JPH06296543A - 缶ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に取外し可能で、缶の内容物の有無に拘
らず安定性を保つことが可能な飲物缶用ホルダーを提供
する。 【構成】 飲物缶ホルダーは小像の形をした把手を有
し、飲物缶の上縁に取付けられる第一の取付手段と飲物
缶の底面に取付けられる第二の取付手段とを有する。外
方へ突出する安定化手段が第二の取付け手段に接続され
ており、缶及びこれに連結された把手の安定化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、飲物の缶のホルダーに
係る。本発明は、従来の飲物缶ホルダーとかなり異り、
飲物缶ホルダーにより飲物缶がマグカップのように変わ
るという魅力的な新規性を有している。即ち、本発明の
新規な飲物缶ホルダーは種々の形状に形成されてよく、
飲物缶の上部及び底部に容易に取付けられ把手を形成す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】ビール、ソーダ、及び他の飲物のための
飲物缶は、この世に遍在しているが、飲物が冷たい場合
には、飲む際に、人間の手で掴むことなどにより缶の内
容物が暖まることがないように缶が把持されることが望
ましい。時には、缶の温度によっては、缶の中味の飲物
が非常に冷たい故に飲む人の手の中に缶を持つことは不
快である。

【０００３】従来より、飲む人の手から缶を熱的に絶縁
し、更に缶をマグカップ型の飲物容器に変えて、飲む人
が把手を掴みマグカップを持つようにして保持すること
を可能にする手段が設けられた種々の缶ホルダーが知ら
れている。

【０００４】飲物缶に容易に取付け又取外すことがで
き、しかも使用者の手より缶の内容物を断熱し、飲物缶
をマグカップに代え、実際に握り易い把手を形成する種
々の形状を有する新規で再使用可能な把手を提供するこ
とは、新規な手段を製造するものにとっての所望であっ
た。

【０００５】しかしながら、図柄付き或いはときには図
柄なしの把手を形成する場合には、取付け或いは取外し
可能な把手手段は、中味の詰った飲物缶に取付けられる
場合には中味の詰った飲物缶が安定した手段を提供する
が、缶の内容物が一旦飲み干され、完全に除去される
と、平衡を保つための飲物缶の中の流体が欠如するがた
めに缶に取付けられた把手は非常に不安定となる、とい
う不具合があった。

【０００６】ここに開示される発明は、飲物缶に対する
取付け及び取外しが容易であり缶の中味の流体の有無に
拘らず安定な結合を提供する新規な缶ホルダーを提供す
る。

【０００７】幾つかの従来の技術の例として、以下に飲
物缶などに取付けるための従来の把手を示す特許と本発
明が解消せんとするそれらの欠点が示される。

【０００８】米国特許第１２８０６７５号 この特許は把手部分Ｃを有する缶用器具に係り、缶の下
面に係合するよう構成された下部を有し、爪Ｂ及びＦに
より缶の上蓋に係合する蝶番い部材付きの上部ヨークを
有している。

【０００９】米国特許第２６３９５０２号 この特許は飲物缶を開封するのに用いられる罐切りに組
合された把手２４に係り、把手は取外し可能に飲物缶の
上縁部及び下縁部に係合する。

【００１０】米国特許第２６６５９３６号 この特許はビール缶の把手に係り、把手は曲った突起部
１５により缶の外縁へ取付けられる上部取付部と把手の
上部に対して相対的に接続されるべく反対側の縁部へ延
在する底部１７とを有する。

【００１１】米国特許第２９０２３１０号 この特許は缶切りと保持手段とを組合せたものに係り、
缶の側部に当接する安定機構の一部としても機能する逆
転缶切り部を有し、把手部１８がフォーク状部材２７に
より缶の上蓋に固定されている。

【００１２】米国特許第２７０７８２７号 この特許は缶ホルダー及び缶切りの組合せに係り、把手
部材が缶の上縁及び下縁に配置され取外し可能に取付け
られるように形成されている。

【００１３】米国特許第２８０６７３２号 この特許は取外し可能な缶ホルダーに係り、把手の上部
が缶の縁に取付けられるようフォーク状の形状を有して
おり、該把手の下部は缶の下縁に係合するようＵ字型の
形状をしている。

【００１４】米国意匠第２３３１１８号 この意匠は飲物缶等のための取外し可能な把手に係り、
上縁に係合する部分と下方の係合部材とがその間に介在
する缶保持部により接続されている。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、飲物
缶に対する取外し可能な取付けのための新規な缶ホルダ
ーを提供することである。

【００１６】本発明のもう一つの目的は、何かの形に形
成された把手部を用いる独特に形成された缶把手を提供
することである。

【００１７】本発明の他のもう一つの重要な目的は、飲
物缶に対して容易に取付け及び取外しが可能であり缶の
中味の液体の有無に拘らず全般的に安定性を有する缶把
手を提供することである。

【００１８】本発明の更にもう一つの重要な目的は、把
手の缶把持部の要素に係る形状が人間の形に形成されて
いる新規な缶把手を提供することである。

【００１９】本発明の更にもう一つの重要な目的は、人
間の手により把持可能であり飲む人の手より飲物缶の内
容物を隔離する新規な缶把手であって、更に、缶と連結
されたときに安定である新規な把手を提供することであ
る。

【００２０】本発明の更にもう一つの重要な目的は、飲
物缶に連結されるための缶把手であって、一旦缶の内容
物が空にされると缶及び把手に係る如何なる不安定性を
も補償するよう釣合いをとる飲物缶用把手を提供するこ
とである。

【００２１】

【課題を解決するための手段】該して、本発明は、新規
な飲物缶ホルダーのようなものに係り、飲物缶等の上縁
部に取付けられる第一の取付け手段と前記飲物缶等の底
面に取付けられる第二の取付手段との組合せを含み、中
間部分が前記第一及び第二の取付手段に作動的に連結し
て人間の手により把持され得る把手のようなものを形成
しており前記飲物缶等が空になった場合に飲物缶等に接
続されている前記把手のようなものを安定化すべく第二
の取付手段に作動的に連結された安定化手段を含んでお
り、かくして飲物缶ホルダーは該ホルダーが飲物缶等に
取付けられると直立状態に維持される。

【００２２】本発明の上述の目的及び他の目的は以下に
添付の図面を参照して本発明を説明することにより明ら
かにされるであろう。

【００２３】

【実施例】図面を参照すると、全図面を通して同じ要素
は同じ符号にて表されている。特にこの例では飲物缶ホ
ルダー２は断面がＵ字型の形状を有する第一の取付手段
又は上方取付手段４を有し、該手段は飲物缶８の上縁部
外方に係合するに足る深さを有する第一のリップ６と、
飲物缶８の内側面１２に係合すべくリップ６に対向して
リップ６より若干短い深さを有するリップ１０を備えて
いる。

【００２４】第二の取付手段又は下方取付手段１４は延
在するタブ状部分１６を有し、該タブ状部分１６は飲物
缶８の下縁部又はリム２０に適合するよう構成された第
一の凹み又は溝１８を有しており、タブ状部分１６の上
方へ延在する表面２６にて缶の底面２４に係合すべく隆
起された延在部２２を有している。

【００２５】安定化手段２８が第二の取付手段１４より
延在しており、ここでは安定化手段は多角形又は四角形
の形状を有しタブ状延在部１６に一体的に接続されてい
る。

【００２６】安定化部材２８は、後述する如く、飲物缶
８に連結されると連結された缶ホルダー２の均衡手段と
して機能する。

【００２７】中間部４０が第一の取付手段即ち上方取付
手段４及び第二の取付手段即ち下方取付手段１４に連結
されており、ここでは中間部は女性の形を取っている。
中間部４０として女性の形が示されているが、漫画の図
柄、動物、又は他の同類の形状を含むどんな種類の図柄
も中間部に用いられてよい。重要なことは、人間の手に
より把持される領域を与えるよう中間部４０を形成する
ことである。その目的で、中間部４０は缶８の長手方向
軸線に対して若干外方へ湾曲又は配置され、かくして中
間部４０を囲繞する指に中間部４０を把持するための余
地が缶８の外表面４２に相対的に与えられる。

【００２８】即ち、図面を参照すると、矢印４４及び４
６にて示される距離は、当業者に容易に認識される如
く、缶８が缶ホルダー２に接続されるとき、缶ホルダー
２の周りを囲繞する持つ人の手の指を配置することを可
能にするに足るものでなければならない。

【００２９】開示されている実施例に於けるホルダー２
はモールド成形された或いはモールド成形可能な材料よ
りなり、例えばプラスチックを一体的にモールド成形し
たものよりなる。把手２の本質的な構成要素を形成する
種々の方法が容易に自明なものであろうことは当業者が
認めるところであろう。更に、安定化手段即ち均衡手段
２８が飲物缶８に連結される把手２の安定性を得るため
に種々の形状を取り得ることも当業者が認識するところ
であろう。飲物缶８に連結された缶把手２の全体的な安
定性にさえ気をつけていれば種々の形状が中間部４０に
用いられてよいこともまた当業者が認識するところであ
ろう。

【００３０】従って、幾つかの場合には、中間部４０の
形状によっては、把手２が飲物缶等より取外されて自分
自身で直立しているときのみならず飲物缶が空の場合に
飲物缶に連結されていても安定な配置が可能となること
を保証すべく、より大きな或いは異る形状の安定化手段
即ち均衡手段２８が必要とされるであろう。

【００３１】本発明の飲物缶ホルダーは本発明の本質か
ら逸脱することなく種々の修正及び変更が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】飲物缶に連結された本発明の新規な缶把手の斜
視図である。

【図２】図１の線２−２の方向から見た本発明の新規な
缶把手の正面図である。

【図３】図１の線３−３の方向から見た本発明の缶把手
の追加的な詳細を示す側面図である。

【図４】図３の線４−４の方向から見た本発明の缶ホル
ダーの底面図であり、飲物缶が点線で示されている。

【図５】飲物缶に連結された缶ホルダーの第一及び第二
の取付手段がより明瞭に示された図１と同様の図であ
り、飲物缶が点線で示されている。

【図６】本発明の缶ホルダーの下部取付手段をより詳細
に示す図３と同様の図であり、飲物缶が点線で示されて
いる。

【符号の説明】

２…飲物缶ホルダー ４…上方取付手段（第一の取付手段） ８…飲物缶 １４…下方取付手段（第二の取付手段） ２８…安定化手段 ４０…中間部

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】飲物缶の上縁部に取付けるための第一の取
   付手段と、前記飲物缶の底面に取付けるための第二の取
   付手段と、前記第一及び第二の取付手段に接続され人間
   の手で把持することができる把手を形成する中間部と、
   前記第二の取付手段に接続され前記飲物缶が空になった
   場合に安定化を図る安定化手段と、を含み、前記飲物缶
   に取付けられる場合に直立状態を維持する新規な飲物缶
   ホルダー。
2. 【請求項２】請求項１記載の新規な飲物缶ホルダーにし
   て、前記第一の取付手段は断面がＵ字型であることを特
   徴とする飲物缶ホルダー。
3. 【請求項３】請求項２記載の新規な飲物缶ホルダーにし
   て、前記第二の取付手段は波状に形成され前記飲物缶の
   底面の縁部を受入れるための第一の溝を有することを特
   徴とする飲物缶ホルダー。
4. 【請求項４】請求項３記載の新規な飲物缶ホルダーにし
   て、前記第二の取付手段は前記飲物缶の底面に係合すべ
   く上方へ延在するタブ部を含むことを特徴とする飲物缶
   ホルダー。
5. 【請求項５】請求項１記載の新規な飲物缶ホルダーにし
   て、前記中間部は人間の形に形成されていることを特徴
   とする飲物缶ホルダー。
6. 【請求項６】請求項４記載の新規な飲物缶ホルダーにし
   て、前記中間部は人間の手により把持されることを可能
   にすべく前記飲物缶と前記中間部との間に充分な空間を
   与えるよう形成されていることを特徴とする飲物缶ホル
   ダー。
7. 【請求項７】請求項６記載の新規な飲物缶ホルダーにし
   て、前記中間部は前記飲物缶の長手方向軸線から離れる
   方向に湾曲されていることを特徴とする飲物缶ホルダ
   ー。
8. 【請求項８】請求項７記載の新規な飲物缶ホルダーにし
   て、前記安定化手段は多角形状の部材を含むことを特徴
   とする飲物缶ホルダー。
9. 【請求項９】請求項８記載の新規な飲物缶ホルダーにし
   て、前記多角形状部材は前記中間部より外方へ水平に延
   在し前記ホルダーの均衡手段として作用することを特徴
   とする飲物缶ホルダー。
10. 【請求項１０】請求項９記載の新規な飲物缶ホルダーに
    して、前記第一及び第二の取付手段と前記中間部は一体
    に構成されていることを特徴とする飲物缶ホルダー。