JPS60234693A - 洗濯機のブレ−キ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、ブレーキハンドのライニングをブレーキドラ
ムに巻回し、ブレーキハンドをブレーキレバーに適宜係
止することによりライニングをブレーキドラムに圧接し
てブレーキをかける洗濯機のブレーキ装置に関する。

（ロ）　従来技術 この種の７ｆレーキ装置は実開昭５８−５５７９２号公
報で示すように全自動洗濯機で用いられている。以下全
自動洗濯機に於けるブレーキ装置を出願人が先に出願し
た実願昭５８−１４４３６３号に基ついて説明する。第
４図〜第６図に於い工、（１）は側壁に多数の小孔（２
）を有する脱水兼洗濯槽で、底部中央に回転翼（３）を
、又そのり＋側にけ外槽く４）を有し、外槽（４）は複
数のロンドく５）によって外箱（６）内に懸架されてい
る。（７〉は外槽く４）底面に取り付けられた軸受ケー
スで、太径山型の回転翼（３）及び洗濯槽（１）を夫々
固着した翼軸（８）及び脱水軸（９）が同心的にこの軸
受ケース（７）内に支承されている。翼軸（８）及び脱
水軸（９）に＋ｉ夫々プーリー＜１０）と（１１）が固
定され、プーリー（１ｏ）と（１１〉は夫々ヘルド（１
２）と（１３）を介し−（洗濯モータ（１４）と脱水モ
ータ（１５）により回転公れる。（１６）は玉軸受、（
１７）はオイルレスメタルである。上記洗濯モータ（１
４）は回転翼（３）を１秒程度の回転時間で低速間欠反
転させる。

次にブレーキ装置について説明する。脱水軸（９）には
ブレーキドラム（１８〉が固着坊れ、このブレーキドラ
ム、（１８）の外周面に、５Ｋ−５等の金属材料から成
り、且つブレーキライニング（１９）を有するブレーキ
ハンド（２０）が弾性的に嵌着され、ブレーキバンド（
２０）の一端は外方へ折曲芒れて係合片（２１）となっ
ており、この係合片（２１）をブレーキ【、バー（２２
）の係止孔（２３）に係脱する。ブレーキジ、ｆ−ンク
（１９）は不織布系のものであり、ブレーキハンド（２
０）の内周面に接着剤により止着しである。

ここで、上記ブレーキレバー（２２）は金属材料から成
り、支軸（２４ンに枢支しである。このレバー（２２）
は、脱水時には排水弁を開放作！！Ｉ−するソし・ノイ
ド（図示せず〉によりブレーキハンド（２０）の保合片
（２１）から離れてブレーキを解除し、制動時にはソレ
ノイドによる付勢を受けずにノ、プリング（図示せず〉
の弾力により図中実線の如く係止孔（２３）　。

を係合片（２１〉に係合し、ブレーキライニング（１９
〉をブレーキドラム（１８）に圧接して両者間の摩擦に
よりブレーキをかける。尚、図中矢印（時計方向）は脱
水時のブレーキドラム（１８）の回転方向を示す。

而して、制動時レコ洸爛が行なわれるが、全自動洗濯行
程を早送りした時には途中の排水弁開放動作でブレーキ
レバー（２２）の係止孔＜２３）が係合片〈２１）から
離れ、この時に回転体（洗濯槽（１）、脱水軸（９）及
びドラム（１８））に回転力が加えられていれば、レバ
ー（２２）が復帰しても係合片り２１）を係止孔（２３
〉に係止を−ることができない。

このような状態で回転翼（３）が間欠反転すると、回転
体が反転の度に追従反転し、洗濯槽（１）内で水流が生
しにくくなり、的確な＆濯効果が得られない。特に、昨
今のように回転翼（３〉を大型化して１秒程度の短時間
で低速間欠反転するものでは、元来水流生成が少いとこ
ろなので、洗濯効果の低下が著しかった。

そこで、第３図に示すように係止孔（２３）形成時の切
起片によって係止片（２５）を形成すると共に、ブレー
キバンド（２０）の外周面に複数個の溝（２６）・・・
を所定間隔毎に形成することが考えられた。この溝（２
６）・・・は回転体の回転方向では係止片（２５）を滑
らせて逃がすようにテーパ一端面（２７）を形成し、反
対方向では係止片（２５）を係止するように係止端面（
２８）を立上り形成している。そして、係合片（２１）
が係止孔（２３）から外れた場合は、係止片（２５）を
いずれかの溝（２６）内に入れ、洗濯回転が反対方向で
は係止すると共に、順方向では逃して次の溝（２６〉に
移し、順に溝（２６）を移行させて再び係合片（２１）
を係止孔（２３）に係合せしめるのである。

しかしながら、ブレーキハンド（２０）を一様に弯曲さ
せて寸法を出すことが難しいところに、更に溝（２６）
・・・形成するのでは、加工工数の増加が避けられず、
コスト高と成る。また、溝（２６）・・・を作ると、バ
ンド（２０）に接着されたライご、ング〈１９）の接触
面圧が部分的に変化し、ブレーキ音の増大を招く。更に
、ライニング（１９）を接着する作業はばらつきが大き
く、特に接着力を保持するために約２４時間の圧接保持
が必要なので、極めて作業性が悪かった。

（ハ）　発明の目的 本発明はバンドをインサート成型したライニングの外周
面に溝を形成し、寸法精度を向上すると共に、コストダ
ウンを図るものである。

（ニ）発明の構成 本発明は耐摩耗性及び可撓性を有する熱可塑性樹脂から
成るライニングに金属製のブレーキバンドをインサート
成型し、このブレーキバンドをライニングを介してブレ
ーキドラムに巻回し、制動時にはライニング内周面とド
ラム外周面間に摩擦力が作用するように、ブレーキハン
ドの係合片をブレーキレバーの係止片及び係止孔に係止
し　Ｌ記うイニングの外周面には、ブレーキドラムの回
転方向では上記係止片を逃がし反対では係合する溝を、
所定間隔毎に複数個一体形成して成る洗濯機のブレーキ
装置である。即ち、ドラムとの摩擦面（内周面）及び係
止片との係合面（外周面）を、樹脂成型されたライニン
グにより構成し、成型により精度の向上を図っている。

また、ライニング接着作業を省略できるので、作業性を
改善してフストダウンを図ることができる。

（ホ）　実施例 第１図及び第２図に基づいて説明するが、従来例と同一
要素は特に説明を加えない限り同−符号を付して説明を
省略する。

（２０）は５Ｋ−５等の鋼材から成るブレーキハンドで
、略円形に弯曲されており、その一端を直角に折曲する
ことにより係合片（２１）を形成し、この保合片〈２１
）の根本部分と他端近傍とに大型の貫通孔（２９）（２
９）を形成し、それから約１２０度程離れた部分と係合
片（２１〉とに比較的小型の貫通孔（３０）（３０）（
３０）を形成している。（１９）は耐摩耗性及び可撓性
を有する熱可堕性樹脂、例えば６ナイロン系の拘脂或い
はファイバーで強化された６ナイロン系の樹脂から成る
ライニングで、上記ハンド（２０）をインサート成型し
ている。このライニング（１９）は係合片（２１〉の係
止孔（２３ンの孔縁（３１〉と当る側を除いてハ〕・ド
（２０）の内外面、両側面、端面を被覆し、各貫通孔（
２９）（２９）、（３０）（３０）（３０）に導入され
て結合している。（２６）・・・はライニング（１９〉
の外周面に所定間隔毎に一体形成された複数個の溝で、
係止片（２５）が出没できるように配置しＣあり、回転
体の回転方向では係止片（２５）を滑らせて逃がすよう
にテーパ一端面（２７）を形成すると共に、反対方向で
は係止片（２５）を係止するように係止端面（２８）を
立上り形成している。

かくして、ブレーキ操作時には係合片（２１）が係止片
（２５）に当−て係止孔（２３）に嵌合し、係１Ｌ片（
２５〉と孔縁り３１）間に係止される。従って、ライニ
ング〈１９）の内周面とドラム（１８〉の外周面間に摩
擦力が作用し、ブレーキがかかる。摩擦力はハンド（２
０）の他端近傍が最大であり、また保合片（２１）近傍
での歪力も大きい。そのために、・・ンド（２０）の両
端近傍でのライニングク１９）の連結力を補なうべく貫
通孔（２９）（２９）は大きくしである。

行程の早送り動作等によってレバー＜２２ンが離れ、係
合片（２１）が係止孔（２３）から抜け、レバー復帰時
に再係止できない場合を第２図で示す。この場合は、回
転体に対する制動力は係止片（２５）が溝（２６）・・
・に嵌合していることにより得られるが、それも洗濯回
転が反対方向の時だけである。即ち、反対方向では係止
片（２５）を溝（２６）の係止端面（２８）に係止し、
回転体に制動を加えている。順方向では係止片（２５〉
は溝（２６）のテーパ一端面（２７）を滑って相対的に
逃げ、次の溝（２６）に嵌る。以Ｆ順に順方向の洗濯回
転の度に溝（２６）をＳす、係合片−（２１）を係止孔
（２３）に再び係合せしめる。

この実施例に於けるライニング（１９）は、樹脂成型品
であるので７＜ンド（２０）の寸法制度が悪くても、そ
の内外周面を精度良く作られている。従って、接触面圧
にほらつきが生しにくく、ブレーキ音の発生も少い。ま
た、ハンドをインサートしているので、加工工数も少く
、作業性も改善できる。

（へ）発明の効果 本発明によれば、ブレーキ音の少ないブレーキ動作を期
待できると共に、製造作業を簡素化でき、ばらつきが少
くて低コストのブレーキ装置を提供できる。また、ブレ
ーキレバーの係止片を一方向で係止し他方向で逃がす溝
をライニングに一体形成したので、洗濯回転の際にも−
方向では回転体を制動でき壬洗濯効果を奏−４ると共に
、他方向では順次移行させて係合片を再係止せしめるこ
とができ、不確実な制動状態でも一定な洗濯効果が得ら
れる洗濯機のブレーキ装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるブレーキ装置の要部断面図、第２
図は同しく不確実な制動状態に於（つる要部断面図、第
３図は従来例の不確実な制動状態に於ける要部断面図、
第４図は一般的な全自動洗濯機の断面図、第５図は同し
く要部拡大断面図、第６図は同しく要部断面図である。 （１）・・・洗濯槽（回転体）、（９）・・・脱水軸（
回転体）、（１８）・・・ブレーキドラム、　（１９）
・・・ライニング、（２０）・・・ブレーキハンド、（
２１）・・・係合片、（２２）・・・ブレーキレバー、
（２３）・・・係止孔、（２５）・・・係止片、（２６
）・・・溝、（２７）・・・テーパ一端面、（２８）・
・・係止端面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１〉耐摩耗性及び可撓性を有する熱可塑性樹脂から成
   るライニングに金属製のブレーキバンドをインサート成
   型し、このブレーキバンドをライニングを介してブレー
   キドラムに巻回し、制動時にはライニング内周面とドラ
   ム外周面間に摩擦力が作用するように、ブレーキハンド
   の係合片をブレーキレ・八−の係止片及び係止孔に係止
   し、上記ライニングの外周面には、ブレーキドラム、の
   回転方向では上記係止片を逃がし反対方向では保合４−
   る溝を、所定間隔毎に複数個一体形成し−〔成る洗濯機
   のブレーキ装置。