JPS6024012B2 - 食品用包装容器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は食品包装容器、更に詳しくは肉、魚、又は鶏肉
等の多湿性の食品をトレイごと透明包装体で包装するよ
うにした、底部に孔を持つ食品包菱容器に関するもので
ある。

木材または紙パルプもしくはその混合物の成形によるト
レイが肉、魚、又は鶏肉等の包装用として長年の間食品
包装産業に利用されてきた。

このようなトレイは、消費者にとってコストが安い上に
、清潔、丈夫かつ安全であり、また自然崩壊が可能であ
り固体汚染の問題も少く、更に肉、魚及び鶏肉からしみ
出る汁や水分を受容しかつ吸収するこができるという利
点を有している。前記のような利点を有するトレイは既
に米国特許第３６９８６２３号（１９７２王１０月）に
開示されており、該特許においてトレイの底は複数個の
比較的大きな開□を形成するように下部に向かって拡つ
ているＶ字型の断面を持つ実質的に固い狭幅のリブによ
って形成されている。

透明包装体の圧縮力に耐えるように側壁を強化するため
の外方及び内方へ突き出した補強部を有する予備包装ト
レイが米国特許第３２２１９７１号（１９６５年１２月
）及び米国特許第３７０００９６号（１９７２王１０月
）にそれぞれ示されている。このような補強部とやや小
さな複数の覗き窓を形成するように下方に向って拡つて
いる溝型リブとの組合せは米国特許第３６８２３６５号
（１９７２王８月）に開示されている。しかしながな上
記特許のトレイの形はいずれもこのようなトレイに必要
な強度を維持し、かつトレィに収納された食品がよく見
えるという要求を完全に満たすものではない。

例えば、米国特許第３６鱗６２３号に示された覗窓用開
□を形成する断面Ｖ字型の狭幅の食品支持用リプはリブ
上に乗せられた食品がかなりよく見えるようになってい
るが最適とは言い難く、よりよく見えるようにリブを細
くすればする程ＩＪブの構造は弱くなる。より小さな覗
窓用関口を形成する下開きの溝型食品支持用リブは、例
えば米国特許第３粥２３６号に示されているように、好
適な強度を与えるものではあるが、該リブの幅はリブに
支持された食品をせいぜい７０％程度をも見ることがで
きないものとして長年認識されている。このように、米
国特許第３６９８６２３号のトレイも同等もしくはそれ
以上によく見えかつ米国特許第３６８２３６５号のトレ
イと同等もしくはそれ以上の強度を持つという相反する
二つの要素を同時に満足することは従来技術では実現で
きなかった。

本発明は上記のような問題を解決し、肉、魚、および鶏
肉等の多湿性食品をトレイごと透明包装体で包装するた
めのトレイを提供せんとするものである。本発明による
トレイは底部と、底部から上方へ傾斜しながら立上る数
本の先端を切取るれた中空の柱、およびその中空の柱の
間の底部に設けられ下部の覗窓となる閉口からなってい
て、先端を切取られた中空の柱は上方観窓と食品支持用
ＩＪ無を兼ね、その柱の上に導かれた食品の一部は上方
覗窓を介して見え、その他の部分は下方覗窓を介して見
えるようになっている。本発明の種々の利点は添付図面
に関する詳細な説明より当業者に明らかになるであろう
。

図中同一の参照番号は同一部分を示すものである。図面
を参照して説明するに、本発明の上部閉口の成形トレィ
ー川ま広範な目的に使用できるものであるが、肉、魚、
鶏肉等のかさばったスラブ状の多湿性食品のような商品
１２を包装するのに特に好適である。このような商品は
普通トレイ１０ごと透明包装体で包まれていて消費者が
その商品をよく見ることができるようになっている。こ
のような透明包装体は非伸縮性セロフアンでも熱可塑性
樹脂でも、粘着密閉、加熱密閉、場合によっては加熱収
縮などの周知の技術によって、美麗で、コンパクトで、
衛生的に包装できるものであるならばいずれでもよい。
トレイ１０は従来技術によって一般に不透明な、繊維状
の自然崩壊可能な木や紙パルプから最終の形状に成形さ
れる。

またこのトレイは、空の状態では、経済的に輸送しかつ
貯蔵に有利となるように他の同機なトレイと組合せて積
み重ねることができるという利点もある。トレイ１０は
トレイの骨格を形成する底部１６を包含する。

トレイの形状は適当でよいが、図に示された実施例は底
部１６の全体の形状が一般に長方形のものであり、この
トレイ１０の四辺からは側壁１８が外方に向かって懐斜
しながら立上つてし、て、かつその側壁１８はトレイの
轡曲している隈部２０‘こおいて一体的に結合されトレ
イ１０を取り囲む連続の側壁を形成する。側壁１８の上
端は折り返したつば２２となっていて側壁１８の上端近
くに加えられる透明包装体１４の圧縮力に対して側壁１
８を強化する。本実施例において、四つのすべての側壁
１８はその中央部で外方に張り出していて透明包装体１
４の圧縮力に対して更に大きな強度を与え、熱収縮性の
包装体を使用した時などのように強く圧縮された時には
その張り出しが幾分へこむようになっている。トレイの
骨格となる底部１６は底部１６から上方へ額斜しながら
立上る複数の柱２４、および柱の間の底部１６に閥口す
る複数の開□２６を有している。

底部１６に閉口する関口２６は下側の覗窓となり、中空
柱２４は上側覗窓と商品支持用のリム３０を兼ねるよう
に先端を切ってある。商品支持用リム３川まトレイに収
納された商品を柱２４の上に支持し、商品の一部分は上
側覗窓２８を通して見え、その他の部分は下側の覗窓２
６を通して見えるように支持する。商品支持リム３０に
より形成される上方覗窓２８の大きさ、および上方覗窓
２８相互の間隔は収納された商品１２とトレイの底部１
６とが接触しないように設計される。

図面に示された実施例において、商品支持リム３０は円
形であり、これは包装用トレイの外観を損なうパルプ繊
維のほつれ艮０ちフラッシュ（ｆｌａｓｈｉｎｇ）の最
も少ないきれいな覗窓を経済的に成形するのに最も有利
な形状であると考えられる。上方覗窓２６の直径は、上
方覗窓２８と底部１６の平面内にある下方覗窓２６との
間の垂直距離よりも充分に大きい。本実施例において、
上方覗窓２８と下方覗窓２６はそれぞれ交互に平行に配
列されている。トレイの強度を増すために、図に示され
た実施例においては更に柱の間の底部１６に形成されて
いる下関きの溝型リブ３２が設けられている。

底部１６を基点とする、リブ３２と商品支持リム３０の
高さはほぼ等しい。本実施例において、リブ３２は長方
形トレイの長さ方向に柱の列と列の間に走っており、か
つ下方の覗窓で分断されているが、他のリブ配列も本発
明の要旨に包含されるものである。溝型リプ３２は更に
、柱２４のテーパーのある側壁と溝型リブ３２の側壁を
結んでいる底部１６上に設けられ、溝型リブ３２の垂直
方向に走る中の狭い、固い凸部３４ともつながっている
。底部１６を基点とする凸部３４の高さはリブ３２およ
びリム３０よりも低い。更に下開きの溝型リブ３６が側
壁１８を側壁１８に隣接する柱２４に連結している。底
部１６を基点とする溝型リブ３６の高さはリブ３２およ
びリム３０の高さとほぼ同じである。本実施例において
、それぞれの溝型リブ３６は更にリブ３６の上に側壁１
８に接して設けられている中の狭い固い凸部３８を有し
ていて、その凸部３８は側方に作用する力に抗して側壁
を強化することと、輸送や貯蔵のためにトレイを積み重
ねたとき積み重ねからトレイを−つづつ簡単にとりはず
すことができるようにトレイとトレイの間に間隔を作る
この両方の目的に役立つものである。以上に述べられた
実施例は本発明の単なる−実施例であって、他の実施例
あるいは類似品は特許請求の範囲記載の本発明の要旨に
含まれるものである。

本発明の実施態様は次の通りである。

１ 特許請求の範囲記載の成形トレイにおいて、商品支
持用リムによって形成される上方覗窓の大きさおよび上
方覗窓相互の間隔が収納された商品のトレイ底部とが援
触しないように構成されていることを特徴とする成形ト
レイ。

２ 実施態様１記載の成形トレイにおいて、商品支持用
リムが円型であることを特徴とする成形トレイ。

３ 実施態様１記載の成形トレイにおいて、底部全体の
形状かつ概略長方形であり、かつトレイの隅部において
一体的に結合され、底部から外方へ額斜しながら立上る
側壁を有することを特徴とする成形トレイ。

４ 実施態様１記載の成形トレイにおいて、上方覗窓の
直径が上方覗窓と下方覗窓の間の垂直距離よりも大きい
ことを特徴とする成形トレイ。

５ 実施態様１記載の成形トレイにおいて、上方覗窓の
列が下方覗窓の列と交互になっていることを特徴とする
成形用トレイ。

６ 実施態様１記載の成形トレイにおいて、下関きの溝
型リブが柱間の底部に設けられ、該リブの底部を基点と
する高さは基部上の商品支持用リムの高さと略同一であ
ることを特徴とする成形トレイ。

７ 実施態様１記載の成形トレイにおいて、該トレイは
全体的に不透明な、繊維状の自然崩壊可能な木や紙パル
プから最終形状へ一度で成形されかつ空の状態において
輸送および貯蔵のために積み重ねることができることを
特徴とする成形トレイ。

８ 実施態様１記載の成形トレイにおいて、外側に煩斜
しながら立ち上がる側壁は底部に結合されており、かつ
下開きの溝型リブは側壁と該側壁に隣綾する柱を結んで
いることを特徴とする成形トレイ。

９ 実施態様１記載の成形トレイにおいて、側壁が商品
支持用リムの高さよりも高く底部より上方に延びており
、下開きの溝型リブが柱間の底部に設けられていること
を特徴とする成形トレイ。

【図面の簡単な説明】

第１図は肉、魚あるいは鶏肉等の多湿性食品を収納しト
レイごと透明な包装体で包装するようにした本発明の成
形トレイの斜視図、第２図は食品を収納せず包装体で包
装もしていない状態の本発明のトレイの平面図、第３図
は食品を収納し左側の部分に透明包装体を示した第２図
の３−３線に沿う部分縦断面図であり、第４図は本発明
の成形トレイの上方および下方の覗窓の詳細を示す第２
図の４−４線に沿う拡大部分図である。 １０・・・トレイ、１２・・・商品、１４…透明包装体
、１６・・・底部、１８・・・側壁、２０・・・隈部、
２２・・・つば、２４・・・中空柱、２６・・・下方覗
窓、２８…上方観窓、３０・・・商品支持用リム、３２
・・・リブ、３４・・・凸部、３６・・・リプ、３８・
・・凸部。 Ｍ茨〆・孔，．２ 」内１ ．３． 努亥４

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 全体的に不透明な材料により形成され、トレイの底
   部１６に底部から上方へ傾斜して立上る数本の中空の柱
   ２４を有し、この中空の柱２４の間に底部に下方覗窓と
   なる開口２６の列と下開きの溝形リブ３２を形成し、さ
   らにこの中空の柱２４の先端を切り取つて前記下方覗窓
   ２６の列と交互に配置される上方覗窓２８の列とこの上
   方覗窓２８の周縁に形成される食品支持用リム３０とを
   構成し、前記リブ３２と前記リム３０の底部からの高さ
   を略等しくし、上方覗窓２８を円形とし、この上方覗窓
   ２８の直径を上方覗窓２８と下方覗窓２６の間の垂直距
   離よりも大きくし、さらにトレイの側壁１８とこの側壁
   １８に隣接する前記中空の柱２４との間に、この側壁１
   ８と柱２４とを連結する下開きの溝形リブ３６を有し、
   前記柱２４の上に置かれた食品の一部が前記上方覗窓２
   ８を介して見え、その他の部分は前記下方覗窓２６を介
   して見えることを特徴とする肉、魚あるいは鶏肉等の多
   湿性の食品をトレイごと透明包装体で包装するようにし
   た食品用包装容器。