JPS602392Y2 - 断熱性二重管 - Google Patents
断熱性二重管Info
- Publication number
- JPS602392Y2 JPS602392Y2 JP1338278U JP1338278U JPS602392Y2 JP S602392 Y2 JPS602392 Y2 JP S602392Y2 JP 1338278 U JP1338278 U JP 1338278U JP 1338278 U JP1338278 U JP 1338278U JP S602392 Y2 JPS602392 Y2 JP S602392Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- inner tube
- heat
- double
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Thermal Insulation (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、自動車等の内燃機関の高温排気を高温のまま
排気処理装置へ導き、排気浄化反応を効率よく行なわせ
るための二重排気管に関するものである。
排気処理装置へ導き、排気浄化反応を効率よく行なわせ
るための二重排気管に関するものである。
自動車等の内燃機関の二重排気管等に使用される二重管
としては、従来は第1〜2図に示されてにるように、外
管1に内管2を挿入して、これらの間に一定の空間3を
設けたものがある。
としては、従来は第1〜2図に示されてにるように、外
管1に内管2を挿入して、これらの間に一定の空間3を
設けたものがある。
しかしながら、このように外管1と内管2との間に一定
の空間3を設けたものは、内管2によって構成される排
気通路4を通過するときの排気の温度低下は少ないが、
排気管が複雑な曲り形状を有する場合は曲げ加工の加工
性が悪く、製作が困難であり、また使用中に振動を受け
て接触によるびりつき音を発生させる恐れがある。
の空間3を設けたものは、内管2によって構成される排
気通路4を通過するときの排気の温度低下は少ないが、
排気管が複雑な曲り形状を有する場合は曲げ加工の加工
性が悪く、製作が困難であり、また使用中に振動を受け
て接触によるびりつき音を発生させる恐れがある。
また、第3〜5図に示すように、外管1に蛇管状内管2
を挿入して、これらの間に空間3を設けたものもある。
を挿入して、これらの間に空間3を設けたものもある。
しかし、このように内管2の全体を蛇管とした場合は外
管1と内管2との接触面積が大きいので、排気温度の低
下が大きい。
管1と内管2との接触面積が大きいので、排気温度の低
下が大きい。
さらに、第6図に示すように、彎曲部分のみを蛇管とし
た内管2を外管1に挿入して、これらの間に空間3を設
けたものがある。
た内管2を外管1に挿入して、これらの間に空間3を設
けたものがある。
このように構成される二重管は、外管1と内管2との接
触個所が彎曲部においてのみであるので、排気温度の低
下が比較的少ないとはいえ、蛇管凸部においては外管1
と環状に接するので未だ十分ではなく、しかも内管2の
一部を該内管2の径よりも太くした蛇管の成形加工は極
めて困難である。
触個所が彎曲部においてのみであるので、排気温度の低
下が比較的少ないとはいえ、蛇管凸部においては外管1
と環状に接するので未だ十分ではなく、しかも内管2の
一部を該内管2の径よりも太くした蛇管の成形加工は極
めて困難である。
本考案者らは、上記欠点を改善するものとして、外管と
内管との間に空間を持させた二重排気管において、断面
円形の外管に挿入される内管の少なくとも一部分に凸部
が内管の軸線方向に重ならないように千鳥に配列した複
数個の多角形断面部も形成し、該凸部の外側に断熱部材
を付着させて該内管を外管内に挿入したのちに該内管を
軸線方向に圧縮することにより該外管の内側に接触させ
てなる断熱性二重管をさきに提案した(実願昭52−1
64458号)。
内管との間に空間を持させた二重排気管において、断面
円形の外管に挿入される内管の少なくとも一部分に凸部
が内管の軸線方向に重ならないように千鳥に配列した複
数個の多角形断面部も形成し、該凸部の外側に断熱部材
を付着させて該内管を外管内に挿入したのちに該内管を
軸線方向に圧縮することにより該外管の内側に接触させ
てなる断熱性二重管をさきに提案した(実願昭52−1
64458号)。
しかしながら、このものは凸部外側への断熱部材の付着
が煩雑であり、また内管と外管との間に形成される空間
による断熱では未だ不充分な場合があった。
が煩雑であり、また内管と外管との間に形成される空間
による断熱では未だ不充分な場合があった。
本考案は、これら既存の断熱性二重管の諸欠点を除去す
るためになされたもので、外管と内管との間に一定の空
間を持たせた二重排気管において、断面円形の外管に挿
入される内管の少なくとも一部分に凸部が内管の軸線方
向に重ならないように千鳥に配列した複数個の多角形断
面部を形成し、該内管の外側を耐熱性塗料で塗装して該
内管を外管内に挿入してなる断熱性二重管であり、これ
により排気温度の低下が小さく、また加工性も良好で、
しかも複雑な彎曲形状を有する二重管でも容易に製作す
ることができる。
るためになされたもので、外管と内管との間に一定の空
間を持たせた二重排気管において、断面円形の外管に挿
入される内管の少なくとも一部分に凸部が内管の軸線方
向に重ならないように千鳥に配列した複数個の多角形断
面部を形成し、該内管の外側を耐熱性塗料で塗装して該
内管を外管内に挿入してなる断熱性二重管であり、これ
により排気温度の低下が小さく、また加工性も良好で、
しかも複雑な彎曲形状を有する二重管でも容易に製作す
ることができる。
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
すなわち、第7〜12図に示すように、断面円形の内管
2の一部分または全部を、予め一定間隔をおいて複数個
の三角、四角、互角等の多角形断面に成形加工し、凹部
5および凸部6が内管2の軸線方向に千鳥に配列される
ように複数個の該多角形断面部の位置を変えて設ける。
2の一部分または全部を、予め一定間隔をおいて複数個
の三角、四角、互角等の多角形断面に成形加工し、凹部
5および凸部6が内管2の軸線方向に千鳥に配列される
ように複数個の該多角形断面部の位置を変えて設ける。
ついで、内管2の外側に耐熱性塗料7を塗布する。
耐熱性塗料としては、−例を挙げると、例えばアクリル
変性シリコーン系樹脂を主成分とし、炭化水素溶媒に溶
解させた溶液からなる耐熱性塗料がある。
変性シリコーン系樹脂を主成分とし、炭化水素溶媒に溶
解させた溶液からなる耐熱性塗料がある。
このアクリル変性シリコーン系樹脂の例として1テルモ
300.400.500.600J(商品名、関西ペイ
ント社製)、1おきつも陥、4351. No、601
J(商品名、三重油脂化工製)、′ハローヨ (商品名
、チョダ塗料製)、′サントモJ (商品名、大壷塗料
製)等がある。
300.400.500.600J(商品名、関西ペイ
ント社製)、1おきつも陥、4351. No、601
J(商品名、三重油脂化工製)、′ハローヨ (商品名
、チョダ塗料製)、′サントモJ (商品名、大壷塗料
製)等がある。
この場合、内管2の外側を前記耐熱性塗料で塗布したの
ちに、前記のごとき多角形断面を成形加工してもよい。
ちに、前記のごとき多角形断面を成形加工してもよい。
また、内管2は、最初は断面円形の外管1内に容易に挿
入できる径にしておく。
入できる径にしておく。
第7図に示すように、内管2を外管1に挿入したのち、
内管2の多角形断面部において凸部6を膨出させて外管
1の内側に耐熱性塗料層7を介して点接触し、両管1,
2の間に一定の空間3を保持した二重管となる。
内管2の多角形断面部において凸部6を膨出させて外管
1の内側に耐熱性塗料層7を介して点接触し、両管1,
2の間に一定の空間3を保持した二重管となる。
この場合、内管2は軸線方向に圧縮されるので、第7図
に示すように外管1より長く形成しておくことが望まし
い。
に示すように外管1より長く形成しておくことが望まし
い。
第9図および第10図は、多角形として三角形の場合で
あって、第8図におけるそれぞれIX−IX線およびX
−X線に沿う断面図であって、内管2は凸部6において
耐熱性塗料層7を挾んで外管1と点接触し、その内部は
排気通路4を形成する。
あって、第8図におけるそれぞれIX−IX線およびX
−X線に沿う断面図であって、内管2は凸部6において
耐熱性塗料層7を挾んで外管1と点接触し、その内部は
排気通路4を形成する。
また、第11図および第12図は、多角形として五角形
の場合であって、同様に第8図におけるそれぞれIX−
IX線およびX−X線に沿う断面図であって、内管2は
凸部6において耐熱性塗料層7を挾んで外管1と点接触
し、その内部は排気通路4を形成する。
の場合であって、同様に第8図におけるそれぞれIX−
IX線およびX−X線に沿う断面図であって、内管2は
凸部6において耐熱性塗料層7を挾んで外管1と点接触
し、その内部は排気通路4を形成する。
このように構成された二重管は、第8図に示すように、
前記のごとき多角形断面部を千鳥状に配設した個所にお
いて彎曲させれば、彎曲部を有する二重排気管が得られ
る。
前記のごとき多角形断面部を千鳥状に配設した個所にお
いて彎曲させれば、彎曲部を有する二重排気管が得られ
る。
本考案による二重排気管は前記のごとき構成を有するも
のであるから、複雑な曲げ加工も容易にでき、特に第6
図に示すように一部を蛇管とした内管の製作が困難であ
るのに比して、本考案の内管は製作が極めて容易である
という利点と、両端から圧縮し、耐熱性塗料層を挾んで
内管と外管とが接触するので、空間の保持が確実容易で
あるという利点があるばかりでなく、内管の熱膨張にも
強く、さらに外管とは凸部における点接触であるので、
排気温度の低下防止に極めて優れているという利点があ
る。
のであるから、複雑な曲げ加工も容易にでき、特に第6
図に示すように一部を蛇管とした内管の製作が困難であ
るのに比して、本考案の内管は製作が極めて容易である
という利点と、両端から圧縮し、耐熱性塗料層を挾んで
内管と外管とが接触するので、空間の保持が確実容易で
あるという利点があるばかりでなく、内管の熱膨張にも
強く、さらに外管とは凸部における点接触であるので、
排気温度の低下防止に極めて優れているという利点があ
る。
さらに、内管の外面に塗装された耐熱性塗料のために内
管に外面に断熱層が形成されることになり、これが内管
外面からの輻射伝熱が著しく減少させることになる。
管に外面に断熱層が形成されることになり、これが内管
外面からの輻射伝熱が著しく減少させることになる。
また、内管と外管との接触点においては耐熱性塗料が介
在しているので、内管内を通過する排気の振動は塗料層
で吸収され、ビリ音等の問題は著しく減少する。
在しているので、内管内を通過する排気の振動は塗料層
で吸収され、ビリ音等の問題は著しく減少する。
第1図は従来の二重排気管の一部縦断面を含む側面図、
第2図は第1図の■−■線に沿う断面図、第3図は従来
の他の二重排気管の一部縦断面を含む側面図、第4図は
第3図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は第3図の
■−■線に沿う断面図、第6図は従来のさらに他の二重
排気管の従断面図、第7図は本考案による断熱性二重管
の製造過程を示す一部断面を含む側面図、第8図は本考
案による二重管の従断面図、第9図は第8図の■−IX
線に沿う断面図、第10図は第8図のX−X線に沿う断
面図、第11図は他の実施例を示す第8図のIX−IX
線に沿う断面図であり、また第12図は同様に第8図の
X−X線に沿う断面図である。 1・・・・・・外管、2・・・・・・内管、排気通路、
5・・・・・・内管凹部、 ・・・・・・耐熱性塗料層。 3・・・・・・空間、4・・・・・・ 6・・・・・・内管凸部、7
第2図は第1図の■−■線に沿う断面図、第3図は従来
の他の二重排気管の一部縦断面を含む側面図、第4図は
第3図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は第3図の
■−■線に沿う断面図、第6図は従来のさらに他の二重
排気管の従断面図、第7図は本考案による断熱性二重管
の製造過程を示す一部断面を含む側面図、第8図は本考
案による二重管の従断面図、第9図は第8図の■−IX
線に沿う断面図、第10図は第8図のX−X線に沿う断
面図、第11図は他の実施例を示す第8図のIX−IX
線に沿う断面図であり、また第12図は同様に第8図の
X−X線に沿う断面図である。 1・・・・・・外管、2・・・・・・内管、排気通路、
5・・・・・・内管凹部、 ・・・・・・耐熱性塗料層。 3・・・・・・空間、4・・・・・・ 6・・・・・・内管凸部、7
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 外管と内管との間に一定の空間を持たせた二重排気
管にわいて、断面円形の外管に挿入される内管の少なく
とも一部分に凸部が内管の軸線方向に重ならないように
千鳥に配列した複数個の多角形断面部を形成し、該内管
の外側を耐熱性塗料で塗装して該内管を外管内に挿入し
てなる断熱性二重管。 2 耐熱性塗料はアクリル変性シリコーン系樹脂を主成
分とし炭化水素溶媒に溶解させた溶液からなる実用新案
登録請求の範囲第1項に記載の断熱性二重管。 3 多角形は□角形、四角形または五角形である実用新
案登録請求の範囲第1項または第2項に記載の断熱性二
重管。 4 二重管は内燃機関からの排気管である実用新案登録
請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか一つに記載の
断熱性二重管。 5 二重管は内管が多角形断面部を形成している個所に
おいて彎曲部を構成してなる実用新案登録請求の範囲第
1項ないし第4項のいずれか一つに記載の断熱性二重管
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1338278U JPS602392Y2 (ja) | 1978-02-07 | 1978-02-07 | 断熱性二重管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1338278U JPS602392Y2 (ja) | 1978-02-07 | 1978-02-07 | 断熱性二重管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54117913U JPS54117913U (ja) | 1979-08-18 |
JPS602392Y2 true JPS602392Y2 (ja) | 1985-01-23 |
Family
ID=28831367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1338278U Expired JPS602392Y2 (ja) | 1978-02-07 | 1978-02-07 | 断熱性二重管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS602392Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017126083A1 (ja) | 2016-01-21 | 2017-07-27 | フタバ産業株式会社 | 消音器 |
-
1978
- 1978-02-07 JP JP1338278U patent/JPS602392Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54117913U (ja) | 1979-08-18 |
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