JPS60240634A - 飲み干し容易なコツプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、顔を仰向けなくても、容易に飲み干すことが
できるコツプに関するものである。

（技術的背景） 通常のコツプや湯呑み等（以下コツプと総称する。）の
中を飲料を飲み干すには、前下がりの状態で飲んでいた
コツプの底部を持ち上げて、その後側面、すなわち顔に
近い側を、水平を通り越えて、前下がりの状態としなけ
ればならない。

しかし、コツプの口縁の後部を口に当てたままで、コツ
プの底部を持ち上げて行くと、遂には、その口端の前部
が、鼻稜に当たることとなる。

そのため、コツプの底部を一定限度以上に上げるには、
首を後ろへ曲げて、仰向きとならねばならないが、この
ことは、ムチ打ち症等により、首の運動の不自由な人や
、背骨に障害のある人、あるいは病臥中の人等にとって
は、困難であるとともに、苦痛でもある。

また、歯磨きの際に、うつむいて、歯ブラシで歯を磨い
た後、コツプの水で口の中をすすぐには、いちいち仰向
いて、コツプを傾けなければならず、甚だ面倒である。

さらに、場合によっては、特に女性が、頭を大きく後ろ
へ反らせて、飲料を飲み干すときの姿は、必ずしも体裁
のよいものではなく、またこのような飲み方をすること
は、相手によっては失礼にもなる。

（発明の目的） 上記に鑑み、もし上を向かなくても、さらに、多少うつ
むき加減のままでも、中味を完全に飲み干すことのでき
るコツプがあれば、甚だ便利であるとともに、礼儀にも
適うこととなる。

本発明は、このような観点に鑑みてなされたものである
。

（発明の構成） 本発明は、適度の可撓性と弾性を有する薄肉の材料より
なる胴部に、多数の横方向の蛇腹状凹凸条を付設したも
のである。

（発明の効果） 本発明によれば、顔を垂直に保ったままで、コツプの中
味を完全に飲み干すことができる。

（第１実施例） 第１〜３図は、第１実施例を示す。

このコツプは、薄肉の紙もしくはプラスチックのような
適度の可撓性と弾性を有する材料よりなり、その胴部（
１）の上部における飲み口側たる後側面は若干の幅に亘
って平滑面（２）をなし、かつこの平滑面（２）の両側
より、胴部（１）の前部へ向かって、やや前上がりの蛇
腹状の多数の横方向の凹凸条（３）が付設されている。

このコツプに飲料を入れ、その口縁（４）の後部、すな
わち平滑面（２）に続く口縁に口を当てて、コツプの中
味を飲むと、その残量が少くなるのに伴って、コツプの
胴部（１）の後側面を、前上がりの状態としなければな
らない。

しかし、胴部（１）の後側面を、ある程度前玉がりとす
ると、第４図示のように、口縁（４）の前部が飲む人の
鼻稜（５）に軽く当接するのに従って、胴部（１）の前
側面上部は、凹凸条（３）に従って折りたたまれて行く
。

従って、顔を、全く、またはほとんど仰向けることなく
、コツプの中味を飲み千すことができる。

なお、胴部（１）の後側面上部が平滑面（２）となって
いるため、飲用時、飲料がここに溜まることはなく、ま
た、胴部（１）の口縁（４）前部が鼻稜（５）に当接し
た際、この平滑面（２）が、あたかも支点となって、凹
凸条（３）の折りたたみを容易とする。

なお、この側において、凹凸条（３）を互いに平行なも
のとして実施することもある。

（第２実施例） 第５図及び第６図に示す第２実施例では、第１実施例に
おけると同様の材料からなる胴部（１）の上半部の両側
面に、小幅の平滑面（６）を残し、左右の平滑面（６）
　（６）の間に、多数の横方向の蛇腹状、凹凸条（７）
が付設されている。

この場合、飲用時に、コツプの底部（８）を持ち上げる
に従って、口縁（４）が鼻稜（５）に当たると、第７図
示のように、平滑面（６）が支点となり、その上方の凹
凸条（７）は折りたたまれる一方、平滑面（６）の下方
の凹凸条（７）は伸ばされて、顔を仰向けなくても、コ
ツプを前上がりとして、無理なく、使用することができ
る。

（第３実施例） 本発明は、第８図に示すように、前記実施例と同様の材
料からなる胴部（１）の少くとも上半部に、互いに平行
をなす多数の横方向の蛇腹状凹凸条（８）を付設して実
施することもできる。

この場合にも、飲用時に、コツプの底部（８）を持ち上
げると、口縁（４）が鼻稜（５）に当たって、凹凸条（
９）が湾曲し、顔面を垂直に保ったままで、コツプの中
味を飲み干すことができる。

なおこの場合、凹凸条（８）を胴部（１）の全体に亘っ
て設けてもよいが、上半部のみに設けた方が、下半部の
把持が容易となるので、便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例の正面図、第２図は、同
じく背面図、 第３図は、同じく左側面図、 第４図は、第１実施例の使用状態を示す縦断側面図、 第５図は１本発明の第２実施例の正面図、第６図は、同
じく側面図、 第７図は、第２実施例の使用状態を示す縦断側面図。 第８図は、本発明の第３実施例の正面図兼背面回着側面
図、 第９図は、第３実施例の使用状態を示す縦断側面図であ
る。 （１）胴部　（２）平滑面 （３）凹凸条　（４）口縁 （５）鼻稜　（６）平滑面 （７）凹凸条　（８）底部 （９）凹凸条 第１図　第２図 第４図 第７図 手続補正書（自発） 昭和５９年８り′−日 特許庁長官　志賀　学殿 １、事件の表示 昭和５９年特　許願第９０２０２号 ２、発明の名称　飲み干し容易なコツプ３、　補正をす
る者 事件との関係　特許出願人 住　所 氏　名（名称）関　則　雄 別紙の通シ （補正の内容） 明細書第４頁第５行 「・・・ができる。」の次に、 ［−１だ、コツプの中味が少くなった。際、スプーンや
フォーク等で、胴部の上縁を軽く下方へ押せば、その部
分の高さは低くなるので、中味の取出しは容易となる。 −１を加入する。 （以上）

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）適度の可撓性と弾性を有する薄肉の材料よりなる
   胴部に、多数の横方向の蛇腹状凹凸条を付設 したことを特徴とする飲み干し容易なコツプ。
2. （２）胴部の上半部のみ凹凸条を付設してなる特許請求
   の範囲第（１）項に記載の飲み干し容易なコツプ・
3. （３）胴部の上部における飲み口側たる後側面に、若干
   の幅の平滑面を残し、その両側より、胴部の前部へ向か
   う多数の横方向の蛇腹状凹凸条を付設しＣなる特許請求
   の範囲第（２）項に記載の飲み干し容易なコツプ。
4. （４）凹凸条が、前部へ向って前下がりをなす特許請求
   の範囲第（３）項に記載の飲み干し容易なコツプ・
5. （５）胴部の上半部の両側に、小幅の平滑面を残し、左
   右の平滑面の間に多数の横方向の蛇腹状の凹凸条を付設
   してなる特許請求の範囲第（２）項に記載の飲み干し容
   易なコツプ。