さの木材を製材
する場合の本考案の実施例てあって、Ａは帯鋸盤、Ｂは
テーブル自動製材装置、Ｃは送給側の搬送装置、Ｄは送
出側の搬送装置てあって、この送給側と送出側の搬送装
置上には、木材移送のため、木材を鋸挽きする側には抜
取り式の誘導ロール１と、鋸挽きされたのちの残材を送
り返す側には返送ロール２が、それぞれ多数列軸承され
ている。

また、それらのロール間には３ｍから４ｙｙｔまての木
材の長さに見合った間隔で２本のチェノスキツドアーム
４が装備されている。

鋸挽きされる木材の送行経路は矢印ａのように、循環運
動をする過程で、帯鋸Ｅにより鋸挽きされるので、チェ
ノスキツドの構成は、第１図において明らかなように、
送給側搬送装置Ｃにおいては、返送ロール２側から抜取
式誘導ロール１側へ木材を移送し、送出側搬送装置りに
おいては、抜取式誘導ロール１側から返送ロール２側へ
木材を移送するよ−）になっている。

第２図は第１図における送給側搬送装置Ｃの部分拡大図
てあり、第３図は第２図の一部破断面をもった側面図で
あって、その送給側のチェノスキツドの構成を示すもの
で、チェノスキツドアーム４の両端部には、それぞれ被
動チェン車５，６があり、チェノ７が巻き掛けされてい
る。

支点となる側のチェン車５の軸８は、機枠３上に取着さ
れている落し込み支軸台９の軸受は溝に嵌め込みできる
ようになっており、また一方の先端側チェン車６の１Ｍ
１ｏには、チェノ７の緊張を加減てきるようになされて
いる。

チェノスキツドアーム４の上面中央には、チェノ７の走
行用レール１２があり、また該チェノスキツドアーム４
の先端側被動チェン車６の、はＳ′下側には、後述のコ
ロ１７に支承される接触面がチェノスキットアーム４と
一体的に形成されていて、シリンダ１３の作動により、
アーム１４や作動軸１５を介して、一端を支点として上
下動昇降するコロ付きアーム１６があり、その先端には
コロ１７が軸支されていて、そのコロ１７の上に前述両
チェンスキッドアーム４の接触面が接している。

また、落し込み支軸台９附近の機枠３上には、モータ１
８からチェノを介して回転を伝達される駆動軸１９が、
軸受２０で支承され、その駆動軸１９には、チェノスキ
ッドアーム４の直下になる部位に駆動チェン車２１があ
って、チェノスキッドアーム４に巻き掛けされたチェノ
７と噛み合う上うになっていて、この噛み合いをいつも
保つように、チェノガイド２２がチェノスキツドアーム
４の内側に固定されている。

このように構成されたチェンスキツドアー１．４のヂエ
ン７の回転は、従来のように駆動軸１９側の駆動チェン
車２１と、チェンスキツドアーｌ、４側のチェン車５と
の間に、巻き掛けしたチェノを持っていないし、またチ
ェンスキツドアーｌ、４の他端側も、コロ付きアーム１
６上のコロ１７に載置されているのみであるから、落し
込み支軸台９の軸受は溝に嵌められているチェン車５の
軸８の部分のみを、チェノスキツドアーム４を持ち上げ
て外せばチェノスキツドアーム４は、簡単に抜き取るこ
とができ、また装着も、軸８を落し込み支軸台９の軸受
は溝に収めるだけである。

次に、このチェノスキツドアーム４の動作の形態と作用
を送給側の例て述べると、返送ロール２側にある木材を
、誘導ロール１側に移送したいとき、作業具が図示しな
い足踏みスイッチを踏むと、モータ１８が起動し、チェ
ノ２３を介して駆動チェン車２１を装着した駆動軸１９
が回転し、駆動ヂエン車２１と噛み合っていて、チェノ
ガイＦ２２に上り、その噛み合いを強制されているヂエ
ンスキツドアーム４上のヂエン７は、返送ロール２側か
ら誘導ロール１側の方向に走行すると）もに、図示しな
い電磁弁によって、シリンダ１３が作動し、アーム１４
や作動軸１５を介して、コロ付きアーム１６が一端を支
点こして上昇し、コロ１７がチェノスキツドアーム４の
先端部接触面を転動して、チェノスキツドアーム４は一
端を支点として上昇し、返送ロール２や誘導ロール１の
上面よりも更に上昇するから、返送ロール２上にあった
木材が、チェノ７に乗って誘導ロール１側に移送された
とき、図示しないタイマの時間設定によりシリンダ１３
が復帰［７、モータ１８も停止して木材は誘導ロール１
上に載置され、鋸挽きのために帯鋸Ｅに向って送給され
る。

また、短い木材を鋸挽きするときは、作業員が木材の長
さに見合った立入り作業位置までが通路となるように、
落し込み構造で軸承されている誘導ロール１を必要数だ
け抜き取って外腰更に前述の構造をもったチェノスキツ
ドアーム４を手で持ち上げれは抜き取れるから、容易に
作業具は木材の長さに適した作業位置まてを通路にする
ことがてきるとともに第１図中に仮想線で示したように
、取外したチェノスキツドアーム４を４′の位置に移動
できるから２ｍ程度の短い材木も、２本のチェノスキツ
ドて横送りすることができる。

なお機枠３上と、駆動軸１９と、作動軸１５の任意の位
置に、それぞれ落し込み支軸台９と駆動チェン車２１と
コロ付きアーム１６を着装しておけは、チェノスキツド
アーム４を、その任意の位置゛に移動することがてきる
から、実施例以外の２ｍ以下の材木を製材する工場向け
のときは容易に改造も可能である。

このように本考案は、従来、脱着が繁雑てあったチェノ
スキツドアームを、持ち上げ、持ち降すだけの簡単な作
業でできるようにしたもので、機構も単純であるから、
廉価て製材作業の合理化に貢献てきるものである。

なむ本実施例ては、チェノスキツドアーム４の先端部接
触面にコロ付きアーム１６のコロ１７が接して支承する
ようになっているが、これは必ずしもコロを必要とせず
、若干の滑動抵抗はあるが、コロ付きアーム１６のコロ
１７に替えて、非転動体にしても差し支えない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例であって、第１図は本考案を含む
機械装置の配置された状態を示す平面図、第２図は第１
図の部分拡大図、第３図は一部破断面をもった第２図の
側面図、第４図は第３図の部分拡大図、第５図、第６図
、第７図はそれぞれ第２図に於けるＦ部、Ｇ部、Ｈ部の
拡大断面図である。 Ａ：帯鋸盤、Ｂ：テーブル式自動製材装置、Ｃ：送給側
搬送装置、Ｄ：送出側搬送装置、Ｅ：帯鋸、１：抜取り
式誘導ロール、２：返送ロール、３：機枠、４：チェノ
スキッドアーム、５：支軸側被動チェン車、６：先端側
被動チェン車、７：チェノ、８：チェン車の軸、９：落
し込み支軸台、１０：チェン車の軸、１１：アジャスタ
、１２：チェノ走行用レール、１３ニジリンダ、１４：
アーム１．１５：作業軸、１６：コロ付きアーム、１７
：コロ、１８：モータ、１９：駆動軸、２０：軸受、２
１：駆動チェン車、２２：チェンガイト、２３：チェノ
、２４：軸受、２５：木材押えロール、２６：木材側面
押えロール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 挽道線に直交するように、機枠上に多数列配設された木
   材移送のための誘導ロールと返送ロールと、複数配設さ
   れたチェノスキツドをもっている製材用搬送装置におい
   て、チェノスキツドアームの両端部に被動チェン車を軸
   装してチェ７を巻き掛け、一端側のチェン車の軸は、機
   枠上に形成された落し込み支軸台に嵌合可能とし、他端
   のチェン車付近におけるチェノスキツドアームの下面側
   には、シリンダの動作で一端を支点として上下動するア
   ームの先端部に接触する接触面をもうけ、前記落し込み
   支軸合軸受部の斜め下部付近でチェノスキツドアームの
   真下にチェノスキツドアームに巻き掛けされたチェ７と
   噛み合う駆動チェン車を機枠上に軸装し、該駆動チェン
   車の上部付近のチェノスキツドアームにチェノガイドを
   装着したことを特徴とした、製材用搬送装置のチェノス
   キツド。