JPS6023701Y2 - 超音波式測定装置 - Google Patents

超音波式測定装置

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JPS6023701Y2
JPS6023701Y2 JP1979037276U JP3727679U JPS6023701Y2 JP S6023701 Y2 JPS6023701 Y2 JP S6023701Y2 JP 1979037276 U JP1979037276 U JP 1979037276U JP 3727679 U JP3727679 U JP 3727679U JP S6023701 Y2 JPS6023701 Y2 JP S6023701Y2
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transducer
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circuit
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JP1979037276U
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勝 河野
友美 佐野
健夫 賀田
隆康 後藤
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富士電機株式会社
超音波工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、超音波を用いて流量もしくは流速を測定する
超音波式測定装置に関する。
一対の超音波トランスジューサを用い、各トランスジュ
ーサに交互に送信と受信とを行なわせ、超音波パルスを
流体の流れに対して順方向に発射させた際の被測定流体
中での伝搬時陣、と逆方向に発射させた際の被測定流体
中での伝搬時間t2とをそれぞれ周波数f1.f2に変
換し、その周波数差△f(=f1−f2)を測定し、こ
の周波数差△fから被測定流体の流量を測定するように
した所謂PLL方式の超音波流量計が特開昭47−37
463号によって既に提案されている。
第1図はこの特開昭47−37463号に開示された装
置の原理構成図である。
この装置は、2つの電圧制御続発振器31.32を有す
る発振器群30と、この発振器31.32の発振出力を
計数する制御論理カウンタ35と、比較器36とを備え
ている。
制御論理カウンタ35は、発振器31.32の発振出力
を設定値Nまて計数したら比較器36に計数終了信号を
送ると共に、ダイオード65.66を介してトランスジ
ューサ42,44を励振する励振パルスを発生する。
また、モード信号AE、 BEを発生し、スイッチ33
,34,37,38,47,48を制御する。
スイッチ33.37.48はモード信号渾が発生されて
いる間オン制御され、一方スイッチ34.38.48は
モード信号BEが発生されている間オン制御される。
トランスジューサ42゜44はそれぞれ取付要素41.
43を介して被測定流体の管路50の外側に取付けられ
ている。
取付要素41,43および管路50には貫通孔45.4
6がそれぞれ形成され、各トランスジューサ42.44
が直接的に被測定流体に接するようにされている。
モード信号AEが発生され、スイッチ33,37.48
がオンにされると、発振器31の発振出力がカウンタ3
5に計数され始めると同時に、このカウンタ35の電気
パルス発生端子から発生される電気パルスによりダイオ
ード65を介してトランスジューサ42が励振される。
カウンタ35が発振器31の発振出力を設定値Nまで計
数すると、計数終了信号が比較器36に与えられる。
一方、トランスジューサ44の受信信号はスイッチ48
、増幅器49を介して比較器36に与えられる。
比較器36は両信号の時間差を検出し、この時間差が零
になるように、スイッチ37を介して発振器31の発振
周波数を変化させる。
次に、モード信号BEが発生され、スイッチ34.38
゜47がオンにされ、同様にして、今度はトランスジュ
ーサ44が送信トランスジューサに制御される。
このようにして、発振器32も比較器36によって発振
周波数を変えられる。
しかして、発振器31の発振周波数と発振器32の発振
周波数との差を周波数差回路39により検出することに
より、被測定流体の流速を測定することができる。
この流速に基づいて、流速もしくは流量を表示器40に
表示させる。
ところで、超音波流量計の個有の問題として、被測定流
体の管路の外側に一対のトランスジューサを取付要素を
介して装置する場合に、超音波パルスが管路および取付
要素を介して伝搬されるため、その管路および取付要素
内での遅延時間γが上述の伝搬時間”1t”zにプラス
された形で測定が行なわれるという問題があった。
しかも、その管路および取付要素内での遅延時間τはそ
の材質、肉厚等によって異なる。
そこで、このような管路および取付要素内での遅延時間
τが伝搬時陣□? t2にプラスされるのを避けるため
に、上述した特開昭47−37463号においては、管
路および取付要素に貫通孔をそれぞれ明け、トランスジ
ューサが被測定流体に接触するようにそのトランスジュ
ーサを管路に装着するようにしている。
このような特開昭47−37463号によれば、確かに
、遅延時間Tが伝搬時間(,2にプラスされるのを避け
ることができるが、しかしながら次のような別の問題点
が露呈される。
まず、第1に、管路に取付孔を明けなければならないた
め、既にプラント等に配管されている既存の管路に対し
て適用できないことである。
取付孔が明けられた管路をプラントに新らしく配管する
ためには、プラントの運転を一旦停止させなければなら
ない。
次に、第2に被測定流体が攻撃性(腐蝕性)流体である
場合、トランスジューサがこの流体によって悪影響を受
け、好ましくない。
一方、このような問題点を解決するために、遅延時間γ
を除却するようにした超音波流量計もたとえば特公昭4
6−4305号によって提案されている。
第2図はこの特公昭46−4305号に開示された装置
の原理構成図である。
この装置は、被測定流体の管路59と、この管路の外側
に流れ方向に対して所定の角度をもって取付要素61.
63より装置され超音波パルスを送受信する一対のトラ
ンスジューサ62.64と、この送信トランスジューサ
に切換スイッチ65を介して超音波パルスを印加する超
音波パルス発生器51と、この超音波パルス発生器51
から超音波パルスを受けて始動し、受信トランスジュー
サからの受信パルスを受けて停止するパルスカウンタ5
4と、このパルスカウンタ54の出力を入力とする計算
回路55とを備え、超音波パルス発生器51とパルスカ
ウンタ54との間に、超音波パルスが一対のトランスジ
ューサ62.64間を伝搬する管路59内の流体以外を
伝搬するに要する時間(遅延時間T)と等しい遅延時間
Tdを有する遅延回路60を介挿するようにしている。
なお、第2図において、52は切換スイッチ65を制御
するスイッチング回路、53は計数パルス発生回路、5
8は増幅器、56はD−Aコンバータ、57は指示計で
ある。
このような第2図に示した超音波流量計、特に超音波パ
ルス発生回路51とパルスカウンタ54との間に、パル
スカウンタ54の始動を遅延させる遅延回路60を設置
した超音波流量計によれは、上述した遅延時間τを除去
することができると考えられていた。
ところが、本考案者等が第2図に示した超音波流量計に
ついて模擬的に試作し、流量測定の実験を行なったとこ
ろ、測定値に相変わらず誤差が含まれることがわかった
本考案者等はこの誤差の原因について種々の検討を行な
った結果、この誤差の原因が次のような理由に起因して
いることを見出した。
つまり、遅延回路60を超音波パルス発生回路51とパ
ルスカウンタ54との間に配置していることが原因とな
っている。
すなわち、この理由について第3図の動作波形図を用い
て説明する。
第3図において、Aは計数パルス発生回路53の出力波
形図、Bは超音波パルス発生回路51の出力波形図、C
は増幅器58の出力波形図、Dは遅延回路60の出力波
形図、Eはパルスカウンタ54の動作時間を表わす波形
図である。
しかして、超音波パルス発生器51から超音波パルスB
が発生されると、切換スイッチ65を介してたとえばト
ランスジューサ62が励振されると同時に、遅延回路6
0が付勢される。
遅延時間τd経過後、遅延回路60の出力信号が終了し
、パスカウンタ54が動作を開始する。
ところで、カウンタには、計数パルスの立上がりもしく
は立下がりで1歩進するもの、あるいは計数パルスが“
)(i 99状態もしくは“Low“状態になると1歩
進するものがあり、ここではたとえばパルスカウンタ5
4として計数パルスAの立上がりで1歩進するカウンタ
を用いるとする。
その場合には、パルスカウンタ54は、遅延時間γdが
時点t30で終了したのにも拘らず、期間tlO経過後
の計数パルスの立上がりまで、パルスカウンタ54は動
作を開始しない。
そのため、第3図の例では、期間tloだけ測定誤差と
なる。
このことは、遅延時間ydをどんなに正確に遅延時間T
に一致させておいても、期間t10という測定誤差が生
じることを意味している。
遅延時間rdの終了時点t30が計数パルスAの2つ目
のパルスの立上がりの後に生じる場合にはパルスカウン
タ54はその3つ目のパルスの立上がりまで動作を開始
しないので、終了時点t30には関係なく、計数パルス
Aの1つの周期T1oだけ期間tloは最大になり得る
このことは同様に、増幅器58の出力パルスCの発生時
点t40についてもいえることである。
すなわち、時点t40でパルスカウンタ54は動作を停
止すべきであるが、その時点t40から期間t20i過
後の計数パルスAのパルスの立上がりまで動作を続ける
従って、この期間t20が測定誤差となる。
この期間t20は計数パルスAの1つの周期T2oに最
大なり得る。
期間tlOと期間t20とが等しくなれば、それらの測
定誤差はキャンセルされることになるが、遅延時間τd
(すなわち遅延時間τ)は、上述したように、管路59
および取付要素61.63の材質および肉厚等により異
なり、また増幅器58の出力パルスCの発生時点t40
は被測定流体の流速によって常時変動し、従って期間u
Oと期間t20とを等しくさせることは不可能である。
ところで、計数パルスAの発振周波数をたとえば2MH
zに設定すると、その周期T。
は約0.5μsとなる。ところが、たとえば管路59の
口径が300φで、流速が1 rrrm/ Sの場合に
は、順方向伝搬時間t1と逆方向伝搬時間もとの差Δt
は非常に小さく、ナノセカンド(ns : 1O−9S
)以下のオーダである。
このような極く僅少な時間差に対して、上述の如く最大
約0.5p、 s (周期T1o、T2oに相当)の測
定誤差が生じることは、全く実用に供せないことを意味
する。
なお、1rII!IL/Sの分解能を得るためには、計
数パルスAの発振周波数を1000MHz以上に巳なけ
ればならないが、このような発振周波数は現在の電子回
路技術では得るのが困難である。
このように、超音波パルス発生回路51とパルスカウン
タ54との間に遅延回路60を介挿するという技術的思
想は、一見非常に有効であるように見えるが、実際には
実用に供せないものである。
次に、特公昭46−4305号の技術的思想が実用に供
せないことは黙認して、この特公昭46−4305号の
超音波流量計と上述した特開昭47−37463の超音
波流量計との組合せについて検討する。
すなわち、第1図に原理構成を示した特開昭47−37
463号において、被測定流体の流れる管路およびトラ
ンスジューサの取付要素として貫通孔が明けられていな
いものを使用し、トランスジューサが被測定流体に接し
ないようにする。
ところが、このようにした場合には、前述したように、
その管路および取付要素での遅延時間γが発生するので
、この遅延時間τを除去するために、特公昭46−43
05号の技術的思想を用いることにする。
しかして、この特公昭46−4305号の技術的思想は
かかる遅延時間Tを除去するために、超音波パルス発生
器とパルスカウンタとの間に遅延回路を介挿する点にあ
るのであるから、この技術的思想を特開昭47−374
63号に組込んで得られる構成は第4図の如くなる。
すなわち、第4図においては制御論理カウンタ35の2
つのトランスジューサ42,44励振用電気パルス発生
端子とこのカウンタ35の入力側との間に遅延回路60
が介挿される。
この第4図の構成を持つ超音波流量計は、発振器31゜
32の一方の発振出力の1つのパルスによってそのカウ
ンタ35が付勢されると、電気パルス発生端子から発生
された電気パルスによってトランスジューサ42.44
の一方が励振されると共に、遅延回路60が駆動されこ
の遅延回路60によってカウンタ35の計数動作が遅延
時間Tdの開停止させられる。
ところで、第4図の構成においても、電気パルス発生端
とカウンタとの間に遅延回路を介挿している以上、第3
図で特公昭46−4305号について説明した欠点を有
していることは明らかである。
ところが、本考案者等の種々の検討によれば、単純に第
1図の構成(特開昭47−37463)と第2図の構t
j、(特公昭46−4305)とを組合わせた第4図の
構成においては、かかる欠点とは別の欠点が呈されるこ
とが判明した。
以下に、その欠点について説明する。
後で詳細に説明するように、第4図において、超音波の
被測定流体中での伝搬時間11 (順方向)、t2(逆
方向)とし、かつ超音波の管路59、取付要素61.6
3中での遅延時間をTとすると、トランスジューサ42
.44間の伝搬所要時間T□(順方向)、T2(逆方向
)は次式で表わされる。
’r1=t1+丁 T2 = t2 + r 一方、発振器31の発振周波数をり、 (順方向)、発
振器32の発振周波数をf2 (逆方向)とすると、カ
ウンタ35の計数時間はN/f1(順方向)、N/f2
(逆方向)で表わされ、これらの計数時間に遅延回路
60の遅延時間rdがプラスされるのであるから、それ
らの合計時間T< (順方向)、T5 (逆方向)は次
式で表わされる。
T4=N/ft+デd T5=N/f2+Td PLL方式超音波流量計とは、T、とT4が等しくなり
、T2とT5が等しくなるように発振周波数f1.f2
を制御す−るのであるから、次式が得られる。
N/f1=tl+r−τd N/f2=j2+7−τd ところで、第3図の説明から明らかなように、遅延時間
としてカウンタ35に作用する時間は、遅延時間Tdで
はなく、時間(丁d+tlo)である。
この時間は、たとえば第3図の例では、2つのパルスの
計数時間に相当するので、2/f□(順方向)、2/f
2(逆方向)で表わされる。
それゆえ、上述の式は実際には次式のようになる。
N/f工=t□+r 2/ft N/fz=j2+丁−2/f2 ここで、遅延時間Tは温度依存性が小さくほぼ一定と看
なせるが、一方発振数f1.f2は被測定流体の流速に
よって変化し、また流速が一定の場合でも被測定流体の
温度の変動によって変えられる。
すなわち、被測定流体の流速が一定であっても、温度が
変化すると、被測定流体中での音速が変化するため、伝
搬時間’19 ”2が変化し、それに応じて発振数f□
、f2が変えられるからである。
因みに、第5図は温度−発振周波数特性図であり、温度
が5℃から40°Cまで35°C変化すると、発振周波
数は約125k Hz変化する。
このように発振周波数f1.f2が温度によって大幅に
変化する以上、2/f1,2/f2によって遅延時間T
をキャンセルすることは不可能であり、大きな測定誤差
を含むことになる。
しかも、同一温度でも、PLL方式超音波流量計におい
ては、発振周波数f1と発振周波数f2とは値が異なる
ので、(T−2/ft)なる誤差値と(τ−2/f2)
なる誤差値とは異なってしまう。
このように、特開昭47−37463号の技術に特公昭
46−4305号の技術を組合わせただけでは、超音波
流量計として致命的な欠点を含んでしまうのである。
さらに、第4図の構成に言及する。
上述した式はまた次のように書き直せる。
N/f1+2/f1=(N+2)/f□=N’/f1=
ち+T=T1 N/f2+ 2/f2= (N+ 2 ) /f2=N
’/f2ち+T==T2 つまり、換言すれば、第4図の構成すなわち超音波パル
ス発生端子とカウンタとの間に遅延回路を介挿した構成
は、実際には遅延回路60の遅延時間という概念が完全
に消失し、トランスジューサ42.44間の超音波伝搬
時間T1.T2を測定するために、カウンタ35で発振
周波数f1.f2をN’(=N+2)個計数しているの
にすぎない。
このような場合には、カウンタ35の計数時間には当然
遅延時間Tが誤差として含まれてしまう。
本考案は、このような点に鑑みてなされ、遅延時間γを
確実に除去できる超音波式流速もしくは流量測定装置を
提供することを目的とする。
このような目的は、本考案によれば、被測定流体の管路
の外側に所定の角度をもって対向設置され、超音波送信
モードと超音波受信モードとに切換制御される一対の超
音波トランスジューサと、送信モードにある前記トラン
スジューサを励振する電気パルス発生回路と、発振周波
数を変化させ得る第1発振器および第2発振器と、前記
第1発振器もしくは第2発振器の発振出力を計数し、こ
の計数値が設定値に達した際に出力信号を発生するカウ
ンタと、前記第1発振器もしくは第2発振器の発振出力
によって駆動され、前記電気パルス発生回路の電気パル
ス発生と前記カウンタの計数動作開始とを同期させる同
期パルス発生回路と、前記カウンタの後に配置され、所
定の遅延時間を前記カウンタの出力信号に与える遅延要
素と、この遅延要素の出力信号と受信モードにある前記
トランスジューサの出力信号とが導かれてこの両出力信
号の時間差を検出腰この時間差が所定の値となるように
前記第1発振器もしくは第2発振器の発振周波数を変化
させる時間差検出回路と、前記一対のトランスジューサ
が送信モードと受信モードとに交互になるように切換制
御を行なうと共に、一方のトランスジューサが送信モー
ドになり他方のトランスジューサが受信モードになると
きには前記同期パルス発生回路が前記第1発振器によっ
て駆動され前記カウンタが前記第1発振器の発振出力を
計数し前記時間差検出回路がこの第1発振器の発振周波
数を変化させ、他方のトランスジューサが送信モードに
なり一方のトランスジューサが受信モードになるときに
は前記同期パルス発生回路が前記第2発振器の発振出力
によって駆動され前記カウンタが前記第2発振器の発振
出力を計数し前記時間差検出回路がこの第2発振器の発
振周波数を変化させるように切換制御を行なう切換回路
と、を備え、前記第1発振器の発振周波数と第2発振器
の発振周波数との差に基づいて前記被測定流体の流速も
しくは流量を求めるようにすることによって遠戚される
すなわち、本考案においては、遅延時間τを確実に除去
するために、まずPLL方式の構成を第1図の従来の構
成とは大幅に異ならせ、そしてその構成においてカウン
タと時間差検出回路との間に遅延要素を設置するように
している。
次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第6図は本考案の一実施例のブロック図である。
この第6図において10は被測定流体が矢印方向に流れ
るパイプで、このパイプ10の管外壁には取付要素15
.16を介してトランスジューサ13.14が取付けら
れている。
このトランスジューサ13.14は電気信号を音響信号
へあるいは音響信号を電気信号に変換するもので、ある
モードにおいてはトランスジューサ13が送信子となり
、トランスジューサ14が受信子となり、また他のモー
ドにおいてはトランスジューサ14が送信子となり、ト
ランスジューサ13が受信子となる。
このモードの交換は後記するモード切換回路9により交
互に行なわれる。
例えばトランスジューサ14からの音響信号はパイプ1
0内の流体中を伝搬してトランスジューサ13に達し、
このトランスジューサ13にて電気信号に変換される。
9はモード切換回路で、トランスジューサ13.14が
交互に送信子と受信子になるように制御する。
1は発信器要素で、2つの発信器11゜12よりなる。
この発振器11.12は後記する時間差検出回路8の出
力信号に応じて発振周波数を変化させられるもので、例
えばLC発振器等から構成され得、この場合にはコンデ
ンサの容量あるいは制御電圧が時間差検出回路の出力信
号に応じて変えられる。
また、制御発振器11.12はモード切換回路9により
あるモードにおいてはいずれか一方がその時間差検出回
路8の出力信号を受は入れるように制御される。
2はモード切換回路9の指定により発振器要素の出力信
号のうちの1つと同期した出力信号を発信する同期パル
ス発生回路である。
3は発振器要素1の出力信号を計数するカウンタで、同
期パルス発生回路2の出力信号に基づいて計数動作を開
始し、その計数値がパイプ10の径等の応じて予め設定
された設定値Nに達すると、計数動作終了信号を発信す
る。
4はカウンタ3の出力信号により動作を始め、ある一定
時間経過後に出力信号を発信する遅延回路である。
この遅延回路4の遅延時間については後で詳細に説明す
る。
5は同期パルス発生回路2からの出力信号によりトラン
スジューサ13あるいは14を駆動するための電気信号
を発信する電気パルス発生回路である。
6はモード切換回路9により制御されるゲート回路で、
モード切換回路9の指令に応じてパルス発生回路5の出
力パルスをトランスジューサ13に導いたりあるいはト
ランスジューサ14に導いたりし、またトランスジュー
サ14あるいはトランスジューサ13の出力信号を増幅
器7に導く。
増幅器7はトランスジューサ13あるいは14の出力信
号を増幅し、時間差検出回路8に導く。
この時間差検出回路8は増幅器7の出力信号と遅延回路
4の出力信号との時間差を検出し、発信器1h 12の
制御電圧を変化させる。
17は発振器11.12の発振周波数の差を検出する周
波数差検出回路で、この周波数差は後記するようにパイ
プ10内の流体の流速に比例している。
18は流速に比例した周波数を流量に変換し、表示する
表示回路である。
なお、モード切換回路9によるトランスジューサ13.
14のモードの切換えは、任意の時間に行なってもよい
が、通常は超音波の伝搬時間よりもわずかに長い周期で
交互に行なわれる。
なおまた、トランスジューサ13が送信子となる場合は
超音波は流体の流れに対して順方向に放射され、トラン
スジューサ14が送信子となる場合は超音波は逆方向に
放射される。
次に上記構成の測定原理について説明する。
パイプ10の直径をDとし、トランスジューサ13.1
4のそのパイプ10の半径方向に対する超音波放射角を
θとすると、超音波の流体中の伝搬距離りは第(1)式
で示される。
L=D/CO3θ (1)流速
をVとすると、超音波伝搬方向の流送成分Vxは第(2
)式となる。
Vx = Vcosθ
(2)従って、静止した流体中の音速をCとすると、流
体の流れに順方向へ超音波を発射した場合のその超音波
の伝搬速度Vvは第(3)式で示され、また流れに逆方
向に超音波を発射した場合の超音波の伝搬速度Vwは第
(4)式で示される。
VV=C十VX=C十Vsinθ (3
)VW= C−VX= C−Vsinθ
(4)それ故、パイプ10の流体中での超音波の伝搬に
要する時間については、超音波の順方向放射の場合の所
要時間をt□、逆方向放射の場合の所要時間をt2とす
れば、それぞれの所有時間t1.t2は第(5)式およ
び第(6)式で示される。
ち=I、少及世し Vv C+Vsmθ (5) 桜= L = D/cosθ VwC−Vsinθ (6) 取付要素15,16およびパイプ10の管壁の厚みなど
流体以外での超音波の伝搬時間をTとすると、トランス
ジューサ13.14間の超音波伝搬に要する時間につい
ては、同様に順方向の所要時間をT1、逆方向の所要時
間をT2とした場合、各所要時M’x、”2は第(7)
式および第(8)式で示される。
T1= tz + r
(7)T2=t2+丁(8) ここで、発振器11.12の発振周波数をそれぞれfl
、T2とする。
今、モード切換回路9により順方向に即ちトランスジュ
ーサ13が送信子となるようにモードを切換え、発振器
11の出力信号の1つに同期したスタート信号で超音波
パルスをトランスジューサ13から発信させると共に、
その制御発振器11の出力信号の1つを起点としてその
後発信されるその出力信号をカウンタ3に計数させ、そ
のカウンタ3がその出力信号を設定値Nまで計数した際
計数終了信号を発信させる。
カウンタ3が計数終了信号を発信するまでの所要時間T
3は、発振器11の発振周期がl/f□であるから第(
9)式で示される。
T3=N/f1(9) カウンタ3の計数終了信号は遅延回路4により遅延時間
yd遅らされて時間差検出回路8に導かれる。
従って、この時間差検出回路8には、カウンタ3が動作
を開始し始めてから第(1a)式で示される72時間後
に遅延回路4から時間信号が送られることになる。
’r、=’r3+7 d = N/f1+7 d
(1□一方、トランスジューサ13が超音波
を発射してから第(7)式に示されたT1時間後に、時
間差検出回路8は増幅器7から時間信号が送られる。
従って、遅延回路4と増幅器7との出力信号の時間差△
Tは第(11)式で示される。
△T=T4 Tt= (N/f1+Td)−(t、+y
)(11) ここで、遅延時間Tdを流体内以外の伝搬時間Tに等し
く設定しておけば、第(11)式は第(12)式に変形
される。
ΔT=N/f□−1□ (12)
第(12)式に示された時間差6丁に基づき、発振器1
1の発振周波数f1を制御し、その時間差6丁を零にす
ることができたとすると、第(12)式に基づき、第(
13)式が得られる。
ΔT=N/f1−t□=0 、”、 N/f□=t□=“cos& (13
)C+Vsinθ 従って、遅延回路4の出力信号と増幅器7の出力信号の
時間差6丁が零の状態即ちトランスジューサ13を送信
子とする系が安定した状態では、発振器11の発振周波
数は、第(13)式に基づき、第(14)式により示さ
れる。
f、=進ハ物力 D/cos θ(14) 次にトランスジューサ14を送信子とする場合について
考える。
この場合、発振器要素1はモード切換回路9により発振
器12に切換えられる。
しかして、上述と同様の理論に基づき、発振器12の発
振周波数f2は系が安定した状態では第(15)式によ
り示される。
f2=進ド□暖 (15) D/cosθ しかして、発振器11.12の発振周波数f1゜T2の
差Δfは、系が安定した状態では、第(14)式および
第(15)式に基づき、第(16)式で示される。
Δf=f□−f2 N(C+ Vsin O) N(C−Vsin o
)D/cosθ D/cosθ fiVsinθ 4Vsin@cos D/cosθ−D =進幻・V=K・V (16) N。
但し、K=2m2θ=Constantである。
従つて、発振器11.12の周波数差Δfは流体の流速
■に比例した値となることがわかる。
よってその周波数Δfによりその流体の流速Vを測定す
ることができる。
次にこのような理論に基づき、第6図の構成について動
作を説明する。
先ず、モード切換回路9のモード切換信号Aにより、ト
ランスジューサ13が送信子にされ、トランスジューサ
14が受信子にされ、そして発振器要素1は発振器11
が同期パルス発生回路2およびカウンタ3に接続され、
ゲート回路6はパルス発生器5の出力信号がトランスジ
ューサ13に導かれかつトランスジューサ14の出力信
号が増幅器7に導かれるように制御される。
しかして、同期パルス発生回路2は、発振器11の出力
信号の1つに同期してカウンタ3を動作させると共に1
.電気パルス発生回路5に出力パルスを発生させる。
カウンタ3は発振器11の出力信号を計数し、魁時間後
にその計数値が設定数Nに達すると計数終了信号を発信
する。
このカウンタ3の計数終了信号は遅延回路4により遅延
時間Td遅らされて時間差検出回路8に導かれる。
一方、パルス発生回路5の出力パルスはゲート回路6を
介してトランスジューサ13に導かれ、このトランスジ
ューサ13により電気信号が音響信号に変換される。
この音響信号は取付要素15パイプ10の管壁、流体、
パイプ10の管壁および取付要素16中を順方向に伝搬
してトランスジューサ14に達し、このトランスジュー
サ14によりT1時間後に電気信号に変換される。
このトランスジューサ14の出力信号はゲート回路6を
介して増幅回路7に導かれ、その後時間差検出回路8に
導かれる。
なお、増幅回路7は、例えばシュミット回路等から構成
され、トランスジューサ14の出力信号の大きさに関係
なく一定レベルの信号が時間差検出回路8に導かれるよ
うにしている。
時間差検出回路8は遅延回路4の出力信号と増幅回路7
の出力信号との時間差Δ丁を検出し、その時間差△Tに
応じて発振器11の発振周波数を変化させる。
このようにして、流体の流れに対して順方向に超音波を
放射する測定周期は終了する。
次にモード切換回路9のモード切換信号Bにより、トラ
ンスジューサ14が送信子にされ、トランスジューサ1
3が受信子にされ、発振器要素1は発振器12から同期
パルス発生回路2およびカウンタ3に接続され、ゲート
回路6はパルス発生回路5の出力信号がトランスジュー
サ14に導かれ、トランスジューサ13の出力信号が増
幅器7に導かれるように制御される。
しかして、前述の場合と同様に、制御発振器12の出力
信号の1つに同期して同期パルス発生器2によりカウン
タ3およびパルス発生器5が動作させられる。
順方向の場合と同様に、遅延回路4はT4時間後に時間
差検出回路8に信号を送り、またパルス発生回路5の出
力信号は、ゲート回路6を介して、パイプ10内の流体
の流れに対して逆方向に伝搬されて増幅回路7に案内さ
れ、モしてT2時間経過後時間差検出回路8に導かれる
時間差検出回路8は、同様に遅延回路4の出力信号と増
幅器7の出力信号との時間差を検出し、その時間差に応
じて発振器12の発振周波数を変化させる。
このようにして、流体の流れに対して逆方向に超音波を
放射する測定周期は終了する。
モード切換回路9の動作により、順方向測定周期と逆方
向測定周期は交互に無限に繰返えされ得る。
発振器11.12の発振周波数の差は可逆カウンタ17
により流速に比例した周波数差として取出され、表示回
路18により流量あるいは流速として表示される。
なお、以上に説明したように、本考案においては、遅延
回路4によって、測定すべき流体以外での超音波伝搬時
間Tと等しい遅延時間γdを発生させ、その伝搬時間γ
をその遅延時間γdで補償しているので、純粋に流体中
のみの伝搬時間t1゜桜を周波数変換を行なうことがで
きる。
この遅延時間Tdを発生する遅延要素としては種々のも
のが公知である。
例えば、CR時定数を用いる単安定マルチバイブレータ
などの遅延回路、LC遅延線あるいは超音波遅延線など
がある。
しか腰これらの遅延要素は一般に遅延時間が固定されて
いるかあるいはそれぞれ固有の温度特性を有している。
一方、トランスジューサ13.14をパイプ10の外管
に取付け、流体の流れ方向に対して斜めに超音波を放射
する場合、取付要素15.16としては本考案の実施例
においてはプラスチック材を使用している。
この場合、上述したように、取付要素15.16および
パイプ10の管壁中の起音波の伝搬時間が流体以外の超
音波伝搬時間γとなるが、取付要素15.16としての
プラスチックおよびパイプ材としての鉄中の音速度は一
般に温度依存性を有している。
一方遅延要素では流体以外の超音波伝搬時間と等しい遅
延時間を作らねばならないので、その温度依存性も等し
くなければならない。
それ故、前述した一般の遅延要素では温度補償回路を付
設しなければならないという問題がある。
そこで、本考案においては、第7図に示すように、遅延
要素として、実際の超音波径路中の流体以外で起音波を
遅延させる取付要素15.16と同一材料もしくは同特
性を有する材料よりなる部材21,22およびパイプ1
0の管壁と同一材料もしくは同特性を有する材料よりな
る部材23゜24で製作した遅延線を使用することによ
り、全ての温度範囲で流体以外の伝搬時間と一致した遅
延要素の実現に成功した。
第7図においては、部材21.22中の超音波伝搬距離
は取付要素15,16中の超音波伝搬距離と等しく、ま
た部材23.24中の超音波伝搬距離はパイプ10の管
壁中の超音波伝搬距離と等しくするのが望ましい。
なお、第7図において、19.20はトランスジューサ
13.14と同一材料もしくは同特性を有する材料より
なる部材である。
以上に説明するように、本考案によれば、流体以外の超
音波伝搬時間と等しい遅延時間を発生する遅延要素を設
けることにより、第(16)式に示すように、被測定流
体の流速Vに比例した出力信号を得ることができ、音速
Cに影響されない。
更に、モード切換回路9の1回のモード切換えにより、
1回分の測定を行なうことができ、従ってモード切換周
期を超音波の伝搬時間よりもわずかに長くした程度の周
期で流速測定を行なうことができる。
よって、本考案においては、流速の変化に対する応答が
極めて早くなるという利点がある。
更に又、本考案においては、超音波の被測定流体以外で
の超音波伝搬時間を遅延要素により補償するので、取付
要素を介してトランスジューサを管路に取付けることが
でき、従って既設の配管路にその1−ランスジューサを
設置することができる。
従って、被測定流体が腐蝕性流体の場合でも、トランス
ジューサがその流体から悪影響を受けることはなくなる
なお、上述の説明においては、時間差検出回路8に検出
される時間差Δ丁が零になるように制御する例について
述べたが、その時間差△Tがある一定値αになるように
制御する場合には、遅延時間Tdをたとえば(T−α)
なる値に設定するとよい。
次に、本考案の超音波式測定装置の動作について第8図
を用いて再度簡単に説明する。
この第8図において、Aは発振器11もしくは12の出
力形図、Bは同期パルス発生器2の出力波形図、Cは増
幅回路7の出力波形図、Dはカウンタ3の計数動作時間
を表わす波形図、Eは遅延要素4の出力波形図、Fは時
間差検出回路8の動作時間を表わす波形図である。
なお、ここでは説明の便宜上、カウンタ3として、発振
器11.12の発振出力パルスの立上がりで1歩進する
カウンタを用いるとする。
しかして、この第8図から明らかなように、たとえば発
振器11の発振出力の1つのパルスに同期して同期パル
ス発生器2が付勢され、その結果同期パルスBが発生さ
れると、この同期パルスBに同期して、カウンタ3が計
数動作を開始すると共に、電気パルス発生回路5がトラ
ンスジューサの励振用電気パルスを発生する。
その後、カウンタ3が発振器11の発振出力を設定値N
(たとえば3)計数すると、カウンタ3からは発振器1
1の発振出力Aの4つ目のパルスの立上がりに同期して
計数終了信号りが発生される。
この計数終了信号りに同期して遅延要素4が駆動され、
カウンタ3の出力信号りに遅延時間rdを与える。
この遅延時間rdの終了により、時間差検出回路8が駆
動される。
その後、増幅器7の出力信号Cが発生されると、時間差
検出回路8が動作を終了する。
時間差検出回路8はこの動作時間が所定の値になるよう
に発振器11の発振周波数f1を制御する。
このように、本考案による測定装置においては、各構成
要素の動作は同期して行なわれるので、第3図において
説明したような測定誤差が生じることは全くなく、遅延
時間τを確実に除去できる。
本考案においては、上述したように、被測定流体以外の
伝搬時間γを、伝搬時fS=’%−,t2を周波数f1
.f2に変換する変換過程においてキャンセルしている
このように、伝搬時間ti、 t2を周波数f1.f2
に変換する変換過程において、その被測定流体以外の伝
搬時間τをキャンセルすることは、測定精度上極めて優
れた効果を発揮するものである。
すなわち、本考案においては、第(12)式が成立する
ためには、遅延時間ydと被測定流体内以外の伝搬時間
Tとが等しいこと、つまり7 d=Tが成立することが
条件であった。
この遅延時間Tdの具体的な数値は、流体以外の材質と
寸法が既知であれば、計算により求められる。
その計算結果を再確認する方法について次に述べる。
今、仮に、Td〜丁であると仮定する。
その結果、第(11)式より、次の第(17)式を得る
ΔT= (N/f工+丁d) −(t□+丁)=0(1
7) すなわち、この第(17)式は第(5)式を用いて、次
式に変形できる。
−只り匹当J−十丁=N+デd C+VS1nθ fl 従って、第(19)式を得る。
N= Iη重当′−+(τ−デd) fl C十Vsmθ (18) = D/sinθ+ア C+Vsmθ (19) T =T−丁d (20
)ここでは、T′はキャンセルが正しくない場合のずれ
時間である。
同様に、周波数f2について第(21)式を得る。
N4 D/sinθ+r (21)f2
C−Vsmθ この場合のΔfは次のようになる。
Δf=f1−f2 Nsin2θ 7’Ccosθ−” −V (
22)D (1+ 。
それゆえ、周波数Δfにはずれ時間T′が含まれてくる
そこで、本考案においては、伝搬時間”xv”2を周波
数fHf2に変換する変換過程において、伝搬時間Tを
キャンセルするというキャンセル方法を活用して、ずれ
時間T′を除去する。
すなわち、周波数f1.f2は実際の測定値として求め
ることができるから、実測周波数f1m、 f2mとす
る。
一方、第(19)式および第(21)式において、丁=
Oとして、周波数f1.f2を計算により求める。
この計算により理論的に求めた理論周波数をflp、f
2pとする。
しかして、f□p=f1m、f2p=f2mとなるよう
に、実測周波数f1m、f2mを測定しながら、遅延時
間γdを調整すれば、計算範囲内でデ=Oを確認でき、
従って遅延時間に関する誤差をほぼ完全に消去できるこ
とになる。
このようなことができるのは、とりもなおさず、本考案
においては、伝搬時間(、t2を周波数f1.f2に変
換する変換過程において伝搬時間Tをキャンセルするよ
うな遅延要素を持っているからである。
以上に述べたことは、前述の計算結果を再確認したこと
になる。
本考案におけるこのような再確認方法によれば、管路の
材質が未知の場合で、計算により遅延時間Tが求められ
ない場合でも、遅延時間Tdを調整できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の超音波流量計の構成図、第2図は他の従
来の超音波流量計の構成国、第3図は第2図の超音波流
量計の動作を説明するための波形図、第4図は第1の超
音波流量計と第2図の超音波流量計とを組合せることに
より得られる超音波流量計の構成国、第5図は温度−周
波数特性図、第6図は本考案の一実施例の構成図、第7
図は本考案の要部の他の実施例の構成国、第8図は第6
図に示した本考案の一実施例の動作を説明するための波
形図である。 1・・・・・・制御発振器要素、2・・・・・・同期パ
ルス発生回路、3・・・・・・カウンタ、4・・・・・
・遅延回路、5・・・・・・電気パルス発生回路、7・
・・・・・増幅回路、8・・・・・・時間差検出回路、
9・・・・・・モード切換回路、10・・・・・・パイ
プ、11,12・・・・・・制御発振器、13,14・
・・・・・トランスジューサ、15,16・・・・・・
取付要素。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 被測定流体の管路の外側に所定の角度をもって対向設置
    され、超音波送信モードと超音波受信モードとに切換制
    御される一対の超音波トランスジューサと、 送信モードにある前記トランスジューサを励振する電気
    パルス発生回路と、 発振周波数を変化させ得る第1発振器および第2発振器
    と、 前記第1発振器もしくは第2発振器の発振出力を計数し
    、この計数値が設定値に達した際に出力信号を発信する
    カウンタと、 前記第1発振器もしくは第2発振器の発振出力によって
    駆動され、前記電気パルス発生回路の電気パルス発生と
    前記カウンタの計数動作開始とを同期させる同期パルス
    発生回路と、 前記カウンタの後に配置され、所定の遅延時間を前記カ
    ウンタの出力信号に与える遅延要素と、この遅延要素の
    出力信号と受信モードにある前記トランスジューサの出
    力信号とが導かれてこの両出力信号の時間差を検出し、
    この時間差が所定の値となるように前記第1発振器もし
    くは第2発振器の発振周波数を変化させる時間差検出回
    路と、前記一対のトランスジューサが送信モードと受信
    モードとに交互になるように切換制御を行なうと共に、
    一方のトランスジューサが送信モードになり他方のトラ
    ンスジューサが受信モードになるときには前記同期パル
    ス発生回路が前記第1発振器によって駆動され前記カウ
    ンタが前記第1発振器の発振出力を計数し前記時間差検
    出回路がこの第1発振器の発振周波数を変化させ、他方
    のトランスジューサが送信モードになり一方のトランス
    ジューサが受信モードになるときには前記同期パルス発
    生回路が前記第2発振器の発振出力によって駆動され前
    記カウンタが前記第2発振器の発振出力を計数し前記時
    間差検出回路がこの第2発振器の発振周波数を変化させ
    るように切換制御を行なう切換回路と、 を備え、前記第1発振器の発振周波数と第2発振器の発
    振周波数との差に基づいて前記被測定流体の流速もしく
    は流量を求めることを特徴とする超音波式測定装置。
JP1979037276U 1979-03-22 1979-03-22 超音波式測定装置 Expired JPS6023701Y2 (ja)

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