JPS60239358A - 炭素質薄板およびその製造方法 - Google Patents

炭素質薄板およびその製造方法

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JPS60239358A
JPS60239358A JP59095263A JP9526384A JPS60239358A JP S60239358 A JPS60239358 A JP S60239358A JP 59095263 A JP59095263 A JP 59095263A JP 9526384 A JP9526384 A JP 9526384A JP S60239358 A JPS60239358 A JP S60239358A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は撤着でガス透過性が小さく電気伝導の良い炭素
質薄板およびその製造力法愕関する。更に詳しくは、基
材として使用された実質的に炭素化された薄い紙状支持
体と、偏光顕微鏡下に異方性を示す粒子の大きさが10
μm以下の微細モザイク状または等方性の光学的構造を
示す炭素質マトリックスとの複合体よシなる炭素質薄板
であって、炭素含有量が95重蓋%以上で、ガス透過係
数が10〜1o 1−111/1%厚さ方向の電気比抵
抗が2×10〜6×10 Ω・α、嵩密度が1.4〜1
.99/CIIの物性を有する厚さが0.1〜1閣の炭
素質およびその製造方法を提供するものである (産業上の利用分野) 本発明の炭素質薄板は、炭素材料固有の耐熱・耐蝕性を
もち、電気比抵抗がi o−’Ω1以下、ガス透過係数
か10 d/ir以下であり、例えばりメ ンrR型燃料電池のセバレ〜り等耐熱、耐蝕性と同時に
導電性、熱伝導性およびガス不透過性が要求される用途
に効果がある。本発明の薄板が上記以外の用途、例えば
゛電解用電極や耐熱、耐蝕性熱交換器の隔膜その他に使
用できることは勿論である。
(従来の技術) 黒鉛製薄板及びその製造法として特開昭59−2690
7号公報に予め2700℃以上に熱処理したa度100
ミクロン以下の黒鉛微粉に液状熱硬化性樹脂を加え混練
したベース)kロール成形機により薄板状に成形し、次
いで加熱硬化もしくは該薄板の両側圧加熱板を当接し加
圧しながら硬化させ、その後常法によシ加熱炭化処理し
た黒鉛製薄板及びその製造法が開示されている。しかし
かかる黒鉛製薄板においては、黒鉛微粉末と熱硬化性樹
脂との接着性が悪く、炭化処理時に界面に9隙が生じや
すく通気率がlXl0 d/a以下にすることは困難と
されていた。仁のため高度のガス不透過性が要求さnる
場合は板厚を厚くしなければならない欠点を有する。
特開昭59−21512号公報には、塩素化塩化ビニル
樹脂及び/または塩化ビニル樹脂全フラン樹脂と混合し
、混練し、得られたg盆vJをフィルムまたはシート状
に成形し、得られ几成形物に炭1g前駆体化処理を施し
た後、不活性雰囲気中で焼成することから成るガラス状
炭素薄板の製造法が開示されているが、通気率は10〜
1〇−/ @ (H@ +Δp=1atm)と小さいが
、焼成炭化処理における樹脂の炭化収率が小さく収縮率
が大きいため形状の大きい薄板を割れやクランク七発生
させずに寸法摺度良く製造することはきわめて困難であ
る。筐たCの方法においては原料樹脂が塩素原子を含有
するため、この塩素原子が熱処理時に腐蝕性の強い塩素
ガスまたは塩酸ガスとして脱離する几め、工業的に実施
する場合は装置お工び装置の材質に特別の配慮が必俊と
なる。
特開昭58−150275号公報には、液状のフラン樹
脂またはフェノール樹脂もしくはこれらの混&樹帽を成
形炭化したガラス状カーボンで構成し次燃料電池セルセ
パレーターが開示されている。しかしガラス状カーボン
は気体透過度はきわめて小さいがその製造には非常な長
時間を要し、生産性が低く、コストが高くなる。
C解決しようとする問題点ノ 本発明の第lの目的は、上述の如き従来問題となってい
た大きな形状の例えば縦、横各1m程度の炭素質薄板ヲ
裂造する場合、割れやクランクの発生のない緻密でガス
透過係数か10 d/s以Fとガス會殆んど透さず、電
気比抵抗が6 X 10−”Ω・1以下と良い電気導電
性を示す炭素質薄板を提供することにある。
本@明の第2の目的は、上述の如き従来問題とされてい
た、ガス不透過性で良導電性の炭素質薄板tS造するた
めに、マトリックス樹脂の含浸、焼成などを繰υ返す複
雑な工程を要しない、l遅の1回だけのマトリックス樹
脂の担持、成形、焼成によって容易に所望の炭素′x、
4板を工業的かつ御所的に製造する方法t−提供するこ
とくある。
本発明の炭素質4板の厚さは数十iクロン乃至数ミリメ
ートルの軛囲を提供することを目的とするものでるるか
、特にリン#R型燃料屯池のガス分離板向は用途tRj
定してタテ、ヨコ各1m糧度の寸法で薄板の機械的な頬
さ、ガス透過性、電池の厚さ尋を考慮して0.1乃至1
naw@度efl象とすることにした。
(問題点(+−解決するための手段〕 本発明のR木質薄板は、炭素化oJ能な薄い紙状支持体
に、炭化に工9偏光顧倣虜ドに異方性を示す教子の大き
さが10Am以下の倣−モザイク状または異方性の光学
的#4造を下す炭素τ与える炭素前駆体(以下マトリッ
クス樹鑵とも称する)を1溶液′ま友は懸濁液(スラリ
ー〇として担持させた’ tk、 #液ま次は0液に使
用したmむ蒸発乾燥させ、該相持物(以Fグリーンシー
トとも称する)を単独でまたは複数枚積層して、加圧ド
に加熱中硬化させ、更に炭化焼成する方法によって得ら
扛る。
本発明者は、炭素前駆体を均一に担持させ、成遍金型内
で起シやすい炭素萌枢体粉末などの仕込ムラを未然に防
止することかで睡、更に高温焼成時の成形品の曲りや反
9を防止することができるものとして、厚さt任意に選
べる炭素化可能なま几は炭素化された紙状支持体を使用
することによって、大型の寸法の薄板でも均質で厚さが
一様な成形体が得られるようにした。更に、以下に述べ
るような炭化時にクラック全土しない特定の炭素前駆体
を、この紙状支持体に担持させ、炭化焼成によジ紙状支
持体の炭素化された部分と炭素前駆体の炭素化された炭
素質′マトリックスが緊密に一体化榎合されて、機械強
度、ガス不透過性、熱伝尋性、導′亀性などが改善され
た炭素質薄板が得られるのである。
炭化時にクラックやクラックが連接した割れが生じない
炭素前駆体に関しては次のような知見があシ、本発明者
はこの知見に基づき、本発明の炭化により偏光顕微鏡下
に異方性を示す部分が10μm以下の微細なモザイク状
を示す光学的異方性構造または等方性の光学的組織の炭
素を与えるピッチ状物質(炭素前駆体)を選択すること
によυ本発明に至ったものである。
ピンチ状物質を焼成炭化して得られる炭素材料の断面を
研磨して偏光顕微鏡ドに観察すると、出発原料の差等に
よって大別して流れ状もしくはモザイク状の模様(組織
〕が観察されるかま几は光学的に均一で一様に見えるか
の三つのタイプに分かれる。これらの差異は炭素材料を
構成する巨大な平面分子ともいえる六員環網状平面の積
層構造の発達の程度によるものでらる。即ち流れ状の組
織含水す炭素材料は網状平面の積層構造の良く発達した
炭素材料であり、層の厚さとともにその平面方向の大き
さも大きく六員環網状平面が積層され之構造を有し、黒
鉛構造に近い構造の炭素材料であり、易黒鉛化性炭素と
工ばれている。−カモザイク状の組織が観察される炭素
材料は網状平向の積層構造がモザイクの大きさと等しい
大きさであシ、流れ状組織のものに比べて積層構造の発
達の程度は小さい。光学的に均一な炭素は積層構造の未
発達な炭素で難黒鉛化性炭素とよばれている。
炭素材料を研磨して偏光懸微w8丁に観察した時、流れ
状もしくはモザイク状の模様が観察されるかまたは光学
的に均一で一様に見える炭素會以後単にそれぞれ流れ状
炭素、モザイク状炭素および等方性炭素と称する。
炭素材料の構造はピッチ状物質が固化する炭素化の初期
、約500℃以下の温度域でほぼ決定される。固化した
ピッチ状物質をさらに加熱して炭化tすすめると揮発分
を放出して収縮する。この収縮によってクラックが入る
ことがある。層構造の良く発達し九流れ状組織を有する
ものは非常にクラックが入りやすい。収縮は六員環網状
平面が点った層状構造の層と平行な方向19層に垂直な
方向の力がよシ大きい。モザイク状又は等方性炭素の場
合は層の厚さおよび平面方向の大きさも小さく、層構造
はランダムな方向に分布しているためマクロ的には等方
向で収縮による応力集中がおこりにくくクランクが入り
にくい。これに比べて層構造の良く発達した流れ状組織
のものは収縮の異方性が大きく応力集中が起こシやすく
クラックが入シやすい。
(発明の構成と作用〕 本発明に使用される炭素化oJ能な紙状支持体としては
、前に述べ友ように炭素化可能な炭素前駆体を均一に保
持することができる繊維からなる網1 0空1’!lk
Nする薄い紙状物質1ありて・担持した炭g前駆体が熱
硬化する約500℃の温度までは少なくともこの担持物
を支持できる工うL高軟化点の繊維からなる紙状物質で
あることが望ましい。
このような目的に適什する炭素化可能な紙状支持体とし
ては具体的に次のようなものが使用される。
■ 木材などの植物体を、機械的または化学的に処理し
、その植物繊維をバラバラにして取出した天然植物繊維
パルプを抄造して製造した紙。
天然パルプ紙には色々なs類があるが白土、#R化チタ
ン等の填料を添加せずに抄造し、塗被加工等の後加工を
施さない紙が本発明には特に好ましい。
■ 植物繊維パルプ70重量%以上と化学繊維を親水性
に修飾した合成パルプを残余の量として、混抄して製造
した混抄紙。化学繊維としてはポリエチレン、ボリフ日
ピレン、レーヨン、アセテート、ビニロン、ナイロン、
アクリルおよびポリエステルなどが用いられる。
■ ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール1.
セルロースおよびフェノール樹脂のいずれかによりなる
合成繊維?不活性ガス雰囲気の中で600℃以Fの温度
に熱処理した該合成繊維を抄造または熱融着して製造し
た合成IR給紙。
■ 石油系または石炭系タールを熱処理して得られたピ
ッチを紡糸した後、265重量%以上の酸21導入し次
ピッチ糸を抄造または熱融層して製造した酸化ピッチ繊
維紙。
■ 前記酸化ピッチ糸を不活性ガス雰囲気の中で600
℃以下で熱処理した酸化ピッチ糸を抄造して製造した酸
化ピンチ繊維紙。
■ 常法により得られ次炭素繊維を抄造して製造された
炭素lR維紙。
■ 前記■乃至■の各種IR維の1種以上の繊維を任意
の割合に混抄して製造した混抄紙。
本発明の対象とするリン酸型燃料電池用ガス分離板など
に使用される炭素化可能な紙状支持体の厚さは、JJi
造する炭素質薄板の厚さくよっても左右さnるが、目付
量の単位で50g/lrt以下が特に好ましい。
本発明の方法では、上述の炭化可能な紙状支持体に炭化
によシフランクを生じないマトリックス樹脂f:溶液ま
たはS濁液として担持させるが、紙状支持体へのマトリ
ックス樹脂の担持量はマトリックス樹脂溶液または懸濁
液に使用した溶媒を蒸発乾燥させ比相持物(グリーンシ
ート)K対して70乃至90重量%であることが好まし
い。マトリックス樹脂の相持量が70重量%よシ少ない
と、得られる炭素質薄板がポーラスになシガス透過度が
大きくなる。90重f%より多くなると均一な担持が困
難となる。
成形され7’(薄板を焼成炭化する際、マトリックス樹
脂は分解、重縮合反応にょシ低分子量分子をガス状物質
として放出しながら固化炭化する。従ってガス状物質の
放出が多いと薄板中に気泡が生成した夕、マトリックス
樹#1の収縮が大きくなシ、薄板が割n fc’i 、
クラックの原因となり好ましくない。−力炭化時のガス
状物質の放出の少ないものとしては、いわゆる高炭化収
率のマトリックス樹脂を用いルば工い。ところが高炭化
収率のマトリックス樹脂は一般に軟化点が高く、成形時
および焼成炭化時にマトリックス樹脂相互間および紙状
支持体との間の接着が不充分となり、ガス透過度の大き
い炭素質薄板しか得られない。このように本発明のマト
リックス樹脂に要求される特性は炭化収率と接着強度と
に関して互いに相矛盾するが、900℃焼成における炭
化収率が60電量ツク−セント以上で軟化点が450℃
以下のピッチ状物質が本発明を実施する上に好適である
本発明の目的のためには、上述したように炭化によって
流れ状炭素を与えるピッチ状物質はクラックを多く含み
ガス透過度の大きい炭素′iL4板t’ 4.ftJf
cj6tH1L−< rx <、 *(fsK! りl
jl#t[Irx−eqj’イク状炭素ま几は等方性の
炭素を与えるピッチ状物質が好ましい。モザイク組織の
大金さは10ミクロン以下が好−ましい。
本発明は炭化によfilOミクロン以下好ましくは5ミ
クロン以Fの大きさのモザイク状炭素または等方性の炭
素に転化可能で、900℃焼成での炭化収率が60重量
%以上好ましくは70〜95重量%、軟化点が250〜
400℃のピッチ状物質を使用することによってよシ効
果的に達成することができる。
250ミクロン以下に粉砕さnfF−試料1’t−直径
Imのノズルを底部に有する断面積11のシリンダーに
充填し、xoh/−の荷重を加えながら6℃/―の速度
で昇温する。温度の上昇にともない粉体粒子が軟化し光
横率が向上し、試料粉体の体積は減少するが、める温度
以上では体積の減少は停止する。更に昇温を続けるとシ
リンダー下部のノズルよシ試料が溶融して流出する。こ
の時の試料粉体の体積減少が停止する温lftその試料
の軟化点と定義する。なお軟化点の高い試料においては
ノズルからの試料の溶融流出は起こらない場合もある。
本発明に使用される軟化点が450℃以下、900℃で
の炭化収率60重量パーセント以上で、炭化に工って微
細なモザイク状炭素または等方性の炭素に転化可能なピ
ッチ状物質は、コールタールまたは石油メール等のメー
ル類に11!!累、硫黄、硝戚等?加え、150〜45
0℃の温度で加熱処理して酸素、憾黄または窒素の導入
されたピッチを得る方法、またはピッチ@を酸化処理す
る例えば特公昭53−31116号公報記載の方法等に
より容易に得られる。たとえばピッチ状物質に酸素を導
入した場合導入される酸素量の増大にともなってこれt
炭化して得られる炭素の光学的組織は流れ状、モザイク
状から等力性へと変化する。
本発明に好適な微細なモザイク状または等方性の炭]J
tマトリックスを与えるピッチ状物質としては2.5重
量%以上の酸素を含有することが必要である。
またこれらの方法で製造されたピッチに炭素化収率を同
上させる目的で黒鉛等の炭素質微粉末を添加してマトリ
ックス樹脂として使用することも可能であるが、これら
炭素質微粉末の添加量が多くなると得られる炭素質薄板
のガス透過度が大きくなるので添加量はマトリックス樹
脂全体の半分以Fにとどめるほうが良い。
また上記の方法で製造されたピッチ類とフェノール樹脂
またはフラン樹脂等の熱硬化性樹脂の混合物ヲ冑トリッ
クス樹脂とすることも可能である。
この場合熱硬化性樹層を溶解するM媒を用いて担持用の
スラリーをaMl#!すると、熱硬化性樹脂の増粘作用
に工9スラリーが安定化しまた得らnるグリーンシート
のマトリックス樹脂相互または支持体との接着が強固に
なシ、取扱いが容易となる利点も有する。こnら熱硬化
性樹脂の添カロ量が多くなると、得られる炭素質薄板の
ガス透過度が太きくなるので、添加量はマトリックス樹
脂全体の40重量%未満にとどめるほうが良い。炭素化
可能な紙状支持体にマトリックス樹脂を担持させグリー
ンシートvi−1jlr造するには、マトリックス樹脂
を溶液またはスラリーとして浸漬または塗布した後、該
溶液中の溶剤または該スラリー中の溶媒を蒸発して乾燥
する方法が用いられる。
マトリックス樹脂溶液を用いる場合には、マトリックス
樹脂を4当な溶剤に溶解した溶液に紙状支持体を浸漬す
るかまたは#溶液を紙状支持体に塗布した後%溶剤を蒸
発する。この場合に用いる溶剤にはメタノール、エタノ
ール、アセトン、ベンゼン、トルエンまたはそれらの混
合物がある。
溶液中のマトリックス樹脂の一度は、ジェットミルなど
の粉砕機で予め微粉砕したマトリックス樹脂に上記溶剤
を添加して、紙状支持体に浸透しゃすい粘度が得られる
ように10〜50重量%の範囲に調整する。この場合マ
トリックス樹脂は完全に溶解することが好ましい〜が、
完全に溶解しないで一部微細な粒子で存在しても支障は
ない。
またマトリックス樹girfニスラリ−として用いる場
合には、予めジェットミル(乾式)iたはボールミル(
湿式)などで微粉砕さA7(微粉末マトリックス樹脂を
適当な溶媒に分散させ友スラリーを紙状支持体に塗布し
た後、溶媒を蒸発する。この場合に用いる溶媒には、水
、メタノール、エタノール、アセトンまたはそnらの混
合物がある。スラリー中のマトリックス樹81#度は上
記溶媒の添加量によシlO〜5o慮′jjkXとなるL
うに調整さ扛る。
こnらの方法において、マトリックス樹脂相互および紙
状支持体との付着性を良くするためまたはスラリーの安
定性を向上させる等のために少量の第三物質たとえば増
粘剤、界面活性剤等を加えても良い。
上記の方法でマトリックス樹脂溶液またはスラリー全担
持した紙状支持体の溶剤または溶媒を蒸発、乾燥してグ
リーンシート(マトリックス樹脂担持のドライ紙状物質
)とするが、蒸発乾燥条件は60〜150℃の温度範囲
で、50簡k1g以下の減圧状態で、溶媒残留量が1%
以下になるまで真空炉内で熱処理する。
上述のような方法で製造されたグリーンシートは1枚ま
たはりm枚積層して所定の金型に供給し、加熱プレスし
て薄板状に成形した後、焼成炭化して炭素質薄板を製造
する。プレス成形の条件は150〜400℃の温度、圧
力100峙/、J!以下、圧保持時間10〜120分間
の範囲が用いられる。
焼成は0.1〜aoi4/cr4の加圧F、600℃ま
で昇温した後、一旦除圧してから更に不活性ガス雰囲気
中で80θ〜3000℃の温蔵で焼成炭化する。
加圧ドに焼成することは、薄板の反Jl防ぎ、より緻密
な炭素買薄板vI−製造する上で特に好ましい。グリー
ンシートは加熱によシ約500℃で固化するので約60
0℃まで加圧下に焼成した後、不活性ガス雰囲気中で更
に900℃以上で炭化した後黒鉛化することが好ましい
。高導電性が要求される場合には2000℃以上で処理
することが望ましい。
(本発明の効果) 本発明の特徴の一つは炭素化可能な薄い紙状支持体全使
用することによってきわめて厚さの均一な大きな珍状の
炭素質薄板を容易に提供できることにある。紙状支持体
全使用しない方法、たとえばマトリックス樹脂を金型に
充填して加熱プレスして大きな面積tもった薄板を製造
する場合、高炭化収率のマトリックス樹脂は軟化点が高
く流動性が悪いため大きな面積にわたってきわめて均一
にかつ薄くマトリックス樹脂を充填する必要がある。こ
れを工業的に実施することはきわめて困難である。
本発明の他の特徴は炭化によシ微細モザイク状炭素ま九
は等方性炭素に転化可能で炭素化収率が高くかつ軟化点
が低い、すなわち焼結性の良い特定された範囲のマトリ
ックス樹脂を炭素化可能な紙状支持体に担持せしめ、薄
板状に成形した後焼成炭化することによって緻密でクラ
ックが少なく、ガス透過度が小さく、電気伝導度の大き
い炭素質薄板tマトリックス樹脂の含浸焼成’k<U返
す等の複雑な工程t−経ることなく一回の成形・焼成の
みによってきわめて容易に提供することにある。
本発明に使用する炭素化可能なまたは炭素化された紙状
支持体は焼成炭化にLクマトリックス炭素と緊密に一体
化するため得らnる炭素質薄板は緻密でガス透過度が小
さく導電性は大きい。
本発明の炭素質薄板は研磨し、偏光顕微鏡で観察するこ
とによって炭素質支持体と炭素質マトリックスの光学的
異方性構造葡識別することが可能である。
なお本発明および以Fの実施例で使用するガス透過係数
は、「プラスチックフィルムおよびシートの酸素ガス移
動率の測定法JA8TMD〜3985−81に準拠して
測定さnたもので、薄板材料の一力に窒素ガスvi−流
して大気からの1!索の拡散を遮断し、他力に純度10
0Xの酸素ガスを導入し、室累ガス側に試料薄板の厚さ
t通して拡散透過する酸素ガス量を酸素センサーによる
電量定量法で測定してめられたものである。従って本発
明のガス透過体@ (cl (S、 T、 P )/c
rnIIsノの値は全圧が1気圧下のrRx<ts素ガ
ス分圧Δp = 1 atm、)の場合の測定値であり
、測定温度は20℃で、測定値は標準状態のガス量に換
算した値で表ねしておる。なお本発明の炭素質薄板試料
は均質なものと仮定して、測定されるガス透過率(cd
(8,T、P)/all @a )に試料の厚さを乗じ
て薄板のガス透過係数(cd/s:0@、JP−1at
m )とし友。
以下実施例により本発明を更に詳しく貌明する。
実施例1 エチレンボトム油を370℃で3時間処理して重質化を
進めると同時に低沸魚介を除去してピッチ囚を製造した
。このピッチ(4)を100ミクロン以下に粉砕してi
o℃/hrの速度で190℃まで空気中で昇温してピッ
チFBI を製造した。ピッチ(81は軟化点285℃
、900℃焼成での炭化収率72重量%であった。ピッ
チ(B)k更に不活性ガス雰囲気中で400℃で2時間
熱処理して、軟化点314℃、900℃での炭化収率8
2重量パーセントのピッチ(C)’t 製造した。この
ピッチtC+ t−粒径10ミクロン以下が90重量パ
ーセント以上になるように粉砕した微粉ピンチ(C)2
0重tflI、メチルセルロース(信越化学株式公社製
:メトローズ90SH−4000)0.4重量部、水8
0点置部を均一に混会し次スラリーt−調製した。この
スラV−t−無機物を添加せずパルプだけt抄造し九目
付40g/ゴの紙の一面にスプレー法に工夛均−に塗布
した後乾燥して目付200g/dのグリーンシートを製
造した。このグリーンシートを6枚積層して金型に充填
し、300℃/ hrの速度で370℃まで昇温し、x
oKq/cdの圧力で30分間プレスした後圧力’t 
I Kf/cdとし、50℃/hrの速度で600t:
まで昇温しt後冷却して薄板を製造した。この薄板を不
活性ガス雰囲気中で2000℃で焼成して厚さ0.59
 wasの炭素質薄板を製造した。この炭素質薄板を研
磨して偏光顕微鏡で観察するとパルプ由来の紙状の炭素
質支持体が層状に積層されており、炭素質マトリックス
は5きクロン以下の(#細なモザイク状の炭素であるこ
とが親祭さnた。この炭素*#板の炭素含有量は99重
量%以上でめった。またその特性を表−1に示す。
本炭素質薄板をリン酸型燃料lt池のセルセパレ−メと
して電池セルtm成し、温度190℃、電流密度220
 mA/cfIIで700時間運転したがセルセバレー
メ材質の劣化は認められずに電池は安定に作動した。
表−1 嵩蟹度 ガス透過係数 電気比抵抗 引張強度<g/C
11l) (i/s) (Ωc、−IL ) (Kl/
cd )L、85 3.3XIG−’ 3.9X1θ−
1590実施例2 実施例1で製造したピッチ(B)(軟化点285℃。
900℃焼成での炭化収率72重量%ンを粒径10ミク
ロン以Fが90重量%以上になるように粉砕した微粉ピ
ンチ(B)12重量部、粒径lOミクロン以Fのグラフ
ァイト粉8重量部、メチルセルロース0.5重量部、水
80重量部を均一に混合してスラリーを調整しに0この
スラリーをピッチ系低弾性率炭素繊維を抄造して製造し
九目付30g/ゴのカーボンベーパーに均一に塗布し友
後乾燥して目付230す/rrtのグリーンシートを製
造した。このグリーンシート4枚を積層して金型に充填
し、370℃でのプレス圧′f!:15匂/Cl11に
した外は実施例1と同様にしてzooocまで焼成炭化
して厚さ0.5’ 71111の炭素質薄板を製造した
。得うれた炭素質薄板の特性に表−2に示す。ま九本炭
素質薄板を研ノ糟し、偏光顕#鏡で観察したところ炭素
繊維と炭素質マトリックスは明瞭に識別でき、炭素質マ
トリックスは10ミクロン以下の微ariモザイク状の
炭素であつ九。
この炭素質薄板の特性t−表−2に示す通りであった。
表−2 嵩密度 ガス透過係数 電気比抵抗 弓し強虻炭素含有
量C9/j) Cavm) (Ω1ン (秘4リ (v
t%ン1.67 7.0X10−’ 3.5X10= 
345 99以上実施例3 実施例1・で製造したピッチ(B)(軟化点285℃。
900℃焼成での炭化収率72重量%)を不活性ガス雰
囲気中で450℃で3時間処理してピッチCD) t 
製造した。ピッチ(Diは軟化点360℃、900℃焼
成での炭化収率91重量%であった。ピッチ(B)15
重量部、ピンチの)15重量部、メチルセルロース0.
6重′J1部、水70重量部をボールミルで5時間粉砕
混合を行ってスラV−t−調整した。このスラV−tピ
ッチ糸′fc酸化不融化した後、不活性ガス雰囲気中で
600℃まで焼成した糸を抄造して製造した目付25g
/ゴの紙状支持体に均一に塗布して目付200g/ゴの
グリーンシートを製造した。このグリーンシートを4枚
積層して金型に充填し実施例1と同様にして2000℃
まで焼成炭化して厚さ0.47簡の炭素質薄板t−製造
した。その特性を表−3に示す。
本炭素1t4板を研磨して偏光顕微鏡で観察したところ
炭素繊維と炭素質マトリックスは明瞭に識別でき炭素質
1トリツクスは5ミクロン以下の微細なモザイク状の炭
素であった。
表−3 嵩密度 ガス透過係数 電気比抵抗 引張強度 炭素含
有量<9/dl) <cd/m) (Ωc%) (jl
/d) (wt%)一 1.75 6.OX 10 3.OX 1G 450 
99以上実施例4 コールタールに空気を吹き込みながら300℃で3時間
処理した後冷却し、X、OOミクロン以丁に粉砕し、空
気中でlθ℃/ hrの速度で225℃まで昇温してピ
ッチ(鱒ヲ製造したピッチ(ト))は軟化点330℃、
900℃での炭化収率85重量%であった。ピッチtg
) を粒径5ミクロン以下が90重量%以上になるよう
に粉砕し次微粉ピッチ(E)14重量部、ノボラック型
フェノール樹脂6重量部、メタノール80!貸ff0t
均一に混合してスラリー’efAaし友。フェノール樹
脂は融点95〜110C,900℃焼成での炭化収率4
8重量%でメタノールに可溶でるる。上記スラリーを実
施例1と同様の目付4(1/rItの紙に均一に塗布し
た後乾燥して目付300 &/ばのクリーンシートvi
−製造した。このグリーンシート1枚を180℃で50
4/dの圧力で300分間ブレスて薄板1−[遺した。
この薄板を反シヲ向止するため耐熱性の黒鉛板の間には
さんで不活性ガス雰囲気中で2000℃まで焼成して厚
さ0.18mの炭素質薄板を製造し几。この炭素質薄板
は炭紫含有率が99重蓋パーセント以上でろり、ガス透
過係数は2.lX10−’ad/ a S@気比抵抗は
5.2 X l OΩ信であった。
この薄板全研磨し、偏光顕微鏡で観察すると炭素質支持
体と炭素質マトリックスは識別可能であり、炭素質マト
リックスは光学的な異方性を示さず等方性であった。
代理人弁層士今 村 元

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)基材として使用された実質的に炭素化され友薄い
    紙状支持体と、偏光顕微鏡fに異方性を示す粒子の大き
    さが10μm以下の倣細なモザイク状または等方性の光
    学的構造を示す炭素質マトリックスとの複合体よりなる
    炭素質薄板であって、炭素含有量が95重瀘%以上で、
    ガス透過係数が10〜io d/ss厚さ方向の電気比
    抵抗が2×lO〜6X10 Ω・1、嵩密度が1.4〜
    1、9 V 、/clの物性t+する厚さが0.1〜l
    ■の炭素質薄板。 (2) 炭素化可能な薄い紙状支持体に炭素化5I能な
    炭素@枢体を担持せしめ、該担持物を単独でまたは複数
    枚積層して、加圧下に加熱硬化後、更に、炭化焼成する
    ことを特徴とする複合炭素質薄板の製造方法。 t3) 111状支持体が、天然殖w繊維パルプを抄造
    して製造した紙でらることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項に記載の方法。 (4)紙状支持体が、植物織1IA70京量%以上と残
    余が化学繊維とから混抄して製造した混抄紙であること
    を特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の方法。 f5jm記化学繊維が、ポリエチレン、ポリプロピレン
    、レーヨン、アセテート、ビニロン。ナイロン、アクリ
    ルおよびポリエステルの群の中から選ばれたいずれかで
    あることを特徴とする特許請求のIM囲第4項に記載の
    方法。 (6) 紙状支持体がポリアクリロニトリル、ポリビニ
    ルアルコール、セルロースおよびフェノール樹脂のいず
    れかエフなる曾成繊維を、不活性ガス雰囲気の中で60
    0℃以Fの温度に熱処理した該合成m維を抄造または熱
    融着して#造した合成繊−紙であることを特徴とする特
    W!f請求の範囲第2項に記載の方法。 (7)紙状支持体が、石油系または石炭系メールを熱処
    理して得られ次ピッチkm融紡糸した後、2.5重量%
    以上の酸素を導入した酸化ピッチ糸を抄造または熱融着
    して製造し之酸化ピッチ繊維紙であることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項に記載の方法。 (8) 紙状支持体が特許請求の範囲第7項に記載の酸
    化ピンチ糸を不活性ガス雰囲気の中で600℃以下で熱
    処理した酸化ピッチ糸を抄造して製造し次酸化ピッチ繊
    維紙であることt−特徴とする特許請求の範囲第2項に
    記載の方法。 (9) 紙状支持体が炭素繊維を抄造して製造した炭素
    繊維紙であること全特徴とする特許請求の範囲第2項に
    記載の方法。 1 四 紙状支持体が、特許請求の範囲第3項乃至特許
    請求の範囲第9項に記載の各徳繊維から選ばれ几2種以
    上の繊維を任意の割合に混抄して製造した混抄紙である
    こと全特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の方法。 Uυ 炭素化可能な炭素前駆体が、軟化点450℃以下
    、900℃焼成での炭化収率が60重量%以上で、酸素
    ま比は硝酸などのぎ能基金2.5重量%以上導入し几ピ
    ッチ状物質であることを特徴とする特許請求の範囲第2
    項乃至gio項のいずれかに記載の方法。 掲 炭素化可能な炭素前駆体が、特許請求の範囲第11
    項に記載のピッチ状物質50重量%以上と残余が粒径1
    0μm以下の炭素質微粉末であることt%敵とする特許
    請求の範囲第2項乃至第11項のいずれかに記載の方法
    。 傾 炭素化可能な炭素前駆体が、%in請求の範囲第1
    1項に記載のピッチ状物[60重量%以上、残余がフェ
    ノール樹8rjli’ftはフラン樹脂でめることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項乃至第11項のいずれか
    にdC賊の方法。 F1a 炭素前駆体を紙状支持体に担持する方法が、メ
    メノール、エタノール、アセトン、ベンゼン。 トルエンのいすnか1種または2種以上の混合溶剤に炭
    素前駆体tその濃度が10〜50重量%となるように溶
    解し、該溶液に紙状支持体會浸漬するかまたは該溶液を
    紙状支持体に塗布した後、該溶剤を蒸発させる工程がう
    なる特許請求の範囲第2項乃至第13項のいずれかに記
    載の方法。 1シ 炭素前駆体を紙状支持体に担持する方法が、水、
    メタノール、エタノールおよびアセトンのいずれか1植
    または28以上の通合溶媒に炭:A前駆体をその濃度が
    10〜50重t%となるように懸濁し、該懸濁液を紙状
    支持体に塗布した後、該溶媒を蒸発させる工程からなる
    tf!iff請求の範囲第2項乃至第13Mのいずれか
    に記載の方法。 四 溶剤またはF1aの蒸発操作が、60〜150℃の
    温度範囲で5o■勺以fの減圧下、該溶媒が担持物中に
    1重量%以Fになるまで行われる工程からなる特許請求
    の範囲第14項又は第15項のいずれかに記載の方法。 1η 溶剤または溶媒の蒸発後、担持物中の炭素化可能
    な炭素前駆体含量が70〜90重jitXであることt
    −特徴とする特許請求の範囲第14項乃至第16項のい
    ずれかに記載の方法。 as プレス成形条件が、150℃〜400Cの温度範
    囲で、圧力100 Kt/d以下で10−120分間圧
    力を保持することを特徴とする特許請求の範囲第2項乃
    至第17項のいずれかに記載の方法。 α湯 炭化焼成が0.1〜30Kg/−の加圧下、go
    octで昇温した鏝、一旦除圧してから更に高温で炭化
    焼成する工程からなること?%微とする特許請求の範囲
    第2項乃至第18項のいずれかに記−の方法。
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