JPS6023891Y2 - 固着形電気接続子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は固着形電気接続子に関するものである。

従来のこの種の電気接続子は相互に挿脱自在に形成され
ているが、使用目的によっては一旦挿着したのちは取外
しすることのない場合も多く、むしろ取外し可能な形式
では振動やその他の外力で抜は落ちる恐れがある。

そこで本考案はこれらの用途のために一旦挿着すると当
該接続子を破壊しなければ取外すことができない固着形
電気接続子の提供を目的とするものである。

以下に本考案の実施例を図面により詳記と、第１図は雌
形接続子Ａ１第２図は雌形接続子Ｂの全体斜視図を各々
示す。

雌形接続子Ａは導電性金属板を折曲加工等により一体に
成形され、一方端部には接続電線の被覆および芯線を各
々圧着把持するために左右の起立片をもって断面Ｕ字状
の電線接続部１が形成されている。

該電線接続部１の他方側にはこれと連続状態で円筒状の
雌形接触部２を設け、当該円筒状周面には壁面の一部を
軸方向に沿って細長くコ字状に切欠くと共に、この切欠
を円筒内方に切起して第３図に示すように電線接続部１
側に向けて順次傾斜するランス３を形成する。

そしてこのランス３は接触部２の同一内周面上に複数個
突設する。

次に雌形接続子Ｂは前記雌形と同様に導電性金属板を折
曲加工等により一体に成形され、一方端部には電線接続
部４が形成されている。

又電線接続部４の他方側にはこれと連続して、前記雌形
接続子Ａの円筒状接触部２に摺接可能な僅かに小径の円
筒状で先端を円弧状に順次縮径して閉塞した態様の錐形
接触部５が設けである。

上記錐形接触部５の円筒状周面には、雌雄の各接続子Ａ
、 Ｂを嵌合した際に前記の各ランス３が嵌入しうる軸
方向に沿って細長い窓口６をランス３と適合する位置に
同数穿設すると共に、各窓口６の前方には当該窓口６と
隣接して雄側接触部５の先端側に向けて、周壁を内方に
凹設した態様でランス３を摺接させながら窓ロ６位置に
導く案内溝７が各々設けである。

そして上記雌形Ａおよび錐形Ｂの各接続子により一組の
固着形電気接続子が構成される。

以上による本考案の固着形電気接続子は第６図に示すよ
うに、雌側接触子２に対して雄側接触子５を嵌挿して取
着方向Ｆ１に押圧すると、当該雄側接触子５の先端の縮
径部に当接したランス３は外方に圧縮され、案内溝７内
を摺接しなから窓孔６位置で圧縮が復元するので弾発力
で窓孔６内に嵌入して接続が完了する。

この状態で雌形接続子を取外し方向Ｆ２に引抜こうとす
ると、窓孔６端部がランス３の外壁に当接係止して脱出
を阻止し、それ以上強力な力を加えるとランス３は破線
の如く内方に起立するがそれでも取外すことは出来ない
。

結局一旦接続された両者はランスが破壊しない限り取外
しは不可能であり前記本願の目的が遠戚されるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の実施例を示し、第１図は雌形接
続子の全体斜視図、第２図は雌形接続子の全体斜視図、
第３図は雌側接触子の部分断面図、第４図は雄側接触子
の部分断面図、第５図は第２図Ｖ−Ｖ線における断面図
、第６図は雌雄各接続子の嵌合状態を示す要部断面図で
ある。 符号の説明、１，４・・・・・・電線接続部、２・・・
・・・雌側接触子、３・・・・・・ランス、５・・・・
・・雄側接触子、６・・・・・・窓孔、７・・・・・・
案内溝、Ａ・・・・・・雌形接続子、Ｂ・・・・・・雌
形接続子、Ｆｌ・・・・・・取着方向、Ｆ２・・・・・
・取外し方向。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方に接続電線を圧着挾持する断面Ｕ字状の電線接続部
   を備え、これと連続状態で他方に円筒状の接触部を形成
   した雌形接続子と、同じく一方に接続電線を圧着挾持す
   る断面Ｕ字状の電気接続部を備え、これと連続状態で前
   記円筒状の接触部に嵌挿可能な先端を縮径した円筒状の
   接触部を形成せしめた雌形接続子とから威り、前記雌形
   接続子の円筒状接触子には、その周壁の一部を電線接続
   部側に向けて順次傾斜する態様で内方に切起したランス
   を複数個設け、一方雄形接続子の円筒状接触子には雌形
   接続子に嵌挿した際に前記各ランスが各々係止する複数
   個の窓孔を円筒状長手方向に沿って各穿設すると共に、
   該各穿孔の隣接前方にはその周壁を内方に凹設して前記
   ランスが摺接しうる案内溝を各々形成したことを特徴と
   する固着形電気接続子。