JPS6023973B2 - 弁集成体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は全般的に射出成形機、更に具体的に云えば、
ビデオ情報ディスクの様な中心開□を持つ記録ディスク
を成形すると共に該ディスクに中心開□を成形する様に
設計された成形集成体の型空所に対する溶融材料の流れ
を制御する手段を含む射出成形機に関する。

或る形式の射出成形機は、プラスチック等の溶融したデ
ィスク形成材料を射出してビデオ情報ディスクを形成す
る閉鎖位置、及び型空所の分離線を開いて、こうして成
形されたビデオ情報ディスクを成形機から取出す開放位
置の間で往復動し得る第１及び第２の型半体を持つ成形
集成体を持っている。

型空所は型半体に支持された１つ又は更に多くのディス
ク形型押しダイスによって内張りされており、これらの
型押しダイスがディスクに形成しようとする情報を表わ
す不連続な表面形状を持っている。全般的にこういう形
式の射出成形機では、射出ガンからの加圧した熔融した
プラスチック材料を湯口ブッシングを介して型空所へ射
出することがよく知られている。

型空所が溶融したプラスチック材料で充填されると、夫
々の型半体並びに湯口ブッシングが循環する液体冷却剤
によって冷却されて、溶融したプラスチック材料の温度
を下げ、こうしてこの材料を凝固させる。凝固した後べ
成形された情報ディスクを成形機から取出し、このサイ
クルを再開する。こうして情報ディスクの比較的高い生
産速度が得られる。然し、典型的には、湯口ブツシング
内にあるプラスチック材料は、型空所内にあるプラスチ
ック材料に較べて比較的厚さが厚く、その為湯口ブッシ
ング内にあるプラスチック材料は凝固するのに一番時間
がか）る。従って、こういう形式の成形機で情報ディス
クを成形する為のサイクル時間は、型空所内にある材料
の一層短い冷却時間ではなく、湯口ブッシング内にある
材料の一層長い冷却時間に左右される額向がある。更に
、湯口ブツシング内にある材料は、凝固した時、むだの
プラスチック材料となり、これをポンチ集成体等によっ
て成形された情報ディスクから取去り、所要の中心開□
を含む所望の薄くて略平面状の情報ディスクを作らなけ
ればならない。普通のポンチ集成体によって中心開口を
形成することは、情報ディスクの生産に於ていろいろな
問題を投げかける。

例えばポンチ工程はそれを遂行するのに或るサイクル時
間を必要とし、この為各々の情報ディスクに対するサイ
クル時間が長くなる。更に、中心閉口を形成する為にポ
ンチ集成体を使うと、開口の形がポンチ・ダイスの疲労
状態に応じた同い性を持つ様になる。ポンチ・ダイスの
疲労が進むと、閉口の近辺に破片が出来る倶れが高まり
、こういう破片がこの後で成形される情報ディスクの品
質に悪影響を持つことがある。最後に、ポンチ集成体を
使うと、情報ディスクに実質的な応力がか）り、この結
果、場合によっては、閉口の領域でディスクにひ）、割
れが生ずることがあるが、そうなった場合ディスクはス
クラップとして廃棄しなければならない。ディスク形成
材料が凝固する前に情報ディスクに閉口を成形し、こう
してポンチ集成体を使わずに済ます試みが提案されてい
る。

その１つの方法では、湯口ブッシングから型空所を横切
る様に配置された弁集成体を利用する。この弁集成体が
、型空所に対する溶融材料の流れを制御しながら、中心
開口を成形する様に作用し得る。然し、こういう形式の
開口を成形する弁集成体は比較的複雑な作動装置を必要
とすると共に、分離線を開して成形されたディスクを取
出すには、その前に、関口の領域内並びに湯口ブッシン
グ内にあるディスク形成材料の少なくとも一部分が凝固
することが必要である。この為、別の方法は、湯口ブツ
シングから型空所を横切って配置された比較的複雑な弁
作動装置に応答して可動のポベット弁構造を用いている
。別の方法は、ディスク形成材料の流れを制御すると共
に、こうして出来たディスクに中心開口を成形する為に
、型空所の中を移動する様に湯口ブッシングの周りに摺
動自在に支持されたスリーブ弁を用いている。然し、こ
ういう構造では、弁部村が湯口ブッシングとは別個に設
けられていて、別の機械的な部品となり、その為、全体
的なコスト、複雑さ並びに成形機の誤動作の操れも増大
する。この発明は、型空所への溶融材料の流れを制御す
ると共に、型空所内の材料が凝固する前に、情報ディス
クに中心閉口を成形する為に、１個の可動部品として一
体化された高温湯口プッシング及び弁部材を持つ射出成
形機を提供することにより、従来の高温湯口集成体を改
良する。

この発明はビデオ情報ディスクの様な中心閉口を持つ記
録ディスクを製造するのに使われる改良された射出成形
機として実施される。

成形機は成形集成体を含み、この成形体は、溶融したプ
ラスチック材料の様な溶融したディスク形成材料とその
中に射出してディスクを形成する環状型空所を構成する
閉鎖位置、及び型を開いて成形されるディスクを成形機
から取出すことが出来る様にする開放位置の間で相対的
に往復勤し得る第１及び第２の型半体を持っている。環
状型空所の少なくとも一方の面が、２つの型半体の内の
１つに支持された平面状のディスク形型押しダイスによ
って構成され、成形されたディスクの面に適当な情報を
伝えるのに使われる。この発明では、成形機の成形集成
体が改良された高温湯口弁集成体を含み、この集成体は
、成形機の第１の型半体にしっかりと取付けられた不動
の弁体の中を損動する様に支持された可動の弁部村を持
っている。

可動の弁部村は、高温の溶融したディスク形成材料を型
空所に向って通過させる中心孔を持つ高温湯口ブッシン
グを構成する様な形になっている。この高温湯口ブッシ
ングの孔は全体的に型空所の平面に対してて直角な向き
であり、鞠方向にも、型空所の中心軸線と整合している
。この為、溶融したディスク形成材料が高温湯口ブッシ
ングに向って、情報ディスクに成形しようとする中心開
口と全体的に一致する軸線に沿って、型空所に向って射
出される。更に可動の弁部村は、高温湯口ブッシングに
固定されていて、それと一緒に移動する分散ヘッドを含
む。この分散ヘッドは、１形式では、全体的にディスク
に形成しようとする中心閉口の境界内に配置された基部
、及び湯口ブッシングの中心孔に向って突出する頂部又
は頂点を持つ全体的に円錐形の本体で構成される。分散
ヘッドは環状に配置された一連のスベーサ段により、孔
の開放端から隔てられており、これらのスベーサ段がそ
の間に溶融材料を型空所へ流す為の全体的に半径方向に
開放した複数個の湯口通路を構成する。この発明の或る
実施例では、弁部材に加熱手段を設けて、分散ヘッドの
近くにある溶融材料の温度を、その凝固を防ぐ様な比較
的高いレベルに保つ。動作の際、可動の弁部村は、湯口
通路が型空所に開□する第１の位置、及び湯口通路が型
空所から引込められ又はそれと運通しなくなる様に後退
する第２の位置の間を往復動する。更に具体的に云うと
、型空所に材料を射出しようとする時、弁部材を軸方向
に前進させて型空所の中で分散ヘッドを十分に移動し、
溶融材料が半径方向に型空所の中へ流れる様に湯口通路
を整合させる。型空所が材料で充填され且つ詰込まれた
時、弁部材を後退させ、湯口通路を弁体の中へ引込めて
、それ以上材料が型空所へ流れない様にする。そうした
時、分散ヘッドの基部が軸方向に型空所の中へ入り、デ
ィスク形成材料が凝固する前に、所望の寸法及び形の中
心閉口をディスクに成形する。この発明の１実施例では
、弁部材が皿状ばねの様なばねにより後退位置又は第２
の位置へ偏圧され、通常は溶融材料が型空所へ流れるの
を防止する。湯口ブッシングを介して加圧した材料が射
出されると、加圧された材料が鞠方向に分散ヘッドに当
り、湯口通路が型空所と整合する前進位置又は開放位置
へ弁部材を移動させる。型空所が充填され且つ射出圧力
が軽減された時、ばねが弁部材を後退位置へ復帰させる
。この発明のその他の特徴並びに利点は、以下図面につ
いて詳しく説明する所から明らかになるつ。

この発明のその他の特徴並びに利点は、以下この発明の
考えを例によって示す図面について詳しく説明する所か
ら明らかになろう。

第１図には、ビデオ情報ディスクの様な中心閉口を持つ
記録ディスクを製造する射出成形機（図に示してない）
と細合せて使う成形袋贋１０が示されている。

成形装置１０が、基板１６及び支持板１８を含む第１の
型半体１４と、基板２２及び支持板２４を含む第２の型
半体２０とを有する。

第１及び第２の型半体１４，２川ま、関連した基板及び
支持板１６，１８，２２，２４と共に、互いに接近する
向き及び遠ざかる向きに往復勤可能であって、その中で
情報ディスクを成形する比較的薄い略平面状の型空所２
５を開閉する。更に詳しく云うと、型半体１４，２０は
、それらの支持板１８，２４が互いに突合さって第１図
に示す型空所２５を構成する閉鎖位置、及び支持板１８
，２４が互いに離れた開放位層（図に示してない）の間
で可動である。その１つを第１図に示す複数個の案内ピ
ン２２６が第１の型半体１４に固定されていて、支持板
１８及び第２の型半体２川こ設けられたブッシング２８
に摺動自在にはまり、２つの型半体を互いに所望の鞠方
向の整合状態に保つ。２つの型半体１４，２０の支持板
１８，２４が、全体的に藤方向に整合して互いに向い合
う環状の板状凹部３２，３４を夫々持ち、夫々環状プラ
テン３６，３８を受入れる。

図示の様に、これらのプラテン３６，２８は、その１つ
をプラテン３８に固定した状態で示すボルト４３等によ
り、凹部３２，３４内の所定位置に固定することが出来
るが、これらは全て周知のことである。プラテン３６，
３８が環状のディスク形型押しダイス４０，４２を夫々
担持しており、少なくとも一方のダイスは、成形された
情報ディスクに流込み成形しようとする情報を表わす表
面形状を持っている。ダイスは、型半体１４，２０を閉
鎖位置にしてディスク形型空所２５を構成した時、互い
に協働する。型空所２５の円周に沿って環状締付けリン
グ４６，４８を設けて、型押しダイス４０，４２を夫々
のプラテン３６，３８に対して一定位置に固定すること
が出来るが、これも周知のことである。型押しダイスを
所定位置に固定する為に、ダイス４２について示した下
側の中心クランプ５０の様な環状中心クランプを設けて
もよい。この発明の高温湯口弁集成体１２が第１の型半
体１４に固定され、射出ガン集成体（図に示してない）
からの加圧された溶融したプラスチック材料の様な適当
な溶融したディスク形成材料を制御して型空所２５へ通
過させる。更に詳しく云うと、普通の構造を持つ射出ガ
ン集成体が適当な量及び適当な圧力の加熱されて流動状
態にあるディスク形成材料をノズル１５を介して高温湯
口弁集成体１２に供給する。高温湯口弁集成体１２が熔
融材料を第１の型半体１４の基板１６及び支持板１８の
中で案内して、ディスク形型空所２５に送込まれる又は
射出される様にする。溶融材料のこの流れは、高温湯口
弁集成体の制御の下に、全体的に型空所の中心軸線２９
に沿って型空所に入る。高温湯口弁集成体の動作は後で
更に詳しく説明する。この発明の高温湯口弁集成体が第
１の型半体１４上の不動位置に取付けられた弁体５２と
、型空所２５に接近する様に、並びにそれから遠ざかる
向きに摺動する様に支持された可動の弁部材５４とを含
む。

１つの動作位置にある時、弁部材５４は溶融したディス
ク形成材料が型空所に通過出来る様にするが、別の動作
位置にある時、弁部村が材料がそれ以上型空所に流れる
のを防止すると同時に、ディスク形成材料が凝固する前
に、形成している記録ディスクに所望の寸法及び形の中
心閥口を成形する。

第１図及び第２図によく示されている様に、弁体５２は
全体的に円筒形の構造で、第１の型半体１４の基板及び
支持板１６，１８に形成されたそれと合さる形の閉口４
５を藤方向に通抜ける。

弁体５２は複数個のねじ５８によって射出ガン集成体の
ノズル１５に固定された上側部分５６と、複数個のねじ
６６によって支持板１８に固定された下側部分６２とに
分割するのが便利である。ノズル１５は複数個のねじ６
０１こよって基板１６に固定されている。下側部分６２
は、上側型押しダイス４０を所望の位置に締付ける助け
として、半径方向外向きに伸びる下側フランジ６４を持
っていてよい。こうして上側及び下側部分５６，６２が
第１の型半体１４に取付けられ、型半体１４，２０が型
空所２５を開閉する為に互いに接近する様に且つ離れる
様に往復動する時、第１の型半体と一緒に移動する。弁
体５２の上側及び下側部分５６，６２が協働して、型空
所２５の中心軸線２９と略整合する向きの中心閉口６８
を構成する。

この中心開口は全体的に円形断面であり、半径方向内向
きのフランジ７０により、その上側末端では狭くなって
いる。第１図及び第２図に示す様に、フランジ７０は、
溶融したディスク形成材料を加圧して中心関口６８に下
向きに射出する為に、射出ガン集成体ノズル１５に適当
に接続される様な形になっている。弁部材５４が弁体５
２の中心開口６８の中に摺敷自在に支持されていて、型
空所へ向って且つその中に射出される材料の流れを制御
する。

更に具体的に云うと、弁部村５４は、中心関口の中で密
に摺動する様な寸法並びに形の全体的に管状の湯口ブツ
シング７２を持ち、これがフランジ７０の下側と突合せ
係合する様になっている。湯口ブツシング７２の中には
、型空所２５に向って鱗線２９に沿って伸びる中心孔７
４が形成されている。この為、弁体５２の上端に射出さ
れた溶融材料が湯口ブッシングの孔７４へと下向きに流
れ、型空所に向って流れる。湯口ブッシングの孔７４へ
の材料の流れを案内する助けとして、孔の上端７４を半
径方向に拡大して、フランジ７０の下側ある折返し環状
舌片７６を密に滑りはめで受入れる様にするのが便利で
ある。湯口ブッシング７２の下端は型空所２５の近くに
配置され、全体的に円錐形の面７８を構成する様な形に
なっている。

この面７８は孔７４から軸万向下向きに弓状に流れ、外
周緑８０まで半径方向外向き伸びている。この為、湯口
プッシング７２の下端は溶融材料の流れが孔７４の中で
の軸万向の向きから徐々に半径方向外向きに滑らかに変
わり、ディスク形型空所２５に流込む様になっているが
、これは後で更に詳しく説明する。更に弁部村５４が、
湯口ブツシング７２の下端から隔て）取付けられ、型空
所に対する材料の流れを制御する為に湯口ブッシングと
一緒に移動する分散ヘッド８２を含む。

第２図及び第３図に一番よく示されている様に、この分
散ヘッドは、湯口ブツシングの面７８の弓状の湾曲と合
さる全体的に円錐形をしていて、湯口ブツシング７０の
方を向いた弓状に流れる面８４を持ち、その頂点８６は
孔７４と整合して軸線２９上にある。分散ヘッドの面８
４は複数個のスべ−サ段８８により、湯口ブツシングの
面７８から軸方向に隔てられている。スベーサ段８８は
頂点８６の周りに等しい角度間隔で配置されていて、分
散ヘッドから上向きに突出し、湯口プッシングと支承係
合する。スべ−サ段８８の上端は湯口ブッシングの面７
８の輪郭に合さる御に正確に定められており、結合ねじ
９０がこれらのスベーサ段を上向きに通り、湯口ブッシ
ングに螺着され、分散ヘッド８２及び湯口ブッシング７
２を相互に固着する。スベーサ段８８は、第３図に示す
半径方向に細長い全体的に楕円形という様な滑らかな輪
郭の断面積を持つ様に形成されており、この為スベーサ
段が互いに協働して、その間に熔融したディスク形成材
料を流す為の複数個の湯口通路９２を構成する。

更に詳しく云うと、湯口ブッシングの孔７４の中を型空
所２５に向って下向きに射出された材料が、分散ヘッド
の頂点８６にぶつかると、略一様な環状の流れに変換さ
れる。この環状の流れが湯口ブッシング及び分散ヘッド
の全体的に円錐形の面７８，８４の間を案内され、スベ
ーサ段８８によって一層細い複数個の流れに分割され、
湯口通路９２から押出される。材料をこの様に幾つかの
流れに分割するのは、材料を完全に混合し、材料を一様
に加熱してその温合分布を一様にするのを助ける。重要
なことは、スベーサ８８が分散ヘッドの円錐形の面８４
の半径方向の周緑９４より手前で終総し、材料が型空所
に通過する前に、再び混合して１つの均質な環状の流れ
に合流することが出来ることである。分散ヘッドの円錐
形の面８４の半径方向の周縁９４が、分散ヘッド８２の
全体的に円筒形の基部９６の上緑を構成する。

基部９６は、この結果得られる情報ディスクに成形しよ
うとする中心閉口の周緑内に全体的に収まる様に配置さ
れ、所望の中心閉口の寸法及び形と対応する寸法及び形
を持っている。更に、基部９６は下側中心クランプ５川
こ形成されたそれと合さる形の凹部９８に坐着する様に
なついる。動作について説明すると、弁部材５４は弁体
５２の中で、湯口通路９２が型空所２５と開放連通する
、第４図に示した前進位置又は第１の位置と、湯口通路
が型空所との蓬適状態から引込められた、第５図に示す
後退位置又は第２の位贋との間で可動である。

更に具体的に云うと、溶融したディスク形成材料を型空
所２５に射出したい時、材料は溶融した流動状態で射出
ガン集成体から、弁体５２の上端にある中心関口６８に
射出される。溶融材料が可動の湯口ブッシング７２の中
心孔７４の中を分散ヘッド８２に向って下向きに流れる
。分散ヘッド８２及び湯口プッシング７２が協働して、
溶融材料の流れを環状の一様な、半径方向外向きの流れ
に変え、矢印１００で示す様に型空所２５に流れる様に
する。弁部材５４が第４図に示す前進位置にあって、分
散ヘッドの基部９６がクランプの凹部９８に坐着してい
る時、湯口通路９２は藤方向に型空所２５と整合し、溶
融材料が妨げなしに型空所に流れる。型空所２５にディ
スク形成材料が適当に充填され且つ詰込まれると、弁部
材５４を後退位置へ移動して、材料がそれ以上型空所に
流れない様にする。

更に詳しく云うと、第５図に見られる様に、弁部材５４
が弁体５２の中で上向きに引込められ、湯口通路９２を
型空所２５と軸方向に整合しない位置へ移動する。同時
に、分散ヘッド８２の基部９６がクランプの凹部９８か
ら途中まで持ち上げられ、型空所の中心領域に入る。基
部９６は湯口通路９２と型空所２５の間の蓮通を縦切る
為に、若干弁体の中心閉口６８に入り込む様な寸法にな
っている。更にこの位置にある時、分散ヘッド８２の基
部９６が型空所の中心領域を占め、ディスク形成材料が
凝固する前に、情報ディスク１３に中心開ロー７を直接
的に成形する。弁体５２の中での弁部材５４の移動は、
弁部材の正確なタイミングの動作を行わせる為に、流体
圧又は空気圧作動手段の様な任意の適当な手段を用いて
行うことが出来る。

この代りに、第１図乃至第５図に見られる様に、湯口ブ
ッシング７４の中にあるディスク形成材料の圧力に応答
して、弁部材５４を自動的に移動出来る様にする圧力応
答‘まね手段を設けてもよい。更に具体的に云うと、図
示の実施例では、弁部材５４の湯口ブッシング７２が半
径方向外向きに突出するフランジー０２を持ち、これが
弁体５２の上側及び下側部分５６，６２の間に構成され
た環状室１０４に入る。

この環状室１０４の軸万向の高さはフランジ１０２の鞠
方向の厚さより大きく、この為、弁部村５４は、室１０
４の軸万向の高さによって定められた限界内で、弁体５
２の中心関口６８内で可動である。皿状ワツシヤばねの
様なばね１０６が湯口ブッシングのフランジ１０２の下
側で環状室１００内に配置される。

ばね１０６がフランジ１０２に作用して、湯口通路９２
が第５図に示す様に型空所２５から後退した通常の位置
へと弁部材を偏圧する。然し、加圧されたディスク形成
材料が湯口ブッシング７２に射出された時、材料が分散
ヘッド８２の全体的に円錐形の面８４に当り、弁部材５
４全体を第４図に示す前進位置へ向って偏圧する。分散
ヘッド８２に作用する圧力がばね１０６に打ち勝つ位に
なった時、弁部材５４のこの移動が行われる。型空所２
５にディスク形成材料が充填され且つ詰込まれた時、射
出ガン集成体を公知の態様で作動して、ディスク形成材
料に作用する圧力を軽減する。

そうした時、分散へッＮこ作用する圧力が実質的に減少
して、ばね１０６によって弁部材５４を第５図に示す後
退位置へ復帰させることが出来る。この時、成形装置を
作動しそて、第１図に示す通路３３等を介し、型空所２
５の直ぐ近くに適当な冷却剤を循環させ、型空所内にあ
る材料を速やかに凝固する。こうすると型半体１４，２
０を分離して、凝固した情報ディスク１３を成形機から
取出すことが出釆る。弁部材５４は、高温湯口弁集成体
１２内にあるディスク形成材料の温度を、この材料の凝
固を防止するのに十分なしベルに保つ適当な加熱手段を
受入れる様にするのが便利である。

この加熱手段は、熱伝導性のよい希薄ガスを充填した熱
伝導のよい中空カートリッジ１０８の形をした所謂熱ピ
ンで構成することが出来る。カートリッジ１０８は弁部
材５４より実質的に良い熱伝導度を持っている。使う時
、熱ピンを湯口ブッシング７２の軸万向に細長い孔１１
０１こ挿入し、止めねじ１１２によって固定する。熱ピ
ンが弁部材１２の内、射出ガン集成体に隣接した部分か
らの熱ェネルギを湯口通路９２に向って下向きに有効に
伝達し、材料の適切な温度制御を行う。この代りに、弁
体５２内並びに／又は湯口ブッシング７２或いは弁部材
５４の分散ヘッド８２内に配置された電気抵抗加熱器の
様な他の形式の加熱手段を用いてもよし、。以上説明し
た様に、この発明は特にビデオ情報ディスクを成形する
様な形式の射出成形機の型空所に対するディスク形成材
料の流れを制御する改良された高温湯口弁集成体を提供
した。

この高温湯口弁集成体は、型空所に対する溶融材料の流
れを制御すると同時に、ディスクが凝固する前に、ディ
スクに直接的に中心開口を成形する１個の可動の弁部材
に合体した湯口ブッシング及び分散ヘッドを含んでいる
。当業者には、こ）で説明したこの発明の実施例の種々
の変形並びに改良が考えられるよう。

従って、この発明はこられの実施例に制約されるもので
はなく、特許請求の範囲の記載のみによって限定される
ことを承知されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の特徴を取入れた高温湯口弁集成体を
含む射出成形機の簡略断面図で、弁集成体は型空所の中
へ前進した開放した位置にある状態を示す。 第２図は高温湯口弁集成体の構成の細部を示す分解斜視
図で、一部分を破断してある。第３図は大体第２図の線
３−３で切った弁集成体の一部分の平面図、第４図は溶
融材料が型空所に射出出来る様に開放位置にある高温湯
口弁集成体を示す拡大部分断面図、第５図は第４図と同
様な拡大部分断面図で、溶融材料が型空所へ通過しない
様に閉鎖位置にある高温湯口弁集成体を示している。主
な符号の説明、１３・・・ディスク、１７・・・中心開
□、２５・・・型空所、５２・・・弁体、５４・・・弁
部材、７２・・・湯口ブッシング、８２…分散ヘッド、
１０６・・・ばね。 ‘′Ｇ．２ Ｆ′Ｇ．３ ○ Ｌ 斤７６．４ ‘′０５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 中心開口を持つ記録デイスクを製造する射出成形機
   でデイスク形型空所２５に対する溶融したデイスク形成
   材料の流れを制御する弁集成体に於て、成形機に装着さ
   れた弁体５２と、前記型空所に関して可動な様に該弁体
   の中に摺動自在に支持されている弁部材５４とを有し、
   該弁部材５４は型空所２５に向つて溶融したデイスク形
   成材料を通過させる湯口ブツシング７２と、該湯口ブツ
   シング７２と協働して前記材料を型空所２５へ通過させ
   る湯口通路９２を構成する可動の分散ヘツド８２を含み
   、更に、該湯口ブツシング７２と分散ヘツド８２とを、
   前記湯口通路９２が型空所２５と開放連通する第１の位
   置及び湯口通路が型空所と連通しない第２の位置の間で
   移動させる手段とを有する弁集成体。 ２ 特許請求の範囲１に記載した弁集成体に於て、前記
   分散ヘツド８２が、型空所２５内の材料が凝固する前に
   、記録デイスクに中心開口を成形する手段を含んでいる
   弁集成体。 ３ 特許請求の範囲１に記載した弁集成体に於て、前記
   弁体５２がその中に中心開口６８が形成されている全体
   的に円筒形であり、湯口ブツシング７２が前記中心開口
   内に比較的ぴったりと摺動する様にはまる寸法の全体的
   に円筒形であり、湯口ブツシング７２には孔７４が形成
   されていて、該孔は全体的に型空所２５の中心軸線に沿
   う向きになつており、デイスク形成材料を型空所２５に
   通過させる様にした弁集成体。 ４ 特許請求の範囲３に記載した弁集成体に於て、前記
   分散ヘツド８２が型空所に湯口ブツシング７２の端に固
   定されており、該ヘツドは略一様な半径方向の分布をも
   つて、溶融したデイスク形成材料を湯口ブツシング７２
   内で全体的に半径方向外向きに型空所の中へ案内する手
   段を含んでいる弁集成体。 ５ 特許請求の範囲４に記載した弁集成体に於て、湯口
   ブツシング７２が前記孔７４から半径方向外向きに且つ
   軸方向に型空所に向つて伸び全体的に円錐形の面７８を
   持ち、分散ヘツド８２が湯口ブツシングの面から隔たり
   且つ該面の方を向く全体的に円錐形の面を持ち、この為
   、湯口ブツシング及び分散ヘツドの全体的に円錐形の面
   が協働して湯口通路９２を構成する様にした弁集成体。 ６ 特許請求の範囲５に記載した弁集成体に於て、前記
   湯口ブツシング７２及び分散ヘツド８２の全体的に円錐
   形の面の間に円周方向に配置された複数個のスペーサ段
   ８８が接続され、該スペーサ段が前記全体的に円錐形の
   面と協働して半径方向外向きに開放した複数個の湯口通
   路９２を構成する弁集成体。７ 特許請求の範囲４に記
   載した弁集成体に於て、分散ヘツド８２が、前記弁部材
   が第２の位置にある時に、型空所内の位置へ移動する全
   体的に円柱形の基部９６を含んでいて、記録デイスクに
   中心開口を成形する弁集成体。 ８ 特許請求の範囲１に記載した弁集成体に於て、前記
   弁部材の温度を制御する加熱手段を持った弁集成体。 ９ 特許請求の範囲１に記載した弁集成体に於て、前記
   弁部材を移動させる手段が、該弁部材を第２の位置に向
   つて偏圧するばね１０６で構成され、前記弁部材は加圧
   されたデイスク形成材料がその中を流れることに応答し
   て前記第１の位置へ移動する弁集成体。 １０ 特許請求の範囲１に記載した弁集成体に於て、成
   形機が、型空所を限定する様に接近する向きに可動であ
   ると共に型空所からデイスクを取出すことが出来る様に
   遠ざかる向きに可動である第１及び第２の型半体を持ち
   、前記弁体は前記第１の型半体に固定されている弁集成
   体。