JPH0479912B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般的に薄切りした肉製品等を包装す
るため可撓性または剛性プラスチツクシート材を
熱成形した半硬パツケージに係り、更に詳細にい
えば、基部のヘリ内に一体に成形した隆起してい
る台とカバーのヘリ内に成形した空所とを有する
型式の改良されたパツケージに係るものである。

従来の技術 単一収容部を有した半硬の透明なパツケージが
米国特許第3498018号にまた２収容部を有しした
半硬パツケージが米国特許第3685717号に記載さ
れている。これら特許のパツケージは基部のヘリ
フランジが設けてある基部と、周辺の側壁と薄切
りにした肉製品等を積み重ねる隆起した台とを有
する型式のものが典型的である。カバーが肉製品
を包囲しこのカバーは基部に接着され内部に肉製
品を位置決めする空所を有している。空所は頂壁
と頂壁をカバーのヘリフランジに接続する周辺側
壁とにより形成されている。周辺の側壁は矩形が
円筒形で内部に沿い垂直に配置した複数の凹溝を
有している。これらの溝は周辺側壁の全長に沿い
延び側壁に剛性を加え、入れた製品の大小にかか
わらずきつく係合できるようベローに似た作用を
行いパツケージの密封中肉製品を通り空気が排出
するのを助けるために使用する。典型点には、基
部は透明でないがカバーは肉製品がながめられる
よう透明である。

発明が解決しようとする問題点 前記型式の典型的なパツケージは包装業界にお
いて非常に成功したが、この型式のパツケージは
加工肉製品からの遊離液体特に非透明の遊離液体
または粒状物（たとえば、こしよう）を含む液体
が存在しているのでいくつかの欠点がある。従つ
て、凹溝は肉製品から空気を抜くのを助けるが、
基部の周辺側壁付近でこれら溝の遊離液体が存在
している時には特にもし液体が着色されていると
台の周辺側壁のまわりである消費者には好ましく
ないこともあるしま状外観を呈する。更にまた、
遊離液体は時には周辺側壁に沿い移動して基部と
カバーとの重なり合つた部分間で膨張してそれら
の間の接着を干渉することさえある。

基部にジユースを封じ込める凹所すなわちカツ
プを含む従来技術の種々のパツケージが知られて
いる。これらの従来技術の典型的なものは米国特
許第2974843号、第3040948号、第2040949号、第
3253862号および第3288346号に記載されている。
米国特許第3155303号にもまた井にジユースを集
めるため中心に井にまで傾斜する波形底部を有す
る肉パツケージトレイが記載されている。肉の至
近個所の容器部分の周囲に間隔を開け位置決めし
て稜を設けて稜の下方の肉の深さを消費者が見え
るようにしたものが米国特許第4278693号に記載
されている。

問題を解決するための手段 本発明は薄切りした肉製品またはその他の食品
等用の改良されたパツケージを提供するものであ
る。このパツケージは使用時には水平でヘリフラ
ンジを有する基部と、製品を置く隆起した台と基
部のヘリフランジから台の周囲に台まで延びてい
るか短かい周辺側壁を含んでいる。パツケージは
更にまた使用時には水平で基部のヘリフランジに
補完する形状のヘリフランジを有するカバーと、
下に製品を位置決めする隆起した頂壁とベースの
ヘリフランジから頂壁にまで垂直に延びている長
い周辺側壁とを含んである。長い周辺側壁にはそ
の内面に沿い頂壁からカバーのヘリフランジにま
で延びている凹溝が設けてある。しかしながら、
凹溝は基部の短かい周辺側壁より高くカバーのヘ
リフランジの上方のある高さで終つている。従つ
て、基部の短かい周辺側壁が基部のヘリフランジ
カバーのヘリフランジに接触するまでカバーの長
い周辺側壁にきつく収容されると、凹溝は短かい
周辺側壁の上方で終る。台の上面には複数の凹所
すなわち溝が設けてあり、この溝は短かい周辺側
壁の隣接した部分から長さ方向に延びている。

本発明の１つの好ましい具体例では、溝は短か
い周辺側壁の直前で終つている。しかしながら、
１つの具体例では、溝は隣接した短かい側壁にま
で延びでいる。溝は短かい周辺側壁の隣接部分に
対しほぼ延び側壁に沿い等間隔にすることが好ま
しい。

この好ましい具体例では、それぞれの溝の短か
い周辺側壁のそれぞれの部分付近の端部はカバー
ぬ長い周辺側壁におけるそれぞれの凹溝の対応す
る下端付近に対になるように位置決めしてある。
本発明の別の具体例では、中心空所がまた複数の
溝の端部をこの空所に開放させて台に設けてあ
る。肉製品またはその他の食品如何により、台は
溝を半径方向に指向させて円形にか溝を半径方向
に外方か短かい周辺側壁の隣接部分に垂直に向け
て矩形状に形成することができる。食品が矩形の
場合には、台は矩形状であることが好ましくまた
もし溝を短かい周辺側壁の隣接部分に垂直である
と、角付近の溝は残りの溝よりも短かい。

本発明の１つの利点は遊離液体と肉製品等から
の粒状物質を含んでいる液体とを溝に集めるとい
うことである。このようにして、基部の短かい周
辺側壁とカバーの長い周辺側壁との間における遊
離液体の移動を可成り減少するか排除する。更に
また、カバーのヘリフランジと基部のヘリフラン
ジとの間における遊離液体の移動もまた減少する
か排除する。

カバーの長い周辺側壁に設けた凹溝が基部の短
かい周辺側壁の下方延びないということも本発明
の１つの利点である。従つて、もし溝内に特にも
し不透明か粒状物質を含んでいるかもしくは不透
明で粒状物質を含んでいる遊離液体が存在してい
ても基部の短かい周辺側壁のまわりにしま効果を
生じない。

本発明のその他の特徴と利点とは本発明の現在
のところ好ましい具体例について以下に説明する
ことにより明らかになることと思う。

実施例 同じ符号が同じ部品を示す添付図面を参照する
と、本発明の１つの好ましい具体例のパツケージ
１０が第１図に示してある。パツケージ１０は本
発明に参考としてある前記した米国特許第
3685717号および第3498018号に記載した型式の改
良されたパツケージである。

一般に、前記形式のパツケージは２つの部品、
すなわち、カバーと基部とで構成されている。カ
バーは１またはそれ以上の数の泡状またはカツプ
状空所を有するよう可撓性か剛性のプラスチツク
材のシートで熱成形して作つてある。空所は全体
が平たいシートの残部のヘリすなわちフランジ部
分よりも内側にある。各パツケージの基部はカバ
ーの空所用の閉鎖体として作用する。基部は泡す
なわち空所の開放端にストツパまたはプラグとし
てはまる熱成形したプラグ状隆起部すなわち基部
を含むことが好ましい。そのようにすると、基部
すなわちフランジの残部は泡すなわち空所が形成
されているカバーのフランジすなわち平たい部分
と平たく表面と表面とで接して密封係合するため
利用できる。

パツケージを形成するには、一般には、腐敗し
やすい食品内容物をすぐれた状態で長期間貯蔵す
るためパツケージを真空密封することが望まし
い。熱成形技術を利用でき空気、酸素および湿気
の伝達に適当に抵抗するよう処方できる種々のプ
ラスチツクを使用できる。一般には多くの包装品
は冷蔵または冷凍さえすることが必要が望ましい
ので、使用するプラスチツク材は低温で適当な衝
撃強度を有している必要がある。前記米国特許に
は種々適当なプラスチツク材が記載されている。

カバーと基部とのフランジ間にはそれらの側壁
の底縁付近で全周にわたりシール形成接着材を介
入させると便利である。この接着剤はパツケージ
を真空下で閉じる際に気密シールを形成する性質
のものである。いくつかの適当な接着剤が入手で
き前記米国特許に記載されている。適当な接着剤
を使用してはぎ取りシールを形成することもでき
るしまたは多層プラスチツクを熱密封することに
より硬化できる。あるいはまた、内容物を取り出
すためパツケージを破壊する必要があるようシー
ルを使用できる。後者の場合には、熱シールを使
用できる。

前記した特許に記載した従来技術の方法により
パツケージを形成する場合、一般に製品がいく分
圧縮可能か成形可能な性質のものである。最初圧
縮可能な製品をカバーの空所にかたまりの形態に
配置する。次に基部の台を台とカバーの頂壁とと
互いに平行してカバーの空所の側壁内に入れ子式
に差し込む。製品は頂壁と台との間のスペースを
完全に満たしてパツケージの外観を良くしたまた
パツケージ材に局部的に応力がかかるのを防止す
る。製品は基部の台とカバーの頂壁との間にこれ
ら表面に圧力をかけることにより圧縮される。

第１図に示してあるように、本発明のパツケー
ジ１０は使用時にほぼ水平に配向される基部１２
とカバー１４とを含んである。基部１２とカバー
１４とは典型的には基部１２を不透明にカバー１
４を透明にしてプラスチツク材で作る。基部１２
はヘリフランジ１６を含み、このフランジから延
び２つの隆起した台１８ａ，１８ｂが形成されて
いる。台１８ａ，１８ｂはそれぞれ短かい周辺側
壁２０ａ，２０ｂによりフランジ１６の上方に支
持されている。この具体例では、台１８ａ，１８
ｂは円形でそれらの上面２３ａ，２３ｂに複数の
凹所すなわち溝２２ａ，２２ｂがそれぞれ設けて
ある。図示してあるように、溝２２ａ，２２ｂは
それぞれの側壁２０ａ，２０ｂ付近に外端を有し
それぞれの台１８ａ，１８ｂの中心に向けほぼ半
径方向に向けてある。溝２２ａ，２２ｂがこの具
体例ではそれぞれの側壁２０ａ，２０ｂにまで完
全に延びていないことを注目する必要がある。更
にまた、溝２２ａ，２０ｂが丸味を付けた断面を
有することが望ましい点にも注目する必要があ
る。

第１図に示した本発明の具体例においては、基
部１２は約10.4cm×20.5cmの全体寸法を有してい
る。基部１２がこの寸法を有すると、台１８ａ，
１８ｂは約7.5cmの直径でその上面２３ａ，２３
ｂは基部のヘリフランジ１６の上方約0.6cmの高
さを有する。台１８ａ，１８ｂはフランジ１６上
において横方向に関して中央におかれ、ラベル、
ハンガー孔またはそれに類するものを設けるため
長さ方向に関しては１側に片寄らせることが好ま
しい。溝２２ａ，２２ｂは約0.15ないし0.3cmの
幅と、約0.15ないし0.3cmの深さと約1.4cmの長さ
とを有している。図示してあるように、溝２２
ａ，２２ｂはそれぞれの台１８ａ，１８ｂに設け
てあり半径方向にそれぞれ36°の間隔をあけてあ
る。

カバー１４はヘリフランジ２４を有していて、
このフランジは基部のヘリフランジ１６とほぼ同
じ全体寸法を有している。カバー１４はまた長い
周辺側壁２８ａ，２８ｂにより平たいカバーシー
ト２４から間隔をあけてある円形の頂壁２６ａ，
２６ｂも含んでいる。円形の頂壁２６ａ，２６ｂ
はカバーのヘリフランジ２４の上方に円形の台１
８ａ，１８ｂにおおいかぶさるうよう位置決めし
てある。更にまた、長い周辺側壁２８ａ，２８ｂ
は基部１２の短かい周辺側壁２０ａ，２０ｂに対
し入れ子式でそれをきつく受けるような寸法にし
てある。

前記した従来技術のパツケージと同様に、長い
周辺側壁２８ａ，２８ｂには頂壁２６ａ，２６ｂ
にまで延びる凹溝３０が内面に沿い設けてある。
しかしながら、従来技術のパツケージにおけるよ
うにカバーのフランジ２４にまで完全に延びずに
凹溝３０は平たいシート２４の上方の高さで終つ
ている。凹溝３０が終る高さ基部１２の短かい周
辺側壁２０ａ，２０ｂの高さと等しいかそれより
大である。即ち、凹溝３０と短かい周辺側壁２０
ａ，２０ｂとの端部間には０ないし0.6cmのスペ
ースがあると好ましい。

第１図に示した具体例では、カバー１４の頂壁
２６ａ，２６ｂは約7.2cmの直径を有している。
カバーのヘリフランジ２４の開口が頂壁２６ａ，
２６ｂの下において台１８ａ，１８ｂと同じ寸
法、すなわち7.5cm直径であるので、周辺側壁２
８ａ，２８ｂは僅かにテーパ状すなわち台１８
ａ，１８ｂの差し込むため僅かに截頭円錐である
のが好ましい。長い周辺側壁２８ａ，２８ｂの長
さはこの具体例では約3.5cmである。

長い周辺側壁２８ａ，２８ｂの凹溝３０ａ，３
０ｂはそれぞれ約0.2ないし0.4cmの幅と約0.03な
いし0.1cmの深さとを有している。凹溝３０ａ，
３０ｂはそれぞれ頂壁２６ａ，２６ｂから約2.6
cm延びている。台１８ａ，１８ｂが約0.6cmの高
さを有しているので、凹溝３０ａ，３０ｂはパツ
ケージ１０を形成すると対応する台１８ａ，１８
ｂの上方約０ないし0.3cmで終る。

台１８ａ，１８ｂにそれぞれ10個の溝２２ａ，
２２ｂが設けてある場合には、それぞれの長い周
辺側壁２８ａ，２８ｂにも10個の凹溝３０ａ，３
０ｂは等間隔にしてあり従つてそれぞれの頂壁２
６ａ，２６ｂの周囲に36°の増分にしてある。

使用時にパツケージ１０は以下のように機能す
る。先づ、基部１２とカバー１４とを前記した如
く作る。次に、カバー１４にその空所に差し込ん
で薄切りにした製品を積み重ねる。次に、カバー
１４を頂壁２６ａ，２６ｂがそれぞれの製品の頂
部に係合し長い周辺側壁２８ａ，２８ｂがそれぞ
れの製品を取り巻くようにして基部１２上に位置
決めする。次に頂壁２６ａ，２６ｂと台１８ａ，
１８ｂとを頂壁２８ａ，２８ｂと台１８ａ，１８
ｂ、間のスペースから空気を抜いて真空にしつつ
互いに圧接させる。この際に、凹溝３０ａ，３０
ｂは真空化を助ける。空気抜き中に、肉製品等か
らの遊離液体は溝２２ａ，２２ｂか凹溝３０ａ，
３０ｂに移動する。最終的に完成させた状態で、
基部のヘリフランジ１６とカバーのヘリフランジ
２４との間に存在するシール形成用の接着剤がハ
ツケージ１０に気密にする。

凹溝３０が短かい周辺側壁２０ａ，２０ｂの高
さより大きな距離でカバーのヘリフランジ２４の
上方の高さで終ると短かい周辺側壁２０ａ，２０
ｂに沿い見にくいしますなわち不透明な遊離液体
が存在しないようにすることが判るはずである。
前にも延べたように、この見にくいしまは凹溝が
カバーのヘリフランジ２４にまで完全に延びでい
る従来技術のパツケージは生じ得る。また、肉製
品からの遊離液体が溝２２ａ，２２ｂに移動し従
つて短かい周辺側壁２０ａ，２０ｂと長い周辺側
壁２８ａ，２８ｂとの間に真空により引かれる液
体を減少するか無くすことも理解する必要があ
る。更にまた、基部のヘリフランジ１６とカバー
のヘリフランジ２４との間を移動する遊離液体の
量は減少する。

更にまた、溝２２ａ，２２ｂの合わせた容積が
包容される肉製品等に予想される遊離液体の通常
の量に釣り合わせることができることも理解する
必要がある。もし溝の合計の容積が小さすぎる
と、遊離液体は周辺側壁２０ａ，２０ｂのまわり
に集まり見にくい外観を呈することがある。

第２図には第１図に示した基部１２の代りにカ
バー１４と共に用いることができ変形具体例の基
部４０が示してある。基部１２と同様に、基部４
０はヘリフランジ４２、台４４ａ，４４ｂおよび
台４４ａ，４４ｂの上面４９ａ，４９ｂに設けた
短かい周辺側壁４６ａ，４６ｂを含んでいる。

溝４８ａ，４８ｂが前記した溝２２ａ，２２ｂ
に似ていることを理解する必要がある。しかしな
がら、溝４８ａ，４８ｂがそれぞれ図示した如く
短かい周辺側壁４６ａ，４６ｂにまで完全に延び
ている。溝２２ａ，２２ｂと同様に、溝４８ａ，
４８ｂはそれぞれ短かい周辺側壁４６ａ，４６ｂ
のまわりに等間隔にしてある。更にまた、溝４８
ａ，４８ｂのそれぞれ周辺側壁４６ａ，４６ｂ付
近の端部はカバーのそれぞれの凹溝の対応する溝
の下端付近と対になる位置にある。

使用時には、基部４０は基部１２と同様にカバ
ー１４と共働する。従つて、肉製品等からの遊離
液体はパツケージを組み立てると溝４８ａ，４８
ｂに集まる。遊離液体が短かい周辺側壁４６ａ，
４６ｂにまで延びている溝４８ａ，４８ｂの端部
で可視で従つてそれぞれの台４４ａ，４４ｂの上
面４９ａ，４９ｂの僅か下方に開口を形成する。
ことを注目する必要がある。しかしながら、これ
らの端部で可視の少量の遊離液体はきわめて僅か
である。

第３図には基部１２に代りカバー１４と併用で
きる。更に変形した具体例の基部５０が示してあ
る。基部１２と同様に、基部５０はヘリフランジ
５２、台５４ａ，５４ｂおよび短かい周辺側壁５
６ａ，５６ｂを含んでいる。台５４ａ，５４ｂの
上面５７ａ，５７ｂにはそれぞれ溝５８ａ，５８
ｂが設けてある、基部１２に設けた溝２２ａ，２
２ｂと同様に、溝５８ａ，５８ｂは一端がそれぞ
れ短かい囲辺側壁５６ａ，５６ｂの付近で終つて
いる。溝５８ａ，５８ｂはそれぞれの台５４ａ，
５４ｂの中心に向け半径方向に向けられ、これら
の台にはそれぞれ中心空所５９ａ，５９ｂが設け
てある。図示してあるように、溝５８ａ，５８ｂ
はそれぞれの空所５９ａ，５９ｂが終つている。

使用時には、基部５０は前記した基部４０，１
２と同様な方で使用する。しかしながら、空所５
９ａ，５９ｂを使用することにより空所５９ａ，
５９ｂと溝５８ａ，５８ｂとに収容される遊離液
体の量が前記した具体例よりも多い。従つて、基
部５０は包装される肉製品に比較的に多量の液体
が存在している場合に有利に使用される。

第４図にはパツケージの変形具体例６０が示し
てある。このパツケージ６０は１積みにして入れ
られる矩形状の比較的に薄切りにした肉製品等に
使用する。パツケージ６０は基部６２とカバー６
４とを含んでいる。基部６２はヘリフランジ６
６、台６８および基部のヘリフランジ６６に台６
８を接続する短かい側壁７０を含んでいる。台６
８の上面７１には複数の溝７２が設けてある。図
示してあるように、溝７２は短かい周辺側壁７０
の真直な部分に沿い等間隔にしてあり短かい周辺
側壁７０のそれぞれの真直な部分に垂直に向けて
ある。溝７２は短かい周辺側壁７０の隣接した真
直な部分の手前で終り台６８の中心に向けて短か
い距離延びている。

カバー６４はカバー１４と同様でヘリフランジ
７４、頂壁７６および頂壁７６をヘリフランジ７
４に接続する長周辺側壁７８を含んでいる。図示
した如く長い周辺側壁７８には凹溝８０が形成さ
れている。凹溝８０は長い周辺側壁７８のそれぞ
れ真直な部分に沿い等間隔をあけてあり頂壁７６
から垂直に延びている。凹溝８０はカバーのヘリ
フランジ７４の上方で基部６２の短かい周辺側壁
７０の高さより大かそれに等しい高さで終つてい
る。パツケージ１０と同様に、長い周辺側壁７８
に沿い溝の間隔と数とは短かい周辺側壁７０に沿
う溝７２の間隔と数とに等しい。

パツケージ６０は前記したパツケージ１０とほ
ぼ同じ方法で組み立てる。従つて、矩形状肉製品
等を基部６２をカバー６４に気密に密封する際に
台６２を載せる。図示してあるように、短かい周
辺側壁７０の溝７２の間隔と数とは長い周辺側壁
７８に設けた凹溝８０の間隔と数とに等しい。従
つて、溝７２のそれぞれの短かい周辺側壁７０の
付近の端部はまたそれぞれの長い周辺側壁７８の
それぞれの凹溝８０の下端付近にある。基部６２
をカバー６４に気密に密封する際に、凹溝８０は
パツケージ６０の空気抜きを容易にする。更にま
た、肉製品からの遊離液体はまたは粒状物質（た
とえば、こしよう）を含んでいる遊離液体は溝７
２に集められ短かい周辺側壁７０と長い周辺側壁
７８とを間における液体の移動を減少またはなく
す。

第５図にはパツケージ６０において基部６２の
代りに使用できる変形例の基部８２が示してあ
る。基部８２はヘリフランジ８４、矩形状の台８
６および台６８をヘリフランジ８４に接続する短
かい周辺側壁８８を含んである。台８６の上面８
９には短かい溝９０と長い溝９２と設けてある。
短かい溝９０は台８６の角付近に位置決めされ短
かい周辺側壁８８の隣接した真直な部分に対しほ
ぼ垂直に突出している。長い溝９０は短かい周辺
側壁８８のそれぞれ真直な部分に沿いそれぞれの
短かい溝９０間に位置決めされている。長い溝９
２は短かい周辺側壁８８のそれぞれ真直な部分に
対してほぼ垂直に配向された台８６の内方に延び
でいる。

基部８２は基部６２と同様にパツケージ６０に
使用する。しかしながら、長い溝９２が肉製品等
からの遊離液体を多量に集められるようにすると
いうことは理解する必要がある。

カバー１２と併用する基部１２，４０，５０は
製品を２積みするのに使用するが、この型式のパ
ツケージは製品を１積みにするため単一の台と頂
壁とを有して使用できることは理解する必要があ
る。同様にカバー６４と基部６２，８４とを使用
する型式のパツケージは製品を２積みまたはそれ
以上の数の積みにして保持するようにもできる。

本発明をいくつかの具体例を説明したが、本発
明の原理を逸脱することなくこの具体例を種々変
形および変更できることは当業の通常の知識を有
する者には理解できよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るパツケージの分解斜視
図、第２図は第１図に示したカバーと共に用いる
基部の変形具体例の斜視図、第３図は第１図に示
したカバーと共に用いる基部の更に変更した具体
例の斜視図、第４図は本発明の変形したパツケー
ジの分解斜視図、第５図は第４図に示した本発明
に係るカバーと共に用いる基部の変形例の斜視図
である。 １０，６０……容器、１２，１４，５０，６
２，８２……基部、１６，４２，５２，６６，８
４……基部のフランジ、２０ａ，２０ｂ，４６
ａ，４６ｂ，５６ａ，５６ｂ，７０，８０……短
かい側壁、１４，６４……カバー、２４，７４…
…カバーのフランジ、２６ａ，２６ｂ，７６……
頂壁、３０ａ，３０ｂ，８０，９０，９２……カ
バー溝、２２ａ，２２ｂ，４８ａ，４８ｂ，５８
ａ，５８ｂ，７２……台の溝、２３ａ，２３ｂ，
７５……台の上面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (a)使用時には水平でヘリフランジ、製品を載
   せる隆起した台およびヘリフランジから台にまで
   その周囲をまわり垂直に延びている短かい周辺側
   壁を含んでいる基部と、(b)使用時には水平で基部
   のヘリフランジに補完する形状のヘリフランジ、
   下に製品を位置決めする隆起した頂壁および基部
   のヘリフランジから頂壁にまでのまわりをまわり
   垂直に延び内面に沿い垂直に延びている凹溝が設
   けてある長い周辺側壁を含んでいるカバーとを備
   え、基部の短かい周辺側壁が基部のヘリフランジ
   をカバーのヘリフランジに密封状に取り付けてカ
   バーの長い周辺側壁内にきつく収容され、台と頂
   壁との間には製品を位置決めするスペースが設け
   てある薄切りした肉製品等用の容器において、凹
   溝がカバーのヘリフランジの上方において基部の
   短かい周辺側壁の高さに等しいそれより大な高さ
   で終り従つて短かい周辺側壁がカバーの長い周辺
   壁に収容された後凹溝が短かい周辺側壁の位置か
   その上方で終り、台の上面には製品からの遊離液
   体を集める複数の凹所が設けてあることを特徴と
   する容器。 ２ 凹所が短かい周辺側壁の隣接した部分から遠
   ざかり長さ方向に延びている溝である特許請求の
   範囲第１項の容器。 ３ 溝が丸味を付けた断面を有している特許請求
   の範囲第２項の容器。 ４ 溝が短かい周辺側壁にまで延びている特許請
   求の範囲第２項の容器。 ５ 溝が短かい周辺側壁のすぐ手前で終つている
   特許請求の範囲第２項の容器。 ６ 溝が短かい周辺側壁の隣接部分に対しほぼ垂
   直に延びている特許請求の範囲第５項の容器。 ７ 溝が短かい周辺側壁に沿い互いに等間隔にし
   てある特許請求の範囲第２項の容器。 ８ 各溝の短かい周辺側壁の隣接部分の付近の端
   部がそれぞれの凹溝の対応する下端付近に対にな
   つて位置決めされている特許請求の範囲第２項の
   容器。 ９ 溝が短かい周辺側壁に沿い互いに等しい間隔
   をあけてある特許請求の範囲第８項の容器。 １０ 更にまた台に中心空所を含み、複数の溝が
   空所に開口している特許請求の範囲第２項の容
   器。 １１ 台が円形で溝が半径方向に向いている特許
   請求の範囲第２項の容器。 １２ 台が矩形である特許請求の範囲第２項の容
   器。 １３ それぞれの側に沿い台のそれぞれの角の付
   近に角溝があり、各側の各溝間に中間溝があり、
   台の角溝が中間溝より短かい特許請求の範囲第１
   ２項の容器。 １４ 凹溝が終る高さと周辺溝の高さとの間の距
   離が０ないし0.6cmである特許請求の範囲第１項
   の容器。